球磨工ブログ
カテゴリ:学校風景
化学基礎
3月に入り、化学基礎の授業は「酸化還元反応」に入りました。
座学半分、実験半分で授業を進めていますが、残りの授業が少なく、全クラス均一には終われそうにありません。7日(金)には1つのクラスが今年度最後の化学基礎の授業を終えました。
座学半分、実験半分で授業を進めていますが、残りの授業が少なく、全クラス均一には終われそうにありません。7日(金)には1つのクラスが今年度最後の化学基礎の授業を終えました。
実験15 酸化還元反応1
酸素、水素、電子のやりとりや、酸化数の増減など酸化還元の定義について説明を受け、酸化と還元が同時に起こることなどを学習しました。
また、さらに金属のイオン化傾向も学習し、金属にも反応しやすいものとしにくいものがあることを理解しました。
1つ目の実験は、マグネシウムの燃焼
中学校でも定番の実験ですが、まぶしさが優先してしまい、金属が燃えるという点に着眼できない生徒が多いです。
炎を上げて燃えるほど、反応しやすい金属ということ、金属のイオン化傾向の大きな金属ということを知ることができる実験です。
2つ目の実験は、銅の酸化
ガスバーナーで熱した導線が空気に触れると酸化されて黒色の酸化銅(II)に変化します。
銅は金属のイオン化傾向の小さな金属です。(反応しにくい金属です。)そのため、古くから硬貨などに使用されています。
3つ目の実験は、酸化銅(II)の還元です。
CuO → Cu 酸化銅(II)は還元されて赤銅色の銅になります。
(酸素が失われるから、還元です。)
CH3OH → HCHO メタノールは酸化されてホルムアルデヒドになります。
(水素が失われるから、酸化です。)
この反応では、酸化銅(II)が酸化剤(相手を酸化する物質)、メタノールが還元剤(相手を還元する物質)の役割を果たしています。
桃や梅など
管理棟の改築などに伴い、校内の樹木も整備され、花の咲く樹木は数が減りました。
体育館近くのモモ(桃)はもう散り始めています。今年の花は小振りのような気がします。
北門の坂の2本のミザクラ(実桜)は校内で一番早く咲くサクラです。5月上旬にサクランボがなります。
北門の坂のカンヒザクラ(寒緋桜)はまもなく開花。
ソメイヨシノ(染井吉野)はまだまだ開花は遠いようです。ほのかにつぼみが色付いてきました。
赤>白の源平咲きのウメ(梅)は正門近くにあります。
最期にプランターのチューリップ。がんばれチューリップ春は近いぞ。
化学基礎
学年末考査が終了し、授業の残りもわずかとなりました。
今週の実験は中和滴定でした。
今週の実験は中和滴定でした。
実験14 中和滴定
中和滴定は、酸や塩基の水溶液の濃度を決定する大切な実験です。
まずは、この実験に欠かせない、4つの器具の紹介から授業を始めました。
写真は、ホールピペットとメスフラスコです。ホールピペットは、一定の体積の溶液を取る器具で、メスフラスコは固体や液体を一定の体積に薄める器具です。
次は、コニカルビーカーとビュレットです。ビュレットから塩基の水溶液を滴下し、コニカルビーカー中の酸の水溶液を中和します。ビュレットは目盛りがあり、入れた溶液の体積を知ることができます。コニカルビーカーは普通のビーカーよりやや口が狭くなっていて、振り混ぜても液がこぼれにくい形になっています。
今回の実験では食酢中の酢酸の濃度を決定します。
まずは、ホールピペットとメスフラスコを使い、食酢を正確に10倍に薄めます。10倍に薄めた食酢を10mLホールピペットでコニカルビーカーに取ります。本実験では、ここまでの操作を教員側で行いました。
生徒はビュレットを操作して、中和を行い、滴下量から食酢中の酢酸の濃度を計算します。
10倍に薄めた食酢にフェノールフタレイン溶液を1滴加えます。次に、ビュレットの目盛りを読みます。最小目盛りの10分の1まで目分量で読み取るのは常識です。写真のビュレットの液面を、私は8.28mLと読み取りました。
ビュレットを操作して、慎重に0.100mol/L水酸化ナトリウム水溶液を滴下し、混ぜても淡い赤色が消えなくなったときが中和完了です。
中和が終わったときのビュレットの目盛りは、15.31mLと読み取りました。ちなみに数滴加えすぎただけで、溶液は赤くなりました。
15.31-8.28=7.03mLと滴下量を計算できました。このような中和を3回ほど繰り返し、滴下量の平均値を求めるのですが、ここでは、7.03mLを平均値として濃度の計算を行います。
「酸の価数×酸のモル濃度×酸の体積=塩基の価数×塩基のモル濃度×塩基の体積」の式を用いて、10倍に薄めた食酢のモル濃度を求めます。
1×酸のモル濃度×10=1×0.100×7.03 酸のモル濃度=0.0703mol/L
元の食酢のモル濃度は10倍になるので、0.703mol/L
1L=1000mLの食酢の密度を1g/mLとすると、1000mL×1g/mL=1000g
1Lの食酢に含まれる酢酸(分子量60)は、0.703mol×60g/mol=42.18g
(42.18g÷1000g)×100=4.218% 四捨五入して、4.22%と計算できました。
食酢のラベルには酸度4.2%とあるので、実験成功と言えると思います。
操作の難しい実験ですが、淡い赤色になり、きちんと中和できた班が多かったです。しかし、目盛りの読み取りミスや、計算ミスなどがあり、食酢中の酢酸の濃度がおかしい結果もありました。
化学基礎
考査前の2月上旬、酸・塩基の指示薬の実験を行いました。
実験13 酸・塩基の指示薬
メチルオレンジ、フェノールフタレインがどの程度のpHで変化するかを観察する実験と中和反応中のBTBの色の変化を見る実験です。
pH1の塩酸10mL、水9mL×5を準備し、すべてにメチルオレンジを加えます。
塩酸を1mL取って、水9mLに加え、10倍に薄めます。さらに10倍に薄めた塩酸を1mL取って、水9mLに加え、10倍に薄めます。この操作を繰り返して、どんどん10倍ずつ薄めていきます。
pH1の塩酸は10倍に薄めるとpH2の塩酸になります。pH2の塩酸は10倍に薄めるとpH3の塩酸になります。pHが1異なると濃度は10倍違います。
メチルオレンジは酸性側で赤色、塩基性側で黄色となりますが、中性のpH7ではなく、pH4程度で色が変わることが分かります。
次はpH13の水酸化ナトリウム水溶液10mL、水9mL×5を準備し、すべてにフェノールフタレイン溶液を加え、同じように実験します。
pH13の水酸化ナトリウム水溶液を10倍に薄めるとpH12に、さらに10倍に薄めるとpH11になります。酸も塩基も薄めることにより、pH7の中性に近づいていきますが、いくら薄めてもpH7の中性にはなりません。酸はいくら薄めても酸です。塩基はいくら薄めても塩基です。
フェノールフタレインはpH10付近で変色することが分かります。(教科書などではpH9付近で変色する様子が掲載されていますが、空気中の二酸化炭素の影響で少しずれるようです。)フェノールフタレインは酸性側で無色、塩基性側で赤色となります。
最後にBTB(ブロモチモールブルー)の変色です。
試験管に水3~5mL、0.1mol/Lの塩酸10滴、BTB3滴を加えよく混ぜた後で、0.1mol/L水酸化ナトリウム水溶液を1滴ずつ加え、色の変化を見ます。
同じ濃度の塩酸と水酸化ナトリウム水溶液ですので、10滴ずつでちょうど中和するはずですが、そのためには1滴のサイズも同じにしないといけないので、ちょうど中和することは難しいです。
BTBは酸性側で黄色、中性付近で緑色、塩基性側で青色になります。
リトマス、BTB、フェノールフタレイン、メチルオレンジの4種類のpH指示薬とその色の変化は覚えてください。
と言ったのですが、学年末考査の結果は・・・。教え方が悪かったようですね。球磨工に来て6年間、まさかこんな低い平均点を見ることになるとは・・・。
就職・進学は3年生でがんばればよいというものではありませんよ。1年の成績もしっかり影響します。さらに、就職・進学では全国の高校生と比較されることになります。
もう、競争は始まっていますよ。
くまもとアートポリスプロジェクト見学会
2月23日(日)14:00~15:00に、管理棟と加工組立室棟の見学会が行われ、外部から多くの方が来校されました。
くまもとアートポリスプロジェクト見学会様のバスの到着です。
まずは、管理棟の見学です。
セントラルパークを通り、加工組立室棟へ移動です。
加工組立室棟の見学でも写真をたくさん撮られていました。
お帰りの寸前まで、管理棟の外観を見る方もおられ、よい見学会になったようでした。
2年生列車通学生清掃活動
学年末考査終了後、13~14時に人吉駅とひよどり越えの清掃が行われました。
年3回行っている清掃活動ですが、今回は2年生列車通学生が行いました。
清掃は真面目に行われていたのですが、生徒も私も気になったのが、3月15日より運行開始の新型車両「田園シンフォニー」で、試運転でホームに来ていました。(一般車両としての運行は3月8日からのようで、運行開始セレモニーもあるそうです。)
三両編成で、赤色の車両が「秋」、茶色の車両が「冬」、ベージュ色の車両が「春」となっていますが、「夏」はどこに?御存知の方、教えてください。
追記
来年度、青色の「夏」と白色の「朝霧」が納車される予定だそうです。
化学基礎
修学旅行、前期選抜などがあり、あまり授業が進んでいません。
でも、実験しない化学の授業はありえません。ということで、修学旅行後に実験しました。
でも、実験しない化学の授業はありえません。ということで、修学旅行後に実験しました。
実験12 酸・塩基の強弱
4本の試験管に入った塩酸、酢酸、水酸化ナトリウム水溶液、アンモニア水を判別する実験です。
まずは、においから。どの溶液も同じモル濃度ですが、十分に薄めてあるため、ほとんどの班が酢酸しか判断することができません。数名の生徒はアンモニア水を嗅ぎ分けました。よい鼻の持ち主です。
(経験上の話となりますが、酢酸はかなり希釈してもにおいが分かりますが、アンモニアはある程度希釈するとにおいが分かりにくくなります。)
次は、リトマス紙で酸性かアルカリ性かを判断します。
溶液をガラス棒につけ、赤と青のリトマス紙につけて変化を見ます。
次は万能指示薬で溶液のpHを調べます。pH7は中性、7より小さいと酸性、7より大きいと塩基性(アルカリ性)です。
pHを決定したことで、4種類の溶液が何であるか判断できました。
pHの大小関係 塩酸<酢酸<7<アンモニア水<水酸化ナトリウム水溶液
さらに、塩酸と酢酸について、酸の強弱を観察するためにマグネシウムリボンを入れ、気体の発生の激しさを比較します。また、気体の種類を調べるため、燃焼させます。
燃焼時の音と試験管が曇り水ができたことから、気体は水素であることが分かります。
今回の実験では、同じ濃度の強酸、弱酸、強塩基、弱塩基の水溶液4種類の組み合わせだったので、万能指示薬で判別できました。
例えば、強酸が2種類入っていれば、同じ実験結果となるため判別できません。(別の方法で判別します。)
金属と酸の組み合わせによっては、気体が発生しなかったり、水素以外の気体が発生することもあります。一般的な組み合わせでは、水素が発生することを理解しておきましょう。
校舎(村山公園より)
早朝、村山公園から球磨工を見ると・・・見えない。霧が深い。
しばらく、時間をおいて再び来て、見たところぼんやり見えました。
しばらく、時間をおいて再び来て、見たところぼんやり見えました。
朝の村山公園です。この霧の向こうに球磨工はあります。
見えますか?
もう少し、拡大してみました。
プレハブの撤去、ロータリーの工事も終わり、村山公園から外観を取りたかったのですが、霧にはばまれました。もっと天気の良い、昼間に撮影し直したいと思います。
化学基礎
ま、まずい。ネタがない!
こんなときは、我が身を切って対応しないと・・・ということで、化学基礎の実験です。
こんなときは、我が身を切って対応しないと・・・ということで、化学基礎の実験です。
1月、授業は酸と塩基(アルカリ)に入りました。実験は修学旅行から帰ってきてから進める予定です。
12月中旬は、化学式の復習を行いながら、金属銀をつくる実験を行いました。
実験11 金属樹と銀鏡反応
金属樹の実験はとても簡単です。
今回の実験では、無色の硝酸銀水溶液に、銅(銅線)を入れて、待つだけです。
実験の前に、銀イオン、硝酸イオンの化学式(イオン式)を書き、それらを組み合わせて、硝酸銀の化学式(組成式)を書きました。
実験は時間がかかりますが、しばらく待つと木の枝のような銀ができます。
50分の授業時間では銀の成長は限られたものとなりますが、反応時間を長くすると、溶液中の銀イオンがどんどん金属銀に変化し、少しですが長く、太い銀になります。
写真では見えにくいですが、この反応で溶液は徐々に青色に変化します。青色の原因は、銅(II)イオンです。銀イオンが銀に変化し、銅が銅(II)イオンに変化するという、イオンと金属の入れ替えが起こります。
詳しい内容は、2月の授業(酸化還元反応)で学習します。
次は銀鏡反応です。
硝酸銀水溶液にアンモニア水を加えると、酸化銀ができ、褐色に濁ります。酸化銀は多量のアンモニア水には溶けてしまうので、ちょうど溶けるまでアンモニア水を加え、さらにブドウ糖(グルコース)水溶液を加え、温めると容器の内側に銀ができます。
実験の前に、アンモニア分子の電子式、構造式、分子式と形を書き、分子の復習をしました。
硝酸銀水溶液にアンモニア水を加えます。
酸化物を燃やさずにつくることができる点も不思議ではないですか?
アンモニア水をさらに加え、褐色の酸化銀が溶けたら、ブドウ糖水溶液を加えます。
温めると銀が出てきます。
無色の液体から銀ができる様子は感動です。
正しい説明ではありませんが、これまで学習した知識で説明するのであれば、溶けた酸化銀が還元されて銀になったと考えることができます。
ブドウ糖は血中にもある大切な糖類ですが、甘いという特徴だけでなく、相手を還元する性質も持っており、今回の実験では酸化銀を銀に還元する役割として加えられました。
暖房がなく、室温が氷点下になる日もある化学実験室ですが、生徒は暖かい教室での座学より、極寒の化学室での実験を求めております。
しっかり防寒対策をして、3学期も楽しく実験しましょう。
工事(ロータリー周辺)
冬休み中も校内の工事は引き続き行われています。
12月27日の様子
駐輪場前(仮設の事務室・校長室)ではアスファルト舗装が行われていました。
アスファルトフィニッシャ:アスファルト舗装のために使われる建設機械です。今回の工事で使用されているのは小型のミニアスファルトフィニッシャと思います。
ロードローラーはタンデム式とハンドガイド式の2台がありました。
12月30日の様子
駐輪場前は駐車場になりました。また駐車場とロータリーの段差も解消されました。
次の工事はどこかな?
化学基礎
授業は物質量(mol)やモル濃度(mol/L)を終わり、2学期期末考査を26日にひかえている状況です。
先週は試験前でしたが、実験を行いました。
先週は試験前でしたが、実験を行いました。
物質量やモル濃度の実験は球磨工生への反応が悪いので、まだ高分子化合物の実験を行っています。
実験10 高分子化合物4
紙や綿の成分であるセルロースについて知る実験と、第5類危険物について学ぶ実験です。
実験は単純で、綿を十分にほぐして、燃やすだけです。
綿は、炭素・水素・炭素でできた物質で、十分な酸素がある条件で燃焼すると、二酸化炭素と水(水蒸気)になります。燃えかすが残らないきれいな燃焼です。また、燃えるときに少し甘い香りがします。私はこの香りでセルロースが糖の仲間であることを確認しています。
次にちょっと大きめの綿を燃やします。炎の上に顔や手を持ってこないなどやけどに対する注意を十分に行います。
少し大きめの綿は、綿を原料に作ったニトロセルロースという物質で、第5類危険物に分類されています。
第5類危険物は、自己反応性物質で水より重い(比重が1より大きい)固体か液体です。初期消火は大量の水で行いますが、一度火がつくと消火は困難です。
昨日は、危険物取扱者試験が本校で行われましたが、実物を見ることで記憶に残ることを期待して実験してみました。
また、セルロースは紙や綿などの成分であり、多糖類ですが、その用途は広く、近年ではノートパソコンやスマートフォンなどの画面のフィルムにも使用されています。(トリアセチルセルロースという物質が使われています。)天然の素材もまだまだ多くの可能性を秘めているのです。
このブログで初めて動画(音声無し)を入れましたが、見ることができているでしょうか?
危険物取扱者試験
期末考査前の土曜日ではありますが、本日(23日)、本校で危険物取扱者試験が実施されています。
実施要項を持っていないので、詳細はまったく分かりませんが、教室棟の解錠と施錠のためにホームページ管理人も来ました。
球磨工生だけではなく、南稜高校からも30名ほど来校され、受験されることだけは聞きました。
今回は何人が合格できるでしょうか?
行事続きで十分な勉強ができていないように思いますが、結果を楽しみに待ちたいと思います。
プレハブ解体
新管理棟関係の工事はまだ終わっていません。プレハブの解体が毎日進められています。
事務室・校長室のプレハブに続き、図書館・会議室のプレハブの解体が進んでいます。
教室棟は防音のシートで囲われています。
この解体工事は、できれば暑い時に進めて欲しかったですね。日が当たらなくなった教室は暗く寒いです。
化学基礎
サッカー部を除き、掲載依頼もなく、ネタ切れのブログです。
このような状況ですので、面白くないと思いますが、11月初旬に行いました化学基礎の実験09を御覧ください。
このような状況ですので、面白くないと思いますが、11月初旬に行いました化学基礎の実験09を御覧ください。
座学(教室での授業)は、物質量(mol)やモル濃度(mol/L)に入っていますが、この単元の実験は難しいので、高分子化合物の実験を続けています。
今回は、天然の高分子と言える多糖類のデンプンとセルロースを使った実験です。
実験09 高分子化合物3
本実験の目的は、グルコース(ブドウ糖)がたくさんつながってできた多糖類のデンプンとセルロースの違いをヨウ素デンプン反応で確認することと、ダイラタンシーという現象を見ることです。
試験管に少量の片栗粉(デンプン)と綿(セルロース)が入っています。
両方に水道水を5mLずつ入れます。
さらにヨウ素液を加え、デンプンとセルロースが着色するか(青紫色になるか)どうかを観察します。
色の着いたデンプン入りの試験管をガスバーナーで穏やかに温めます。
温めることでヨウ素デンプン反応の色が消えた試験管を流水で冷やします。
ヨウ素デンプン反応の色は、温めると消え、冷やすと元に戻ります。
デンプンはらせん構造(のびたバネのような構造)をしていますが、その構造の中にヨウ素が入った時に色が着きます。熱を加えると、ヨウ素の熱運動が激しくなり、らせん構造から出てしまい、色が消えますが、冷えると熱運動が小さくなり、再びらせん構造に捕らわれ、色が戻ります。
次の実験は、40~50gの片栗粉に少量ずつ水を加え、手で混ぜ、どろどろの流体をつくることから始めます。水はちょうど粉っぽさがなくなるまで加えるのが実験成功のコツです。
「液体(流体)は手で持つことができない」ということは常識ですが、この流体は力を加えると固体になるので、手で持つことができます。
しかし、力を加えることを止めると液体に戻ってしまいます。
このような現象をダイラタンシーといいます。球磨工生にとっては面白い現象だったようで、つかんだり、たたいたり、手をいれたりと、泥遊びと同じような状況になってしまいました。
喜んでもらえることはうれしいのですが、机や床はきれいにして帰りましょうね。(実験室が片栗粉まみれになりました。)
化学基礎
7月中旬、薬品を使わない実験、分子模型を使った実習を行いました。
実験08 分子模型
目的は、簡単な分子について模型をつくり、立体的な形を理解することですが、発展として炭素4個、水素10個、酸素1個を全て使用してできる分子を複数つくり、原子価(結合の手の数)を守らなければいけないことを学びます。
大きな分子模型を使用し説明する方法もありますが、今回はモニターと書画カメラを使って説明しました。
今年度、購入いただいた書画カメラはワイヤレスなので、各実験班でつくった分子模型を画面に映し出すことができます。
化学基礎では有機化合物や異性体についての取り扱いはしませんが、同じ種類・同じ数の原子を使っても様々な分子ができることや光学異性体について簡単に説明した後で、炭素4個、水素10個、酸素1個を全て使用してできる分子をつくらせました。(分子模型ができた班は、手を上げ、模型の点検後にモニターに映し出します。)
5クラス中4クラスが、7種類の異性体全てをつくることができました。中には、簡単に説明しただけでしたが、2-ブタノールの光学異性体を理解できた生徒もいました。
意味の無い、不可能な構造の分子もいっぱいつくられましたが、楽しく実験できたようでした。
修学旅行説明会
1年生の11月8日(金)6限LHRは、修学旅行関連の内容で、部屋割りや自主研修の班の確認とJTB様による東京自主研修の説明が行われました。
今年度の自主研修は、修学旅行4日目を終日使って行われます。
どのようなコースにするかは、各班で計画することになりますが、そのために使用するガイドブックの説明などを中心に話が行われました。
さて、1年生の皆さんはどのような場所を巡りますか?
私(ホームページ管理人、1学年主任)は、全班の行動を集約し、一番球磨工生が集中している場所を回ろうと考えておりますので、節度ある行動をお願いします。
献血セミナー
11/6(水)15:10~15:50、本校体育館で献血セミナーが行われました。
講師に熊本赤十字血液センターの髙村様をお迎えし、DVD視聴、血液の話、献血の現状など様々な講話をいただきました。
献血の話よりもキャンペーンの話の方に反応している生徒が多くて、ちょっと残念でしたが、1月に球磨工に献血バスが来た時には協力をお願いします。
化学基礎
今年度は実験した内容をブログに残しておこうと考え、掲載しておりますが、自分の事は後回しになってしまっています。
さて、10月は体育大会のビデオを鑑賞、修学旅行のホテル部屋割りや班分け、フェスタ準備に化学基礎の授業を使い、実験できませんでした。(授業自身は第3章、3学期の内容に入っていますのでご安心ください。)
しかし、9月初旬の実験07、9月中旬の実験08ともに掲載しておりませんでしたので、まずが実験07高分子化合物2から載せます。
さて、10月は体育大会のビデオを鑑賞、修学旅行のホテル部屋割りや班分け、フェスタ準備に化学基礎の授業を使い、実験できませんでした。(授業自身は第3章、3学期の内容に入っていますのでご安心ください。)
しかし、9月初旬の実験07、9月中旬の実験08ともに掲載しておりませんでしたので、まずが実験07高分子化合物2から載せます。
実験06に続き、実験07も高分子化合物の実験です。
実験07 高分子化合物2
プラスチックに代表される高分子化合物ですが、その多くが水と混ざり合いません。(水に溶解や分散しません。)しかし、一部の高分子化合物は水に分散でき、その溶液をゾルやコロイド溶液と呼びます。液状のり、卵の白身と黄身、牛乳、豆乳など身近なものにもゾルはあります。
ゾルの特徴は固まることです。固まった状態をゲルといい、ゾルがゲルに変わる反応をゲル化といいます。生卵がゆで卵になったり、豆乳が豆腐になったり、などなど料理の世界でもゲル化は多いです。筆記具のグリップなどに使用されているアルファゲル(αGEL)も有名ですね。
今回の実験は、小学校や中学校で経験した人も多い、スライムづくりと人工イクラづくりです。お遊びにならないように、ゾルとゲルを学習してから実験に入りました。
1 40mLの洗濯のり(ポリビニルアルコールというプラスチックが分散したゾル)にお湯を加え100mLとし、よく混ぜる。
昨年まではビーカーにお湯を沸かしていましたが、時間短縮のため電気ポットを使いました。
2 食用色素の水溶液を少量(2mLまでとしています)加え、色をつける。
3 ホウ砂の飽和水溶液(5~10mL)を加え、よく混ぜ、スライムをつくる。
4 遊ぶ
小・中学校では楽しんでもらえるスライムですが、高校生には幼稚だったかな?
5 10%塩化カルシウム水溶液に1%アルギン酸ナトリウム水溶液を滴下し、人工イクラをつくる。
この実験は、初めて行う生徒が多いようでした。今回つくったイクラは食べる事はできないものでしたが、何人かの生徒は手触りを楽しんでしました。
ゲル化の技術は、料理、化学工業製品などに応用されている大切なものです。スライムや人工イクラをつくったことだけでなく、ゾルやゲルの話も覚えていてくださいね。
球磨工フェスタ準備中
11月1日(金)は式典などがあるので、フェスタの準備も明日まで。
まだまだ、制作中のものが多いようですが、間に合うのでしょうか?
まだまだ、制作中のものが多いようですが、間に合うのでしょうか?
下の写真は、ステージ発表の1年電気科です。15分の劇の予定が、21分以上かかっていました。もう少し分かりやすくまとめて、18分以内にしましょう。
劇の練習が進む中、体育館は式典に向けて、幔幕、看板、金屏風の設置が行われました。
金屏風にびくびくしながら、1年建設工学科の練習も進みました。
激しい動きに服装が乱れる事もありますが、お許し下さい。
1年建設工学科のステージは10分の予定が6分で終了しました。2つのステージ発表で25分と決められていますので、1年電気科が18分以内となれば、入れ替えも含め、ちょうど良い時間になりそうです。
1学年主任(ホームページ管理人)として、時間だけでなく、内容もチェックしなければいけませんが・・・・・・ステージ発表は広い心で御覧ください。(教頭先生ごめんなさい。)
球磨工フェスタ準備中
今年の1・2年生の展示はDVD上映が多いようで、私としてはちょっと残念です。フェスタの午後の時間は短いので、なかなか上映を見に行く時間は取れないのが教師側の状況ですが、見に来ていただく方々はどうでしょう?
さて、1年生は初めての球磨工フェスタということですが、ステージでの踊り?や劇、教室でのDVD上映、セントラルパーク周辺でのアート作品展示が予定されています。
教室では練習?する姿があったり、待ち時間に私(ホームページ管理人)の白衣を着てはしゃいだり・・・残り日数は少ないのですが完成するのでしょうか?(2枚目の写真は載せる予定ではなかったのですが、載せてしまいました。とっても良い笑顔がもったいないと思いましたが、モザイク処理しましたのでゆるしてね。)
DVD作成は順調でしょうか?廊下に横になっていますが、完成するとどのようになるのかな?
昨夜はInternet Explorer11に更新を邪魔されましたので、Firefoxを導入し、更新ができるようになりました。(Chromeも導入しましたがダメでした。)長く使用してきたInternet Explorerともお別れのようです。
新しいものが手に入ることはうれしいのですが、今までできていたことができなくなるのはダメですね。何事も改善は難しいようです。
行事予定表
11月行事予定.pdfNEW
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学校情報
〒868‐8515
熊本県人吉市城本町800番地
TEL 0966-22-4189
FAX 0966-22-5049
E-mail
kuma-th@pref.kumamoto.lg.jp
熊本県教育情報システム
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管理責任者 校長 鶴田 栄一
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