JAくまあさぎり支所「農活祭」で、シクラメン、ポインセチア、メロン、トマト、球磨の初恋、ジャム、古代米などの南稜高校農産物、食品加工品を販売しました。会場は多くの来場者で賑わい、元気な声を出し、明るく販売する生徒の姿は、祭りを盛り上げていました。昼食は、うどん、豚汁、おにぎりを頂きました。お世話になりましたJAの皆様、来場頂いたお客様ありがとうございました。
11月16日(土)、人吉スポーツパレスにて第72回全日本バレーボール高等学校選手権大会熊本県代表決定戦が開催され、バレーボール部の生徒が試合の補助員を務めました。
女子はモップ員。試合再開のホイッスルが鳴る前のわずかな時間の間に、床を拭き上げます。
男子は点示員。主審の動きに合わせて得点板をめくっていきます。
今回、補助員の依頼があったことにより、決勝戦を間近で見るという滅多にない経験ができました。この経験が刺激となり、生徒たちがより熱意をもって日々の活動に取り組んでくれることを期待します。
11月16日、公務員模試(2年)、基礎学力測定判断(1年)が希望者を対象に行われました。3年生の進路がほぼ確定する中、2年生・1年生の意識も高まりつつあります。
宮崎県は都城市。
聞き書き甲子園の受け入れ先として今年度認定されている当市に、県産材にこだわった木製家具造りに取り組まれる「家具のきよみず」があります。
その代表を務めておられるのが森(木)の名人 清水克己 さんです。
今年の8月より、環境コースの生徒が聞き書き甲子園18期生として名人への取材を続けています。
「聞き書き」とは、農山漁村における過疎化が進み、暮らしに必要なものを森や海、川から得て暮らしていた先人たちの知恵や技術が失われつつある中、全国から選ばれた80人の高校生が、森や海、川とともに生きる知恵や技を持つ「名人」を訪ね、一対一で「聞き書き」し、その成果を発信する活動です。
農林水産省や文部科学省、NPO法人主催で毎年実施されており、昨年も環境コースの女子生徒が全国応募から選考され参加しました。本校職員にも、高校生時代に聞き書き甲子園に参加した経験があられる先生もいらっしゃいます。
天候にも恵まれた今週末、都城市での取材を終えました。
家具や木工品づくりに用いられる木材を集積する土場には県産ヒノキやスギが並びます。
この丸太を製材する所から、名人の仕事は始まっていきます。
高等技術である「ほぞ接ぎ」は2つの木材を組み合わせる方法のひとつで、接合強度が木ネジによる接合よりもが 大きく向上します。
写真の様に一方は凸部に加工し、もう一方を凹部に加工しはめ合わせます。
パネルソーや超仕上げ鉋盤などの大型の木材加工機械も工場内には数多くありました。
長年の経験から得た手作業の技術、精密な機械作業を組み合わせて、何十年と使用可能な木製品を丁寧につくり上げる過程は、正に名人の生き様そのものであったように感じます。
名人は小学生を対象とした木育教室も実践されており「子どもの頃から木に触れることで木の温もりや物を大切にする感性が磨かれ、人生が豊かになる」とおっしゃいました。
森林・林業を学ぶ私たちに今後の活動の指針を示していただいた様にも感じました。
今回の名人との出会いがきっかけとなり、今後の更なる成長と飛躍に繋がっていくことでしょう。
「聞き書き」としては今後、12月にかけて取材内容をレポートにまとめ上げます。その後2月に東京で開催される報告会に出席します。全国の高校生の報告内容は全てが一冊の本に製本され、将来に受け継がれていきます。
牛部の生徒は錦町の中村牧場を訪問し、見学させて頂きました。肉用牛繁殖経営農家とは繁殖牛(母牛)を妊娠させ、子牛を産ませ、子牛を約9ヶ月育ててセリで販売することで収入を得る農家のことです。
牛舎の作りに特徴がありました。牛を飼養管理する中で毎日必ず行わなければならない仕事は「給餌(エサを与える)」と「除糞(糞を掃除すること)」です。中村牧場の牛舎のつくりは除糞する際、ローダー(ショベルカーみたいな機械)で堆肥舎に押し込むだけで除糞が完了する作りになっていました。とても省力的です。
エサを与える側
除糞した糞を入れる堆肥舎(牛にエサを与える側の反対側)。
また、現在、本校で肥育している安桜号は中村牧場で生まれ育った牛です。そのお母さんを見せて頂きました。
繁殖牛(母牛)
安桜号(先日の体重測定のときの写真)。似ていますか?繁殖牛(母牛)と肥育牛(肉に仕上げている牛)と役割が異なるので太り具合が異なりますが、顔つきや腿の厚さが似ていると感じました。
最後はお茶を頂きながら、いろんな話をして頂きました。
中村さんと話をさせて頂く中で、最も強く感じたことは「牛を大切にされている」ことです。「牛にストレスを与えないために動くことが私の仕事」「牛へのストレスが後に私のストレスになる」とおっしゃいます。会話の中で牛を示す言葉は「あのひと」。牛を家族のように大切にされている姿勢を拝見して、生徒達も感じることがあったようです。
中村さん、ありがとうございました。