11月18日~19日の2日間、総合農業科の生徒が子牛のせりに参加させて頂きました。
繁殖経営農家は子牛を生ませ、約9ヶ月まで育成し、販売することで収入を得ます。1月、2月に生まれた子牛4頭が約9ヶ月齢になったので、セリに出品し、販売しました。
子牛は肥育経営農家の方が肥育素牛(肉に仕上げるための牛)として、繁殖経営農家が繁殖素牛(繁殖牛にするための牛)として購入されます。
子牛を繋留所につなぎ、ブラッシングを行いました。「これまで育てた集大成として」「購入して下さる方により満足して頂くために」「最後の別れ」。生徒達は様々な思いを持ったようです。
セリが始まりました。生徒達は牛の調整をしながら、「セリ販売の流れ」を学習したり、「市場調査(現在の相場など)」を学びます。子牛の価格は購買者からの評価といっても過言ではありません。プロの目には生徒達が育てた牛はどう映ったのでしょうか。
自分たちの順番になったらセリ会場へ牛を引きます。さあ、いよいよ自分たちが育てた牛がセリにかけられます。
この2日間、本校から出品した牛の価格は・・・。1日目「さくら」719,400円、「拓蔵」1,062,600円、2日目「如月」686,400円、「ゆり」1,340,900、平均価格952,325円(税込み)という高値で販売することができました。ゆりのセリを担当した生徒は「緊張した~。やばいと思った。」と興奮を隠しきれない様子でした。
生徒達は普段の実習をとおして「ウシにストレスをかけないこと」「そのウシが持っている能力を引き出すこと」を意識して飼養管理に取り組んでいます。その結果が評価されたことは喜びとなり、自身となります。また、結果がうまくいかなかったときは自分たちの取り組みを見直し、課題を見つけ、改善します。生徒達はセリという1つの区切りをとおして学びが深まったようです。
初霜も降り、ここ数日の寒さで校内の木々が一気に色づいてきています。イチョウ、モミジ、ナンキンハゼ、ラクウショウなど南稜は秋色に染まっています。
くまもと森都心プラザにおいて、「熊本県産業教育振興会産学懇談会」が開催されています。
本会は、産業界の代表と教育界の関係各位が一堂に会し、産業教育関連の研究・実践発表等を受けて、産業教育の在り方などについて意見交換を行い、これからの産業教育の充実、発展の指針とすべく開催されているものです。
専門高校生(商業)による海外インターンシップ事業派遣生徒報告や、先日の農業クラブ全国大会プロジェクト発表で最優秀賞を獲得した熊本農業高校の発表等が行われています。
いずれも、日頃の学習の成果が分かりやすくまとめられており大変素晴らしい発表です。
南稜高校でも、人吉球磨の地域資源や豊かな学びのフィールドを生かし、他校に負けない取り組みを更に推進していく必要があると感じます。
“球磨の地に人材の泉を掘る”を合言葉に、オール南稜で各専門分野の学びを深めていきましょう。
11月16日【土】、鹿児島県の加治木工業高校に出稽古に行かせていただきました。加治木工業高校・鹿児島水産高校・鹿屋工業高校・鹿屋高校・都城商業高校と合同練習をさせていただきました。普段少人数で稽古をしているので、とても貴重な時間を過ごすことができました。
本日、JAくまあさぎり支所において「球磨農業活性化セミナー」が開催されました。
第1部は球磨農業普及・振興課より普及活動成果報告
第2部は球磨農業研究センターの試験研究成果発表
第3部に本校の学習成果発表を行いました。「生命総合産業としての肉用牛経営の確立に関する研究」と題して、畜産コースの生徒が発表を行いました。発表者は総合農業科3年の谷川公章君、丸山寛太君、山崎莉歩さん、元田侑花さんの4名です。また一つ地域に自分たいの取り組みを広めることができました。
第4部に講演を拝聴しました。講師は農テラスの山下氏。「儲からない農業から稼げる農業に変わることができた3つの気づき」をテーマにお話をいただきました。将来の農業設計が幾分かは、できたのではないかと思います。人吉球磨の将来は君たちに任せた。