学校生活

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各種犯罪被害防止講演会

7月12日(金)は、水俣警察署の警察官の方をお招きして、各種犯罪被害防止講演会が実施されました。

 

講演内容は、「薬物乱用防止」「SNS犯罪」「性被害防止」の3点についてのお話でした。

以下は、講演の概要です。

皆さんには、将来の夢がありますか?薬物は、皆さんから大切なもの(夢・希望・家族・友達)を奪ってしまいます。なぜ薬物はいけないのか?薬物は、あなたの心と身体を壊してしまうからです。「1回だけなら大丈夫」と思っていませんか?薬物依存の悪循環として、『薬物』たった一度の使用で、一時的な高揚感→『精神依存』(薬がないと不安)→欲求(薬が欲しい)→薬物探索行動(暴力・窃盗、どんなことをしても薬が欲しい)→再使用(増量しないと効かない『耐性』→一時的な高揚感…というようにループしてしまいます。また、大麻に対する誤った情報が広まっています。大麻とは、たばこより害が少ない?依存性がない?1回だけなら平気?…いいえ、すべて×です。極めて有害な薬物です。警察庁の統計によると、少年の大麻事犯の検挙人員(全国)ですが、近年、大麻の乱用で検挙された少年が増え続けています。令和4年は912人が検挙されており、高水準で推移しています。熊本県だけを見ても、令和4年は13人が検挙されており、若者の間に大麻が蔓延しており、氷山の一角と思われます。インターネットやSNS上では、「#野菜売ります」(野菜=大麻)などの隠語を用いて大麻が売られているので、絶対に誘いに乗らないようにしましょう。もし薬物を誘われたら、どうしますか?はっきりと「私は薬物はしない」と断ることが大切です。薬物を勧めてくるような仲間には、初めから近づかないこと。普段から服装や態度を整え、相手につけこまれないようにすること。以上が大切です。

 続いてスマートフォンの安全利用についてです。スマートフォンは、正しい使い方をすれば、とても便利な道具です。ただし、使い方を誤ると、犯罪の被害に遭ったり、自分が加害者になる危険性があります。トラブルに巻き込まれないために、おうちの人としっかり話し合って、ルールを決めましょう。ルールはしっかり守ることが大切です。スマホを使う時間・場所を決める。自分や友だちの画像をSNSに載せない・悪口を書き込まない。ネットで知り合った人を会わない。フィルタリングをかける。自分の画像を人に送らない・送らせない。スマホの約束6カ条「あとがこわい」は次のとおりです。「あ」…会わない(知らない人と)、「と」…撮らない(自分の裸を)、「が」…画像を送らない、「こ」…個人情報を載せない、「わ」…悪口を書き込まない「い」…いじめない(ネットを使って)。こらからの人生、楽しい事も、時には辛い事もありますが、決して「薬物」や「ネット」の世界に逃げないでください。

最後に、性被害防止についてです。モデルやアイドルオーディションなどと謳い、AV撮影を強要するといった事案が相次いでいます。また、レイプドラッグといって酩酊状態で性行為に及ぶといったものもあります。その際、飲み物に薬を入れられるのです。最近では盗撮の検挙もあったそうです。被害者は気付かないケースも多々あるようです。もし、被害に遭ってしまったら、これってDV?性犯罪?と思ったら早めの相談が必要です。入学・就職等に伴い、若年層の生活環境が大きく変わる時期は犯罪被害に遭うリスクも高まります。自分の身を守るのは、自分です。

 

 最後に、生徒会副会長より、立派な謝辞がありました。

各種犯罪被害防止について考えることで、探究する力を育み、主体的な学びで夢(願い)を実現するためにも、本日教わったことを肝に銘じ、今後も生活していってほしいと願います。

水俣警察署様におかれましては大変お忙しい中にご来校いただき、大変貴重なご講話をいただきまして誠にありがとうございました。今後もご指導ご鞭撻のほどをよろしくお願い申し上げます。

校内生活体験作文発表会・平和学習

7月5日(金)は、10月に熊本市で行われる定通文化大会に向けた、校内生活体験作文発表会及び平和学習が実施されました。

〇校内生活体験作文発表会

 

発表生徒は、各クラスから1~2名を選出し、計5名が発表。あらかじめ「くじ引き」をして決めた順番で順次発表します。

トップバッターの生徒の題名は「変化」で、昨年度、本校代表で定通文化大会に出場した生徒の同級生です。同級生は今春1年早く卒業しましたが、そのクラスの思いを引き継いだ内容でした。

静聴した生徒からは、「バイトを週6で行き、学校にも週5で通うのは想像するだけでも大変だなと感じました。こらからも頑張ってほしいなと思い、応援したくなりました。」「両立するのはすごく大変だと思いますが、適度に休憩しながら頑張ってください!」といった感想が寄せられました。

 

2番手の生徒はの題名は「両立を目指して」。今年度の入学生徒ですが、1学期のかなり早い時期からアルバイトを始めていてかつ、本日現在において学校の方も皆勤の生徒です。

静聴した生徒からは「入学して早々にバイトと学校を両立させようと努力している姿はすごく輝いている思います。」「私は学校に慣れた2年生のときに始めたので尊敬します。」「1年経てば体が慣れてくるので今の時期は無理せず自分のペースでゆっくりと頑張ってください!!」といった感想が寄せられました。

3番手の生徒の題名は「自分の弱さに気づくこと」。3年連続、毎年発表してくれている生徒です。年々、グレードアップしています。

静聴した生徒からは、「発表を聞いて考え方が素敵だなと思いました。自分のことを少しでも認めてあげることは大切だなと思いました。」「自分の弱い所に気づき、バイトをがんばって克服していてすごいと思いました。短所を長所に変え自分なりにがんばっていて良いと思います。」「誰かを支えてあげられる言葉を言える人になりたいと思いました!!本当にありがとうございます!!」」といった感想が寄せられました。

 

4番手の生徒の題名は「私の高校生活」。2年生ですが、自らクラス代表で読み上げることを申し出てくれた生徒です。

静聴した生徒からは、「大変なことがあったり、色々な気持ちもあっただろうに今、こうやって頑張れていることを尊敬します。こらからも一緒に頑張りましょうね!」「無理はしすぎないように自分のペースでゆっくりと頑張っていこう!!困ったことがあれば何でも言ってね!!楽しんでいこう!!」といった感想が寄せられました。

5番手の生徒の題名は「人生」。トリを務めてくれたのは3年生の生徒です。

静聴した生徒からは「定時制に入ったとき、不安があったけど笑顔が増えてよかったと思います。」「勇気を出して定時制に来て、今では学校に行く幸せを知って、頑張っているのがすごいと思いました。ときには逃げてもいいという言葉がとても良い言葉だなと思いました!」「友だちの言葉など、これまでのことに感動しました。」「努力をしていることがすごく伝わりました。」といった感想が寄せられました。

 

教頭先生からの講評では、発表した生徒一人ひとりに寄り添った、大変丁寧な講評をいただきました。

「言葉には、力がある。」今回の発表生徒たちの内容を総括し、聴講した生徒もしっかりと前を向いて生きていくためのメッセージです。これは、我々人間が仲間と助け合うことによって持ち続けることができる最高の力です。

2年生ながら、司会進行の大役を果たしたくれた生徒会書記の生徒にも感謝です。間の取り方など、完璧でした。

自分のことを人前で発表するということは、大人でもとても勇気がいることです。そんな中、発表した生徒は皆、とてもよく頑張ってくれ、輝いていました。

人間、自分が不幸な目に遭うと、「なぜ自分だけが」と思い、幸せそうな隣人がついうらやましくなってしまうことがあります。しかし、その隣人たちにも本人にしかわからない「ドラマ」があります。今回の発表会では、人の発表を静聴した生徒たちにも、何かしらの心の変化があったものと思われます。そして今回、生徒からの感想の中でたびたび登場したワードが「尊敬」という言葉でした。「○○さん(発表者)のことを尊敬しました。」

人を「うらやむ」よりも「敬う」ことで、また新しい角度での、ものの見方ができるのではないでしょうか。

 

〇平和学習

続けて、平和学習です。

 

まずは、各日付にまつわる出来事のおさらいからです。

7月4日は令和2年7月豪雨。4月16日は熊本地震。3月11日は東日本大震災。1月17日は阪神淡路大震災。9月1日は関東大震災。

このような日には、テレビや新聞で報道や特集がされます。そして、そのときは…これらの災害を思い出したり、学び直しをしたりして、過去を風化させないという思いを持つこともあるでしょう。ところで…「記念日報道」または「8月ジャーナリズム」という言葉があります。これは、過去のことを振り返るだけで終わっていないかという問いかけでもあります。

アジア・太平洋戦争が終わって、79が経ちました。日本で戦争を体験した人が、どんどん少なくなってきています。また、世界を見ていくと今、戦火の中にいる市民も多くいます。

 

日本で戦争を経験し、苦しみ、平和を心から願っている人の声が紹介されました。

戦争経験者の方が自身の体験を回顧されている記事でした。人生の出発点で壮絶な体験をした、大変貴重なインタビュー記事でしたが、生徒は真剣な眼差しで黙読していました。

「戦争は最大の人権侵害」「戦争をしないことが最高の医療」など、平和である大切さをあらためて感じてほしいと思います。

今夏は戦後79年。平和の灯火が消えることのないよう、平和について考える貴重な機会となりました。

 

生活体験作文発表会と平和学習を通して、今現在において自分自身を取り巻いている状況をしっかりと見つめなおし、今自分に何ができるかを考えていくことで、探究する力を育み、主体的な学びで夢(願い)を実現する生徒であってほしいと願います。
 

定通総体本番

6月9日(日)ついに定通総体の本番日がやってきました。

雨天の出発でしたが、協力して荷物をバスに積み込みます。

熊本市の湧心館高校では、バドミントン競技があります。こちらも雨で大変ですが、協力して荷物を降ろします。

 

 体育館2階の卓球場スペースをお借りして、本校の控えスペースを作ります。

そして、開会式です。

 

 バドミントンは開会式後、まずは男子の部のシングルスからです。

 

 

男子の部のシングルスは4名が出場し、4名とも奮戦しましたが、惜敗しました。

続けて、女子の部のダブルスです。

 女子の部ダブルスは、3組中まずは1年生ペア1組が先に出場し、とても良い試合展開を繰り広げ、見事にデビュー戦初勝利をあげました。

 

残る女子の部2組も奮戦し、練習の成果をよく出せた戦いができ、1組は不戦勝等もあり、次のステージにも進んで戦いましたが、いずれも惜敗しました。

続けて、女子の部のシングルスです。

 

女子の部シングルスは、2名中まずは1名が先に出場し、初戦はシード、2回戦21-5で勝利、準々決勝21-18で勝利し、ベスト4に進出しました。

女子の部シングルスの残る1名は、不戦勝等もあったものの、3回戦まで勝ち進み、粘りを見せる試合展開でしたが、ここで惜敗しました。

続けて、男子の部ダブルスです。

 

今年度から組んだ2・3年生タッグでの出場です。不戦勝等もあり、勝ち上がりました。普段の練習時も工夫しながら熱心に取り組んでいました。その甲斐あり、ネクストステージでは大接戦の展開でしたが、惜敗しました。しかし、試合後の弁では、両者とても楽しめたということでした。

続けて、先の1回戦でデビュー戦初勝利をあげた女子ダブルス1年生コンビの2回戦です。

 

 大接戦の末、ここで惜しくも敗退しました。しかし、1年生ながらもここまで勝ち上がってきたことは、とても立派です。試合後、両者とてもすがすがしい表情をしていたのが印象的でした。

そして、いよいよ本校の生徒で最後に残った、初戦はシード、2回戦勝利、準々決勝も勝利して、ベスト4に進出した女子シングルス選手の準決勝の試合です。期待が高まります。

 

 決勝進出をかけた対戦とだけあって、さすがに相手選手も強いです。そんな中でも、本校生徒として恥じぬ堂々とした戦いで粘りを見せてくれます。こちらも大接戦の末、最後は惜しくも敗れました。

バドミントン競技の、表彰式の様子です。

水俣高校は、女子個人3位、女子団体2位、男子ダブルス3位の成績でした。これにより、女子個人3位の生徒1名が全国大会への出場権を獲得しました。

続いて、熊本工業高校で行われた卓球競技の様子です。

 卓球は女子の部のみで3名出場し、シングルスは1名が準優勝。団体の部では優勝しました。よって、全国大会への出場権を獲得しました。

 

各種賞状及び優勝旗を手に、記念撮影をして、協力して荷物をバスに積み込みます。

教頭先生より、講評をいただきます。

限られた練習期間を経て、生徒諸君は学校の代表として堂々たる試合を展開してくれ、水俣高校のために活躍してくれました。仲間が出場しているときは、下まで降りて来て応援する様子等、それぞれの友情を垣間見ることもできました。工夫して作戦を立てて戦いに挑む姿は、探究する力を育み、主体的な学びで夢(願い)を実現しようとする立派な姿でした。

この日まで、運営に携わってくださった大会本部をはじめとする高体連、各学校の先生方、当日も休日でありながら審判等の運営に関わってくださった高校生のみなさん、生徒の移動に携わっていただいた水俣観光様、いつも応援してくださる保護者及び地域の皆様のおかげで、生徒たちは、またひとつ成長することができました。これからも、水俣高校定時制をよろしくお願いします!

定通総体選手激励会

6月7日(金)は、翌々日に迫った定通総体選手激励会が行われました。

副校長先生より、激励のお言葉をいただきました。この他、副校長先生からは、日頃の定時制商業科としての情報発信力について、ほめていただきました。

続いて、各種目代表者による決意表明です。本校からは、バドミントン(男子の部)、バドミントン(女子の部)、卓球(女子の部)に出場します。

会の最後には、全体の諸注意がありました。

その後、各種目に分かれて打ち合わせをします。トーナメント表の確認をします。

最後に、持参物の準備です。

明後日の会場はバドミントンが湧心館高校、卓球が熊本工業高校で開催されます。

スポーツ活動をとおして、探究する力を育み、主体的な学びで夢(願い)を実現するため、明後日は学校代表としてしっかりと戦ってきます。

水俣高校定時制への応援を、よろしくお願いいたします。

スポーツ活動

5月27日(月)からの2週間は、生徒は毎日スポーツ活動に励んでいます。

 

6月9日(日)は、熊本市で定通総体が行われます。本校からは、バドミントンと卓球に出場します。

練習では、映像教材等も用いて分析することで、探究する力を育み、主体的な学びで「一勝一勝して、次のステージに進出する」という夢(願い)を実現するために頑張ります。

防災教育

5月30日(木)は、防災教育が実施されました。

 

水俣市総務企画部危機管理防災課の皆様のご協力のもと、こらからの大雨、台風の季節に備えての防災意識の向上を図るため、防災教育を計画しました。

水俣地域の防災全般について、水俣市防災士部会の講師の先生からは、水俣市防災ハザードマップを用いて、身近な場所の写真も交えながら、わかりやすく説明をしていただきました。

 講義の合間には、ちょっとしたレクリエーションもありました。

続けて、熊本県防災士アドバイザーの先生からは、マイタイムラインの読み取り方、記入の仕方等を教わりました。

とにかく、明るいうちから早めに避難することを心がけることが大切です。

最後に、生徒会長から立派な謝辞がありました。

災害時に適切な判断力を養うためにも、本日教わったことを自分が住んでいる地域の実情に則して考えながら、探究する力を育み、主体的な学びで夢(願い)を実現するための生命を守っていくことが何よりも大切です。

生徒は、とても真剣な眼差しで受講していました。

水俣市総務企画部危機管理防災課の皆様、お忙しい中、本当にありがとうございました。

みなまた物産展2024本番

5月25日(土)は、いよいよ「みなまた物産展2024」本番日となり、販売実習に参加してきました。

ついに始まりました。全員で協力して設営します。すべてはここから始まります。

 

屋号やPOPの位置を確認します。また、朝納品されたばかりの惣菜パン「シンPITAもち麦&照り焼き」及び「PITAもち麦&むね肉」のシール貼りをします。

 

「抹茶タルト及びシトラスプリンタルト」に関するPRをするためのブラックボードを作成します。

また、来場者の方へ「水定どら焼き」等の販売商品をPRするための手持ちボードも作成します。

 

お釣りの準備等、レジの最終確認をします。最後に、隣接ブースに到着された出水中央高校様があいさつに来てくださいました。

「暑くなりそうですが、みんなで声を掛け合いながら頑張っていきましょう!」

全員一致団結!実習の成功を願います。

 

そして、いよいよ開店です。最初のお客様を温かくお迎えして実習がスタートします。

 

POPをもってPR「こんにちは~水俣高校です。心を込めてお迎えしています。どら焼き、シンPITAパンはいかがですか~。」「わぁ~美味しそう!いただきます。」「お茶の風味をお楽しみください。」

 

どら焼きを中心に、手にとっていただける嬉しさを実感します。

1年生は初参加ですが、落ち着いた接客態度にビックリです!

 

本校の先生方も応援に駆けつけてくれました。

 

卒業生や他校の先生方も駆けつけてくれました。

午前の部の生徒と午後の部の生徒の引き継ぎ時間は、本日の参加生徒数が全員集まったことになりますので、ここで集合写真を撮ります。

 

「水俣産の甘夏ピールを練り込みました。」「甘夏あんって珍しいね。冷蔵庫で冷やしても美味しいの?」

「お土産にも買って帰ろうか!」

ありがたいお言葉が飛び交います。

 

最後は、隣のブースの出水中央高校様に挨拶をして、本校の教頭先生より講評をいただいて終了です。

 当日は、真夏日のような炎天下の中で熱中症が心配でしたが、皆本当によく頑張りました。声を枯らしてお客様の呼び込みをする者。足の痛みをこらえて立ち続け、自分の役割を全うする者。それぞれが主体的で高い探究心を持って取り組んでくれました。この実習をとおして、生徒の新たな一面を垣間見ました。

 今回の成果と課題については、今週の課題研究や総合実践の授業のなかで、しっかりと振り返りをしていきたいと思います。

 とても良い機会をいただいた水俣商工会議所のみなさまをはじめ、多くの協力企業の皆様、本当にありがとうございました。これからも水俣高校定時制をよろしくお願いします。

主権者教育Ⅰ・生活体験作文作成

5月23日(木)は、主権者教育Ⅰ及び生活体験作文作成にあたっての解説がありました。

〇主権者教育Ⅰ

日本では、成人年齢は平成28年(2016年)6月より18歳に引き下げられました。8年になります。

18歳という成人年齢が高いか低いかは、それぞれの人の感覚があるかと思いますが、世界各国の「選挙権年齢」を見てみますと、高い国ではアラブ首長国連邦の25歳、低い国ではオーストラリアの16歳と、結構幅があります。

「難しい…」「よくわからない…」個人の力では政治に影響を与えられないのでは?と生徒は思っているかもしれませんが、若い人の声をもっと政治に!ということで、選挙権年齢が満20歳以上から満18歳以上に引き下げられました。

ちなみに、2017年の衆議院選挙投票率をみると、熊本県は57.02%、うち18歳投票率は51.47%、19歳投票率は32・93%という結果になっています。この数値を高いとみるか低いとみるかは、個々の感じ方によって変わるかもしれませんが、その一方で、2022年に行われた熊本県議会熊本市選挙区の補欠選挙では、投票率18・57%、当選者を有権者全体でみると、5.79%と4.82%の得票しかありませんでした。

昨年4月の選挙の結果をみていきますと、熊本県議会選挙水俣市区の有権者数19,234人、55.55%の投票率で、A候補が5384票(51・1%)で当選、B候補が5159票(48・9%)で落選といった結果で、実に8691人もの棄権者が出ていることになるのです。

水俣市議会議員選挙の定数は16人です。立候補者は18人。投票率66・02%で、当選16人目の得票率は512票、次点の落選者が504票。実にわずか8票差でした。

「権利をもつ」とは、政治について重要な役割を持つ事、「選挙等に参加する権利をもつ」ということです。

有権者としてあるべき姿勢とは、人任せにせずに、選挙を通じて積極的に政治に参加していくこと、これは権利であり、国家・社会の形成者としての責務であるということなのです。

選挙権について考えることで、探究する力を育み、主体的な学びで夢(願い)を実現するためにも、主権者とは自分たち自身であることを自覚して、18歳になったら、あるいは18歳になっている人は、次回の選挙までによく考えて投票所に行ってほしいと願います。

 

 〇生活体験作文作成

 

 生活体験発表会とは、正式には全国定時制通信制生徒生活体験発表大会と言います。教育支援団体の全国高等学校定時制通信制教育振興会(公益財団法人)が主催する発表大会です。同法人の設立は1964年で、以降毎年開催され続けており、2023年時点で70回目になる歴史のある大会です。定時制や通信制で学ぶ生徒がお互いの体験を発表し、今の自分の学校生活うや自分自身に誇りを見出すための行事として開催されています。

何のために発表するのかというと、定時制・通信制高校に通う生徒の中には不登校・いじめの経験者や、家庭内での問題などの不安を抱えている生徒も多いです。自身の体験を語ることは、自分の心の整理になりますし、同じような体験をしている人への「私だけじゃなかったんだ」という勇気付けにもなります。

これから定時制・通信制高校への入学を考えている人にとっては、この発表を通して、定時制・通信制高校で学ぶとこんな風になれるんだなというモデルにもなっています。

 どんなことを発表するのかというと、最近の発表の中から、ある公立の通信制高校で学ぶ生徒の発表を一部引用したものを見てみますと、「まわりと同じでなけらばいけない」と思っていた中学時代とは、全く違う世界があったそうです。それからは、あまり人目を気にしなくなり、「人と違ってもいいんだ」と思うようになり、だんだんと気持ちが落ち着くようになってきたそうです。今、通信制で学んでいる自分が、中学校の頃の自分に会えるとしたら、こんなふうに言ってあげたいということです。「学校に行けないからといって、自分を嫌いにならないで。人より少し遅くなったけれど、スタートはいつでもできるから、ゆっくり学んでいいんだよ。」と。

入学したきっかけがとても素直に書かれている所が、自分自身に対して誠実だと思います。「知り合いに会わなくてすむから」という所は、見方を変えれば心機一転して新しい自分をつくっていきたいという前向きな気持ちも感じられますね。

辛かった体験を人に話せるようになると、その体験が自分の中で消化できてクリアになります。ですが、思い起こすのがまだ苦しいひとは無理に書く必要はありません。できる範囲でやってみましょう。

作文作成をとおして、探究する力を育み、主体的な学びで夢(願い)を実現するためにも、しっかりと自分を見つめなおし、今後の自分の姿を想像しながら、少しずつ成長してほしいと願います。

みなまた物産展2024準備

5月23日(木)は、2日後にせまった「みなまた物産展2024」に出店させていただく準備をしました。

本日は、おなじみ「水定どら焼き」のシール貼りをします。1年生は初めてですので、先輩が優しく教えます。

 

 共同開発でお世話になっているONITSUKA日昭堂様、いつもありがとうございます。頑張って販売します。

エコパーク水俣で開催される「みなまた物産展」では、どら焼きのほかに、Pan工房ベーグル様との共同開発惣菜パン「シンPITAパン」も販売します。水俣高校定時制商業科は、25日(土)のみの販売実習になりますが、皆様、どうぞよろしくお願いいたします。

商業科商品開発「ミニタルト(創作スウィーツ)」地方紙取材及び掲載

5月14日(火)に熊本日日新聞社水俣芦北総局様より、本校定時制商業科3年生が取材を受けていた、道の駅みなまた・Shop&Cafeミナマータ様との共同開発商品「ミニタルト(創作スウィーツ)」に関する記事が、5月24日(金)の熊日様の朝刊に掲載されました。

取材の様子です。

生徒たちが考案した商品開発案を具現化してくださった道の駅みなまた・Shop&Cafeミナマータ様には、生徒たちも感謝の気持ちでいっぱいです。

併せて、この共同開発の取り組みを取材してくださった熊本日日新聞社様、お忙しい中、本当にありがとうございました。生徒たちの思いを記事にしてくださり、紙面にも大きく載せていただき、大変うれしく思います。

このタルトは、おかげさまで大変好評をいただいておりまして、道の駅みなまた・Shop&Cafeミナマータ様で、不定期ではありますが販売されています。土日は販売していることが多いようですので、お近くまでお越しの際は、ぜひご賞味ください。

交通安全教室

5月10日(金)は、水俣自動車学校様のご協力のもと、同校で交通安全教室が実施されました。

 

1限目は、座学「特定小型原動機付自転車」について学びました。

いわゆる「キックボード」と呼ばれるもので、都会では若者を中心に通勤・通学でも使用されている乗り物です。昨年の法改正に合わせて、最新の知識を教わりました。機種によっては免許はいらないのですが、ヘルメットの着用推奨等、細かなルールについて知ることができました。水俣ではまだあまり普及していませんが、かなりのスピードが出る乗り物なので、就職や進学で県外に出た場合は、乗る乗らないに関わらず、注意が必要です。

2限目も、座学「人間の能力」について学びました。

 

 人間が持つ、「5感」を用いて、我々は交通社会の中で生きていることを例に挙げられ、 認知・判断・操作といった運転する上での、または歩行者としての人間の能力についてのお話がありました。

 

その後、筆記のテストがありました。「認知機能検査」という問題で、75歳以上の高齢ドライバーの方が受けられる高齢者講習の問題で、スライドに表示されたいろいろなものを、どれだけ記憶しているかというテストです。若い生徒たちにとっては、大変貴重な経験でした。

 

人間の視界についてのお話もありました。生徒も実際に指で「〇マーク」を作ったり、両腕を広げて視野を確認したりしていました。 

3限目は、教習場に出て、夜間特性等の学習です。反射材や自転車灯火の有無、色による見え方の違い等について学びました。

 最後は、生徒会副会長より、立派な謝辞がありました。そして、参加生徒一人ひとりに、水俣自動車学校様よりウエットティッシュと懐中電灯をいただきました。ありがとうございました。大切に使わせていただきます。

生徒諸君が、探究する力を育み、主体的な学びで夢(願い)を実現するために、何よりも大事な生命を守るための交通安全教室を、水俣自動車学校様の温かいご指導のもと、本年も開催することができました。本当にありがとうございました。

RKKテレビ熊本放送「夕方Liveゲツキン!」生出演

5月1日(水)は、道の駅みなまた・Shop&Cafeミナマータ様と本校定時制商業科の共同開発コラボ商品「ミニタルト(創作スウィーツ)」のPRのため、RKKテレビ熊本放送「夕方Liveゲツキン!」に3年生が生出演させていただきました。撮影は、道の駅みなまたのバラ園及びShop&Cafeミナマータで行われました。

 

 まずは15時過ぎに、熊本市からお見えになった番組ディレクターの方と本校定時制3年生が道の駅駐車場で合流し、自己紹介等のあいさつから始めました。

 

続けて、今回の番組リポーターを担当してくださるRKK熊本放送局の糸永有希アナウンサーにご挨拶をしました。糸永アナウンサーからは、普段商業科ではどのような授業をしているのか等のご質問があり、日頃の取り組みについて生徒たちが答えました。

 

ここで、この商品開発の最大の協力事業所である道の駅みなまたの館長様も来てくださり、この商品を開発するに至った経緯を、生徒との活動もまじえながら説明してくださいました。

 続けて、テレビクルーの皆様も合流され、リハーサルが行われます。

 生徒の登場シーン等、スタッフの皆様の指示のもと、糸永アナウンサーとも細かい動きを打ち合わせます。

 

メインで話す生徒の練習と、カメラに向かって手を振る練習です。

 

 スタッフの皆様が本社通信(打ち合わせ)等をされている間は、一時空き時間ができましたので、このひとときは糸永アナウンサーと交流を深めます。生徒は、普段番組が放送されている時間帯は授業中のため、なかなか視聴する機会が無かったので、あらかじめ商業科の授業の中で、RKK様のWeb動画チャンネルの中から過去の放送を視聴して予習していたので、その回の放送内容について話が盛り上がっていました。

また、ここで水俣市のゆるキャラ「エコバラちゃん」も合流し、みんなで記念撮影をします。

エコバラちゃんもまじえて、最後のリハーサルです。

 そして、無事にメイン部分の本番を迎え、生徒は立派に商品PRをすることができました。セリフも分担してよく話せました。

 

最後は、番組エンディングの撮影のため、バラ園に移動して最後のPRをしました。

 

生放送終了後は、糸永アナウンサーより、記念に番組のボールペンをいただきました。生徒はとても喜んでいました。

今回番組で紹介させていただいた2種類の新商品の写真です。水俣ローズフェスタは、道の駅みなまたにおいて、5月19日(日)まで開催されていて、その期間以降も土日を中心に、このタルト(創作スウィーツ)をShop&Cafeミナマータでご購入いただくことが可能です。お近くまでお越しの際はぜひ御来園いただき、美しいバラを鑑賞されながら、本校定時制生徒が考案した甘いタルトをご賞味いただけましたら幸いです。

 探究する力を育み、主体的な学びで夢(願い)を実現するための活動は、今回はテレビ生出演という大変貴重な形で育成することができました。

 共同開発で生徒の案を採用いただき、具体的な形として商品化を実現してくださった道の駅みなまた・Shop&Cafeミナマータの皆様、貴重な機会をいただきましたRKK熊本放送の皆様、本当にありがとうございました。今後とも水俣高校定時制をよろしくお願いします。

生徒会関係行事

4月26日(金)は、生徒会関係行事が実施されました。

 まずはじめに、6月に行われる定時制・通信制の総体に向けた種目決めが行われました。

昨年までの例としては、本校定時制からはバドミントンや卓球等に参加しています。今年は、どの競技に出場したいか等、生徒は希望を用紙に記入します。割り振りは、集約してから後日、改めて連絡することとしました。

 

 続けて、生徒全体での年間生活目標を、全生徒がそれぞれ考え用紙に記入します。参考となるよう、生徒会長が昨年度例を説明してくれます。用紙は一旦集めて、後ほどみんなで考えることとします。

続けて、各種委員会です。あらかじめ取っていた各生徒の希望をもとに、学年を混ぜて5つの委員会に割り振り、各部屋に移動して活動目標等を決めました。

その後、再び多目的室に集合し、各委員長より発表がありました。

体育委員会からは、「(1)健康な体づくりのために体育授業、行事に全員参加。(2)親睦を深める生徒交流会の実施。」以上二つの目標が発表されました。

文化委員会からは、「文化的行事を通して定時制を盛り上げ生徒たちの交流を深める。」という目標が発表されました。

 図書委員会からは、「(1)1年間で1人3冊読む。(2)読書時間を作る。(3)おすすめの本紹介。」の三つの目標が発表されました。

保健委員会からは「感染症予防の呼びかけ。」という目標が発表されました。

 環境委員会からは、「(1)環境美化週間の得点平均を10点あげる。(2)環境教育の講話のテーマを生徒で考える。(3)コンタクトレンズケースを5回満杯にする。」の三つの目標が発表されました。

 そして、新三役のあいさつがありました。

 続けて、先ほど全生徒から提出された年間生活目標案の板書をして、比較的多い意見を採用し、今年度の全体の目標としました。以下の通りです。

「(1)学習面…赤点をとらない。(2)生活面…生活リズムを整える。(3)行事面…楽しんで参加する。」

今回も、生徒会役員が中心となって企画及び議事進行をこなしてくれました。

 探究する力を育み、主体的な学びで夢(願い)を実現するための取り組みが着々と進んでいます。

各種委員会の新委員長も5役決まりましたので、これに執行部の4名を加え、いよいよ本格的に本年度の生徒会活動が開始されました。本校定時制生徒の今後の活躍にご期待ください。

商業科商品開発「ミニタルト(創作スウィーツ)」販売開始

このホームページ上でもたびたびお伝えしている商業科商品開発「ミニタルト(創作スウィーツ)」の取り組みにつきまして、その販売開始日が決まりましたので、お知らせします。

本校定時制商業科の生徒と道の駅みなまた・Shop&Cafeミナマータ様の共同開発コラボ商品「ミニタルト(創作スウィーツ)」が、4月27日(土)に、いよいよ販売開始されます。

販売場所は、道の駅みなまた・Shop&Cafeミナマータです。

メニューは以下のとおりです。

〇シトラスプリン 1個400円  

〇抹茶タルト(天茶の抹茶使用) 1個450円

3・4年生の生徒たちが考案した2種類のミニタルトを、どうぞご賞味ください。

新体力テスト(2日目)

4月23日(火)は、先週に引き続き、新体力テストの残り3種目が行われました。

今週は、反復横跳び、ハンドボール投げ、20メートルシャトルランが実施されました。

 

反復横跳びは、3本の縦白線を、20秒以内にどれだけまたぐことができるかのテストです。2人一組で交代で数えます。素早い動きでみんなよく頑張ります。

ハンドボール投げは、体育館の横幅およそ30メートルの間で、どれだけ遠くへ投げることができるかのテストです。最初は練習をしてから、これも交代で投げます。見る人は、ボールが落ちる位置を見逃さないように気を付けます。

 最後に、20メートルシャトルランです。体育館の横幅20メートルの四隅に三角コーンを置き、音楽に合わせて繰り返し往復して走り続けるテストです。往路で1回、復路で1回ずつをカウントして、走れた回数を記録します。

 2週にわたっての新体力テストでしたが、みんな協力してよく頑張りました。このテストをきっかけとして、日頃の健康のことも考え、日々の運動に取り入れながら、これからも日々頑張ってほしいと思います。

1年生LHR

今回は、入学して2週間が経過した1年生のLHRの様子をお伝えします。

この日は、各学年、進路関係のLHRをした後、残りの時間はクラス裁量の時間です。

1年生は、まだまだ緊張した面持ちなので、少しでも親睦を深めてもらおうと、担任の先生がおもしろいレクリエーションを準備してくださいました。

いろんな生物のイラストが描かれたカードを並べます。そのカードには、当該生物の平均寿命や体重が記されています。まずは、全カードを見えないよう裏返しておき、今回は、生物の「体重」を重い順番に並べ替えていきます。それをメンバーが交代で予想しながら、適切と思われる位置に置いていきます。

作業が後半に差し掛かると、答えの位置が限られてきますので、必然的に盛り上がります。まだまだおとなしい1年生ですが、当たればうれしいですし、外したら体をのけぞらせて悔しがります。また、「まさかこの生き物が」という意外な生物が予想より重かったりして、新しい発見もたくさんあります。

クラスの交流を深めながら、探究する力を育み、主体的な学びで夢(願い)を実現するための高校生活が、LHRの時間にもたくさん準備されいますので、1年生はそれらの活動を通して、これからのびのびと育っていってほしいですね。

移動(出前)図書

4月17日(木)の授業前、本校全日制の図書の先生の計らいで、全日制図書館のおすすめ蔵書を「移動(出前)図書」という形で持ってきていただきました。

定時制にも図書コーナーがあり、たくさんの本がありますが、全日制の図書館は規模が大きいので、定時制にはない本もたくさん持ってきていただきました。

生徒は興味を持って本を手に取り、借りていました。

今年度はこのような取り組みを定期的に行う予定です。生徒はたくさん本を借りて探究する力を育み、主体的な学びで夢(願い)を実現できるよう励んでほしいと願います。

道の駅ミナマータ2周年記念水定どら焼き準備

4月17日(水)は、いつもタルト等の共同開発でお世話になっている道の駅みなまた・Shop&Cafeミナマータ様より依頼を受けた、今週末の「道の駅ミナマータ2周年記念イベント」において、お客様にプレゼントする水定どら焼きの準備をしました。

いつも共同開発でお世話になっている水俣市のONITSUKA日昭堂様より仕入れた水定どら焼きです。

まずは、シール貼りからです。裏面の成分表示表を先に貼り、次に表面の商品名シールを貼ります。

 

次に、箱詰めです。まずは箱の組み立て方を教わります。お茶あん、甘夏あんをそれぞれ1個ずつ入れます。

箱詰めが終わったら、のし紙を貼ります。まずは表向きの状態から紙を付けます。

次に、ひっくり返してテープ止めをします。

重ねてみると豪華ですね。

この水定どら焼きセットは、4月20日(土)・21日(日)の両日に、道の駅みなまた・Shop&Cafeミナマータにおいて、各日先着20名様にプレゼントされるそうです。

いつもお世話になっているミナマータ様のお役に立てて、生徒もとても喜んでいます。本校の水定どら焼きを活用いただき、とても感謝しています。

皆様、週末はお近くまでお越しの際はぜひミナマータまでお出かけいただき、早い時間であれば水定どら焼きをご賞味いただける機会もあるかもしれませんので、今後とも水俣高校定時制商業科をよろしくお願いします。

身体計測及び新体力テスト(1日目)

4月16日(火)は、身体計測及び新体力テストが多目的室及び柔道場で実施されました。

まずは、多目的室で説明を受け、学年ごとに身体計測から始めます。

身体計測が終わった学年から柔道場に移動し、新体力テストにのぞみます。

本日実施した種目は、握力、立ち幅跳び、上体起こし、長座体前屈の4種です。協力して行います。

4つの学年が、スムーズに種目移動をして、滞りなく実施できました。

来週は、反復横跳び、ハンドボール投げ、20mシャトルランを実施する予定です。来週は結構体力を使うので、生徒はしっかりと備えてのぞむことになります。今日もとてもよく協力してできました。来週も頑張ります。

商業科商品開発「ミニタルト(創作スウィーツ)試食検討会」

4月16日(火)は、道の駅みなまた・Shop&Cafeミナマータ様のご協力のもと、コラボ商品開発「ミニタルト(創作スウィーツ)試食検討会」が同所で実施されました。

 

 2月の本校での検討会、3月のミナマータでの試作実習会、そして今回の試食検討会と続き、より具体的な形へと進展していっています。

生徒から提案があった2種類のタルトの試作品です。プリンタルトと水俣茶タルトです。

プリンタルトの具材として、最初は甘夏・不知火・さくらんぼを乗せた状態のシンプルなものに、ミントを添えると、より見栄えがよくなるのがわかります。とてもキュートな仕上がりになりました。

水俣茶は、抹茶でいくことにしました。上に乗っている具材は、黒豆と金箔です。荘厳華麗な仕上がりです。切った断面からもわかるように、層の中身は、抹茶小豆ホイップを使用しています。

そして、試食です。実際に食べてみないとわからないことが多々あります。

味の感覚が残っているうちに、シートに記入します。少し、話し合いながらお互いのシートを確認し合います。

 忌憚なく意見を出し合います。

次は、パッケージングの研究です。抹茶タルトを乗せるカップは、紙タイプのものなど数種類の候補のなかから、生徒は迷わずこの銀色の、わりとおなじみのアルミカップを選びました。それを透明の袋に入れます。

プリンタルトは、色つきの紙をセンス良く敷き詰め、かわいらしくパッケージングしてみます。

 

袋詰めしたものにシールを貼ると、なんと見事な商品として仕上がりました。これだけ品格があれば、買いたくなりますよね。生徒からは一同に感動の声が上がり、商品開発の極意を感じた瞬間でした。

 

そして、ネーミング及び価格設定について話し合いました。

プリンタルトは「シトラスプリンタルト」と命名し、売価は1個400円を設定しました。

水俣茶タルトは「抹茶タルト(天茶の抹茶使用)」と命名し、売価は1個450円を設定しました。

 ※ネーミング及び売価は、この検討会での結論事項のため、商品化する際は、変更があるかもしれないことを申し添えます。新商品としての発売が決まりましたら、また、このホームページ上でも改めてご紹介させていただきます。

 最後に、生徒会副会長より謝辞がありました。

道の駅みなまた・Shop&Cafeミナマータ様、今回もたくさんの準備をしてくださり、本当にありがとうございました。

探究する力を育み、主体的な学びで夢(願い)を実現するための商品開発が着々と進んでいます。水俣高校定時制新3年生の挑戦を今後も見守っていただきますと幸いです。

生徒会歓迎行事

 

4月12日(金)に、生徒会歓迎行事が行われました。

生徒会歓迎行事は、生徒会役員が中心となって全校生徒で新入生を明るく迎え入れる行事です。

 

はじめに、生徒会長より歓迎のことばが述べられました。

「学校行事や授業は、学校にいる今しか参加することができないものばかりです。悔いのない満足できる学校生活を送ることを祈っています。」

不安を抱える1年生の背中をそっと押すような前向きなメッセージを伝えてくれました。

 

 

 

1年生が自己紹介をしました。

全校生徒の前に立つということもあり少し緊張した様子でしたが、笑顔で「よろしくお願いします」と伝えると、上級生たちも一人ひとりに温かい拍手を送りました。

 

 

次に、生徒会役員より1年間の生徒会行事の紹介が行われました。

生徒総会や委員会活動、文化祭、バドミントン大会など、バラエティに富んだ数々の行事について昨年度の写真とともに概要を説明しました。

生徒会役員からは「みんなで楽しく有意義な行事にしていきましょう」と呼びかけがありました。

 

 

 

前半の最後には、本校の校歌紹介がありました。

卒業してからも心に残り続ける校歌。歌詞に込められた思いをしっかりと噛みしめながら歌います。

 

 

後半はグループに分かれて自己紹介を行いました。

あらかじめ作成した自己紹介シートを持ち寄り、好きな食べ物や趣味、楽しみにしている学校行事などを共有しました。

 

 

意外な共通点を発見できたり、学年を越えて交流できたりと、仲間たちとともに楽しく充実した時間を過ごすことができました。

 

最後に、今回の歓迎行事の準備や進行に携わった生徒会役員の皆さんに、全校生徒から拍手を送りました。

自分たちの手でより良い学校行事を作り上げていくということを、生徒会役員の皆さんが歓迎行事を通して示してくれました。

生徒の皆さんには仲間とのかけがえのない時間を大切に過ごすとともに、本校定時制の主役は「皆さん自身」であることを忘れずにいてほしいと思います。

オリエンテーション2日目

4月10日(水)は2日目のオリエンテーションが行われました。

この日は生徒指導部・生徒会、人権教育、ISOの取組、すぐーる、保健部に関するお話がありました。

  

生徒指導部からは、学校生活を送る上でのルールや校則についての説明が行われました。みんなが心地よく安心して過ごせる学校にするため、上級生も改めて一つずつ丁寧に確認しました。

人権教育に関して、本校の生徒会長が水俣高校定時制「いじめを許さない宣言文」を全校生徒の前で読み上げました。まさに題名のとおり「いじめを許さない」という覚悟をうかがわせるような、堂々たる宣誓でした。

 

ISOの取組については、環境の係より、校内に設置されている5か所7種類のごみ箱と分別の仕方などについての説明がありました。「環境首都」とも呼ばれるこの地で学ぶ生徒として、主体的に環境保全に取り組む姿勢を周囲に示していってほしいと思います。

 

「すぐーる」は、昨年度より県立高校において導入された学校・保護者間連絡アプリで、担当者から登録方法や使い方についての説明がありました。

保健部からは、今年度行われる各種検診や教育相談、カウンセリングに関するお知らせがありました。いろんな悩みを抱える時期ですので、困ったときには遠慮なく我々に相談してほしいと思います。

 

2日間のオリエンテーションを終え、明日から本格的にスタートする学校生活に向けて各クラスで最終確認を行いました。

1年生は初めてのChromebookを手に取り、授業等での活用にあたって必要な準備を行いました。

  

 

前日に引き続き、生徒たちはこの日も終始立派な態度でオリエンテーションに臨んでおり、とても良いスタートダッシュを切ることができました。

オリエンテーション1日目

4月9日(火)は年度初めに伴う、全学年共通のオリエンテーションが行われました。

 

昨日は、昼に1年生が入学式、夕方から2・3・4年生が始業式でしたので、今日が初めて全学年がそろったことになります。今年度から、オリエンテーションは2日間に分けて実施することとなりました。

 

1日目の今日は、教頭先生よりお話をいただいた後、教務部・進路指導部・商業科そして図書の説明がありました。

教務部からは改めて、単位制に関する説明及び考査日課に関する説明がありました。

進路指導部からは先輩たちの今春の進路実績及び今後の展望についてのお話がありました。

商業科からは、各種検定試験に関する説明がありました。

図書の係からは、本の貸し出しに関する説明がありました。今年度は全日制の図書室からも積極的に借りるよう呼びかけがありました。今後は、移動図書もやってくださる予定です。

休憩後は、クラス写真及び個人写真を撮影し、避難経路の確認をしました。その後、各教室に分かれてLHRが行われ、教科係等を決めました。

探究する力を育み、主体的な学びで夢(願い)を実現するための新しい学年での学校生活が始まりました。

今日のオリエンテーションでの聴く態度は立派でした。特に1年生は緊張の一日でしたが、やさしい先輩たちが少しずついろんなことを教えてくれるはずです。明日も引き続き頑張ってほしいと願います。

新任式・1学期始業式

4月8日(月)は、定期異動に伴う令和6年度の新任式及び1学期始業式が、定時制多目的室で行われました。

〇新任式

 

今年度は、定時制には6名の先生方が赴任されました。

教頭先生からご紹介があった後、新着任の先生方よりお一人ずつごあいさつをいただきました。

その後、生徒会長より歓迎のことばが立派に述べられました。

新着任の先生方にとっても、楽しみにしておられた生徒との初対面です。

生徒のみなさんは、こらから先生方とたくさんの思い出を作ってほしいですね。

 

〇1学期始業式

引き続き、1学期始業式が行われました。

 

校長講話では、「願い」という今年度の教育スローガンの一部分についてお話がありました。以下はその抜粋です。

皆さんは、背中に「願い」を背負っています。皆さんがどういう生活をしていきたいかという願い。次に、支えてくれている家族の皆さんからの願い。そして、お世話になっている地域の方々からの願い。最後に、再編統合前の旧水俣高校から引き継がれた願い。

その願いを叶えるために、積極的に主体的に活動していくこと。将来に向かって、時には重すぎると感じることもあるかもしれません。そんな時は、先生たちのサポートを受けると良いでしょう。苦しいとき、つらいときはみんなで解決しましょう。

最後に、皆さんにある歌の一節を紹介します。

「願いよ叶え いつの日か そうなるように 生きてゆけ」

以上が校長講話の概要です。

式後は、教頭先生より主任主事の紹介及び学級担任・副担任の紹介がありました。その後、各部より連絡がありました。

探究する力を育み、主体的な学びで夢(願い)を実現するための新年度がスタートしました。

毎日通っているこの学校には、夢を実現するためのヒントがたくさんあります。経験豊かな先生方を頼り、今年度もたくさんのことを学んでいってほしいですね。

入学式・初顔合わせ会

4月8日(月)令和6年度の入学式及び初顔合わせ会が実施されました。

〇入学式

 

今年度の定時制の新入生は6名。緊張した面持ちで入場しましたが、校長先生からの入学許可・式辞に続き来賓祝辞も、とても良い姿勢で聞くことができました。

校長先生からは、「夢」についての3つのお話をしていただきました。

(1)「夢は指針である」ということです。指針とは、物事を進めるうえでたよりとなるものです。なりたい自分を思い描き、目標を持つことが大事です。

(2)「夢は成長を促す」ということです。夢を持つことで、たゆまぬ努力をしていきます。その過程で、人は確実に成長をしていきます。

(3)「夢は希望である」ということです。夢の源となる希望の光を投げかけ、豊かで意義のある在り方生き方を通して、高校生活を充実させてほしいと願います。

校長先生は結びに、ある歌の一節を紹介してくださいました。

「願いよ叶えいつの日か そうなるように 生きてゆけ」

ともに、頑張っていきましょう。

〇初顔合わせ会

式後は、定時制の多目的室に移動して、新入生・保護者・職員の初顔合わせ会が行われました。

 

教頭あいさつ、担任・副担任あいさつから職員紹介を経て各部連絡が行われました。

いろいろな面で、義務教育課程とは異なる高等学校の仕組みについてお話がありました。

 

いよいよ、翌日からは一人で登校することになります。これから始まる定時制での高校生活の、記念すべき初日が無事に終わりました。探究する力を育み、主体的な学びで夢(願い)を実現できるよう、勉強に友だちづくりに、大いに励みましょう。

転退任式

3月28日(木)は、この春の定期異動に伴う転退任式が行われました。

まずは式に先立ち、定時制の1名の先生に、60歳の節目に際してこれまでの永い歳月の間本県教育振興のためにひたすら尽くしていただいた多大な御功績に対する感謝状の授与が行われました。文面の最後には「今後ともますます御健勝にて御活躍されますことを期待します 熊本県教育委員会」と結ばれていました。

本校の生徒諸君が生まれるずっと前から教鞭をとってこられ、その長年の経験の数々を、今の定時制の生徒たちにご教示いただいております。今後とも、厳しくも温かいご指導をよろしくお願いいたします。

そして、いよいよ転退任式です。教頭先生から、転出される先生方お一人おひとりのご紹介がありました。

校長先生は、夕方からの授業をよく見に来てくださっていましたが、いつもとても素晴らしい授業態度をほめてくださいました。今までの姿勢を忘れることなく、何事にも当事者意識を持ち、夢の実現に向けて挑戦する真摯な姿勢を忘れることなく、跳ね返されても挑み続けてほしい。常に成長はしているので、いくつになっても挑戦すること、めげることなく活躍してほしいとの励ましのことばをいただきました。

 

副校長先生からは、昨年初めて定時制に来て、毎日がワクワクして楽しかった、みんなが頑張っている姿に元気と感動と勇気をもらった。こらからも精一杯頑張ってほしいとの励ましのことばをいただきました。副校長先生は、いろんな人と一緒に仕事をして心がけていることは、その人の良い所を見つけるようにしていらっしゃるそうです。そうすると、相手がだんだんよく見えてくるし、自分自身の見方が変わってくるといったお話もいただきました。

 

40年近く教員を続けてきて、このたび教師生活にピリオドを打たれる先生からは、今の生徒が最後の生徒となるわけですが、授業、学校行事、販売実習、試作実習等を楽しみながら頑張っている姿をほめていただき、成長した数年後がとても楽しみで、やるべきことをやっていけば夢は実現する。健康に留意して過ごしてほしい。水高生のプライドを持って夢を実現してほしいとの励ましのことばをいただきました。

 

4月から新天地に転出される先生方からは、人との関わりを大事にしてほしい。人と関わることが苦手な人もいると思うけど、人と関わることを続けていけば、自分が困ったときに助けてくれる。生きにくい時代だからこそ、良い意味で人を巻き込みながら、今の高校生活をこれからの練習と思って過ごしてほしいという励ましのことばをいただきました。

みんなと過ごした日々は、感謝の気持ちでいっぱいであり、ここでも思い出を胸に刻んでこれからも頑張っていきたい、寒かったり暖かかったりしますが、健康に留意して過ごしてほしいといった優しいことばもかけていただきました。

生徒会長より、惜別のあいさつがあり、花束贈呈です。涙を流している生徒もいました。先生方と生徒諸君の絆の深さが感じられました。

先生方、今まで本当にお世話になりました。ありがとうございました。水俣高校定時制での日々をたまには思い出していただきながら、健康に留意されてお過ごしください。先生方の今後より一層のご活躍を祈念しております。水高定時制の生徒の活躍も、HPなどで見守っていただきますと幸いです。ありがとうございました。

3学期終業式

3月22日(金)は、3学期の終業式が行われました。

まずは式に先立ち、表彰式です。

皆勤賞と精勤賞が授与されました。よく頑張りました。

 続けて、終業式です。

校長先生の講話では、今年度の教育スローガン「何事にも当事者意識を持ち、夢の実現に向けて挑戦する生徒の育成」について、意識しながら過ごせたか、確認がありました。何事も自分のこととして捉える。主体的に考える。この習慣を身につけることが肝心です。

夢の実現に向けて挑戦する姿勢を大事にして、目標を持ち、挑戦する過程を大切にしてほしい。関連して、ネルソン・マンデラ氏の言葉を紹介していただきました。「生きるうえで最も偉大な栄光は、決して転ばないことにあるのではない。転ぶたびに起き上がり続けることにある。」と言い残されたそうです。成功しなくても成長はしているのだと教えてくださいました。

併せて願うことは、謙虚で誠実な人であってほしいということです。旧松下電器の創業者・松下幸之助氏の言葉も紹介していただきました。「学ぶ心さえあれば、万物すべてこれわが師である。」と言い残されたそうです。成功の陰には周囲の協力、支えてくれる人の存在があるということを忘れないでほしいという講話をいただきました。

 

 その後、各部より諸連絡等がありました。次に登校するのは、3月28日(木)の転退任式です。

何事にも当事者意識を持ち、夢の実現に向けて挑戦する生徒たちの令和5年度の活動がこれで終わりました。水俣高校定時制の生徒の挑戦は、令和6年度に引き継がれます。

令和5年度も、水俣高校定時制をたくさん応援してくださり、ありがとうございました。令和6年度も、本校定時制の生徒の活躍にご期待ください。今後ともよろしくお願いいたします。

教室(机・椅子)下足箱移動・大掃除・生徒交流会~バレーボール~

3月19日(火)は、新教室への荷物移動及び今年度最後の大掃除並びに生徒交流会が行われました。

 

〇教室(机・椅子)下足箱移動 

まずは、新教室への荷物移動からです。自分の机、椅子、荷物等を次年度の教室に運びます。

 

3年生から順に、4年生教室へ。そして下級生が続きます。並行して、先日卒業した上級学年の机、椅子を1年生教室に運びます。

下足箱は、お昼のうちに先生たちで掃除、氏名の張り替えと個人のスリッパ移動をしておきましたので、生徒は新しい場所を確認します。

 

ロッカーの荷物も移動します。

掲示物も新教室へ移動します。

 

〇大掃除

教室移動が落ち着いたら、続けて大掃除です。1年間の感謝の気持ちを込めて、入念に掃除をします。

 

暑い夏の日も、寒い冬の日も、大変お世話になったエアーコンディショナーのフィルター清掃です。

 

黒板の溝も丁寧に拭き取ります。

少ない人数ですが、手分けして各教室・廊下及び多目的室・カウンセリング室並びに昇降口・トイレに至るまで、時間をかけて掃除します。

 

〇生徒交流会~バレーボール~

そして、いよいよ生徒交流会です。

今回は、バレーボールです。協力して準備をします。

一旦集合して、生徒会長より挨拶、続けて競技上の注意です。

その後、体育委員の号令で準備運動です。

 

入念に行います。

次は、走ります。

 適度な準備運動の後は、各自で練習をします。

 

 そして、いよいよ試合開始です。

 

まずは、AチームとBチームに分かれて対戦です。

 

練習の甲斐もあり、ナイスプレーが飛び出します。

 

体育の授業でも教わり、コツをつかんでいるようです。

人数調整で先生たちも助っ人として入ります。

白球を追いかける姿から、一生懸命さが伝わります。

よく声を掛け合いながらプレーができています。

2試合後、最後はチームメンバーを入れ替えてプレーしました。

 そして、後片付けです。

 

協力して行います。

最後に教頭先生より表彰及び講評をしていただきました。

今回は上級生が卒業して生徒数が減ったことや、最後の試合はメンバーを入れ替えて戦ったことなども踏まえて、試合の状況を見て、「最優秀選手賞」「優秀選手賞」「敢闘選手賞」として表彰しました。

 今回の生徒交流会は、企画の段階から新生徒会執行部のメンバー及び体育委員を中心に作り上げてくれました。担当の先生に「これがしたいです」とルーズリーフに具体的かつ詳細に書き込まれたバレーボールの案を提出してくれました。少ない生徒数ですので、工夫したメンバー編成、球技が得意な生徒も苦手な生徒も一緒に楽しめるように今回の生徒交流会用の特別ルールを考えてくれるなど、隅々まで目を行き届かせた思いやりのある企画運営でした。その甲斐もあり、みんなとても楽しそうにプレーをしていたのがとても印象的でした。執行部も一般生徒も、一人ひとりが何事にも当事者意識を持ち、主体的に行動できた生徒交流会でした。得意な分野はより力を高め、苦手なことにも果敢に取り組みながら、夢の実現に向けて挑戦するその姿勢を大事にしてほしいと願います。

商業科商品開発「ミニタルト(創作スウィーツ)試作実習会」

3月19日(火)は、道の駅みなまた・Shop&Cafeミナマータ様のご協力のもと、商業科商品開発「ミニタルト(創作スウィーツ)試作実習会」が、同所で実施されました。

 

去る2月21日(水)に、この企画の検討会が本校多目的室で実施されましたが、そこで生徒から提案されたプレゼンや、それと関連して生徒から出た意見及びプロからのアドバイス、さらにはプロの助言を受けながら行った調べ学習の内容を、総括的なイメージとして作り上げた仮の商品を試作してみるというものです。

まずは、今回の講師の先生方の紹介です。道の駅みなまたの館長様及びシェフの方々です。その後、参加生徒の自己紹介です。今回は、2年生4名が参加させていただきました。

 

前回の検討会からおよそ一か月。この間にも、道の駅みなまたの館長様及びシェフの皆様は、通常の営業がある中、時間を捻出してこのコラボ企画のための研究及び下準備をしてこられていたのです。まずは、そのプロ段階での試作過程における所感からお話をしていただきます。生徒は、真剣にメモをとっています。

そして、いよいよ試作実習です。

 

まずは、入念に手を洗います。

 

こちらの素材は、あらかじめシェフの皆様が準備してくださっていたものです。

生徒の提案に合わせて、水俣茶タルトの素材をこしらえてくださっていました。

 こちらの素材は、プリンタルトの素材になります。

 水俣茶及びプリンの両方をお皿に乗せ、各々、合いそうな具材をチョイスしてタルト生地に乗せていきます。

 

タルトを小さく切ると、具材を小分けして乗せやすく、味見したときに区別がつきやすくなります。

 プリンタルトにはフルーツを乗せてみて、水俣茶タルトには生クリームを乗せてみます。金箔をかけると際立ちます。

 

小豆や甘夏もチョイスしてみました。

 

試食をしてみます。見た目も大事ですが、やはり味覚が一番頼りになります。

 試食後は、シートに所感を記入します。

 

 その後、全員で意見交換を行います。

 

議論を重ねた結果、水俣茶タルトはかっこよく、プリンタルトはかわいらしく仕上げることとしました。

 

 時間が来ましたので、今日はここまでです。生徒会副会長より、謝辞がありました。この1か月間は、生徒たちもいろいろと調べ、実際に様々ななタルトを食べてみたりしていたようです。今回の試作実習会では、ミナマータの皆様のおかげで、イメージが少しでも出てきたのでホッとしましたといった感想が述べられました。

そして最後は、せっかくの機会ですので、ソフトクリームの作り方を教わりました。

今回は、生徒一人ひとりが自作のタルトを作ってみて、参加生徒全員がよく意見を出してくれました。何事にも当事者意識を持ち、主体的に行動できる力がどんどん身についてきています。コラボ商品を世に送り出すという夢の実現に向けて挑戦する姿はとても素晴らしいものでした。

今回も協力してくださった、道の駅みなまた・Shop&Cafeミナマータの皆様、本当にありがとうございました。次回の試作実習会でもよろしくお願いいたします。良いコラボ新商品ができるよう頑張っていきたいと思います。

卒業証書授与式 卒業生を祝う会

3月1日(金)は、令和5年度卒業証書授与式及び卒業生を祝う会が、また、それに先立ち2月28日(水)並びに29日(木)は、表彰式・卒業式予行・同窓会入会式・卒業生を祝う会準備等といった卒業式関連の各種行事が行われました。

 

〇表彰式

卒業式関連の行事は、2月28日(水)表彰式からのスタートです。

 

 熊本県がんばる高校生表彰、産業教育振興中央会御下賜金(ごかしきん)記念優秀卒業生表彰、全国商業高等学校協会成績優秀者表彰、全国高等学校定時制通信制教育振興会表彰、熊本県高等学校定時制通信制教育振興会表彰、熊本県高等学校文化連盟表彰、熊本県高等学校体育連盟表彰、熊本県高等学校保健会表彰の各種卒業予定者表彰が行われ、式の結びには本校定時制の先生が1名、永年勤続に係る功労者表彰を、教え子たちが見守る中、授与されました。

 

〇卒業生を祝う会事前準備(装飾品作成・飾り付け・設営)

2月29日(木)は在校生による、翌日に控えた卒業生を祝う会の準備が行われました。

 

 まずは説明を聴きます。やることは、風船を膨らませることと、ホワイトボードに貼る文字の切り抜き・風船に貼る養生テープ作りです。これらを分担して行います。風船はストローを使って膨らませます。ストローは浅く差し込みます。

 

 卒業予定者が喜んでもらえるよう、少ない人数ながら、よく分担して取り組んでいます。

概ね膨らみました。色とりどりです。

 

ホワイトボードや壁面に貼付します。作業の過程において時折、破裂音がしてびっくりしますがその都度なごみます。

翌日は、大好きな先輩たちが喜んでくれるといいですね。

 

〇卒業証書授与式

 そして、3月1日(金)は、いよいよ卒業証書授与式当日です。

 

登校後は、教室に集合して最後の動作確認及びコサージュ装着を協力して行います。事実上、最後の教室でのひと時となります。

定刻となり、いよいよ入場です。

水俣高校は全定(全日制・定時制)合同で行います。本校体育館での厳かな式典は、実に入学式以来となります。3年振りまたは4年振り、あるいはそれ以上振りの生徒もいる中、それぞれの年月を振り返りながら、式に臨みます。

  

定時制は、全日制課程各学科・各クラスの代表生徒が卒業証書を授与されたのち、4年生の生徒が1名のみ、定時制3・4年生の卒業生7名の代表として壇上に上がり授与されます。他の6名も代表者と礼等の動きを合わせます。よくそろっています。この日この瞬間のために雨の日も風の日も、人によっては遠方から毎日、くじけそうになりながらも通い続けたのです。

校長先生からの式辞では、挑戦を続けること、感謝の気持ちをもって謙虚な姿勢を忘れないこと等、励ましのお言葉をいただきました。来賓の皆様、祝詞・祝電をたまわった関係各位の皆様からも温かいはなむけのお言葉をいただきました。ありがとうございました。

送辞・答辞は、それぞれ全日制の生徒が代表で述べてくれましたが、その中で、定時制商業科の商品開発及び販売実習での活躍に触れてくれました。

式歌斉唱・式後の行事の後、いよいよ卒業生退場です。全日制1組から順に退場し、最後に残った定時制7名が、担任の先生方の先導で退場します。

来賓・保護者・在校生・職員に見守られながら、堂々と退場のトリを務めてくれました。「定時制商業科、退場!」のアナウンス後の拍手は、とりわけ大きく、苦学してきた夜間課程の生徒たちの実情を、皆様とてもよくわかってくださっています。

 

〇卒業生を祝う会

式後は、定時制だけの最後のお別れの会が多目的室で行われました。

 

式典後のお忙しい時間帯の中、校長先生、副校長先生、教頭先生、事務長先生が定時制に来てくださり、校長先生からはお祝いと激励のお言葉をいただきました。中でも、校長先生が着任された年度の定通総体で、今回の卒業生がバドミントン競技で惜敗後に悔し涙を流していた思い出について触れられ、一生懸命練習してきたからこそ流れる涙の素晴らしさについて語ってくださいました。

続けて、卒業証書が担任の先生より渡されます。

 一人ひとりの思いが詰まった卒業証書です。これをもらうために、どれだけの血のにじむ思いで苦労してきたことでしょう。思い出が去来します。

また、後輩たちが内緒で準備を進めてきた思い出の「水定どら焼き」もプレゼントされます。

 

続いて、2年生の新生徒会長から惜別の挨拶がありました。先輩たちの背中を見ながら頑張れたことや、行事での楽しい思い出が語られ、寂しさの中でも先輩たちの卒業後の活躍を祈念する旨の立派な送別の言葉でした。

そして次に、7名の卒業生一人ひとりからのスピーチがありました。

 話しながら涙を流す生徒もいました。「学校に行くのがイヤだな」と思ったこともあり、学校に来ていない時には毎日電話をかけてきてくださる先生との思い出や、検定試験受験のために夏季・冬季の長い休み期間も先生に勉強をみてもらったこと、自分が書く進路の書類を何度も書き直させて、丁寧な字で出すよう指導してきた先生に対する感謝の気持ち等が語られました。

そして、最後の集合写真です。みんな良い表情です。

何事にも当事者意識を持ち、夢の実現に向けて挑戦を続ける7名の生徒がこの日、巣立ちました。思い起こせば3~4年前、あるいは生徒によってはそのさらに前の年度に、それぞれ入学したあの日のことが思い出されます。小・中学校で、いろんなことがあって保護者や先生に心配をかけてもきました。しかし、一番悩んできたのは言うまでもなく自分自身でした。高校の勉強についていけるんだろうか。行事はどんなものがあるんだろう。定時制ってどんなところなのかな。いろんな不安と期待を抱えながら入学してきて、定時制でも大変なことはたくさんありました。でも、先生たちの丁寧な授業に、一つひとつ理解が深まってきました。似た境遇で入学してきた励まし合える友人がいました。そして、遠方の生徒の中には、連日送り迎えをしてくれた保護者の存在がありました。そのすべての人たちに感謝です。

少人数の定時制では、自分が動かなければ事は先に進みません。そのおかげで何事にも当事者意識を持って取り組むことができました。主体的に行動する力も身に付きました。夢の実現に向けて挑戦する大切さも教わりました。

卒業生は、この定時制での歳月で、大きな成長を遂げました。そして、いよいよ社会のスタートラインにつきます。進学する人、新規で就職する人、現業を継続する人等、進む道は様々です。道につまづくこともあるでしょう。その時は自分たちで作った卒業アルバムを見返して、故郷を思い出してほしいです。定時制で頑張ってきたことに誇りをもって、大いに活躍して、幸せになってほしいと願います。

あしきた青少年の家開所25周年記念販売実習

2月23日(金・祝)は、熊本県立あしきた青少年の家様からのお招きにより、開所25周年記念イベント実施に伴う販売実習に参加してきました。

朝、学校に集合し、今日一日お世話になる運転手さんにご挨拶をして乗車します。

 

 あしきた青少年の家に到着しました。義務教育課程において、泊りがけでお世話になったこともある思い出の場所です。荷物搬入までのささやかな空き時間で、童心に帰り斜面で待機します。

搬入場所の指示が出て、いよいよ車から荷物を協力して降ろします。

 

教頭先生も到着されていました。雨の予報と強風により、今回は体育館での実施となりました。

 室内でも、店舗らしくテントを立てていただいていました。おなじみ水色の屋号は、テーブルの高さの関係から、校名が見える範囲で折り曲げて貼り付けます。いろいろとよく考えてくれます。

 

幟旗を立て、ブラックボードも出します。

POPの位置を確認しながら貼ります。

商品を載せるシートの位置も微調整します。

 

今朝仕入れたばかりのシンPITAパンのシール貼りをします。JR熊本駅販売実習での初登場以来2回目、通算3回目の販売です。

パンを並べるにあたり、惣菜パンと相性の良い竹籠に並べていきます。並べ方も大事です。

 

お釣りの金種の確認です。あらかじめ準備した金額と一致するように数えます。「先生、〇〇円ありました。」「正解です。」よくできました。ブラックボードの微修正もします。

ボリューム満点の売り場ができました。そして、いよいよ最初のお客様をお迎えします。

2年生全員による、2年生単独での販売実習の全景です。単独では初ながらも、POP掲示の工夫、店舗内外での役割分担等、よくできています。

お客様が行列をつくってたくさん来店してくださっています。

 幼い兄弟がPOPに興味を示してくれています。幼いお客様には可能な限り低い姿勢で接客します。

 

ご家族連れのお客様へも笑顔で接客します。

 

商品説明も丁寧です。校長先生も激励に来てくださいました。

親子連れのお客様は、お子さんが「これください」と示し、お金も渡します。「高校生の販売実習」に対して「消費者教育」も同時に行われている形となりました。お子様のお客様が多い「あしきた青少年の家」でのイベントならではの光景です。

水俣・芦北地区のALTの先生方も来店してくださり、英会話の勉強もかねて和菓子の魅力を説明しました。

また、商品陳列等、専門的な見地でのアドバイスもいただきました。

お孫さん連れのご婦人も、どら焼きに興味をもってくださっています。

また行列ができました。本校同窓会事務局長様もご来店いただき、飲み物の差し入れまでいただきました。ありがとうございました。

同じくブースを出されている自衛隊様もご来店いただきました。そして、あしきた青少年の家所長様もご来店いただき、アドバイスをいただきました。ありがとうございました。

 お子様の目線まで腰を下ろして接客します。今回の販売実習の特徴は、本当にお子様が多いことです。生徒は子どもが大好きなので、楽しみながら実習できています。

また、本校の先生方も買い物に駆けつけてくださいました。

生徒からの発案で行商をしたいという申し出がありましたので、本部の許可をいただいて、敷地内を売り歩くことにしました。新しいスタイルの積極的な取り組みです。

館内マイクをお借りして、学校と商品のPRをします。画期的な取り組みです。

キッチンカーの方々にも「いかがですか?」積極的にシンPITAパンとどら焼きPRします。ご購入いただき、ありがとうございます。また、キッチンカーの方々から学んだことは、お客様からご注文をいただいて商品が出来上がるまでの間、絶えずお客様と会話をしてコミュニケーションをとっていらっしゃることでした。それが、次の機会のリピーターとなっていただくポイントなのだなと、勉強になりました。

ロビーや事務所にも積極的にPRをしに行きます。お買い上げいただき、ありがとうございます。

おかげさまで、シンPITAパンは完売しました。ありがとうございました。

閉店後のミーティングに続いて、撤収作業をします。

一旦荷物を車まで運び、水俣市の「あらせ会館」に向かいます。

この日の夕方から、水俣高校の大同窓会があらせ会館で行われるということで、同窓会役員の皆様とあらせ会館様のはからいにより、受付の時間帯に、引き続き水定どら焼きを販売させていただきました。

こうして、2年生単独での販売実習は無事に終えました。

上級生が引退し、事実上の最上級生として、発注から設営、役割分担に至るまでをすべて自分たちで行いました。何事にも当事者意識を持ち、夢の実現に向けて挑戦する生徒の姿を、多くの地域の方々に見ていただくことができました。

大変貴重な機会をいただきました県立あしきた青少年の家様、水俣高校同窓会の皆様、あらせ会館の皆様、生徒の移動のために尽力してくださった水俣タクシー様、共同開発でお世話になっているONITSUKA日昭堂様、Pan工房ベーグル様、そしてご来場いただいたすべてのお客様、本当にありがとうございました。これからも水俣高校定時制をよろしくお願いいたします。

商業科商品開発「ミニタルト(創作スウィーツ)」検討会

2月21日(水)は、定時制商業科の商品開発「ミニタルト(創作スウィーツ)検討会」が実施されました。

このミニタルト開発計画は、昨年度の3年生(既卒生を除く一部は今年度の4年生)より昨年度2学期にプレゼンされた「バラパフェ」開発案(現在のバラのときめき♡ふわりんごパフェ)とセットで提案されていた「ミニプリンタルト」を現2年生が引き継ぎ、より具体的な形として提案したものです。

共同開発としてご協力いただく、道の駅みなまた・Shop&Cafeミナマータの館長様とシェフの方を講師としてお招きしました。

はじめに、生徒たちの提案を聴いていただきます。

まずは1班の提案からです。1班はタルトを横から見た場合、最上部から生クリーム、次の層がイチゴソース、そして下段にプリンを置くタイプのタルトです。タルトの生地はやわらかめにします。

 

次に2班の提案です。2班は水俣茶を使った水俣茶タルトを提案します。水俣茶は、安心・安全の無化学農薬、無化学肥料での栽培が特徴で、生産者自らが栽培から製造、販売まで一貫させているので、トレースアビリティ(生産履歴)も確かです。他の材料は無塩バター・ビスケット・生クリーム・ホワイトチョコ入れ、ミキサーで粉状にした水俣茶に金箔・黒豆を飾ってしっとりめのタルトに仕上げます。

続けて、講師の先生方からのアドバイスです。

1班の案については、最初の提案を忠実に引き継いだプリンを使用している点が評価されましたが、生地の性質上、歯が弱い人にはつらい点、材料の組み合わせが甘すぎる点が課題点として指摘されました。

2班の案については、水俣のアピールにもなるため、和紅茶と合う水俣茶を選定したことが評価されましたが、ビスケットを砕いた部分は割れていく点、抹茶は好みが分かれる点が課題点として指摘されました。

 そこで講師の先生方より、型崩れを考慮して「タルトカップ」というものがあること、ミナマータではコストも下がる煎茶を使っている点、暖色系で「映え」が良い事等のアドバイスをいただきました。

ここから先は、座談会形式からタブレット端末を用いた調べ学習へ移行します。これまでいただいたアドバイスを参考にしながら、せっかくの機会ですので、道の駅の講師の先生方に質問をしながらより深い学習を進めます。

プレゼンをした2・3年生はもちろんよく質問しますが、今回、プレゼンを一緒に聴く立場だった、商品開発初参加の1年生も積極的にいろいろと質問する姿が見られます。

 

 

最後は、新生徒会長より、生徒会長としての公の仕事としては初の生徒代表謝辞が行われました。

上級生が抜けて少人数になりましたが、提案や調べ学習を通して、何事にも当事者意識を持ち、夢の実現に向けて挑戦する生徒として、とても良い新体制でのスタートとなりました。

今回の講師招へい事業は、受講・提案した生徒たち、そしてその案に基づいて試作品の考案・準備をしてくださる道の駅の講師の先生方の双方が、新たな「宿題」を持ち帰る形となった、共同開発ならではの、次につながる検討会でした。

大変お忙しい中、私たちのためにご来校いただきました、道の駅みなまた・Shop&Cafeミナマータの皆様、本当にありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。

JR熊本駅販売実習(2日目)

2月10日(土)は、4年生によるJR熊本駅販売実習2日目(最終日)でした。

まずは開店準備からですが、昨日の要領を覚えているので、わりとスムーズです。昨日から掲げている本校の屋号とJR熊本駅シティ様からのお気遣いで作ってくださった「明日も開催」を示す告知PRも残してくださっており、閉店中も十分なPRができていました。ありがとうございます。

 

 今朝入荷した、本日販売分シンPITAパンのシール貼り作業です。昨日はおかげさまで完売しましたが、本日は土曜日とあって、昨日の2倍の発注量です。全員がかりで作業にあたります。

ちなみに、水定どら焼きの方は、甘夏あん・お茶あん併せて両日で500個仕入れましたが、その約半分は昨日売れましたので、もう半分を売り切れるよう頑張らなければなりません。

次は、お釣りの確認です。電卓を使って確実に確認していきます。あらかじめ準備されたお釣りの答えの金額と一致しました。正解です。

開店を待ちわびてくださっているお客様もいらっしゃったり、新幹線の発車時刻を気にされながら開店時刻を尋ねて来られたりと、本当にありがたいかぎりです。

 開店直後に来てくださるお客様の中には、「新聞を見て来ました」「早く来ないと売り切れると思って」とおっしゃってくださる方も多数おられて、ありがたいことに注目度の高さがうかがえます。ごっそり無くなったら、協力して補充します。常にボリュームのある陳列状態にしなければなりません。

連休初日とあって、ご家族連れや和菓子を大変好まれる老夫婦の方々もたくさんお見えになりました。

大きな荷物を抱えて、移動のちょっとした隙間に購入してくださるお客様がいらっしゃったり、「高校生が頑張っている姿に弱いんだよね」と励ましながら購入してくだるお客様がいらっしゃたり、本当に地域に支えられながら活動できていることをしみじみと実感しました。

生徒が作成した水定どら焼きのPOPとシンPITAパンのブラックボードに興味を持ってくださり、カメラに収める方々もいらっしゃいました。生徒が積み重ねた努力の結晶を高く評価してくださり、本当にありがたいです。

 JR熊本駅勤務の関係者の方々も励ましに来てくださり、ご購入いただきました。また、昨日買いに来てくださったお客様も「おいしかった」と再来店して購入してくださいました。

本校の先生も来てくれ、差し入れまでいただきました。また、2日目とあって、簡単な道案内もできるようになりました。

 

校長先生もお忙しい合間を縫って、激励に来てくださいました。

同じ県内の高校生も来店してくれました。また、海外のお客様も、和菓子を気に入ってくださったようです。

 

お客様の中には、購入後「自分も工業科の定時制出身なので」と励ましの言葉を言い残され、急がれていたのでしょう、足早に去って行かれる高齢のお客様の姿もありました。その後ろ姿は、働きながら学ぶという大変さを身をもって知っておられる、まさにこの生徒たちにとっての「苦学した先輩」としての心に響く励ましでした。

 教頭先生及び養護の先生も駆けつけてくれました。

定刻になり、片付けです。

最後は駆けつけてくれた先生も手伝ってくださり、荷物を詰め込みました。そして終了後のミーティングです。後輩に対する引き継ぎ事項等が話し合われました。

今回は、これまで後輩たちを引っ張てくれた4年生の「卒業販売実習」でした。これで引退です。4年生が残してくれた功績は多大なものがあります。何事にも当事者意識を持ち、夢の実現に向けて挑戦する生徒のあるべき姿を体現してくれました。卒業後もこの経験を生かしながら、頑張ってほしいです。

今回の販売実習のために貴重な機会を与えてくださったJR熊本シティの皆様、差し入れをしてくださったテナントの方々、共同開発でお世話になっているONITSUKA日昭堂様、Pan工房ベーグル様、取材をしてくださり、告知も兼ねて本校定時制の取り組みを紹介してくださった熊本日日新聞様をはじめ、多くの関係各位の皆様、本当にありがとうございました。

次は、今月23日(金・祝)に、県立あしきた青少年の家25周年記念イベントで販売実習をさせていただくことになっています。2年生を中心に、1年生も数名参加します。たくさんのご来店をお待ちしております。今後とも水俣高校定時制をよろしくお願いいたします。

JR熊本駅販売実習準備

水俣高校定時制商業科では、いよいよ明日から始まるJR熊本駅販売実習の準備が着々と進んでいます。

JR熊本駅の関係者の皆様、2日間、大変お世話になります。貴重な機会を作ってくださり、ありがとうございます。

今回は、新開発商品「シンPITAパン」がいよいよ満を持しての新発売となりますので、その目玉商品のPRのため、準備にも一層気合が入ります。

学年別に分担して作業を進めます。まずは、3・4年生の活動風景からです。

ブラックボードの作成風景です。タブレット端末のドキュメント機能を使って、ボードに記入する文言をみんなで一つひとつチェックしながら、記入します。

若い人のセンスで、シックなボードの中にも、きらびやかな色使いをしながら丁寧に記入します。

こちらは、タブレット端末のスライド機能を使って、商品PR用のPOPを作成している様子です。

様々なアプリケーションソフトウェアの機能を駆使して、巧みに表現していきます。

交代で、各々の得意分野を生かしながら作成します。

画用紙に手書きで補足PR事項を記入しています。デジタルのハイテク機能と、アナログの手作り感を融合させながら、高校生ならではのPR手法でもって工夫して作成しています。

続いて、1・2年生の準備風景です。おなじみ「水定どら焼き」のシール貼りの様子です。

2年生がリーダーシップを発揮し、1年生に役割を割り振っていきます。

1年生のシール貼りも、上達してきました。

シンPITAパンの写真です。どちらも角度を変えた同じ写真なのですが、皿上部の写真が「むね肉」、皿下部の写真が「照り焼き」です。

シンPITAパンの販売単価及び販売数量は次の通りです。水定どら焼きの数量とともにお知らせします。
(1)シンPITAパン売価は、各1個300円、水定どら焼きは各1個220円
(2)2月9日(金)シンPITAパン(むね肉)50個、(照り焼き)50個
(3)2月10日(土)シンPITAパン(むね肉)100個、(照り焼き)100個
(4)両日で水定どら焼き(甘夏あん)250個、(お茶あん)250個

また、シンPITAパンの試作実習時の様子を取材に来てくださった熊本日日新聞様より、本日の朝刊に掲載していただきました。ありがとうございます。

 当日は、本校のスクールカラー「もえぎ色」がはためく幟旗と法被が目印です。

2月9日(金)と10日(土)の販売場所は、JR熊本駅の正面入り口から建物の中に入り、「肥後よかモン市場」の入り口付近で、総合観光案内所の右側付近になる予定です。販売時間は、両日とも午前11時~午後4時です。

2日間、何事にも当事者意識を持ち、夢の実現に向けて挑戦する生徒たちによる精一杯の接客でお出迎えする予定です。

たくさんのご来店を心よりお待ちしております。

生徒会新旧役員交代式 主権者教育

〇生徒会新旧役員交代式

1月26日(金)3限目は、生徒会新旧役員交代式が行われました。

 

新会長・新副会長2名・新書記の3役に、任命状が授与されました。

就任した新メンバーからは、行事などにおいてしっかりとみんなを引っ張っていきたい、自分に与えられた役割をしっかりと全うしたいといった決意表明が述べられました。協力して頑張ってほしいですね。

また、前生徒会長からも退任のあいさつがあり、色々と大変だったけど、各種委員会の委員長たちの支えがあり、任期を全うできましたという、感謝の気持ちが述べられました。お疲れさまでした。卒業後の活躍に期待しています。

 

〇主権者教育

4限目は、主権者教育が行われました。

 主権者教育といえば選挙ですが、例えば今回実施された生徒会役員選挙も、太平洋戦争開戦前まではこのような選挙はありませんでした。昭和24年(1949年)に「生徒会」という言葉が散見されるようになりました。それまでは、級長(現在の学級委員長/室長)は、先生が指名し、先生の指示をみんなに伝える、どちらかというと先生側寄りの生徒代表といった位置づけでした。それが戦後、GHQが日本に民主化教育を施すことになっていきます。

今年は、熊本県と鹿児島県で県知事選挙が実施されます。だからこそ我々有権者にも責任が出てきます。県全体に関わることとして、少子化対策、雇用、限界集落問題といった課題があります。また、本県は農業県として、農業で稼いでいる額が、全国で5位の地位にあります。(ちなみに1位は北海道、2位は鹿児島県。)これを生かさない手はありません。今年か来年にも「主権者」の仲間入り、またはすでに仲間入りしている生徒もいるかと思いますが、今回、上に掲げたヒントを基にして、何事にも当事者意識を持ち、自分の夢の実現に向けて挑戦できる制度が整うよう考えていくことが必要です。

講義の後は、18歳から成人になるにあたって、「契約」に関する動画を視聴しました。生徒の感想の中には「『お試し期間』などといった広告には今後注意したい」、「大丈夫と思っている人ほど危ないということがわかった」、「同居者に年寄りがいるので、家族全体として気を付けたい」といった感想が寄せられました。

本日は講義も動画視聴も、自分の事として高い当事者意識を持って取り組んでくれました。若い人が担う将来に期待しています。

シンPITAパン検討会

1月19日(金)は、いつもお世話になっているPan工房ベーグル様のご協力のもと、商業科の開発商品「シンPITAパン」の検討会が行われました。参加生徒は、総合実践及び課題研究班の2~4年生の生徒です。

 

今回の企画は、かねてよりご好評いただいていた、もち麦&トマトソース味のオリジナルPITAパンを改良し、さらにおいしい商品にするべく、生徒たちから提案があり、共同開発元であるPan工房ベーグル様のご協力を得て実現したものです。

そのうえで、再開発にあたり留意する点として、次の2点を共通の課題としました。

(1)コンセプト「水俣の食材を使ったもち麦生地の健康志向惣菜パン」

(2)ターゲット「小さい子から大人までどの世代でも食べられる」

以上の2点は、最初にオリジナルPITAパンを開発した際のおおまかな理念です。この2点がブレることがないようにしたうえで、まずは各生徒より、研究発表からのスタートです。

4年生から順に、研究したこと及びそれに基づいたシンPITAパン案の発表をしていきます。

店主様が近くで見守るように聴いてくださっています。

若い生徒諸君からの柔軟な発想にも大変感心してくださっています。

一通り発表が終わったら、今度はベーグル様より生徒案に対する講評がありました。その中で、食品製造・販売をしていくには所轄の保健所への申請が必要なこと、及び保健所からの食品衛生に関する指導内容にも触れていただき、生もの等の日持ちしない食品は避けることといったお話もしていただきました。

生徒は真剣にメモを取ります。

講義の後は、いよいよ試作実習です。その前に、入念に手を洗います。

この日はベーグル様が朝からたくさんの食材を下ごしらえして、持参していただきました。

あらかじめ生徒からの提案シートをお渡ししておりましたので、それに基づき可能な限り準備をしてくださっていました。もち麦生地のパンに挟み込む食材の候補としては、チーズ、鶏のむね肉・照り焼き、レタス、コーン、コールスロー、サラダ玉ねぎ、ハム、ポテトサラダ、キクイモといった食材です。

ベーグル様より説明をしていただきながら、パンへの食材の詰め方ポイントを教わります。

主に自分たちが提案した具材を用いながらパンに挟み込んでいき、プレゼンで説明した時の図面に近づくように丁寧に作り上げていきます。

レタス、ポテトサラダ、コールスロー、鶏むね肉、キクイモチップス、サラ玉を詰め込んだボリューム感がある状態ものと、レタス、スライスチーズ、ポテトサラダ、キクイモチップスを入れ込んだシンプルなバージョンです。

 さきほどの、ボリューム感がある方のサンプル品の具材の中で、鶏のむね肉を照り焼きに変えた状態のものです。

先生にも手伝ってもらいながらサンプル品を切り分けていき、試食をします。

そして、挿入した具材を付箋紙に書き出したメモを掲示するとともに、試食後の所感を出し合い、板書にまとめていきます。

たくさんの試作品を作りましたが、最終的には、レタス、ポテトサラダ、コールスロー、キクイモチップス、サラ玉を詰め込んだものに、メインの鶏肉は、むね肉バージョンと、照り焼きバージョンの2種類を商品化することにしました。売価は、それぞれ1個税込み300円で販売することとしました。

最後は、4年生から立派な謝辞がありました。その後、取材に来てくださっていた熊本日日新聞水俣芦北総局の記者様より、4年生がインタビューを受けさせていただきました。

高校生活としては、残された時間がわずかな4年生諸君及び卒業予定の3年生諸君の「最後の」と形容される行事がまたひとつ終わっていく中で、今回も抜群のリーダーシップを発揮してくれました。そして今回は、それを引き継いでいく2年生諸君の、4月から最上級生になる自覚も垣間見える、頼もしくも感じる試作実習会でした。

考案から考察、そして事柄を決定していくその過程において、何事にも当事者意識を持ち、学んだことを生かし自信をつけていくことで、夢の実現に向けて挑戦するその姿をいつまでも大事にしてほしいと願います。

朝早くから本校定時制生徒のために準備して協力してくださったPan工房ベーグル様、取材に来校してくださった熊本日日新聞水俣芦北総局様、本当にありがとうございました。

なお、この新商品の発売日についてですが、2月9日(金)・10日(土)11時~16時までの間、JR熊本駅様のご協力をいただき、熊本駅の正面入り口から建物の中に入り、「肥後よかモン市場」の入り口付近で、総合観光案内所の右側付近のスペースをお借りして販売実習会を行いますので、その際に、おなじみ「水定どら焼き」とともに販売する予定です。当日はご近所お誘いあわせのうえ、もえぎ色の「水俣高校定時制」と記されたのぼり旗を目印にお越しいただければ嬉しく思います。生徒たちの活躍にご期待ください。精一杯の接客でおもてなしする予定です。

3学期進路講話

1月18日(木)は、進路講話が行われました。

今回は、水俣公共職業安定所の統括職業指導官の方をお迎えして、雇用と労働法規関係についての講話をしていただきました。

ハローワークは、厚生労働省が所管する機関で、全国に約500か所あり、熊本県は10か所あります。

主な業務は、求職者の斡旋、企業からの求人受付、雇用(失業)保険の加入に関すること、職業訓練(スキルアップ)の斡旋等、多岐にわたります。

そこで、今回はまず、闇バイトについてのお話がありました。

オレオレ詐欺や、記憶に新しい銀座の覆面強盗事件も、この闇バイトによるものでした。かつて、間近でハローワークを利用している人が、このような闇バイトに関する事件で警察に逮捕され新聞に載るといった衝撃的なできごともあったそうです。

闇バイトの厄介なところとしては、募集の際、闇バイトとは気づかないように誘ってくるところが特徴です。X(旧Twitter)やインスタグラムで「お金が無い」などと書き込むと、どこからともなくこの種の紹介が来ます。同級生等にも「お前は親友だから、特別に教えてやる」などと特別感を漂わせ、対人関係が悪くなるといけないと思い、また、借金も返済しないといけないので、やむなく手を染めてしまうといったことが後を絶たないそうです。またその際、テレグラムやシグナルといったインスタントメッセンジャーアプリケーションをインストールするよう指示し、「身分証明書が必要」などど言って、免許証やマイナンバーカードや保険証の写真を送らせ、巧妙に家族構成や交際相手の事を聞き出し、「おかしい」と気づいたとしても、入手した情報をもとに脅し、別の男性が殴られている動画を見せる等して外堀から埋めていき、退会できないようにしたうえ、警察に捕まるまでその人を使い続け、捕まったら使い捨てます。特にこの手の闇バイトは、多くの人が通常の仕事を急に失ったコロナ禍に増加し、ある日初めて顔を合わせることになった5人が、指示された民家に強盗に行く車中で、「せめてその家に誰も居ませんように」と願いながら行ったという話や、犯行後、いつ警察が来るかとドキドキしていたなかで、自宅に警察が来て「ついに来たか」と思った一方、捕まってホッとしたといった、悲しい実話も話してくださいました。簡単にお金が入るなんてことはないのです。

次は、冊子の労働に関する漫画やクイズ形式のプリントを使った学習です。

一般に、「労働基準法」「労働組合法」「労働関係調整法」をまとめて「労働三法」と呼ばれています。以下は、主なきまりに関する確認事項をまとめたものです。

(1)労働契約はしっかりと確認する必要があります。諸手当や賃金等が記された「労働条件通知書」を出す良い会社も中にはあります。

(2)期間・更新基準・時間・休日・退職等書面で示すことが義務づけられています。

(3)一部の不可抗力的な例外を除き、会社側からの内定取り消しは認められていません。

(4)最低賃金<熊本県898円・鹿児島県897円>(※2023年10月現在)以上は必ずどんな人にも払わなければなりません。「試用期間は800円」と言われるのはアウトです。なお、日給制・月給制には注意が必要です。時給換算してきちんと条件を満たしているかチェックが必要です。

(5)約束した賃金は必ず払わなければなりません。業績悪化で下げられることがあってはなりません。黙っていてしまうと「同意した」と認められてしまうおそれがあるので、すぐに労働基準監督署へ相談をする。賃金は必ず本人へ(未成年でも)月1回以上、決まった日にちに支給する必要があります。現金支給が原則ですが、受給者本人が承認すれば、銀行振り込みも可能です。電子マネーによる支給も現在議論中であるといわれています。

(6)残業の強制は不可です。残業する場合でも割増賃金を払わなければなりません。勤務時間は1日8時間以内、1週間40時間以内ですが、三六協定を締結すれば週40時間以上も可能です。その際、週15時間以内、月45時間以内です。

 (7)有給休暇の不当な却下は、正常な運営を妨げる場合を除いて認められていません。半年以上勤めたら最低10日は取れます。なお、通常の休日は週1回以上、月4回以上与えなければなりません。また、休憩時間は6時間以上は45分以上、8時間以上は60分以上与えなけらばなりません。その時間の賃金は発生しません。

(8)仕事が原因のケガは労災がおります。通勤中も含みます。労災保険は会社負担、雇用保険は育休、失業(12か月以上勤務した場合)などのセーフティーネット労保があります。健康保険は仕事以外の病気は3割負担になります。厚生年金は65歳以上から支給されるものと、障害年金といった社会保険があります。これは、会社と本人の折半になります。会社も入りたがらないところがあるので、ブラックかどうかを見極めるのはこの社会保険です。

(9)辞めたくても辞めさせてもらえないということは、あってはなりません。退職を申し出て2週間で認められます。その範囲の中で就業規則に従うことになります。「次の人が見つかるまで」は違法です。「誰か連れて来て」などと言われたらすぐ相談しましょう。

 最後は、卒業間近の4年生から立派な謝辞が述べられました。

自分の権利は自分で守れるようになるためにも、知識は必要です。何事にも当事者意識を持ち、各人が自分らしく輝ける場所で働けるよう、夢の実現に向けて挑戦してほしいと願います。

水俣公共職業安定所の皆様、本日は大変お忙しい中、本校定時制生徒のための貴重な御講話をいただき、ありがとうございました。

人権教育Ⅲ、及び生徒会役員改選

○人権教育

1月12日(金)3限目は、人権教育が行われました。

今回は人権啓発動画「ハンセン病問題を知る~元患者と家族の思い~」(法務省人権擁護局 企画)を視聴しました。ハンセンとは、らい菌を発見したノルウェーの医師、アルマウェル・ハンセンに由来します。昔は「らい病」と呼ばれていて、感染すると手足のまひ等が起こりますが、正しく治療すればほぼ後遺症もなく治り、感染力があるものではありません。

香川県大島のある人のエピソードです。

症状が軽かった頃は少年舎・少女舎にいました。中学までは患者作業(生きていくために必要なこと)はありませんが、卒業後はあります。治療に来ているのに作業をさせられていました。包帯の洗濯などです。手足の感覚がないため、ケガに気付かず悪化するケースもありました。偏見や差別を恐れた家族が身内の遺骨引き取りを拒否することもありました。就職しても精神的に苦しむこともあり、大島に帰らざるを得ませんでした。

 

 

無知こそ差別のはじまりです。これは遺族の言葉です。正しい知識をもち、その人の思いに寄り添ってみることが大事です。

ハンセン病患者の施設収容数を競ったり、警察が立ち会ったりする流れもありました。

法律の廃止が問題解決にはなりません。入所者の多くは高齢者で、すぐに社会との関係を断ち切られている人々ばかりだから、身寄りもなく、施設で暮らすしかないのです。

施設は全国に14か所あります。山の中や離島に多いですが、交流会が開かれたりしています。

今でも入所者がいるのはなぜか。差別・偏見はまだ残っているからです。

当時小6の男性のエピソードです。

父が施設に入所することになりましたが、悲しさや色々な思いがあり、見送ることもしませんでしたが、これを生涯悔やむことになりました。数日後には家に消毒作業者が来ました。夏休みのできごとでしたが、新学期が始まったとき、突然いじめが始まりました。東京に出て行きましたが、父を”死んだ”ことにして生きてきました。教員になってから久しぶりに父に会いに行きましたが、予防服を着せられました。「父ちゃんのことは世間に知られないようにね。」父が別れ際に言った一言です。その後、部落差別問題を扱うことになったとき、初めて父のことを世間に公表しました。同じ苦しみを抱える人が同じように身内のことを話せるようになってほしいからです。

以下、生徒感想文の一部抜粋です。

「林力さんが無知から差別は始まるとおっしゃっていて、確かにそうだなと思いました。知識があればハンセン病はほぼ感染することはないし、発症の確率が低いというのもわかり、差別は減っていたと思います。調べる手段が少ないとはいえ、”ハンセン病”というものが家族のだれかにでもいるというだけで差別になるのはおかしなことだと思いました。いくつかの裁判で勝訴していましたが、まだ差別をしてくる人は残っているのがなんだか悲しく感じました。昔に比べハンセン病で差別する人はだいぶ減少したと思いますが、ハンセン病だけでなく、差別自体がこの世界からなくなったらいいなと思います。自分も正しい知識をもっていこうと思いました。」

「偏見や差別は、ハンセン病にかかった方だけじゃなく色々な事で行われていることを改めて感じました。療養所であった場所がいつしか隔離される所に変わり、強制的に隔離された方々が居たと知って、その方々の声は心が痛みました。また、私はハンセン病という名前は知っていたけれど、どのような病気でどのような症状が出るのか全く知りませんでした。この学習を通してハンセン病のことや今までの日本がしてきたことを、これから勉強する子たちや生まれてくる子たちに正しく伝えていこうと思いました。そして自分もハンセン病についてもっと知るべき、調べてみようと思うきっかけになりました。」

”人権”とはまず自分の人権について考えることからのスタートなので、卒業後も自分にも関わりのあることとして、何事にも当事者意識を持ち、夢の実現に向けて挑戦するその姿勢を大切にしてほしいと思います。

 

○生徒会役員改選

続けて、4限目は令和6年度の生徒会役員改選が行われました。

現会長が司会進行と投票用紙の説明をして、立候補者が演説し、各教室で記入という流れでした。

 

今回は、信任投票となりますので、得票数が一定数を超えた場合は当選の可能性があります。

「生徒会」とは生徒の組織ですので、広い意味では生徒全員が「生徒会」のメンバーということになります。今回は、その「生徒会」の代表者(執行部)を決める改選ですので、自分にも大いに関わりのあることとして、何事にも当事者意識を持ち、どのようにしたら良い学校になり、どのようにしたら自分たちの夢の実現に向けて挑戦できる環境になるかをよく考え、その前向きな姿勢を大切にしてほしいと思います。

3学期始業式

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

1月9日(火)は、3学期始業式が行われました。

式に先立ち、令和6年能登半島地震において犠牲になられた方々の冥福を祈るため1分間の黙祷を行い、哀悼の誠を捧げました。

校長講話の要旨は次のとおりです。

明けて1月1日夕方。TVを観ながら衝撃が走りました。改めて、災害は時を選ばないのだと。亡くなった方々のご冥福をお祈りしたいと思います。熊本地震を経験したからこその当事者意識を持つこと。いつ、なんどき熊本で起こるか。心の備えと具体的な備えをしておくようにしてください。

今回の講話は、いつも話していることを、切り口を変えながら話します。

目標を持つことの大切さと、より高い目標設定をしてほしいということです。「一年の計は元旦にあり」という言葉があります。大きな目標を達成するためには、しっかりとした計画を立てなければなりません。元旦は過ぎましたが、まだ一年は始まったばかりですので、まだの人は立ててほしいと思います。

この言葉の由来は、毛利元就が息子の隆元に送った書状の「一年の計は春にあり、一月の計は朔にあり、一日の計は鶏鳴にあり」にあると言われています。
朔は「ついたち」と読み、月初めの日のことです。また鶏鳴は「けいめい」と読み、鶏の鳴き声のことから一番鶏が鳴く早朝のことを指す言葉です。
毛利元就の言葉は、一年、一月、一日それぞれの最初のときこそが計画を立てるべきときであるということを言ったもので、何事も最初が肝心であるという戒めを意味しています。

これからでも遅くないので、計画を立てること。大きな目標とは、設定するだけではだめで、積み重ねていくこと。自分に向き合いながら、それができなかったら修正していく。これを繰り返す。

オリンピックのメダリストや起業をして成功した人などは、毎日日誌をつけていたそうです。明確に文字にしていくこと。高い目標に対して現状はどの位置か把握すること。

ノミの体長は2ミリメートル程度ですが、その150倍の跳躍ができるそうです。20センチメートルの瓶に入れても蓋が無ければ30センチメートル跳べますが、蓋をしたら当然、20センチメートルしか跳べません。その後、その蓋を外しても、30センチメートル跳べていたのが20センチメートルしか跳べなくったそうです。自分で限界を作ってしまっているのです。

思い込みで限界を作らず、あらゆる可能性にトライすること。視野を広げること。精進する1年としてください。

卒業予定者の3学期は何事にも「高校最後の」と形容されます。悔いがないよう励むこと。在校生の3学期は新年度の0学期といわれます。1年のまとめと新学期の準備をして、実り多き令和6年にしてください。

校長講話の後には、教務部・生徒指導部・進路指導部からそれぞれ諸連絡がありました。

 令和6年も水俣高校定時制をよろしくお願いします。

2学期終業式

12月22日(金)は、2学期終業式の日でした。

終業式に先立ち、表彰式が行われました。

2学期もよく頑張りました。

熊本県高等学校定時制通信制生活体験発表大会優秀賞、全国商業高等学校協会第71回ビジネス文書実務検定第1級、及び第3級(速度部門)、同協会第147回ビジネス計算実務検定第3級、第56回蘇峰筆塚顕彰書道展銀賞、2学期皆勤賞、2学期無欠席賞。表彰は以上になります。

それぞれの生徒が、いろんなところで活躍し、こんなにたくさんの賞状及び合格証書をもらうことができました。

引き続き、終業式です。

校長講話では、行事が目白押しであった2学期を振り返り、定通文化大会、校外研修、文化祭、販売実習といった諸活動を進めていくなかで、それぞれ準備や声出しによく頑張ったことをほめてくださいました。併せて、各行事の成功のために準備・運営に携わってくれた各校の先生方や、協力してくださった地域の皆様への感謝の気持ちも忘れないでほしいといったお話がありました。

続けて、校長先生からは、2学期中の校長講話の中でお話をされた「多様性の尊重」というキーワードでのお話について触れられ、現在求められている資質として、個人の違いを認めていくこと、いろんな個性や考え方を受け入れていくことの大切さについてお話をしてくださいました。

先入観・外見・初対面での印象で決めつけないこと、「寛容さ」と「受け入れる精神」を持って人と接することも教えてくださり、「会話のキャッチボール」をしていくなかで、相手も同じように返してくれるので、自分の考えもしっかりと伝えていくことの大切さも教えてくださいました。

校歌斉唱の後は、各部からの連絡です。

教務部からは、急激な気温の変化による体調不良もあり、欠課・欠席が多くなってきていることに対する心配もありますが、成績・学習面では、普段の授業をよく受けている成果が出て、とても良好であるというお話がありました。また、こういう式典の場においても、頭が動いたりせず聞く姿勢が立派で、それぞれの生徒が自分自身を成長させていることがうかがえるといったお話がありました。

生徒指導部からは、各種イベントにとてもよく取り組んでいたことをほめていただきました。

また、冬休みの心得はすぐーるで配信するので、よく読んでおくようにとの連絡もありました。

今、全国的な問題として、警察の方からぜひ高校生に伝えてほしいということで、「薬物乱用」が身近な問題であるというお話がありました。インターネットでの薬物の売買もさることながら、最近では、「オーバードーズ」といった市販薬の過剰摂取をする若者がおり、社会問題となっています。非常に危険な行為なので絶対にしないようにという注意喚起がありました。自分の体と将来を大切にし、17日間の冬休みを有意義に過ごし、3学期に元気な姿をみせてほしいということでした。

進路指導部からは、今日の表彰式で表彰された生徒たちの成果をほめてもらいました。賞や資格は、キャリアパスポート等にも書けるので、年10回はある商業科の検定や漢字検定などの各種検定試験にも、まだ受けていない人はチャレンジしてほしいとのお話でした。

また、進路活動をしてくなかで、自分が動くということは、その何倍もの人数の周囲の大人(受験先・保護者・先生等)が動くということなので、しっかりと感謝の気持ちを持って取り組んでほしいというお話もありました。併せて、予定等は手帳に書き込む等、見通しを持って取り組んでいくようにという指導がありました。

校長先生をはじめ、各先生方からのお話は、すべて自分自身に関わりのあるお話ばかりなので、ぜひ来年も、何事にも当事者意識を持ち、夢の実現に向けて挑戦する生徒であってほしいと願います。

今年1年間、水俣高校定時制はたくさんの方々から応援していただき、支えていただきました。感謝しております。

令和6年も、水俣高校定時制をどうぞよろしくお願いいたします。

百人一首大会

12月21日(木)は、2学期の生徒交流会として、全生徒で百人一首大会をしました。

進行を務めるのは、文化副委員長です。

まず初めに、文化委員長から開会の挨拶があり、続けて文化委員より、ルールが説明されます。

A~Eの5つのテーブルに、各班2人1組ペアの班が2班ずつ座ります。

すなわち、実戦上は各テーブルごとに2人対2人の対戦となり、班対抗の組み合わせを変えて、それを5回対戦するというものです。

まずは、対戦結果記録表に氏名等の基本情報を記入します。その後、札を並べます。

初戦を前に、仕切りの時間です。緊張感が漂います。

 読み上げ音声もありますが、電子黒板にも上の句と下の句の歌が表示されます。

 そして、いよいよ対戦開始です。

たくさんのお札との、にらめっこが始まります。

助っ人で入っている先生も真剣勝負です。手を抜くことなく札を取ります。初戦の緊張感でまだみんなが慣れていないなか、さすがにここは年の功の貫禄ですね。戦う姿勢は見習うところばかりです。

隣のテーブルでは、先に取られて悔しがっている様子でしょうか。次、頑張りましょう。

 徐々に調子が上がってきました。1つの札をめぐり、大接戦です。取ればうれしいです。

遠くにある札も逃しません。

続いて、坊主めくりです。絵札を裏向きにして山札として真ん中に積み上げ、1人1枚ずつ札を取ります。

烏帽子を被った男性の絵札が出たら、そのまま自分の手札にし、坊主頭の僧侶の絵札が出たら、自分の手札をすべて捨て、その札を山札の横に積んでいきます。

姫の絵札が出たら、山札の横に置かれた札をすべてもらうことができます。

ただし、蝉丸は、帽子(もうす)を被っていますが、坊主頭の僧侶です。

真ん中の山札がすべてなくなったとき、一番多く札をもっていた人の勝利です。すごく強運の生徒が出ました!

最後に、教頭先生から表彰状の授与と、講評をいただきました。

終了後は、環境美化委員会から、先々週の1週間、環境美化コンクールを実施した結果が発表されました。

どのクラスも全体的に前回の1学期より点数が上がっていました。意識強化がよくできたと思います。

最後に、生徒会長から生徒会改選等について、説明がありました。

文化委員会を中心に進めてくれた百人一首及び坊主めくりに、環境美化委員会を中心としてみんなに意識強化を促してくれた環境美化コンクールと、何事にも当事者意識を持ち、各生徒は主体的に行動してくれました。

生徒会改選でも、自分たちの生徒会活動として高い当事者意識を持ち、その活動をとおして自信をつけ、夢の実現に向けて挑戦する姿を期待しています。

性教育講話

12月19日(火)は、「自分を守る 誰かを守る」の演題で、認定NPO法人トナリビト相談員で助産師の怒留湯美季様をお迎えし、性教育講話が実施されました。

 講演では、「プライベートゾーン」や「パーソナルスペース」といった、個人に関わる距離感のお話から始まり、たとえ助産師でも必ず「さわっていいですか?」と聞いて了解を得てから触っていることも話されました。

「別れよう」と言っても別れられないデートDVの奥深さや、リベンジポルノに関することとして、たとえ恋人でもセンシティブな画像は送らない事、もし被害に遭ったら一人で抱え込まないこと等のお話がありました。

誰もが持つ性の権利として、悩む人は「自分を大切にする」方法を知らないことが多く、①いやなことをされない権利。②自分の体のことは自分で決める。③いやなことはいやと言っていい。といった強い気持ちを持つことが大切であることを教わりました。

もし、妊娠した場合、(1)産み育てる。(2)産んで養子に出す。(3)中絶する。この三つが選択肢として考えられますが、それぞれの体験をした10代女性のエピソードも話されました。いずれにせよ、困ったら大人を頼ること、エコー画像からもわかるように、性交渉の先には、尊い命が待っていること、望まないなら避妊を、避妊しないのはDV・犯罪であるということを認識する必要があります。

男女は平等だけど、性交渉の結果として受け取るものは平等ではなく、女性のほうがはるかにリスクが高く、行為をするまでの責任は対等、でもその先は女性のリスクも考えることが大切です。

性交渉自体は素晴らしいことですが、手をつなぐこと、髪をなでられること、何が一番幸せに感じるかは人それぞれであり、自分の考えを相手にあてはめないことがとても大事です。

今回学習したポイントは3つです。

1つ目は、相手の気持ちを確認する性的同意。

2つ目は、性的同意〇✖クイズ…①女性の「イヤ」は本当はOK。②二人きりの部屋に来たからOK。③恋人はいつでもOK。④「イヤ」とは言っていないならOK。⑤この前はOKだったから今日もOK。⑥男性には同意はいらない。

この①~⑥はすべて✖です。

3つ目は、同意はダサい、めんどくさい、難しいと思わず、同意をとる言葉の練習をすること。

最後に、保健委員長からの立派な謝辞で終わりました。

今回の講話は、今すぐにでも全員に関わる大事なお話でした。生徒はとても真剣な表情で聴講していました。

自分と、自分の大切な人の将来を大事にしてほしいと願います。

何事にも当事者意識を持ち、夢の実現に向けて挑戦する生徒の姿は、自分のこととして真剣に取り組む頼もしいものでした。

大変お忙しい中、本校定時制生徒のために来校してくださった助産師の怒留湯美季様、本当にありがとうございました。

環境教育

12月15日(金)は、鹿児島大学大学院理工学研究科理学系准教授の濵田季之先生を講演講師としてお迎えし、環境教育講演会が行われました。

本校は「エコスクール水俣」として「熊本県学校版環境ISO」に認定されていて、環境教育に力を入れています。

本校の環境教育目標の一つに、「生涯学習の一環として、身近な環境のみならず、グローバルに地球環境を捉え、問題解決に積極的に取り組む姿勢を育てる。」を掲げ、日頃より生徒・職員一丸となって、小さなことから環境問題に取り組んでいます。

濵田先生には、講演依頼時にその趣旨をご説明申し上げ、当該目標達成のために、この日まで大変丁寧なスライドを作成していただき、本校定時制生徒のために遠い鹿児島からご来校いただきました。

演題は「植物から医薬品リード化合物の探索~地元の植物から新型コロナの薬をつくる~」と題し、60分の講演がスタートしました。

滅多に聴講することができない、国立大学の先生による講義に、生徒は真剣な表情で聴き入っています。

濵田先生は、天然資源が持つ成分に着目され、それらを活用した新型コロナウイルス感染症治療薬の開発研究に取り組まれています。

濵田先生が開発に使われている素材もジッパーに入れて持ってきていただき、香りを嗅がせていただきます。大変貴重な体験です。

濵田先生は研究のため、海中に潜られ、自ら資源の採取もされているそうです、特に冬の海は寒くて大変なようです。

質疑応答の時間は、生徒からの質問も積極的にあり、丁寧に答えてくださいました。

最後に、環境美化委員長より、謝辞がありました。未開発の資源を薬に活用することで、資源を無駄にしないSDGsへの取り組みへつながることを、生徒たちは感じたようです。

生徒の感想文の中には、「理工学研究に興味がわきました」といった前向きな内容も見られました。

SDGsという、現代を生きる全人類のグローバルな課題に対して、何事にも当事者意識を持ち、夢の実現に向けて挑戦する生徒の姿を、今回も垣間見ることができました。

濵田先生、今回は大変貴重な講義をしていただき、本当にありがとうございました。

新任式

12月5日(火)は、新しく着任された、養護の先生の新任式が実施されました。

校長先生からは、とてもやさしく、熱心に見てくださる先生であるとのご紹介をいただきました。

続けて、養護の先生からも、早く学校に慣れて、皆さんと親しくなりたいですとの挨拶をいただきました。

最後に、生徒会長からの歓迎の挨拶があり、みんなたくさん相談をしに来ると思うので、そのときはよろしくお願いしますといった、リーダーらしい挨拶がありました。

昨日、お産を控えた先生がお休みに入られ、寂しい思いをしていたところでしたが、また新しく先生を迎え、楽しい学校生活が始まります。

お別れ会

12月4日(月)は、養護教諭の先生がお産の準備のため、お休みに入られますので、お別れ会が実施されました。

拍手で入場されます。その後、校長先生より、お休みに入られる旨の紹介がありました。

いつも皆さんを、陰で支えてくれた貴重な先生とのお別れは寂しいものですが、ぜひ健やかな赤ちゃんを産んでいただき、落ち着いたらまた学校に赤ちゃんも連れて来てくださいという、お言葉をいただきました。

先生ご自身からもご挨拶をいただきました。今春、異動して来られたばかりでしたが、優しいみんなと過ごす時間がとても楽しかったことなど、生徒に対して温かいお言葉をかけていただきました。

最後に、保健委員長から惜別の挨拶があり、一緒に生徒保健委員連絡協議会に行って発表した思い出などが語られました。そして、みんなで書いたメッセージを手渡し、先生は大変喜ばれていました。

上級生は、もうやがて卒業ですので、一旦ここでお別れになるものと思われます。お産後のお休み期間は未定ですのでまだはっきりとはわかりませんが、下級生、特に1年生は、上級生に成長したときに再会できるかもしれません。しかっりと勉学に励み、成長した自分の姿を再会したときにお見せできるように、日々励んでほしいものですね。

防災訓練

11月21日(火)は、水俣消防署様のご指導のもと、防災訓練がありました。

まずは、本校の副校長先生からのあいさつからです。今回このような機会を与えてくださった水俣消防署の皆様に対して感謝の気持ちをもって、今日の訓練を自分のこととして捉え、しっかりと学習するようにとのお言葉をいただきました。

そして、その後は2班に分かれて学習します。講義では、「みんなで考える防火安全の知恵」と題した動画を視聴しました。

火災発生件数は、1日あたり約140件。約10分に1件発生していることになります。驚きです。

出火原因の主なものとして、「放火」「こんろ」「たばこ」「ストーブ」等があります。

それぞれの項目ごとに、出火を防ぐためのポイントを詳しく教えていただきました。

防火安全の心がけとしては、命を守る7つのポイント~3つの習慣と4つの対策~があります。

3つの習慣…①寝たばこはしない。②ストーブの近くに燃えやすいものを置かない。③ガスこんろから離れるときは火を消す。

4つの対策…①逃げ遅れ防止のための火災報知器の設置。②寝具、衣類等からの火災防止のため防炎品の使用。③消火器の設置。④隣近所の協力体制の構築。

今日からできる防火対策です。家に帰ってからも家族で確認をしていきましょう。

 

次に、救急法の訓練の様子です。

まずは、署員の方々からの説明とお手本からです。その後、3人一組程度にわかれて実習です。

胸骨圧迫のポイントは、①強く、②早く、③絶え間なく、④圧迫解除の4点です。

やっている人はとても頑張りますので、近くにいる人から声をかけて交代することも大事です。

今度はAEDも一緒に使いながらの訓練です。まずは電源を入れること、すべてはそれからです。

AEDを使うことで、救命率が2倍上がるのだそうです。

ちなみに、水俣消防署から水俣高校まで、救急車が到着する所要時間は約8分~9分だそうです。助かる生命を守るため、家に帰ってからもしっかりと復習することが大切です。

 

次は、煙体験の様子です。

煙が充満した室内を、手探りでたどっていく訓練です。本当に前が見えない状況で、無事に退出に成功しました。

ちなみに、この煙は訓練用の煙で、甘い香りもする無害のものだそうです。

 

次は、水消火器訓練の様子です。まずは、署員の方々からの説明とお手本からです。その後、5人一組程度で的に向かって噴射します。

消火器使用の手順は「ピノキオ」です。

①ピンを外す。②ノズルを伸ばす。③距離をとる。④押す。

最後は、署員の方より講評をいただきました。かつては119番をするときは固定電話からの方が位置を特定しやすかったのですが、最近では通信環境の発達により、携帯電話からでもある程度は場所が特定しやすいので、現場を離れることなく通報ができるとのことでした。

続けて、生徒代表の謝辞です。謝辞では、かつて自身が救急救命士の方から助けられたことや、病院での実際のAED体験等のエピソードが語られ、昼夜を問わず市民のために働いてくださっている署員の皆様への感謝の気持ちが語られました。

場が静まり返るほどの良い謝辞でした。

講義、救急法、煙体験、水消火器訓練といった盛沢山の内容でしたが、生徒の欠席も殆ど無く、何事にも当事者意識を持って訓練を受けるその姿勢は、とても素晴らしいものでした。夢の実現に向けて挑戦するためにも、命あることが何もよりも大事であるということを改めて学べたとても良い学習の機会でした。

大変お忙しい中、私たちのために訓練を実施してくださった水俣消防署の皆様、本当にありがとうございました。

 

人権教育LHR

11月17日(金)は、人権教育LHRがありました。

最初は、全学年合同で、「令和5年度(2023年度)熊本県人権子ども集会」の動画を視聴しました。

県内の代表の高校生が、堂々と発表していました。

こんな劇も披露してくれました。

補聴器を装着して歩いていたある生徒が、音楽イヤホンを装着していると間違えられ注意をされましたが、懸命に手話で訴え、後日理解してもらえるといった内容でした。迫真の演技には、感心しました。

その後、各学年に分かれて、各学年のテーマに沿った授業が行われました。

1学年は「身の回りの差別」、2学年は「被差別部落の歴史(明治以降)」、3学年は「拉致問題」、4学年は「様々な人権課題」のテーマで学習しました。

動画を視聴したり、先生の話をしっかりとワークシートに記入し、学びを深めていました。

「人権」とはまず自分の人権について考えることからのスタートなので、卒業後も自分にも関わりのあることとして、何事にも当事者意識を持ち、夢の実現に向けて挑戦するその姿勢を大切にしてほしいと思います。

文化祭

11月10日(金)は、定時制の文化祭でした。

 今年のテーマは、「八面玲瓏(はちめんれいろう)~みんなで輝く最高の文化祭!~」です。

”八面玲瓏”には、「どの面からみても美しく鮮明に輝いているさま。」という意味があります。

この言葉通り、生徒一人ひとりや作品の数々が美しく輝くようにという思いを込めて、このテーマを生徒会役員が考えてくれました。

今年は、3年生書道の授業の成果物として、校舎壁面に生徒の作品を投影するという試みがなされました。

白昼ではできない、夜間定時制ならではの粋な演出です。

開会式では、文化委員長より、みんなで楽しく盛り上げていきましょうというあいさつがありました。

校長先生からの開会のあいさつでは、これまでの準備期間における生徒たちの頑張りに、ねぎらいの言葉をかけていただきました。そして、いよいよ開会です。

それでは、まずは展示作品から紹介していきます。

まずは、おもてなし班の作品からです。

”文化祭”をボードにしつらえました。おもてなしの心をもって各教室の案内をしました。外にはキャンドルを模した電気の工夫で夜空を彩りました。

次に、光班の作品紹介です。ちなみに、入り口の「光班」の掲示物は、おもてなし班の作品です。

 

今年度は全員で協力して制作したダイナミックな作品を新たに取り入れ、さらにパワーアップした仕上がりになりました。定時制の夜空に光を灯す色鮮やかな空間をお楽しみいただきました。

続けて、絵画班と工作班です。ちなみに、入り口の「絵画班」「工作班」の掲示物は、おもてなし班の作品です。

 絵画班では、文化祭のポスターやスクラッチアート、プラ板を使用してのキーホルダー作成、パソコンを駆使したコンピュータアートなど、個性豊かな作品をご覧いただきました。

工作班では、各自が好きな題材を持ちより、切り絵や折り紙等で作品作りを楽しみました。今年も一人ひとりの思いが込められた個性豊かな作品をご覧いただきました。

次は、全員で取り組んだ「絵手紙」及び教科作品「国語」及び「理科」の成果発表です。

ちなみに、入り口の「国語」「理科」「絵手紙」の掲示物は、おもてなし班の作品です。

そして、水定本舗(販売実習)活動の様子と、受付係の仕事の様子です。

PITAパンは当日納品のため、早めに登校できる人で、シール貼りをします。

そのほか、おなじみ水定どら焼きも販売しました。

本当に、多くのお客様にご来場いただきました。

販売実習を実施するにあたり、多くの企業の皆様、ご協力ありがとうございました。

 そして、閉会式です。

副校長先生より講評をいただき、全員で協力してつくり上げた文化祭を、大変よくほめていただきました。

最後に、文化副委員長より、閉会のあいさつをもって終了となります。

後片付けもよく頑張りました。

最後に、旧職員の先生より頂戴した差し入れをいただきます。ありがとうございました。

何事にも当事者意識を持ち、夢の実現に向けて挑戦し、行事ごとに成長する生徒たちを、今回も頼もしく思いました。少ない人数ながらも協力して取り組む姿には胸をうたれるものがありました。

これからも水俣高校定時制をよろしくお願いします。

第5回九州和紅茶サミットinみなまた

11月5日(日)は、エコパーク水俣で開催で開催された「第5回九州和紅茶サミットinみなまた」に参加し、販売実習を行いました。

ついに始まりました。全員で協力して設営します。すべてはここから始まります!

 

屋号やPOPの位置を確認します。また、朝納品されたばかりの惣菜パン「PITAもち麦&トマトソース」のシール貼りをします。

 

「バラのときめき ふわりんごパフェ」の値引き券に関するPRをするためのブラックボードを作成します。

また、来場者の方へ「水定どら焼き」等の販売商品をPRするための手持ちボードも作成します。

 

お釣りの準備等、レジの最終確認をします。最後に、文化委員長からのあいさつです。

「暑くなりそうですが、みんなで声を掛け合いながら頑張っていきましょう!」

全員一致団結!実習の成功を願います。

 

そして、いよいよ開店です。最初のお客様を温かくお迎えして実習がスタートします。

 

POPをもってPR「こんにちは~水俣高校です。心を込めてお迎えしています。どら焼き、PITAパンはいかがですか~。」「わぁ~美味しそう!いただきます。」「お茶の風味をお楽しみください。」

 

どら焼きを中心に、手にとっていただける嬉しさを実感しました。

1年生は2回目~3回目の参加ですが、落ち着いた接客態度にビックリです!

 

本校の校長先生をはじめ、定時制の先生方も応援に駆けつけてくれました。

 

卒業生や退職された先生方なども駆けつけてくれました。

吉永県議と髙岡市長も来店され、直接アドバイスをいただきました。ありがとうございました。

小さなお子様への接客も上手です。午前の部の生徒と午後の部の生徒の引き継ぎ時間は、本日の参加生徒数が多く集まったことになりますので、ここで集合写真を撮ります。

 

PRの甲斐もあり、お客様が続々と興味を示して集まって来てくださいました。

「水俣産の甘夏ピールを練り込みました。」「甘夏あんって珍しいね。冷蔵庫で冷やしても美味しいの?」

「お土産にも買って帰ろうか!」

ありがたいお言葉が飛び交います。

 

ポッカサッポロ フード&ビバレッジ株式会社マーケティング本部ブランドマネジメント部担当部長の鶴谷智司様より、紅茶とボウルをいただきました。生徒たちの好きなキャラクターが施されていました。みんなでお礼を言います。ありがとうございます。

最後に文化副委員長より、今日一日の振り返りのあいさつをしてもらい、みんなで集合写真を撮りました。

 当日は、真夏日のような炎天下の中で熱中症が心配でしたが、皆本当によく頑張りました。声を枯らしてお客様の呼び込みをする者。足の痛みをこらえて立ち続け、自分の役割を全うする者。それぞれが当事者として高い意識を持って取り組んでくれました。この実習をとおして、生徒の新たな一面を垣間見ました。

 今回の成果と課題については、今週の課題研究や総合実践の授業のなかで、しっかりと振り返りをしていきたいと思います。

 とても良い機会をいただいた水俣市役所農林水産課農業振興室のみなさまをはじめ、多くの協力企業の皆様、本当にありがとうございました。これからも水俣高校定時制をよろしくお願いします。