学校生活

2024年12月の記事一覧

2学期終業式

12月24日(火)は、2学期終業式の日でした。

終業式に先立ち、表彰式が行われました。

 

 

2学期もよく頑張りました。

熊本県がんばる高校生、熊本県高等学校定時制通信制文化大会生活体験発表の部優秀賞、全国商業高等学校協会第72回ビジネス文書実務検定第2級(速度部門)、同協会第149回ビジネス計算実務検定第2級(普通計算部門)、同検定3級(ビジネス計算部門合格、完全合格)、第60回熊本県高等学校書道展奨励賞、2学期無欠席賞、表彰は以上になります。

それぞれの生徒が、いろんなところで活躍し、こんなにたくさんの賞状及び合格証書をもらうことができました。

引き続き、終業式です。

 

校長講話では、行事が目白押しであった2学期を振り返り、定通文化大会、校外研修、文化祭、販売実習といった諸活動を進めていくなかで、それぞれ準備や声出しによく頑張ったことをほめてくださいました。

続けて、校長先生からは、2学期始業式の校長講話の中でお話をされた「挑」というキーワードでのお話について触れられ、それぞれの思いを持って何かに挑戦できたかなどについて、生徒に振り返りをさせながらお話をしてくださいました。

清水寺で揮毫された今年の漢字は「金」でした。オリンピックが開催された年は、「金」が選ばれることが多いようです。生徒のみなさんにとっての今年の漢字は何だったでしょうか。校長先生は「進」という漢字を示してくださいました。校長先生が説明してくださいましたが、これは「進んだ」と読むように考えてほしいということです。この2学期に「進んだ」ことを、冬休みにさらに「進める」ように、計画的に事故のないよう過ごしてほしいというお話をいただきました。

 

校歌斉唱の後は、各部からの連絡がありました。

 

校長先生をはじめ、各先生方からのお話は、すべて自分自身に関わりのあるお話ばかりなので、ぜひ来年も、探究する力を育み、主体的な学びで夢(願い)を実現できるように励む生徒であってほしいと願います。

今年1年間、水俣高校定時制はたくさんの方々から応援していただき、支えていただきました。感謝しております。

令和7年も、水俣高校定時制をどうぞよろしくお願いいたします。

百人一首大会

12月23日(月)は、2学期の生徒交流会として、全生徒で百人一首大会をしました。

大会に先立ち、年末の大掃除から取り掛かります。

まずもっては、大会の会場となる多目的室のパーテーションをスライドさせ、一か所に収納させます。

多目的室は、大掃除と並行しながら百人一首大会の会場づくりを進めます。

窓ふき用のモップを使い、各部屋の窓をきれいにします。取り外した換気扇の羽等の汚れをきれいに除去します。

エアコンのフィルターの汚れを、掃除機等を使ってきれいに除去します。

トイレ掃除も入念に行います。

下降していたエアコンのの吹き出し口に、きれいになったフィルターを付け戻し、再び上昇させます。

黒板もきれいにし、洗った換気扇の羽等も、元通り装着させます。

今年1年間、お世話になった各教室等に、感謝の気持ちを込めて精一杯掃除しました。生徒にみなさんの頑張りで、とてもきれいになりました。

 

休憩を挟んで、いよいよお楽しみの百人一首大会です。

進行を務めるのは、文化副委員長です。

 

 まず初めに、文化委員長から開会の挨拶があり、続けて国語科の先生より、ルールが説明されます。

 

A~Dの4つのテーブルに、各班2人1組ペアの班が2班ずつ座ります。

すなわち、実戦上は各テーブルごとに2人対2人の対戦となり、班対抗の組み合わせを変えて、それを4回対戦するというものです。ただし、表彰は取得した札の数を個人で競い、数の多かった生徒から順に3位まで表彰します。

 

まずは、対戦結果記録表に氏名等の基本情報を記入します。その後、札を並べます。

 

初戦を前に、仕切りの時間です。緊張感が漂います。

装束をまとった先生が、おもむき深く上の句と下の句の歌を歌われます。

 そして、いよいよ対戦開始です。

 

たくさんのお札との、にらめっこが始まります。

 

助っ人で入っている先生も真剣勝負です。手を抜くことなく札を取ります。初戦の緊張感でまだみんなが慣れていないなか、さすがにここは年の功の貫禄ですね。戦う姿勢は見習うところばかりです。

隣のテーブルでは、先に取られて悔しがっている様子でしょうか。次、頑張りましょう。

 

 徐々に調子が上がってきました。1つの札をめぐり、大接戦です。取ればうれしいです。

 

遠くにある札も逃しません。

続いて、坊主めくりです。絵札を裏向きにして山札として真ん中に積み上げ、1人1枚ずつ札を取ります。

烏帽子を被った男性の絵札が出たら、そのまま自分の手札にし、坊主頭の僧侶の絵札が出たら、自分の手札をすべて捨て、その札を山札の横に積んでいきます。

姫の絵札が出たら、山札の横に置かれた札をすべてもらうことができます。

 

ただし、蝉丸は、帽子(もうす)を被っていますが、坊主頭の僧侶です。

 

真ん中の山札がすべてなくなったとき、一番多く札をもっていた人の勝利です。すごく強運の生徒が出ました!

 

最後に、教頭先生から表彰状の授与と、講評をいただきました。

 

終了後は、環境美化委員会から、先々週の1週間、環境美化コンクールを実施した結果が発表されました。

全体的には前回の1学期より点数が微減していたクラスが多かったようです。意識のさらなる強化が課題となります。

最後に、生徒会書記から生徒会改選等について、説明がありました。

全生徒で手分けして取り組んだ大掃除に始まり、文化委員会を中心に進めてくれた百人一首及び坊主めくりに、環境美化委員会を中心としてみんなに意識強化を促してくれた環境美化コンクールと、探究する力を育み、主体的な学びで夢(願い)を実現したい気持ちを持ち続け、各生徒は積極的に行動してくれました。

生徒会改選でも、自分たちの生徒会活動として高い探究心を持ち、その活動をとおして主体性を身に付け、夢(願い)の実現に向けて挑戦する姿を期待しています。

環境教育講話

12月13日(金)は、環境省 国立水俣病総合研究センター 基礎研究部 毒性病態研究室 主任研究員 獣医学博士 丸本倍美先生を講演講師としてお迎えし、環境教育講演会が行われました。

 

本校は「エコスクール水俣」として「熊本県学校版環境ISO」に認定されていて、環境教育に力を入れています。

本校の環境教育目標の一つに、「生涯学習の一環として、身近な環境のみならず、グローバルに地球環境を捉え、問題解決に積極的に取り組む姿勢を育てる。」を掲げ、日頃より生徒・職員一丸となって、小さなことから環境問題に取り組んでいます。

丸本先生には、講演依頼時にその趣旨をご説明申し上げ、当該目標達成のために、この日まで大変丁寧なスライドを作成していただき、本校定時制生徒のためご来校いただきました。

 

演題は「環境-水銀を見て触る-」と題し、60分の講演がスタートしました。

滅多に聴講することができない、環境省の先生による講義に、生徒は真剣な表情で聴き入っています。

 

丸本先生は、病理学的な知識を生かした水銀研究に取り組まれています。

丸本先生が研究に使われている素材もジッパーに入れて持ってきていただき、触らせていただきます。大変貴重な体験です。

 

水銀にはたくさんの種類があり、生徒が今まで水俣病で勉強してきたのが「メチル水銀」です。

私たちの体にもメチル水銀はあります。生物濃縮といって、海水に含まれているメチル水銀が食物連鎖で蓄積していき、魚などの食物から私たちの体に入ってくるのです。46億年前、地球が誕生した時から水銀(原子)はありました。しかし、今のお魚にはメチル水銀は少ないので、食べても大丈夫なのです。

 

硫化水銀が含まれた鉱石を見せてもらえました。顔料や朱肉に使われているそうです。

常温で液体である唯一の金属である、金属水銀を活用した製品も見せてもらいました。昔懐かしい水銀体温計です。今は販売されていません。金属水銀は、大仏様の塗金にも使われているそうです。

質疑応答の時間は、参加者からの質問もいくつかあり、丁寧に答えてくださいました。

最後に、環境美化委員より、謝辞がありました。負のイメージが定着してしまっている水銀ですが、意外と身近にあるということ、その水銀と共存していくことも含めて、資源を無駄にしないSDGsへの取り組みへつながることを、生徒たちは感じたようです。

生徒の感想文の中には、「水銀研究に興味がわきました」といった前向きな内容も見られました。

SDGsという、現代を生きる全人類のグローバルな課題に対する理解を深めることで、探究する力を育み、主体的な学びで夢(願い)を実現するための取り組みに励む生徒の姿を、今回も垣間見ることができました。

丸本先生、今回は大変貴重な講義をしていただき、本当にありがとうございました。

職業体験フェスタ2024in熊本

12月11日(水)は、グランメッセ熊本で開催された、「職業体験フェスタ2024in熊本」に参加してきました。

本校全日制1学年の生徒と一緒に、定時制からは1・2年生が参加させてもらいました。朝からバスに乗り、益城町へ向かいます。

会場に着いたら早速、各企業様及び各学校様が開設していらっしゃるブースに赴き、説明を受けます。

 

説明を受けた後は、様々な体験をさせてもらえました。

体験活動が終わり、帰路につきます。

もともと興味のあった分野のブース、または未知の世界であったブースを、自分の意思で回って体験することによって、探究する力を育み、主体的な学びで夢(願い)を実現するための布石となった1日でした。

企画をしてくださった株式会社さんぽう福岡支社様、体験活動でお世話になった企業様及び各学校様、そして生徒の移動でお世話になった水俣観光バスの皆様、本当にありがとうございました。

ISUIフェスティバル2024~みんなでつくろう秋まつり~

11月30日(土)は、エコパーク水俣で開催で開催された「第7回ISUIフェスティバル~みんなでつくろう秋まつり~」に参加し、販売実習を行いました。

ついに始まりました。全員で協力して設営します。すべてはここから始まります!

 

 

屋号やPOPの位置を確認します。また、昨日納品されたばかりの「水定どら焼き」の数量確認をします。

お釣りの準備等、レジの最終確認をします。

また、来場者の方へ「水定どら焼き」等の販売商品をPRするためのブラックボードも作成します。

寒くなりそうですが、みんなで声を掛け合いながら頑張っていきましょう!

全員一致団結!実習の成功を願います。

 

そして、いよいよ開店です。最初のお客様を温かくお迎えして実習がスタートします。

 

POPをもってPR「こんにちは~水俣高校です。心を込めてお迎えしています。どら焼きはいかがですか~。」「わぁ~美味しそう!いただきます。」「お茶の風味をお楽しみください。」

各店舗、順番にマイクが回って来て、当店のPRをします。さすが3年生、商品紹介もバッチリです。

小さなお子様への接客も上手です。

卒業生も来店してくれました。

 

午前の部の生徒と午後の部の生徒の引き継ぎ時間は、本日の参加生徒数が多く集まったことになりますので、ここで集合写真を撮ります。

そして、午後の部です。

1年生は2回目~3回目の参加ですが、落ち着いた接客態度にビックリです!

お客様に、どら焼きを手にとっていただける嬉しさを実感しました。

「水俣産の甘夏ピールを練り込みました。」「甘夏あんって珍しいね。冷蔵庫で冷やしても美味しいの?」

「お土産にも買って帰ろうか!」

ありがたいお言葉が飛び交います。

PRの甲斐もあり、お客様が続々と興味を示して集まって来てくださいました。

フェスティバルの最後は、お楽しみの抽選会です。本校のくじは、4等が当たりました!ハンドソープ等の衛生用品が入っていました!主催者様、ありがとうございます!学校で、大切に使わせてもらいます。

 

おかげさまで、閉店直前に完売しました!皆様、お買い上げありがとうございました!

そして、閉店作業です。

本日も、定時制の多くの先生方が駆けつけてくださっていました。そして、片付けを手伝ってくださいました。

最後に、教頭先生より講評をいただき、本日の頑張りに対して、ねぎらいのお言葉をかけていただきました。

 当日は、真冬のような寒さの中での実習で、体調面等心配でしたが、皆本当によく頑張りました。声を枯らしてお客様の呼び込みをする者。足の痛みをこらえて立ち続け、自分の役割を全うする者。それぞれが高い探究心を持って取り組んでくれました。この実習をとおして、生徒の新たな一面を垣間見ました。

 今回の成果と課題については、今週の課題研究や総合実践の授業のなかで、しっかりと振り返りをしていきたいと思います。

 とても良い機会をいただいた熊本県環境生活部水俣病保健課保健企画班様、水俣・芦北地域水俣病被害者等保健福祉ネットワーク事務局のみなさまをはじめ、多くの協力企業の皆様、ご来店いただいた多くのお客様、本当にありがとうございました。これからも水俣高校定時制をよろしくお願いします。