学校生活

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環境教育講話

12月13日(金)は、環境省 国立水俣病総合研究センター 基礎研究部 毒性病態研究室 主任研究員 獣医学博士 丸本倍美先生を講演講師としてお迎えし、環境教育講演会が行われました。

 

本校は「エコスクール水俣」として「熊本県学校版環境ISO」に認定されていて、環境教育に力を入れています。

本校の環境教育目標の一つに、「生涯学習の一環として、身近な環境のみならず、グローバルに地球環境を捉え、問題解決に積極的に取り組む姿勢を育てる。」を掲げ、日頃より生徒・職員一丸となって、小さなことから環境問題に取り組んでいます。

丸本先生には、講演依頼時にその趣旨をご説明申し上げ、当該目標達成のために、この日まで大変丁寧なスライドを作成していただき、本校定時制生徒のためご来校いただきました。

 

演題は「環境-水銀を見て触る-」と題し、60分の講演がスタートしました。

滅多に聴講することができない、環境省の先生による講義に、生徒は真剣な表情で聴き入っています。

 

丸本先生は、病理学的な知識を生かした水銀研究に取り組まれています。

丸本先生が研究に使われている素材もジッパーに入れて持ってきていただき、触らせていただきます。大変貴重な体験です。

 

水銀にはたくさんの種類があり、生徒が今まで水俣病で勉強してきたのが「メチル水銀」です。

私たちの体にもメチル水銀はあります。生物濃縮といって、海水に含まれているメチル水銀が食物連鎖で蓄積していき、魚などの食物から私たちの体に入ってくるのです。46億年前、地球が誕生した時から水銀(原子)はありました。しかし、今のお魚にはメチル水銀は少ないので、食べても大丈夫なのです。

 

硫化水銀が含まれた鉱石を見せてもらえました。顔料や朱肉に使われているそうです。

常温で液体である唯一の金属である、金属水銀を活用した製品も見せてもらいました。昔懐かしい水銀体温計です。今は販売されていません。金属水銀は、大仏様の塗金にも使われているそうです。

質疑応答の時間は、参加者からの質問もいくつかあり、丁寧に答えてくださいました。

最後に、環境美化委員より、謝辞がありました。負のイメージが定着してしまっている水銀ですが、意外と身近にあるということ、その水銀と共存していくことも含めて、資源を無駄にしないSDGsへの取り組みへつながることを、生徒たちは感じたようです。

生徒の感想文の中には、「水銀研究に興味がわきました」といった前向きな内容も見られました。

SDGsという、現代を生きる全人類のグローバルな課題に対する理解を深めることで、探究する力を育み、主体的な学びで夢(願い)を実現するための取り組みに励む生徒の姿を、今回も垣間見ることができました。

丸本先生、今回は大変貴重な講義をしていただき、本当にありがとうございました。

職業体験フェスタ2024in熊本

12月11日(水)は、グランメッセ熊本で開催された、「職業体験フェスタ2024in熊本」に参加してきました。

本校全日制1学年の生徒と一緒に、定時制からは1・2年生が参加させてもらいました。朝からバスに乗り、益城町へ向かいます。

会場に着いたら早速、各企業様及び各学校様が開設していらっしゃるブースに赴き、説明を受けます。

 

説明を受けた後は、様々な体験をさせてもらえました。

体験活動が終わり、帰路につきます。

もともと興味のあった分野のブース、または未知の世界であったブースを、自分の意思で回って体験することによって、探究する力を育み、主体的な学びで夢(願い)を実現するための布石となった1日でした。

企画をしてくださった株式会社さんぽう福岡支社様、体験活動でお世話になった企業様及び各学校様、そして生徒の移動でお世話になった水俣観光バスの皆様、本当にありがとうございました。

ISUIフェスティバル2024~みんなでつくろう秋まつり~

11月30日(土)は、エコパーク水俣で開催で開催された「第7回ISUIフェスティバル~みんなでつくろう秋まつり~」に参加し、販売実習を行いました。

ついに始まりました。全員で協力して設営します。すべてはここから始まります!

 

 

屋号やPOPの位置を確認します。また、昨日納品されたばかりの「水定どら焼き」の数量確認をします。

お釣りの準備等、レジの最終確認をします。

また、来場者の方へ「水定どら焼き」等の販売商品をPRするためのブラックボードも作成します。

寒くなりそうですが、みんなで声を掛け合いながら頑張っていきましょう!

全員一致団結!実習の成功を願います。

 

そして、いよいよ開店です。最初のお客様を温かくお迎えして実習がスタートします。

 

POPをもってPR「こんにちは~水俣高校です。心を込めてお迎えしています。どら焼きはいかがですか~。」「わぁ~美味しそう!いただきます。」「お茶の風味をお楽しみください。」

各店舗、順番にマイクが回って来て、当店のPRをします。さすが3年生、商品紹介もバッチリです。

小さなお子様への接客も上手です。

卒業生も来店してくれました。

 

午前の部の生徒と午後の部の生徒の引き継ぎ時間は、本日の参加生徒数が多く集まったことになりますので、ここで集合写真を撮ります。

そして、午後の部です。

1年生は2回目~3回目の参加ですが、落ち着いた接客態度にビックリです!

お客様に、どら焼きを手にとっていただける嬉しさを実感しました。

「水俣産の甘夏ピールを練り込みました。」「甘夏あんって珍しいね。冷蔵庫で冷やしても美味しいの?」

「お土産にも買って帰ろうか!」

ありがたいお言葉が飛び交います。

PRの甲斐もあり、お客様が続々と興味を示して集まって来てくださいました。

フェスティバルの最後は、お楽しみの抽選会です。本校のくじは、4等が当たりました!ハンドソープ等の衛生用品が入っていました!主催者様、ありがとうございます!学校で、大切に使わせてもらいます。

 

おかげさまで、閉店直前に完売しました!皆様、お買い上げありがとうございました!

そして、閉店作業です。

本日も、定時制の多くの先生方が駆けつけてくださっていました。そして、片付けを手伝ってくださいました。

最後に、教頭先生より講評をいただき、本日の頑張りに対して、ねぎらいのお言葉をかけていただきました。

 当日は、真冬のような寒さの中での実習で、体調面等心配でしたが、皆本当によく頑張りました。声を枯らしてお客様の呼び込みをする者。足の痛みをこらえて立ち続け、自分の役割を全うする者。それぞれが高い探究心を持って取り組んでくれました。この実習をとおして、生徒の新たな一面を垣間見ました。

 今回の成果と課題については、今週の課題研究や総合実践の授業のなかで、しっかりと振り返りをしていきたいと思います。

 とても良い機会をいただいた熊本県環境生活部水俣病保健課保健企画班様、水俣・芦北地域水俣病被害者等保健福祉ネットワーク事務局のみなさまをはじめ、多くの協力企業の皆様、ご来店いただいた多くのお客様、本当にありがとうございました。これからも水俣高校定時制をよろしくお願いします。

防災訓練

11月12日(火)は、水俣消防署様のご指導のもと、防災訓練がありました。

まずは、本校の教頭先生からのあいさつからです。今回このような機会を与えてくださった水俣消防署の皆様に対して感謝の気持ちをもって、今日の訓練を自分のこととして捉え、しっかりと学習するようにとのお言葉をいただきました。

 最初に、DVDの視聴からです。出火の原因で最も多いのは、たばこの不始末だそうです。また、電気ストーブの上で乾かしている衣類が落下すると、火を使っていない電気ストーブであっても、高温のため出火するそうです。注意しましょう。

次は、水消火器訓練の様子です。まずは、署員の方々からの説明とお手本からです。その後、数人一組程度で的に向かって噴射します。

 消火器使用の手順は「ピノキオ」です。

①ピンを外す。②ノズルを伸ばす。③利き手を使う。④押す。

 

次に、救急法の訓練の様子です。

まずは、署員の方々からの説明とお手本からです。その後、数人一組程度にわかれて実習です。

 

胸骨圧迫のポイントは、①強く、②早く、③絶え間なく、④圧迫解除の4点です。

 

やっている人はとても頑張りますので、近くにいる人から声をかけて交代することも大事です。

今度はAEDも一緒に使いながらの訓練です。まずは電源を入れること、すべてはそれからです。

AEDを使うことで、救命率が2倍上がるのだそうです。

ちなみに、水俣消防署から水俣高校まで、救急車が到着する所要時間は約8分~9分だそうです。助かる生命を守るため、家に帰ってからもしっかりと復習することが大切です。

 

最後は、署員の方より講評をいただきました。続けて、生徒代表の謝辞です。

講義、水消火器訓練、救急法といった盛沢山の内容でしたが、探究する力を育み、主体的に訓練を受けるその姿勢は、とても素晴らしいものでした。夢(願い)の実現に向けて挑戦するためにも、命あることが何もよりも大事であるということを改めて学べたとても良い学習の機会でした。

大変お忙しい中、私たちのために訓練を実施してくださった水俣消防署の皆様、本当にありがとうございました。

文化祭

11月8日(金)は、定時制の文化祭でした。

 今年のテーマは、「和気愛逢(わきあいあい)~創ろう!唯一無二の青春を~」です。

”和気愛逢”に関しては、生徒会長から「探究心を持って、それぞれの個性を出し、和気あいあいとした雰囲気で文化祭当日も準備期間中も笑顔が溢れる文化祭になってほしいという願いと、“愛逢”にはその価値を認めてまわりの人を大切に想い、親しい人や大切な人と顔を合わせ、大切なお客様をもてなすといった意味が込められています。」というメッセージが伝えられています。

この言葉通り、生徒一人ひとりや作品の数々が唯一無二の輝きを出せるようにという思いを込めて、このテーマを生徒会役員が考えてくれました。

今年も、おもてなし班の成果物として、ウェルカムライトの点灯が行われました。

白昼ではできない、夜間定時制ならではの粋な演出です。

開会式では、生徒会長よりあいさつがありました。

校長先生からの開会のあいさつでは、これまでの準備期間における生徒たちの頑張りに、ねぎらいの言葉をかけていただきました。

開会式後、最後の接客用語の練習を、生徒会長の号令に続けて行います。

そして、いよいよ開会です。

それでは、まずは展示作品から紹介していきます。

 

 

まずは、おもてなし班の作品からです。

”文化祭”をボードにしつらえました。おもてなしの心をもって各教室の案内をしました。外にはキャンドルを模した電気の工夫で、落日からその後に迎える夜空を彩りました。

次に、光班の作品紹介です。

 

今年度は全員で協力して制作したダイナミックな作品を新たに取り入れ、さらにパワーアップした仕上がりになりました。定時制の夜空に光を灯す色鮮やかな空間をお楽しみいただきました。

続けて、絵画班と工作班です。ちなみに、入り口の「絵画班」「工作班」の掲示物は、おもてなし班の作品です。

絵画班では、文化祭のポスターやスクラッチアート、プラ板を使用してのキーホルダー作成、パソコンを駆使したコンピュータアートなど、個性豊かな作品をご覧いただきました。

工作班では、各自が好きな題材を持ちより、切り絵や折り紙等で作品作りを楽しみました。今年も一人ひとりの思いが込められた個性豊かな作品をご覧いただきました。

次は、全員で取り組んだ「絵手紙」と「先生と19人の仲間たち」及び教科作品「理科」と「書道」の成果発表並びに定時制の年間行事を時系列で並べた写真の展示と黒板アートです。

ちなみに、入り口の「絵手紙」「理科」の掲示物は、おもてなし班の作品です。

 

そして、水定本舗(販売実習)活動の様子と、受付係の仕事の様子です。

シンPITAパンは当日納品のため、早めに登校できる人で、シール貼りをします。

そのほか、おなじみ水定どら焼きも販売しました。

 

  

本当に、多くのお客様にご来場いただきました。

販売実習を実施するにあたり、多くの企業の皆様、ご協力ありがとうございました。

そして、閉会式です。

 

教頭先生より講評をいただき、全員で協力してつくり上げた文化祭を、大変よくほめていただきました。また、来場者アンケートでも、生徒たちの生き生きとした活動の様子がとてもすがすがしかったとのコメントも紹介していただきました。

最後に、文化委員長より、閉会のあいさつをもって終了となります。

後片付けもよく頑張りました。

最後に、旧職員の先生より頂戴した差し入れをいただきます。ありがとうございました。

 最後は、生徒会企画「先生と19人の仲間たち」と題して作成してきた、生徒・職員による集合手形をバックに記念撮影です。

探究する力を育み、主体的な学びで夢(願い)を実現するため、様々なことに挑戦し、行事ごとに成長する生徒たちを、今回も頼もしく思いました。少ない人数ながらも協力して取り組む姿には胸をうたれるものがありました。

これからも水俣高校定時制をよろしくお願いします。