学校生活

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調べ学習①②

2月21日(金)は、全学年、総合的な探究の時間の時間として、調べ学習に取り組みました。

3つの学年を縦割りで3つの班に分けて行います。まずは、先生の説明を受けます。

「もしあなたが水俣市のPR担当者なら、何をPRする?」これが今年度の探究テーマです。

 

まずは、アイスブレイクタイムです。自己紹介と、カードをめっくて出たテーマに沿ったスピーチをします。

各学年が混同された班ですので、お互い初めて知る相手の素顔の部分が垣間見えます。

その後、水俣市のPRポイントをタブレット端末を使って調べます。

その後、各班ごとに各教室に分かれて作業をします。

生徒の皆さんには“広報会社に勤める会社員”になってもらい、第1・2回の活動では水俣市のPRポイントのリサーチとプレゼンテーマの話し合いを行いました。「まずは知ってもらうことかな」「水俣市に求められるものは…」意見を出し合う様子は、さながら本物の会社員のようでした!どんなプレゼンになるのか楽しみです。

探究する力を育み、主体的な学びで夢(願い)を実現できるよう、協力して学習に励む姿が見られました。

調べ学習は、あと4回の作業時間を経て、19日(水)に発表会を実施する予定です。

生徒会新旧三役交代式

1月24日(金)は、生徒会新旧三役交代式が行われました。

まずはこの1年間、本校定時制のために活躍してくれた旧三役による退任のあいさつからです。この中には今春卒業予定の生徒も含まれています。これまで学校のために本当にありがとうございました。この生徒会経験が、今後の人生に大きく役立つことと思います。

続けて、新三役への委嘱に移ります。

先日の投開票の結果を受け、会長・副会長(2名)・書記の計4名が新たに生徒会三役として選ばれました。

教頭先生より委嘱状が手渡されます。

この4名の中には、前生徒会の役職から続投する生徒や、同じく前生徒会のメンバーで、役職が横滑りした生徒もいれば、新規で三役に入った生徒もいます。いずれにせよ、彼ら彼女らのこれまでの実績や、学校生活上での信頼から信任を得たものです。

新しい体制のもと、1年間の様々な行事に、この4名が引っ張っていく形での運営となりますが、広い意味では「生徒会」とは生徒全員が会員の組織ということになりますので、全生徒が力を合わせて、探究する力を育み、主体的な学びで夢(願い)を実現できるよう、行事の成功や学習活動に励んでいってほしいと願います。

進路講話(動画視聴)

1月17日(金)は、動画教材を活用して、進路講話が実施されました。タイトルは、「進路決定の心がまえ~先輩から学ぶ~」です。

進路について考えている高校2年生の割合は、80%だそうです。逆に残りの20%の人は、進路についてあまり考えていないということになります。ちなにみ、考えている人の約90%が専門学校進学希望者、80%が大学進学希望者、70%が就職希望者となっています。ここから読み取れるのは、専門学校希望者は、ある程度自分のやりたいことが明確であって、早期に進路を決めている場合が多いことが言え、一方、就職をなんとなく考えている人というのは、他の進路を考えている人よりも、やや考えている時期が遅いのではないかとも言えます。

高卒後就職した者の3年以内の離職率は、40%です。この数字はあくまでも「以内」であって、3年どころか1年未満あるいは数か月で辞めた人も含まれます。ちなみに、就職後3年以内の離職者として、中卒者は60%、大卒者は30%というデータが出ていて、若いうちというのはまだ働くということに対する覚悟が整っていなかったり、興味や可能性が広がるという点においても、なかなか続かないものと思われます。高校生で、「もう高校続けるのがしんどいな」「就職してしてしまった方がいいな」と考えている人は、高校を続けることも確かに大変かもしれませんが、中退して中卒で働くことの方が、より難しいということも言えるのかもしれません。

先輩たちの失敗体験から学ぶこととして、まずはじめに「企業が先輩を不採用にした理由」ですが、高校3年生の就職活動は秋ごろから始まりますが、①欠席が多い。②基礎が低い。③ストレスに弱い。この3つが挙げられます。非常に耳が痛いところだと思いますが、これが企業が明らかにしている現実です。人を雇用して、賃金を支払うに値する価値があるかどうかというのを見極めます。

具体的に見ていくと、①欠席が多い、とうことは勤勉さがない、信頼できないと思われてしますからです。できれば、3年間で欠席10日未満があまり理由を気にされない目安だと思われます。できれば5日未満が望ましいです。進学の場合でも、推薦の場合、欠席基準が設けられている場合もあります。特に、保育・看護・医療・教育等の対人を支援する場合、自己管理能力がすごく重要なので、その方向で進学する人も覚えておいていただきたいことです。ですから、これまで欠席してしまった人はもうこれ以上休まないことです。改善傾向が見られるかといったことが大事だからです。欠席が多くても就職自体はできますが、選択肢が狭まったり、何度も試験にチャレンジしたりといった苦労があるようです。

②基礎学力が低い、とうことは就職試験で実施される読み書き・計算や一般常識・SPIといった基本的な国語や数学の習得が大事なのですが、企業によっては学力試験の最低基準点を設けているところもありますので、どんなに人物が優れていたとしても基準点に満たない場合は採用に至らないといった場合もあります。今できることをやってみることが大事です。

③ストレスに弱い、ということは欠席が多かったり、また面接では人間関係の在り方について聞かれることもあり、ストレスに堪えうるかといった検査がある企業もあります。加えて持続的な経験の有無も、ストレスに強いか弱いかといった目安にもなるようです。アルバイトや習い事、何かに挑戦してきたかといったことも見られるポイントです。「ストレスに強い」といった根拠がないといけません。帰宅してもゲームに動画、保護者が作ってくれたご飯をただ食べるだけといった受け身の姿勢では、ストレスから避けていると判断されがちです。なので、高校生活の適度な失敗体験と成功体験の機会が大事です。それをどう対処してきたか、乗り越えてきたかといった、小さなことでもいいのでその積み重ねを自分から作っていくことが大事になってきます。

次に、「先輩が1年以内に退職した理由」ですが、①生活習慣の問題。②人間関係の問題。③個人の内面の問題。この3つが挙げられます。

具体的に見ていくと、①生活習慣の問題ですが、頻繁に遅刻するようになった。欠勤が増加した。といった内容です。ひとたび遅刻をすると気まずくなり、やがて欠勤が増え、自分の居場所がなくなり退職に至るといったケースです。ですから、一定の決めた時刻に起きて行動するといったことが大事になります。

②人間関係の問題ですが、職場に入ると新しいことをたくさん学びますことに加え、新しい人間関係があり、とにかく指導されたり、指摘を受けたりすることが学校とは比べ物にならないくらい厳しいことが待っています。そのときに、いかにストレスに対処できるかということが大事になっていきます。特にここでは繊細さん、いわゆる人に対してすごく思いやりがあったり、気遣いが出来る人であったり、すごくまじめであったり神経質であったり、誠実な人ほど、ストレスを抱えやすいようです。むしろ、鈍感さんの方が案外人間関係をやりこなせるという場合もあるようです。なので、自分は繊細さんだと思う人は、これ以上にストレス対処法のテクニックをたくさん身に付けておくことが重要になってきます。他社の言動に過敏にならず適応することが大事です。他者に期待するのではなく、自分自身を適応させていくことを身に付けていくとよいでしょう。

③個人の内面の問題ですが、周囲からのあるいは職場の方からの期待や仕事内容のプレッシャーに弱くそれに負けてしまう方も多いです。高校時代にむしろ優秀だった人や、採用時に期待が高かった人ほどそのプレッシャーに負けてしまいがちです。自分自身に対する理想・目標が自分より高いことが考えられます。完璧主義であったりそういう人はどんどん自己評価を下げてしまって、企業側が思っていないのに自分はダメだと自分で自己嫌悪に陥ってしまうという場合です。そういう人は結構偏った考えを持っていることが多く、「~しなければならない、~してはいけない、~すべきだ」といった考えに陥ってしまって、考え方が狭くなってしまうときがあります。そうではなく、いろんな考え方がありますので、視野を広げて自分の弱さなども受け止めて、長い目で自分自身と向き合うことが大切です。むしろ、自分自身の弱さを最初からわかっている人は、それを認め、心がまえができている人の方が案外粘り強く働いている人も多いです。

生徒の感想からは、「進学・就職どちらにしても自分のことを知る自己理解を深めることが大切なことだと思いました。」「視野をもっと広げてたくさん経験をすることが大事なんだと思いました。」などといった前向きな内容が見受けられました。

探究する力を育み、主体的な学びで夢(願い)を実現できるよう、本日学んだことを思い出しながら学校生活を送ってほしいと願います。

あしきた青少年の家施設開放事業「うたせの丘感謝Day」

1月11日(土)は、県立あしきた青少年の家様のお招きにより、「うたせの丘感謝Day」に販売実習という形で参加させていいただきました。

ついに始まりました。まずは、本日1日お世話になる運転手さんにご挨拶してジャンボタクシーに乗り込みます。現地に到着したら、全員で協力して設営します。すべてはここから始まります!

 

 

 

屋号やPOPの位置を確認します。また、今朝納品されたばかりの「シンPITAパン」の数量確認をし、シール貼りをします。お釣りの準備等、レジの最終確認をします。

 

寒くなりそうですが、みんなで声を掛け合いながら頑張っていきましょう!

全員一致団結!実習の成功を願います。

 

そして、いよいよ開店です。最初のお客様を温かくお迎えして実習がスタートします。

 

しっかりと声を出してPR「こんにちは~水俣高校夜間定時制です。心を込めてお迎えしています。どら焼きはいかがですか~。」「わぁ~美味しそう!いただきます。」「お茶の風味をお楽しみください。」

お客様に、どら焼きを手にとっていただける嬉しさを実感しました。

当店の商品PRをします。さすが3年生、商品紹介もバッチリです。

 

「水俣産の甘夏ピールを練り込みました。」「甘夏あんって珍しいね。冷蔵庫で冷やしても美味しいの?」

「お土産にも買って帰ろうか!」

ありがたいお言葉が飛び交います。

PRの甲斐もあり、お客様が続々と興味を示して集まって来てくださいました。

 

本校同窓会事務局長様もご来店いただきました。

午前の部の生徒と午後の部の生徒の引き継ぎ時間は、本日の参加生徒数が多く集まったことになりますので、ここで集合写真を撮ります。

 日奈久公認キャラクター「ちくワン」も来場してくれました。

 

本校定時制の先生も駆けつけてくださいました。

1年生チームの接客も板についてきました。落ち着いた接客態度にビックリです!

そして、閉店作業です。

 

 当日は、真冬の寒さの中での実習で、体調面等心配でしたが、皆本当によく頑張りました。声を枯らしてお客様の呼び込みをする者。足の痛みをこらえて立ち続け、自分の役割を全うする者。それぞれが高い探究心を持って取り組んでくれました。この実習をとおして、生徒の新たな一面を垣間見ました。

 今回の成果と課題については、今週の課題研究や総合実践の授業のなかで、しっかりと振り返りをしていきたいと思います。

 とても良い機会をいただいた熊本県立あしきた青少年の家(指定管理者 ひとづくりJAPANネットワーク・三勢共同体)のみなさま、水俣芦北広域地域団体やまびこ(協力 ぱせり、YouPC)のみなさまをはじめ、多くの協力企業の皆様、生徒の移動にご協力いただいた水俣タクシー様、ご来店いただいた多くのお客様、本当にありがとうございました。これからも水俣高校定時制をよろしくお願いします。

人権教育Ⅲ 生徒会役員改選

1月10日(金)は、人権教育Ⅲ及び生徒会役員改選が行われました。

〇人権教育Ⅲ

 「令和6年度(2024年度)部落差別をはじめあらゆる差別をなくす熊本県人権子ども集会」の動画を視聴しました。この熊本県人権子ども集会は、県下各学校の実行委員の児童生徒が中心となって行い、体験・活動報告などを通して、人権について考え、部落差別をはじめ、あらゆる差別をなくしていくことを目的としています。

この集会には長い歴史があります。これまで、部落差別のおかしさや、ハンセン病及び水俣病をめぐる人権問題、障がい者の人権問題、いじめの問題について、学校や地域で学んだこと、考えたこと、行動してきたことを県内の代表生徒が発表してきました。そして、「自分のことを見つめること」、「おかしいことは、おかしいと言うことの大切さ」、「仲間がいる素晴らしさ」などを大事にしながら、この集会は続いてきました。

今回の集会テーマは、「輪 ~伝える、認める、つながる~」です。集会の視聴を通して、参加生徒の一人ひとりが、体験・活動報告と自分の日常生活を重ねてほしいと思います。自分は、周りの人たちとどんなつながりを築いているのだろうか、自分にとって仲間というのはどういったつながりなのか、はたしてつながるということはどんなことなのか、今一度考えてみることとします。そして、自分を見つめ、周りを見つめ、差別に気づき、なくしていく行動をしていくことで、身の回りからあらゆる差別をみんなでなくしていきましょう。

生徒はこれまで、学校の授業や様々な活動の中で「人権」について学び、考えてきたと思います。人権とは、「誰もが生まれながらにして持っている、人間として幸せに生きていくための権利」です。人はそれぞれ違いがあります。しかし、その違いで苦しむ人がいないよう、人権について学習し、人と人とのつながりを大切にすることが必要だと思います。この集会を通して、互いに認め合い高めあっていきましょう。そして、この集会で学んだこと、考えたことをみんなで行動に移していきましょう。一人ではほんの小さな行動でも、少しずつ社会を変えていけると思います。そして、すべての人がお互いの人権を尊重できる素敵な社会につなげていけるようにしましょう。

集会動画では、芦北町立大野小学校・玉名市立天水中学校・県立かもと稲田支援学校・県立翔陽高等学校、以上4校による体験・活動報告がありました。大野小では、カンボジア支援・現地交流、台湾の子どもたちとの交流についての活動報告がありました。天水中では、生徒・職員合同会議を通して校則について考えたり、レクリエーション等のコミュニケーションを大切にしている取組報告がありました。かもと稲田支援学校では、他校との交流やいじめ防止スローガンの作成、「人権の花畑」の制作等の取組報告がありました。翔陽高では、学習会への参加を通して自分と向き合い、「いじめを見ているだけの無力な自分を変えたい」といった決意を表す内容の発表がありました。

視聴した本校生徒からは、「人とつながるためには『伝える』ことが大切だということがわかりました。」「今まで自分が気付いていないだけで差別心を持っているかもしれないなと思いました。だから、自分を見つめ直す時間をとることがすごく大切な時間だと思いました。」「相手の人権も自分の人権も守っていけたらいいなと改めて考えるきっかけになりました。」といった感想が寄せられました。

 

〇生徒会役員改選

 

任期満了に伴う今回の生徒会役員改選では、立候補者が出なかったため、他薦による投票となりました。まずは全体で説明を受け、各教室に戻り、用紙に記入します。また、各種委員会(体育委員会・保健委員会・文化委員会・図書委員会・環境美化委員会)の所属希望調査もありました。委員会活動は、全生徒がどこかの委員会に所属して、1年間活動することになります。

 人権問題を自分のこととして捉え、生徒会活動や委員会活動を通して、探究する力を育み、主体的な学びで夢(願い)を実現するため、今日学んだことを明日から生かせるよう、様々なことに挑戦してほしいと願います。