創作スウィーツ商品開発検討座談会
7月8日(火)は、去る6月13日(金)に道の駅ミナマータ様をお迎えして実施した、3・4年生課題研究班による創作スウィーツ商品開発プレゼンテーションを受けての、商品化に向けた具体的な検討座談会が本校で行われました。
まずは、前回のプレゼンで伝え足りなかった部分の補足説明が、各生徒よりなされました。
審査では、第1番手として1班が提案したドーナツが採用候補として挙げられていますが、検討会の中で出たことをまとめますと、バラのフレーバーについては、ドーナツにバラのパウダーを練り込み、水俣茶とホワイトチョコでコーティングし、プレーン生地にかけることとします。ただし、季節限定の不知火については、安定した入荷が見込める甘夏の方が優位なので、これに変更します。
次に、審査では第2番手として3班が提案したムースも採用候補として挙げられていますが、検討会の中で出たのは、まず甘夏ムース&ヨーグルトムースの方は、図案では2層となっていましたが、2層にすると手間がかかり難しいため、ヨーグルトムースを無くして、甘夏ムースとピューレに変更してきれいにし、黄色味がかかるようにします。また、1層タイプで提案した抹茶ムースは、6~8月の時季は売れ筋も悪いため、季節で考えることとします。
そこで本日は、道の駅ミナマータのシェフの方々より、第1商品化候補であるドーナツの試作品を作って持ってきていただいておりましたので、みんなでいただくこととなりました。
生徒が考案したレシピをベースに、プロの視点もアレンジしつつ、3パターンの試作品を準備してくださいました。
まず1品目です。米粉に加え、グラニュー糖をアクセントにしたサッパリ味のドーナツです。バニラエッセンス(油)を3滴加えるところがポイントです。油は米粉の味を良くする他、バラの風味が強くなります。
続けて2品目です。こちらも米粉使用で、黒砂糖をアクセントにした全世代向けのドーナツです。黒砂糖は風味が良く、味が濃すぎずおいしいです。
そして3品目です。こちらもやはり米粉を使用しつつバターをアクセントにした、子どもさんでも食べやすいタイプのドーナツです。バターはコクがあり、3つの中では1番しっとりしてて、尚且つもちもち感が大きく、子ども受けも期待されます。
ちなみに、これらボールタイプのドーナツの型取りは、このピンク色のゴム製の用具を使って行いました。
生徒は3種類それぞれ試食し、議論の末、3品目のバターバージョンを軸に進めていくこととしました。
そして、第1採用候補のドーナツをコラボ商品として開発していくことと併せて、第2採用候補のムースについては、材料が甘夏といった季節商品も含んでいる等の事情もあり、ドーナツ開発がある程度落ち着いてから、コラボという形ではなく、生徒の提案をきっかけとして考案された別商品として、道の駅ミナマータのオリジナルムースメニューという形で商品化していくということで協議は一致しました。
最後は、ドーナツ開発のメイン担当者でもある生徒会長から謝辞が述べられました。
そしてなんと、ミナマータ様から全生徒たちへ、同店で取り扱われているスウィーツが振る舞われました。
商品開発活動をとおして探究する力を育み、主体的な学びで、商品化という夢(願い)を実現しようと頑張る生徒の姿がまたしても垣間見えました。今後は、1セットを何個入りにするのか、単価はいくらか、パッケージデザインはどうするのかといった検討課題がまだまだ残っています。ドーナツ商品化の目標時期としては、10月19日(日)の定通文化大会ランチタイムショップ(熊本市)でのプレ発売を皮切りとして見据え、道の駅みなまた・秋のローズフェスタでの本格発売を着地点として準備を進めていきたいと考えております。
大変お忙しい中、生徒たちのために試作品を作ってくださり、尚且つ差し入れのスウィーツまでいただいた道の駅ミナマータの皆様、本当にありがとうございました。
水俣高校定時制商業科の生徒の、下半期の活躍にもどうかご期待ください!