学校生活
大掃除・教室(机・椅子)下足箱移動・生徒交流会~バドミントン大会~
3月21日(金)は、年度末の大掃除及び教室(机・椅子)下足箱移動並びに生徒交流会(バドミントン大会)が行われました。
〇教室(机・椅子)下足箱移動
まずは、新教室への荷物移動からです。自分の机、椅子、荷物等を次年度の教室に運びます。
3年生から順に、4年生教室へ。そして下級生が続きます。並行して、先日卒業した上級学年の机、椅子を1年生教室に運びます。
下足箱は、お昼のうちに先生たちで掃除、氏名の張り替えと個人のスリッパ移動をしておきましたので、生徒は新しい場所を確認します。
ロッカーの荷物も移動します。
掲示物も新教室へ移動します。
〇大掃除
教室移動が落ち着いたら、続けて大掃除です。1年間の感謝の気持ちを込めて、入念に掃除をします。
暑い夏の日も、寒い冬の日も、大変お世話になったエアーコンディショナーのフィルター清掃です。
教室の換気扇も取り外し、きれいに洗います。
少ない人数ですが、手分けして各教室・廊下及び多目的室・カウンセリング室並びに昇降口・トイレに至るまで、時間をかけて掃除します。
〇生徒交流会(バドミントン大会)
生徒交流会では、全学年合同でバドミントン大会をしました。
協力して準備をします。
生徒会長挨拶の後、体育委員長代理として、生徒会副会長より競技上の注意がありました。
準備運動も入念に行います。
そして、いよいよ1回戦からスタートです。
試合のステージも徐々に上がっていき、いよいよ準決勝です。
そして、いよいよ優勝決定戦です。なんと同部屋対決(同じクラスの二人)となりました。
並行して、3位決定戦も行います。
大接戦の末、僅差で決着がつきました。どの試合も、制限時間10分以内に21点を先取した生徒が勝者となるルールですが、いずれの試合も概ね10分以内には決着がつくことが多い中、この決勝戦に関しては10分ギリギリの戦いとなり、まさにドラマのような展開でした。
その後、全員で協力して後片付けをします。
優勝者及び準優勝者並びに3位・4位の生徒の、合計4名に対して、教頭先生より表彰状をいただきました。
その後、教頭先生より講評をいただき、協力してよく頑張ったことに対してねぎらいの言葉をいただきました。
準備・試合・応援・片付けを通して、探究する力を育み、主体的な学びで夢(願い)を実現するための取り組みが今日もよくできました。特に、決勝戦における生徒諸君の応援する時の一体感は素晴らしいものでした。この団結力を次の行事にもつなげていってほしいと願います。
調べ学習発表会
3月19日(水)は、調べ学習発表会がありました。
既報のとおり、生徒はかねてより、この日のために準備してきました。そして、いよいよ発表会当日を迎えました。
まずは全体担当の先生より、プレゼン実施上の諸注意がアナウンスされました。
「広報の会社に勤めている」という企画設定での水俣市のPRプレゼンですので、本校の管理職の先生方もお見えになり、「会社の重役級」という立場設定で生徒の発表を見守られます。そういった状況の中、生徒は程よい緊張感で発表に臨みます。
まずは、1班の発表からです。
1班は、「ここがアツい!!水俣の魅力探し旅~~~」と題して、5名の生徒が発表しました。
水俣市のPRするポイントを3つに絞り、①から③までの水俣市のロードマップの紹介をします。スタートとゴールを決めて水俣の良さを詰めてみました。
①は恋人の聖地です。恋路島の見える親水公園の一角にあり、戦のために海を渡った若き武将と、夫の無事を祈り続けた妻の恋の物語が伝えられる島です。この恋路島を見守るようにハートのモニュメントが立っています。水俣市にある唯一のデートスポットです。
続けて、エコパークみなまたです。水俣湾の埋立地に作られた、広さ41.4ヘクタールの敷地を持つ公園です。気軽にスポーツを楽しむことができる遊具広場やスポーツ施設、日本庭園などの景観を楽しむことができるバラ園や竹林園、水俣の特産品が購入できる物産館や、レストランなどいろいろな施設があります。
②は初恋通りです。平成11年(1999年)46歳の若さで亡くなった村下孝蔵の代表曲「初恋」は彼が水俣で過ごした中学生時代の淡い体験が元になったといわれています。この町が村下孝蔵ゆかりの地であることをアピールして地域活性化を図ろうと、「ふれあい一番街商店会通り」を「初恋通り」と名を改め、一角に「初恋」のレコードジャケットにある少女の像を設置しました。
③は福田農場です。福田農場とは、地域の人、モノ、環境を活かし、地域の未来に貢献するという目標をかかげ1960年に設立されました。九州、不知火の美味しい恵みが堪能できます。スペイン風の建物が魅力的です。レストランでは地元の食材をふんだんに使った料理が提供され、なかでもパエリアが人気です。柑橘類の栽培が盛んで、季節によってみかん狩りなどに参加できます。
続けて、湯の児温泉です。約1900年前に景行天皇が「湯の児」と名付けたと伝承され、亀が傷を癒していたため温泉が発見されたと伝説のある古湯です。源泉かけ流しのお湯は弱アルカリ性、炭酸泉の別名美人の湯と呼ばれ、湯上りはつるつるお肌になると言われています。他にも季節ごとの地元の海鮮、熊本県産の豚肉や芦北牛などのこだわりの食材を使った料理、60種類以上のバラエティ豊かなバイキングが味わえます。更には3タイプから選べる客室もあり、旅のスタイルに合わせてこの湯の児温泉を贅沢に楽しめます。
なぜPRすることにしたのかについてです。
水俣市は狭いように見えて、思ったよりも広いです。
そのため、水俣市全体になにがあるか、何が有名なのかが水俣市民でもわからないことだらけのため、私達水俣市民でも、わかりやすいロードマップを作ったら、一緒に水俣市について知っていけると思ったからです。
最後に、水俣市にどのような効果をもたらすかについてです。
・観光や経済の活性化
→観光資源(エコパーク水俣、バラ園、温泉など)を活かした戦略を立てることで、観光客の増加や地域経済の発展につながります。特に恋人の聖地などをPRすると、カップル層の誘致も期待することができます。
・環境モデル都市としての発展
→水俣市は公害からの復興を得て環境保全の取組を進めてきました。ロードマップによって環境政策の方向性が示され、エコなまちづくりが可能になります。
次は、2班の発表です。
2班は、「水俣の環境について」と題して、4名の生徒が発表しました。
まずは、サラダ玉ねぎの良さからです。玉ねぎの成分は、ビタミンB1の吸収を助ける働きがあり、疲労回復、肩こり 疲労回復に効くといわれています。また、サラダ玉ねぎは食べるとみずみずしく、シャキシャキとした食感が特徴で辛味が少なく食べやすいです。ちなみに、3月中旬〜収穫でき(普通は5月〜6月)化学農薬や化学肥料の使用が少ないため、より安心安全で人にも土にも優しいです。
続けて、蜂楽饅頭についてです。名前の由来は、初代社長が養蜂業を営んでいたため、「何か蜂蜜を使った商品を」と考えたからだそうです。あんこの種類は黒あんと白あんの2種類です。価格は1個110円です。
次に、水俣市の主な交通手段についてです。肥薩おれんじ鉄道線は、熊本県八代市の八代駅から鹿児島県薩摩川内市の川内駅に至る肥薩おれんじ鉄道の鉄道路線です。みなくるバスは、熊本県水俣市を産交バスが運行するコミュニティバスの愛称であり、水俣市全域を対応しています。水俣タクシーは、古くから水俣市での交通や観光などで利用されています。
そして、水俣市のキャラクター「エコバラちゃん」が活躍・宣伝している、水俣の新しいシンボルスペース「エコパークの遊びの森」についてです。こどものみなさん楽しくあそべます。
最後は、湯の鶴温泉についてです。湯の鶴温泉には6っ箇所の施設があり利用は、100円から500円と様々です。水俣市内から車で15分で行けます、秋には紅葉がとても綺麗です。川には鯉が泳いでいます。5月には蛍が飛び交い自然豊かな環境に触れ合える温泉地です。
「2班のまとめ」です。
「まとめ」1
・水俣市は、豊かな自然環境と多くの楽しい場所がある地域です。この環境の中で、育てられた野菜、農産物、特に今回PRした「サラダ玉ねぎ」や地元の名物である「蜂楽饅頭」は絶品です。
「まとめ」2
エコパーク水俣の「エコバラちゃん」、「湯の鶴温泉」など、訪れる人々を楽しませる要素がたくさんあります。
水俣市は環境を考えた交通機関も整備されています。
このPRで水俣市の環境の良さが伝わり観光客の増加などの効果が出たらと思っています。
そして、最後の発表班は、3班です。
3班は、「水俣の自然~環境~」と題して、4名の生徒が発表しました。
水俣の湯の児やヒメタツ、沢山の自然、水俣の魅力についてPRすることにしました。
水俣には、沢山の魅力があり今回はその中で「海でのアクティビティ」「宿泊施設の一例」についてご紹介したいと思います。
まずは、海でのアクティビティについてです。水俣には、ヒメタツという水俣で発見されたタツノオトシゴがいます。
そんな珍しい生き物と触れ合える場所が水俣の湯の児海水浴場で行われている水俣ダイビングサービスです。
水俣ダイビングは、初心者の方でも楽しめて沢山の生き物と触れ合える楽しいイベントです!
その他にも、カヌー体験やお子さんも楽しめる釣り体験などがあります!
そして、遊んだあとにゆっくりできる宿泊施設の一例の紹介です。
・料理
地元の海鮮や熊本県産の豚肉やあしきた牛などのこだわりの素材を活かして作っている。
・温泉
弱アルカリ性を使っていて、海に近いのでほのかに塩分を含んでいる。
・客室
旅のスタイルにあわせて3つ選ぶことができる。
・年齢層
ホテル予約サイト「じゃらん」によると、0〜1歳、4〜6歳の子供や50代以上の大人に多く利用されています。これを見ると子供連れやシニア世代に利用されていることがわかります。
このホテルでは海が近いのできれいな海を眺めながら宿泊することができます。
水俣の海がこんなにきれいなのは水俣市民がゴミ分別を徹底しているからです。
昔の過ちをまた繰り返さないように私達が積極的にゴミ分別をし、街や海、自然を守っているから自然豊かな水俣市が今もなお続いています。
ぜひ、自然豊かなきれいな水俣市を体験し感じてください。
なぜそれをPRすることにしたのかについてです。
水俣のことを発信してくれる人や、老若男女の方に水俣の自然や良いところを見たり、体験したりして知ってほしいから。
水俣市の人口が年々減っているので、SNSを通して魅力を知ってもらい、住んでくれる人たちや水俣に観光に来る人を増やしたいから。
どのような効果が期待できるかについてです。
今の水俣市の人口は減少傾向にあります。
そこで、水俣市の楽しいところや自然をPRすることで、県外の人にも水俣の良いところを知って体験していただき魅力を再認識していただければ街は活性化し大きなお店や施設が立ち並ぶことで今よりももっと豊かになると期待できます。更に地域活性化でより魅力的な街になり、人口排出も減って外部から人が来て人口が今よりも増える効果が期待でき、実現できれば今よりもより良い水俣市になります。
発表後は、教頭先生より各班ごとの講評をいただきました。
1班への講評です。
単発で紹介するのではなく、ルートで紹介していて、「なるほど」「そういう視点か」と思える内容で、若者がデートをすることを想定した紹介もとても良かったです。また、プレゼンの中で音楽が流れてくる演出が効果的で、若者を呼び込むことを意識した内容であったのが良かったです。
2班への講評です。
まずは水俣に対する理解が根底にあり、自然、おいしい食べ物、何をすればよいか、課題意識、交通、温泉、住むところ、といったことが前提でプレゼンが続いており、新しくサウナを作ってはどうかといった積極的な提案も盛り込まれていた点がとても良かったです。
3班への講評です。
課題整理がなされており、論点別でわかりやすく、当事者意識を持った発表内容であったと思います。最後のスライドでは、棒グラフを用いて表現するなど、可視化されたデータで見える化を図った点は良かったと思います。最後はの折れ線グラフでは希望的観測として棒が右に上がる等の工夫もあり良かったです。
全体的な講評です。
全体としては大変聞き取りやすく、聞き手の立場に立った発表でした。もし自分が経営者であれば全部の班を採用したいと思える内容でした。
まとめとしては、このPR活動を通じ、これまで受け身で考えていたことが、当事者意識を持って取り組めたことで、とても良い学びができたのではないかと思います。現代社会は、とても変化が激しい時代であり、今学習していることが数年後には使えないといわれるほど目まぐるしいICTの進歩等、一生学び続けないといけない時代です。だからこそ探究活動が必要なのですが、とても一人では太刀打ちできない時代でもあります。いかに人を巻き込みながら課題解決に向けて新しい形を生徒のみなさんが生んでいけるかにかかっています。新しいことに挑戦しながらこれからも励んでいってください。
以上が教頭先生からの講評でした。
探究する力を育み、主体的な学びで、故郷水俣を活性化させたいという夢(願い)を実現できるようにと、真剣に取り組んでいた生徒の眼差しがとても印象的でした。本日の活動後に回収した生徒のワークブックに目を通していた時、「人前で発表するのは初めてでとても緊張したけど、ちゃんとできて良かったです。」「先輩たちとコミュニケーションをとれる機会ができて嬉しかったです。」といった前向きで達成感を感じられる所感が書かれていました。今年1年間の総合的な探究の時間では、様々な活動に取り組んできました。探究学習の最後の時間に、1年前と比べ大きな成長を遂げた生徒たちの姿をみると、とても頼もしく思えた、そんな一日でした。次年度の探究学習では、さらにパワーアップした状態での活動を期待しています。
調べ学習⑤⑥
3月14日(金)は、調べ学習の第5回と第6回が行われました。
今回も各班ごとに各教室に分かれて、「広報の会社に勤めている」という設定で、全国に水俣市の魅力を発信するためのPRに関する学習を進めます。
本日は、前回各班で割り当てが決まったスライド分担作業に入る前に、各班で設定した発表テーマの核心となる部分の中で、まずメンバーの生徒が共通で語っていた、①水俣市にどんな人を呼びたいか、②水俣市に人を呼びたいと感じた理由、③水俣市にどのような効果をもたらすか、という論点に絞って各生徒の思いを述べてもらいました。
生徒からは様々な意見が出ましたが、今後はそれをスライドにしてまとめていく作業となり、今月19日(水)実施予定の調べ学習発表会後のHP上において詳細は掲載させていただく予定にしておりますので、楽しみにお待ちいただけますと幸いです。
意見交換後は、各生徒別に割り振られた役割分担に基づいて、共同編集スライドを作成していきます。生徒によっては、先週指示を受けたとおりに、すでに隙間時間を活用してスライドの作成に取り掛かっている生徒もいました。
そして次回は、発表会準備・リハーサルを経て、いよいよ発表会本番になります。
水俣市のPR活動という学習を通して、探究する力を育み、生徒一人ひとりの主体的な学びで、水俣市に人を呼び込み、故郷を潤したいという夢(願い)を実現できるよう学びを深めてほしいと願います。
調べ学習③④
3月7日(金)は、調べ学習の第3回及び第4回が行われました。
今回も各班ごとに各教室に分かれて、「広報の会社に勤めている」という設定で、全国に水俣市の魅力を発信するためのPRに関する学習を進めます。
本日は、前回各班で概ね固まった「何をPRするか」というテーマ設定に基づき、「なぜそれをPRすることにしたのか」及び「水俣市にどのような効果をもたらすか」といったことを、発表テーマに関する基本情報の収集や水俣市への効果についての検討という作業を通して学習していきました。
そして次回は、いよいよ発表スライド(資料)作成・発表練習の時間になります。それに向けて、発表スライドの担当割り振りまで終わった班もありました。一人一台のタブレット端末で、各班一つのスライドを共有し、共同編集できる仕組みで、各生徒に割り当てます。①発表タイトル、②PRポイント、③なぜそれをPRするのか、④どんな効果が期待されるのか、⑤テーマに関する基本情報、といった具合で分担しておき、生徒は隙間時間も活用して原案スライドを作成していきます。最終的には班の全員で全体を見直して微修正をかけていく予定です。
水俣市のPR活動という学習を通して、探究する力を育み、生徒一人ひとりの主体的な学びで、水俣市に人を呼び込み、故郷を潤したいという夢(願い)を実現できるよう学びを深めてほしいと願います。
卒業証書授与式 卒業生を祝う会
3月1日(土)は、令和6年度卒業証書授与式及び卒業生を祝う会が、また、それに先立ち2月27日(木)並びに28日(金)は、表彰式・卒業式予行・同窓会入会式・卒業生を祝う会準備等といった卒業式関連の各種行事が行われました。
〇表彰式
卒業式関連の行事は、2月27日(木)表彰式からのスタートです。
全国高等学校定時制通信制教育振興会表彰、熊本県高等学校定時制通信制教育振興会表彰、熊本県高等学校体育連盟表彰、熊本県高等学校保健会表彰の各種卒業予定者表彰が行われました。
〇卒業生を祝う会事前準備(装飾品作成・飾り付け・設営)
2月28日(金)は在校生による、翌日に控えた卒業生を祝う会の準備が行われました。
まずは説明を聴きます。この日の準備・設営を滞りなく施行するため、生徒会執行部の生徒があらかじめ事前準備という形である程度進めてくれていました。自分たちで作ったレイアウト案なので、執行部の生徒が自ら書画カメラや動画を用いて一般生徒に対してやることを説明します。
やることは、花紙を作ることと、ホワイトボードに貼る文字の切り抜き・花紙に貼る養生テープ作りです。これらを分担して行います。花紙は色を分けて作成します。花紙は根元から立たせます。
卒業予定者が喜んでもらえるよう、少ない人数ながら、よく分担して取り組んでいます。
花は概ね出来上がりました。色とりどりです。
ホワイトボードや壁面に貼付します。作業の過程において時折、花が落下することもありますが、散る桜もまた身に沁みます。補強してまた付けます。
翌日は、大好きな先輩たちが喜んでくれるといいですね。
〇卒業証書授与式
そして、3月1日(土)は、いよいよ卒業証書授与式当日です。
登校後は、教室に集合して最後の動作確認及びコサージュ装着を協力して行います。事実上、最後の教室でのひと時となります。
定刻となり、いよいよ入場です。
水俣高校は全定(全日制・定時制)合同で行います。本校体育館での厳かな式典は、実に入学式以来となります。3年振りまたは4年振りの生徒もいる中、それぞれの年月を振り返りながら、式に臨みます。
定時制は、全日制課程各学科・各クラスの代表生徒が卒業証書を授与されたのち、4年生の生徒が1名のみ、定時制3・4年生の卒業生3名の代表として壇上に上がり授与されます。他の生徒も代表者と礼等の動きを合わせます。よくそろっています。この日この瞬間のために雨の日も風の日も毎日、くじけそうになりながらも通い続けたのです。
校長先生からの式辞では、「光」という文字を用いたお話をいただきました。「光」は、遮るものがなければずっと遠くへもその輝きを放ちます。皆さんの夢(願い)が「栄光」の光となって輝くよう祈っています、といった励ましのお言葉をいただきました。来賓の皆様、祝詞・祝電をたまわった関係各位の皆様からも温かいはなむけのお言葉をいただきました。ありがとうございました。
送辞・答辞は、それぞれ全日制の生徒が代表で述べてくれましたが、その中で、定時制商業科の商品開発及び販売実習での活躍に触れてくれました。
式歌斉唱・式後の行事の後、いよいよ卒業生退場です。全日制1組から順に退場し、最後に残った定時制生徒が、担任の先生方の先導で退場します。
保護者・在校生・職員に見守られながら、堂々と退場のトリを務めてくれました。「定時制商業科、退場!」のアナウンス後の拍手は、とりわけ大きく、苦学してきた夜間課程の生徒たちの実情を、皆様とてもよくわかってくださっています。
〇卒業生を祝う会
式後は、定時制だけの最後のお別れの会が多目的室で行われました。万雷の拍手の中、卒業生が迎えられます。
式典後のお忙しい時間帯の中、校長先生、副校長先生、教頭先生、事務長先生が定時制に来てくださり、教頭先生からはお祝いと激励のお言葉をいただきました。中でも、商業科の商品開発や販売実習での大活躍についてお褒めの言葉を賜りました。この経験を今後の人生に大いに役立ててほしいです。
続けて、卒業証書が担任の先生より渡されます。また、同窓会様より、証書ファイルも併せていただきました。
一人ひとりの思いが詰まった卒業証書です。これをもらうために、どれだけの血のにじむ思いで苦労してきたことでしょう。思い出が去来します。
また、後輩たちが内緒で準備を進めてきた思い出の「水定どら焼き」もプレゼントされます。
続いて、3年在校生の生徒会長から惜別の挨拶がありました。先輩や同級生たちが頑張っている姿を見ながら自分も頑張れたことや、行事での楽しい思い出が語られ、寂しさの中でもや先輩や同級生たちの卒業後の活躍を祈念する旨の立派な送別の言葉でした。
そして次に、3名の卒業生一人ひとりからのスピーチがありました。
話しながら涙を流す生徒もいました。後輩・同級生・先生たち、そして保護者や家族に対する感謝の気持ち等が語られました。
そして、最後の集合写真です。みんな良い表情です。
探究する力を育み、主体的な学びで夢(願い)を実現を目指す3名の生徒がこの日、巣立ちました。思い起こせば3~4年前、それぞれ入学したあの日のことが思い出されます。小・中学校で、いろんなことがあって保護者や先生に心配をかけてもきました。しかし、一番悩んできたのは言うまでもなく自分自身でした。高校の勉強についていけるんだろうか。行事はどんなものがあるんだろう。定時制ってどんなところなのかな。いろんな不安と期待を抱えながら入学してきて、定時制でも大変なことはたくさんありました。でも、先生たちの丁寧な授業に、一つひとつ理解が深まってきました。似た境遇で入学してきた励まし合える友人がいました。そして、雨天時等には送り迎えをしてくれた保護者の存在がありました。そのすべての人たちに感謝です。
少人数の定時制では、自分が動かなければ事は先に進みません。そのおかげで探究する力を育みながら取り組むことができました。主体的に学ぶ力も身に付きました。夢(願い)の実現に向けて挑戦する大切さも教わりました。
卒業生は、この定時制での歳月で、大きな成長を遂げました。そして、いよいよ社会のスタートラインにつきます。現業を継続する人、ゆくゆくは進学を考えている人、経験をしっかりと積んで新規で就職する人、進む道は様々です。道につまづくこともあるでしょう。その時は自分たちで作った卒業アルバムを見返して、故郷を思い出してほしいです。定時制で頑張ってきたことに誇りをもって、大いに活躍して、幸せになってほしいと願います。