球磨工ブログ

2014年3月の記事一覧

地学基礎1

 平成26年度から3年生を対象に地学基礎の授業がはじまります。

たい積岩標本より
1.泥岩(Mudstone) 粘土やシルトが固まってできた岩石で化石を多く含み、大部分が新生代に堆積したものである。
2.けつ岩(Shale) 泥岩の剥離性があるものをけつ岩という。中生代以前のものが多く、化石もよく含まれる。
泥岩 2けつ岩

3.粘板岩(Clay slate) けつ岩がさらに薄くはがれるようになったもので、古生代・中生代の地層に多く見られる。
4.砂岩(Sand stone) 砂が固まってできたもの。
粘板岩 4砂岩

5.砂岩(Sand stone) 写真の岩石は8000万年前のアンモナイトの海に堆積した中粒の砂岩。
6.硬砂岩(Graywacke) 3億年~2億年前にかけて堆積したもので、角ばった石英・長石・その他の砂粒からなる。
砂岩 6硬砂岩

7.れき岩(Conglomerate) 円レキが砂泥とともに固まったもの。
8.チャート(Chert) 昔は火打ち石・矢じり・石やりなどに使われていた岩石で、古生代に海底で放散虫が堆積してできた。
れき岩 8チャート

9.緑色凝灰岩(Green tuff) 堆積した後に変質作用を受け、有色鉱物が緑泥石になったために緑色を帯びた。
10.軽石凝灰岩(Pumiceous tuff) グリーンタフの仲間であるが、軽石を主な構成物にしている。大谷石と呼ばれる重要な建築資材である。
緑色凝灰岩 10軽石凝灰岩

11.溶結凝灰岩(Welded tuff) 陸上で火砕流が堆積してできた岩石である。
12.沸石岩(Zeolite) 熱水の作用により、主に凝灰岩などのガラスまたは長石成分が沸石に交代され、沸石岩になる。
11溶結凝灰岩 12沸石岩

13.石灰岩(Lime stone) 写真の岩石は生物の死骸などが海底に堆積してできた生物起源の石灰岩である。
14.珪藻土(Diatom earth) 単細胞の植物である珪藻が淡水の湖に堆積してできた。
13石灰岩 14珪藻土

15.ローム(Loam) 本来、砂と粘土がほどほどに混じり合ったもの。関東ロームが有名であるが、火山灰起源とわかり、日本では火山灰が堆積風化したものをロームと呼ぶようになった。
15ローム