おはようございます
今日も朝から寒いですね。総合農業科環境コース農業土木専攻です。
今日は、10月23日(月)5,6時限目に2年総合農業科で行われた京都大学大学院農学研究科の濱武英先生の田んぼダムに関する授業についてお伝えします
ところで、みなさんは本校作物圃場で田んぼダムの実証実験を行われているのをご存じですか?
現在、京都大学と総合農業科環境コース農業土木専攻が共同で本校圃場にて田んぼダムの実証実験を行っています
田んぼダムを初めて聞かれた人もいるかと思いますので田んぼダムの説明を致します。
簡単に説明すると、田んぼダムは、水田の排水ますにある調整板の上にせき板を取り付ければ、田んぼダムになります。1つの田んぼで貯水する量は、ボールペン1本分の15cmだけ貯水しますきちんと取り付ければ、あぜを壊す越流の心配もありません
農家の皆さんで田んぼダムをされていない方がいらっしゃいましたら、事業への参加よろしくお願いいたします
ちなみに、あさぎり町全域で田んぼダムの取り組みが進めば、約22万トンの水を貯留できることが本校の試算で分かっています田んぼダムがあると、住民の水害時の避難時間の引き延ばしにつながります。
10月23日(月)に本校の田んぼダム実証実験について助言を頂いている京都大学大学院農学研究科の濱武英先生にお願いして、今年度の本校の田んぼダムの効果について説明して頂きました
今年度の田んぼダムの実証実験は5月から10月まで行い、この間3回大雨が確認されましたが、すべて田んぼダムで洪水のピークカットを抑える効果があることが分かりました
また、田んぼダムのせき板をつけていない水田でも、田んぼダムを行っている水田の半分の水量を貯水できることも学びました水田の多面的な機能に驚きました。
濱先生いつもありがとうございます田んぼダムについて理解を深めることができました。
本校環境コースでは、水土林(みどりん)プロジェクトとして、熊本県が進める緑の流域治水の取り組みを、田んぼダム(京都大学)、森林の保水力(熊本県立大学、東京大学)、雨庭(熊本県立大学、九州大学)について、大学のみなさんと共同で研究を行っています
これからも地域を災害から守るために活動を取り組んでいきます!