12月22日(土)、八代農業高校泉分校の南田さん(2年)が本校、神殿原農場に来場され、牛部の生徒が農場案内などの説明を行いました。
南田さんは将来の仕事を考える中で、和牛繁殖経営農家を選択肢の一つとしています。しかし、八代農業高校泉分校にはウシがおらず、畜産について学習を深める機会が多くありません。今回はその選択肢をより、具体的に検討するために、和牛繁殖経営について学習するために来場されました。本校、牛部の生徒が自分たちの取り組みを説明しました。
まずは農場案内です。牛舎、ウシだけでなく、堆肥舎、採草地、飼料置き場など様々な施設や大まかな仕事内容を説明しました。
機械倉庫では大型機械を使って行う仕事内容について説明し、必要な免許などを確認しました。
繁殖管理表の前で、「発情」→「人工授精」→「分娩」→「発情」について説明しました。発情周期は21日、平均妊娠期間は285日と説明する牛部の生徒も自分たちの知識を確認するように説明していました。
いよいよ、実際のウシを用いて説明です。昨日(12月21日)分娩予定のウシを前に、分娩の兆候を確認しました。
南田さんには餌作りを経験してもらいました。ウシの様子を観察しながら餌の量を計画し、間違いなく給与する。南田さんも鋭い質問をしていました。
肥育牛をつないでブラッシングしている様子。牛のブラッシングは一見、簡単に見えますが、「牛を捕まえる」「ロープを牛(鼻環)につなぐ」「柵につなぐ」「結ぶ」という様々な技術が必要になります。牛部の生徒が手伝いながらにはなりますが、南田さんは一生懸命取り組んでいました。
牛のつなぎ方、ロープワークを教えていました。牛部の生徒は南田さんの覚えの早さに驚いていたようです。
最後はお互い、質問をし、3時間に渡った交流会は挨拶で終えました。南田さんは和牛繁殖経営についてよく分かったとおっしゃいました。また、牛部の生徒は説明する中で、「相手に伝えることはとても難しかった」「説明していて、自分が分かっていないことがあることに気付いた」「オランダ研修など、様々な経験を積んでいる南田さんの高校生活に刺激を受けた」「知らないところにきて、あんなに積極的に取り組める何てすごい」など、教えながら教わったことが多くあったようです。