先日、種をまいた1年生活経営科の生徒。始業前に農場に来てかん水(みずやり)をしていました。芽が出るのが楽しみのようです。
2年総合農業科動物コースの生徒達は畜産加工の授業で官能検査を行いました。初めに言っておきますがこれは学習です。
まずは、1月に出荷した黒毛和種「南稜姫」号の肉を食べます。南稜姫は格付けの最高峰、A5(BMS12)を獲得した牛肉です。しっかりと鼻から抜ける香りを感じながら頂きました。ありがとう、南稜姫。
外国産の牛肉をいただきました。食べる前に「赤色度」「鮮やかさ」「明度」「しまり」「脂肪交雑」「食味予想」「価格予想」のアンケートに記入します。
食べた後は「肉の香り」「やわらかさ」「噛み切り」「多汁性」「おいしさ」の評価を記入しました。確認ですが、学習しています。
次は目をつぶっての食べ比べです。国産和牛と外国産牛肉、全員が当てることが出来ました。
最後は代替肉。「大豆で出来た肉なんておいしいわけないよねー」っいいながらみんなで食べてみました。ん?これはこれでありという感想が多くありました。「大豆で作ったハムなんて」と思っていましたが・・・。驚きの完成度でした。
今回は自分たちで育てた黒毛和種の味が一番人気でした。でも、今の高校生は牛肉より鶏肉の方が好きというのが本音のようです。将来、動物性タンパク質は昆虫食になるとも聞きますがどうなるんでしょうか。畜産加工では畜産で生み出された生産品の加工をとおして学びを深めます。
4月27日、1年生活経営科は農業と環境の授業でトウモロコシの種まきを行いました。
まずは先生の説明を聞きます。結構、難しそう・・・。
畑に行き、株間を図りながら丁寧に種まきをしました。
最後は全員で自分が植えた畝の前に立ちました。室長が「手を合わせてください」と言いました。「あ、いただきますじゃないねー。なんと言おうかー」とみんなと相談です。数秒相談した後、決定したようです。
「手を合わせてください。おいしくなーれ、もえもえきゅん!」だそうです。
1年生活経営科18名、全員でトウモロコシの播種をすることが出来ました。形はよくわかりませんでしたが、みんなでおいしくなることを期待している、その気持ちが◎です。これからの栽培管理、頑張ってください。
4月26日、総合農業科の意見発表会がありました。県大会の予選である校内大会の予選になります。意見発表とは文字通り自分の意見を発表すること。8名の発表者は自身の生活の中で感じたこと、学んだこと、経験したこと等を発表しました。
先頭バッターは一年生。内容もよかったですが、何より先輩の前で堂々と自身の考えを述べたことが素晴らしく思いました。1年生は3名の生徒が発表しましたが、感想は「今年の1年は違う」です。素晴らしい感性を持っています。その高い意識でこれからの高校生活に取り組めば、個性的でかつ誰もたどり着けないような成果を上げてくれる。そんな可能性を感じました。
2年生になると自らの思いや考えに加え、自身の経験が主の内容になってきました。
3年生はさすがという感じ。日頃の実習から感じていることでも十分に個性が有り、人の心を動かします。人によっては外部の方々と連携しながらスペシャリストとしての経験をしている生徒、表現に長けている生徒と大人でも言えないような内容でした。
この発表会に参加した生徒、先生に感想を聞いてみてください。1年生も2年生も3年生も、みんなが口をそろえて「すごかった」と言います。発表を聞いている生徒も興味深く聞くことが出来ました。それはみんながそれぞれのコースで実習に取り組んでいるから発表できたことがあり、共感して聞くことが出来たと感じました。校内大会に出場する代表者のみなさん、頑張ってください。
令和4年度卒業生が課題研究の授業で1年間をかけて開発した「くま茶(さ)ぐりクッキー」の販売が始まっています。改めて卒業生のこれまでの取り組みをご紹介します。南稜高校食品科学科では、以前より模擬会社を立ち上げ、新商品の開発を行ってきました。令和3年度には県南フードバレー推進協議会協力のもと、模擬会社HCC班が「フィナンシェ」の開発に携わりました。その先輩に続いて「私たちも人吉球磨を盛り上げたい」との熱い思いから、令和4年度模擬会社ASH班が誕生しました。模擬会社名の由来は「人吉球磨の特産品をアピールして、地元を盛り上げたい」という意味を込めてASH(Appeal the Special of Hitoyoshi kuma)と名付けました。模擬会社ASH班は、運営部(社長、副社長1名ずつ)、製造部3名、マーケティング部2名の合計7名で活動しました。生徒たちは、人吉球磨の特産品の中から「お茶」と「栗」の2種類に着目し、クッキー開発に取り組みました。地元の松本製茶や株式会社あさぎり・フレッシュフーズの協力を得ながら何度も試作を行いました。また、南稜祭のみならず令和4年10月に行われた球磨中央高校の中央百貨店で試食品を配布しアンケートを行うなど、各所の協力を得ながら精力的に活動しました。栗クッキーは完成に至らずでしたが、進路活動等に追われながらも最後まで根気強く取り組み、お茶クッキーを形にしました。令和5年2月に株式会社あさぎり商社へプレゼンテーションを行い、高校生の思いを汲んでいただき商品化することができました。開発、製造、販売に携わっていただいた皆様本当にありがとうございました。また卒業生の皆さん大変良く頑張りました。
生徒のこれまでの取り組みの様子と商品のご案内をします。ぜひご覧ください。
【1学期レポート】運営部の生徒が2学期間の取り組みをまとめたレポートです。思いがあふれA3用紙両面びっしり記入してあります。
【中間報告】下記は令和4年度南稜祭にて展示したものです。広用紙2枚にまとめています。
【株式会社あさぎり商社でのプレゼンの様子】
【くま茶(さ)ぐりクッキー販売場所】
おかどめ幸福駅売店
あさぎりフレッシュフーズ自動販売機
3月に行われた南稜マルシェでの販売の様子。卒業式後でしたが、販売のお手伝いにかけつけてくれました。
過去の南稜生開発商品です。現在でも人気商品となっています。
フィナンシェは現在「Natural パンとお菓子の工房-ナチュラル」にて販売されています。また、あさぎり町のふるさと納税返礼品になっています。
ゴールデンウィークや帰省された際のお土産品など、南稜生開発製品をぜひご賞味ください。よろしくお願いします。