学校生活

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3学期進路講話

1月18日(木)は、進路講話が行われました。

今回は、水俣公共職業安定所の統括職業指導官の方をお迎えして、雇用と労働法規関係についての講話をしていただきました。

ハローワークは、厚生労働省が所管する機関で、全国に約500か所あり、熊本県は10か所あります。

主な業務は、求職者の斡旋、企業からの求人受付、雇用(失業)保険の加入に関すること、職業訓練(スキルアップ)の斡旋等、多岐にわたります。

そこで、今回はまず、闇バイトについてのお話がありました。

オレオレ詐欺や、記憶に新しい銀座の覆面強盗事件も、この闇バイトによるものでした。かつて、間近でハローワークを利用している人が、このような闇バイトに関する事件で警察に逮捕され新聞に載るといった衝撃的なできごともあったそうです。

闇バイトの厄介なところとしては、募集の際、闇バイトとは気づかないように誘ってくるところが特徴です。X(旧Twitter)やインスタグラムで「お金が無い」などと書き込むと、どこからともなくこの種の紹介が来ます。同級生等にも「お前は親友だから、特別に教えてやる」などと特別感を漂わせ、対人関係が悪くなるといけないと思い、また、借金も返済しないといけないので、やむなく手を染めてしまうといったことが後を絶たないそうです。またその際、テレグラムやシグナルといったインスタントメッセンジャーアプリケーションをインストールするよう指示し、「身分証明書が必要」などど言って、免許証やマイナンバーカードや保険証の写真を送らせ、巧妙に家族構成や交際相手の事を聞き出し、「おかしい」と気づいたとしても、入手した情報をもとに脅し、別の男性が殴られている動画を見せる等して外堀から埋めていき、退会できないようにしたうえ、警察に捕まるまでその人を使い続け、捕まったら使い捨てます。特にこの手の闇バイトは、多くの人が通常の仕事を急に失ったコロナ禍に増加し、ある日初めて顔を合わせることになった5人が、指示された民家に強盗に行く車中で、「せめてその家に誰も居ませんように」と願いながら行ったという話や、犯行後、いつ警察が来るかとドキドキしていたなかで、自宅に警察が来て「ついに来たか」と思った一方、捕まってホッとしたといった、悲しい実話も話してくださいました。簡単にお金が入るなんてことはないのです。

次は、冊子の労働に関する漫画やクイズ形式のプリントを使った学習です。

一般に、「労働基準法」「労働組合法」「労働関係調整法」をまとめて「労働三法」と呼ばれています。以下は、主なきまりに関する確認事項をまとめたものです。

(1)労働契約はしっかりと確認する必要があります。諸手当や賃金等が記された「労働条件通知書」を出す良い会社も中にはあります。

(2)期間・更新基準・時間・休日・退職等書面で示すことが義務づけられています。

(3)一部の不可抗力的な例外を除き、会社側からの内定取り消しは認められていません。

(4)最低賃金<熊本県898円・鹿児島県897円>(※2023年10月現在)以上は必ずどんな人にも払わなければなりません。「試用期間は800円」と言われるのはアウトです。なお、日給制・月給制には注意が必要です。時給換算してきちんと条件を満たしているかチェックが必要です。

(5)約束した賃金は必ず払わなければなりません。業績悪化で下げられることがあってはなりません。黙っていてしまうと「同意した」と認められてしまうおそれがあるので、すぐに労働基準監督署へ相談をする。賃金は必ず本人へ(未成年でも)月1回以上、決まった日にちに支給する必要があります。現金支給が原則ですが、受給者本人が承認すれば、銀行振り込みも可能です。電子マネーによる支給も現在議論中であるといわれています。

(6)残業の強制は不可です。残業する場合でも割増賃金を払わなければなりません。勤務時間は1日8時間以内、1週間40時間以内ですが、三六協定を締結すれば週40時間以上も可能です。その際、週15時間以内、月45時間以内です。

 (7)有給休暇の不当な却下は、正常な運営を妨げる場合を除いて認められていません。半年以上勤めたら最低10日は取れます。なお、通常の休日は週1回以上、月4回以上与えなければなりません。また、休憩時間は6時間以上は45分以上、8時間以上は60分以上与えなけらばなりません。その時間の賃金は発生しません。

(8)仕事が原因のケガは労災がおります。通勤中も含みます。労災保険は会社負担、雇用保険は育休、失業(12か月以上勤務した場合)などのセーフティーネット労保があります。健康保険は仕事以外の病気は3割負担になります。厚生年金は65歳以上から支給されるものと、障害年金といった社会保険があります。これは、会社と本人の折半になります。会社も入りたがらないところがあるので、ブラックかどうかを見極めるのはこの社会保険です。

(9)辞めたくても辞めさせてもらえないということは、あってはなりません。退職を申し出て2週間で認められます。その範囲の中で就業規則に従うことになります。「次の人が見つかるまで」は違法です。「誰か連れて来て」などと言われたらすぐ相談しましょう。

 最後は、卒業間近の4年生から立派な謝辞が述べられました。

自分の権利は自分で守れるようになるためにも、知識は必要です。何事にも当事者意識を持ち、各人が自分らしく輝ける場所で働けるよう、夢の実現に向けて挑戦してほしいと願います。

水俣公共職業安定所の皆様、本日は大変お忙しい中、本校定時制生徒のための貴重な御講話をいただき、ありがとうございました。

人権教育Ⅲ、及び生徒会役員改選

○人権教育

1月12日(金)3限目は、人権教育が行われました。

今回は人権啓発動画「ハンセン病問題を知る~元患者と家族の思い~」(法務省人権擁護局 企画)を視聴しました。ハンセンとは、らい菌を発見したノルウェーの医師、アルマウェル・ハンセンに由来します。昔は「らい病」と呼ばれていて、感染すると手足のまひ等が起こりますが、正しく治療すればほぼ後遺症もなく治り、感染力があるものではありません。

香川県大島のある人のエピソードです。

症状が軽かった頃は少年舎・少女舎にいました。中学までは患者作業(生きていくために必要なこと)はありませんが、卒業後はあります。治療に来ているのに作業をさせられていました。包帯の洗濯などです。手足の感覚がないため、ケガに気付かず悪化するケースもありました。偏見や差別を恐れた家族が身内の遺骨引き取りを拒否することもありました。就職しても精神的に苦しむこともあり、大島に帰らざるを得ませんでした。

 

 

無知こそ差別のはじまりです。これは遺族の言葉です。正しい知識をもち、その人の思いに寄り添ってみることが大事です。

ハンセン病患者の施設収容数を競ったり、警察が立ち会ったりする流れもありました。

法律の廃止が問題解決にはなりません。入所者の多くは高齢者で、すぐに社会との関係を断ち切られている人々ばかりだから、身寄りもなく、施設で暮らすしかないのです。

施設は全国に14か所あります。山の中や離島に多いですが、交流会が開かれたりしています。

今でも入所者がいるのはなぜか。差別・偏見はまだ残っているからです。

当時小6の男性のエピソードです。

父が施設に入所することになりましたが、悲しさや色々な思いがあり、見送ることもしませんでしたが、これを生涯悔やむことになりました。数日後には家に消毒作業者が来ました。夏休みのできごとでしたが、新学期が始まったとき、突然いじめが始まりました。東京に出て行きましたが、父を”死んだ”ことにして生きてきました。教員になってから久しぶりに父に会いに行きましたが、予防服を着せられました。「父ちゃんのことは世間に知られないようにね。」父が別れ際に言った一言です。その後、部落差別問題を扱うことになったとき、初めて父のことを世間に公表しました。同じ苦しみを抱える人が同じように身内のことを話せるようになってほしいからです。

以下、生徒感想文の一部抜粋です。

「林力さんが無知から差別は始まるとおっしゃっていて、確かにそうだなと思いました。知識があればハンセン病はほぼ感染することはないし、発症の確率が低いというのもわかり、差別は減っていたと思います。調べる手段が少ないとはいえ、”ハンセン病”というものが家族のだれかにでもいるというだけで差別になるのはおかしなことだと思いました。いくつかの裁判で勝訴していましたが、まだ差別をしてくる人は残っているのがなんだか悲しく感じました。昔に比べハンセン病で差別する人はだいぶ減少したと思いますが、ハンセン病だけでなく、差別自体がこの世界からなくなったらいいなと思います。自分も正しい知識をもっていこうと思いました。」

「偏見や差別は、ハンセン病にかかった方だけじゃなく色々な事で行われていることを改めて感じました。療養所であった場所がいつしか隔離される所に変わり、強制的に隔離された方々が居たと知って、その方々の声は心が痛みました。また、私はハンセン病という名前は知っていたけれど、どのような病気でどのような症状が出るのか全く知りませんでした。この学習を通してハンセン病のことや今までの日本がしてきたことを、これから勉強する子たちや生まれてくる子たちに正しく伝えていこうと思いました。そして自分もハンセン病についてもっと知るべき、調べてみようと思うきっかけになりました。」

”人権”とはまず自分の人権について考えることからのスタートなので、卒業後も自分にも関わりのあることとして、何事にも当事者意識を持ち、夢の実現に向けて挑戦するその姿勢を大切にしてほしいと思います。

 

○生徒会役員改選

続けて、4限目は令和6年度の生徒会役員改選が行われました。

現会長が司会進行と投票用紙の説明をして、立候補者が演説し、各教室で記入という流れでした。

 

今回は、信任投票となりますので、得票数が一定数を超えた場合は当選の可能性があります。

「生徒会」とは生徒の組織ですので、広い意味では生徒全員が「生徒会」のメンバーということになります。今回は、その「生徒会」の代表者(執行部)を決める改選ですので、自分にも大いに関わりのあることとして、何事にも当事者意識を持ち、どのようにしたら良い学校になり、どのようにしたら自分たちの夢の実現に向けて挑戦できる環境になるかをよく考え、その前向きな姿勢を大切にしてほしいと思います。

3学期始業式

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

1月9日(火)は、3学期始業式が行われました。

式に先立ち、令和6年能登半島地震において犠牲になられた方々の冥福を祈るため1分間の黙祷を行い、哀悼の誠を捧げました。

校長講話の要旨は次のとおりです。

明けて1月1日夕方。TVを観ながら衝撃が走りました。改めて、災害は時を選ばないのだと。亡くなった方々のご冥福をお祈りしたいと思います。熊本地震を経験したからこその当事者意識を持つこと。いつ、なんどき熊本で起こるか。心の備えと具体的な備えをしておくようにしてください。

今回の講話は、いつも話していることを、切り口を変えながら話します。

目標を持つことの大切さと、より高い目標設定をしてほしいということです。「一年の計は元旦にあり」という言葉があります。大きな目標を達成するためには、しっかりとした計画を立てなければなりません。元旦は過ぎましたが、まだ一年は始まったばかりですので、まだの人は立ててほしいと思います。

この言葉の由来は、毛利元就が息子の隆元に送った書状の「一年の計は春にあり、一月の計は朔にあり、一日の計は鶏鳴にあり」にあると言われています。
朔は「ついたち」と読み、月初めの日のことです。また鶏鳴は「けいめい」と読み、鶏の鳴き声のことから一番鶏が鳴く早朝のことを指す言葉です。
毛利元就の言葉は、一年、一月、一日それぞれの最初のときこそが計画を立てるべきときであるということを言ったもので、何事も最初が肝心であるという戒めを意味しています。

これからでも遅くないので、計画を立てること。大きな目標とは、設定するだけではだめで、積み重ねていくこと。自分に向き合いながら、それができなかったら修正していく。これを繰り返す。

オリンピックのメダリストや起業をして成功した人などは、毎日日誌をつけていたそうです。明確に文字にしていくこと。高い目標に対して現状はどの位置か把握すること。

ノミの体長は2ミリメートル程度ですが、その150倍の跳躍ができるそうです。20センチメートルの瓶に入れても蓋が無ければ30センチメートル跳べますが、蓋をしたら当然、20センチメートルしか跳べません。その後、その蓋を外しても、30センチメートル跳べていたのが20センチメートルしか跳べなくったそうです。自分で限界を作ってしまっているのです。

思い込みで限界を作らず、あらゆる可能性にトライすること。視野を広げること。精進する1年としてください。

卒業予定者の3学期は何事にも「高校最後の」と形容されます。悔いがないよう励むこと。在校生の3学期は新年度の0学期といわれます。1年のまとめと新学期の準備をして、実り多き令和6年にしてください。

校長講話の後には、教務部・生徒指導部・進路指導部からそれぞれ諸連絡がありました。

 令和6年も水俣高校定時制をよろしくお願いします。

2学期終業式

12月22日(金)は、2学期終業式の日でした。

終業式に先立ち、表彰式が行われました。

2学期もよく頑張りました。

熊本県高等学校定時制通信制生活体験発表大会優秀賞、全国商業高等学校協会第71回ビジネス文書実務検定第1級、及び第3級(速度部門)、同協会第147回ビジネス計算実務検定第3級、第56回蘇峰筆塚顕彰書道展銀賞、2学期皆勤賞、2学期無欠席賞。表彰は以上になります。

それぞれの生徒が、いろんなところで活躍し、こんなにたくさんの賞状及び合格証書をもらうことができました。

引き続き、終業式です。

校長講話では、行事が目白押しであった2学期を振り返り、定通文化大会、校外研修、文化祭、販売実習といった諸活動を進めていくなかで、それぞれ準備や声出しによく頑張ったことをほめてくださいました。併せて、各行事の成功のために準備・運営に携わってくれた各校の先生方や、協力してくださった地域の皆様への感謝の気持ちも忘れないでほしいといったお話がありました。

続けて、校長先生からは、2学期中の校長講話の中でお話をされた「多様性の尊重」というキーワードでのお話について触れられ、現在求められている資質として、個人の違いを認めていくこと、いろんな個性や考え方を受け入れていくことの大切さについてお話をしてくださいました。

先入観・外見・初対面での印象で決めつけないこと、「寛容さ」と「受け入れる精神」を持って人と接することも教えてくださり、「会話のキャッチボール」をしていくなかで、相手も同じように返してくれるので、自分の考えもしっかりと伝えていくことの大切さも教えてくださいました。

校歌斉唱の後は、各部からの連絡です。

教務部からは、急激な気温の変化による体調不良もあり、欠課・欠席が多くなってきていることに対する心配もありますが、成績・学習面では、普段の授業をよく受けている成果が出て、とても良好であるというお話がありました。また、こういう式典の場においても、頭が動いたりせず聞く姿勢が立派で、それぞれの生徒が自分自身を成長させていることがうかがえるといったお話がありました。

生徒指導部からは、各種イベントにとてもよく取り組んでいたことをほめていただきました。

また、冬休みの心得はすぐーるで配信するので、よく読んでおくようにとの連絡もありました。

今、全国的な問題として、警察の方からぜひ高校生に伝えてほしいということで、「薬物乱用」が身近な問題であるというお話がありました。インターネットでの薬物の売買もさることながら、最近では、「オーバードーズ」といった市販薬の過剰摂取をする若者がおり、社会問題となっています。非常に危険な行為なので絶対にしないようにという注意喚起がありました。自分の体と将来を大切にし、17日間の冬休みを有意義に過ごし、3学期に元気な姿をみせてほしいということでした。

進路指導部からは、今日の表彰式で表彰された生徒たちの成果をほめてもらいました。賞や資格は、キャリアパスポート等にも書けるので、年10回はある商業科の検定や漢字検定などの各種検定試験にも、まだ受けていない人はチャレンジしてほしいとのお話でした。

また、進路活動をしてくなかで、自分が動くということは、その何倍もの人数の周囲の大人(受験先・保護者・先生等)が動くということなので、しっかりと感謝の気持ちを持って取り組んでほしいというお話もありました。併せて、予定等は手帳に書き込む等、見通しを持って取り組んでいくようにという指導がありました。

校長先生をはじめ、各先生方からのお話は、すべて自分自身に関わりのあるお話ばかりなので、ぜひ来年も、何事にも当事者意識を持ち、夢の実現に向けて挑戦する生徒であってほしいと願います。

今年1年間、水俣高校定時制はたくさんの方々から応援していただき、支えていただきました。感謝しております。

令和6年も、水俣高校定時制をどうぞよろしくお願いいたします。

百人一首大会

12月21日(木)は、2学期の生徒交流会として、全生徒で百人一首大会をしました。

進行を務めるのは、文化副委員長です。

まず初めに、文化委員長から開会の挨拶があり、続けて文化委員より、ルールが説明されます。

A~Eの5つのテーブルに、各班2人1組ペアの班が2班ずつ座ります。

すなわち、実戦上は各テーブルごとに2人対2人の対戦となり、班対抗の組み合わせを変えて、それを5回対戦するというものです。

まずは、対戦結果記録表に氏名等の基本情報を記入します。その後、札を並べます。

初戦を前に、仕切りの時間です。緊張感が漂います。

 読み上げ音声もありますが、電子黒板にも上の句と下の句の歌が表示されます。

 そして、いよいよ対戦開始です。

たくさんのお札との、にらめっこが始まります。

助っ人で入っている先生も真剣勝負です。手を抜くことなく札を取ります。初戦の緊張感でまだみんなが慣れていないなか、さすがにここは年の功の貫禄ですね。戦う姿勢は見習うところばかりです。

隣のテーブルでは、先に取られて悔しがっている様子でしょうか。次、頑張りましょう。

 徐々に調子が上がってきました。1つの札をめぐり、大接戦です。取ればうれしいです。

遠くにある札も逃しません。

続いて、坊主めくりです。絵札を裏向きにして山札として真ん中に積み上げ、1人1枚ずつ札を取ります。

烏帽子を被った男性の絵札が出たら、そのまま自分の手札にし、坊主頭の僧侶の絵札が出たら、自分の手札をすべて捨て、その札を山札の横に積んでいきます。

姫の絵札が出たら、山札の横に置かれた札をすべてもらうことができます。

ただし、蝉丸は、帽子(もうす)を被っていますが、坊主頭の僧侶です。

真ん中の山札がすべてなくなったとき、一番多く札をもっていた人の勝利です。すごく強運の生徒が出ました!

最後に、教頭先生から表彰状の授与と、講評をいただきました。

終了後は、環境美化委員会から、先々週の1週間、環境美化コンクールを実施した結果が発表されました。

どのクラスも全体的に前回の1学期より点数が上がっていました。意識強化がよくできたと思います。

最後に、生徒会長から生徒会改選等について、説明がありました。

文化委員会を中心に進めてくれた百人一首及び坊主めくりに、環境美化委員会を中心としてみんなに意識強化を促してくれた環境美化コンクールと、何事にも当事者意識を持ち、各生徒は主体的に行動してくれました。

生徒会改選でも、自分たちの生徒会活動として高い当事者意識を持ち、その活動をとおして自信をつけ、夢の実現に向けて挑戦する姿を期待しています。

性教育講話

12月19日(火)は、「自分を守る 誰かを守る」の演題で、認定NPO法人トナリビト相談員で助産師の怒留湯美季様をお迎えし、性教育講話が実施されました。

 講演では、「プライベートゾーン」や「パーソナルスペース」といった、個人に関わる距離感のお話から始まり、たとえ助産師でも必ず「さわっていいですか?」と聞いて了解を得てから触っていることも話されました。

「別れよう」と言っても別れられないデートDVの奥深さや、リベンジポルノに関することとして、たとえ恋人でもセンシティブな画像は送らない事、もし被害に遭ったら一人で抱え込まないこと等のお話がありました。

誰もが持つ性の権利として、悩む人は「自分を大切にする」方法を知らないことが多く、①いやなことをされない権利。②自分の体のことは自分で決める。③いやなことはいやと言っていい。といった強い気持ちを持つことが大切であることを教わりました。

もし、妊娠した場合、(1)産み育てる。(2)産んで養子に出す。(3)中絶する。この三つが選択肢として考えられますが、それぞれの体験をした10代女性のエピソードも話されました。いずれにせよ、困ったら大人を頼ること、エコー画像からもわかるように、性交渉の先には、尊い命が待っていること、望まないなら避妊を、避妊しないのはDV・犯罪であるということを認識する必要があります。

男女は平等だけど、性交渉の結果として受け取るものは平等ではなく、女性のほうがはるかにリスクが高く、行為をするまでの責任は対等、でもその先は女性のリスクも考えることが大切です。

性交渉自体は素晴らしいことですが、手をつなぐこと、髪をなでられること、何が一番幸せに感じるかは人それぞれであり、自分の考えを相手にあてはめないことがとても大事です。

今回学習したポイントは3つです。

1つ目は、相手の気持ちを確認する性的同意。

2つ目は、性的同意〇✖クイズ…①女性の「イヤ」は本当はOK。②二人きりの部屋に来たからOK。③恋人はいつでもOK。④「イヤ」とは言っていないならOK。⑤この前はOKだったから今日もOK。⑥男性には同意はいらない。

この①~⑥はすべて✖です。

3つ目は、同意はダサい、めんどくさい、難しいと思わず、同意をとる言葉の練習をすること。

最後に、保健委員長からの立派な謝辞で終わりました。

今回の講話は、今すぐにでも全員に関わる大事なお話でした。生徒はとても真剣な表情で聴講していました。

自分と、自分の大切な人の将来を大事にしてほしいと願います。

何事にも当事者意識を持ち、夢の実現に向けて挑戦する生徒の姿は、自分のこととして真剣に取り組む頼もしいものでした。

大変お忙しい中、本校定時制生徒のために来校してくださった助産師の怒留湯美季様、本当にありがとうございました。

環境教育

12月15日(金)は、鹿児島大学大学院理工学研究科理学系准教授の濵田季之先生を講演講師としてお迎えし、環境教育講演会が行われました。

本校は「エコスクール水俣」として「熊本県学校版環境ISO」に認定されていて、環境教育に力を入れています。

本校の環境教育目標の一つに、「生涯学習の一環として、身近な環境のみならず、グローバルに地球環境を捉え、問題解決に積極的に取り組む姿勢を育てる。」を掲げ、日頃より生徒・職員一丸となって、小さなことから環境問題に取り組んでいます。

濵田先生には、講演依頼時にその趣旨をご説明申し上げ、当該目標達成のために、この日まで大変丁寧なスライドを作成していただき、本校定時制生徒のために遠い鹿児島からご来校いただきました。

演題は「植物から医薬品リード化合物の探索~地元の植物から新型コロナの薬をつくる~」と題し、60分の講演がスタートしました。

滅多に聴講することができない、国立大学の先生による講義に、生徒は真剣な表情で聴き入っています。

濵田先生は、天然資源が持つ成分に着目され、それらを活用した新型コロナウイルス感染症治療薬の開発研究に取り組まれています。

濵田先生が開発に使われている素材もジッパーに入れて持ってきていただき、香りを嗅がせていただきます。大変貴重な体験です。

濵田先生は研究のため、海中に潜られ、自ら資源の採取もされているそうです、特に冬の海は寒くて大変なようです。

質疑応答の時間は、生徒からの質問も積極的にあり、丁寧に答えてくださいました。

最後に、環境美化委員長より、謝辞がありました。未開発の資源を薬に活用することで、資源を無駄にしないSDGsへの取り組みへつながることを、生徒たちは感じたようです。

生徒の感想文の中には、「理工学研究に興味がわきました」といった前向きな内容も見られました。

SDGsという、現代を生きる全人類のグローバルな課題に対して、何事にも当事者意識を持ち、夢の実現に向けて挑戦する生徒の姿を、今回も垣間見ることができました。

濵田先生、今回は大変貴重な講義をしていただき、本当にありがとうございました。

新任式

12月5日(火)は、新しく着任された、養護の先生の新任式が実施されました。

校長先生からは、とてもやさしく、熱心に見てくださる先生であるとのご紹介をいただきました。

続けて、養護の先生からも、早く学校に慣れて、皆さんと親しくなりたいですとの挨拶をいただきました。

最後に、生徒会長からの歓迎の挨拶があり、みんなたくさん相談をしに来ると思うので、そのときはよろしくお願いしますといった、リーダーらしい挨拶がありました。

昨日、お産を控えた先生がお休みに入られ、寂しい思いをしていたところでしたが、また新しく先生を迎え、楽しい学校生活が始まります。

お別れ会

12月4日(月)は、養護教諭の先生がお産の準備のため、お休みに入られますので、お別れ会が実施されました。

拍手で入場されます。その後、校長先生より、お休みに入られる旨の紹介がありました。

いつも皆さんを、陰で支えてくれた貴重な先生とのお別れは寂しいものですが、ぜひ健やかな赤ちゃんを産んでいただき、落ち着いたらまた学校に赤ちゃんも連れて来てくださいという、お言葉をいただきました。

先生ご自身からもご挨拶をいただきました。今春、異動して来られたばかりでしたが、優しいみんなと過ごす時間がとても楽しかったことなど、生徒に対して温かいお言葉をかけていただきました。

最後に、保健委員長から惜別の挨拶があり、一緒に生徒保健委員連絡協議会に行って発表した思い出などが語られました。そして、みんなで書いたメッセージを手渡し、先生は大変喜ばれていました。

上級生は、もうやがて卒業ですので、一旦ここでお別れになるものと思われます。お産後のお休み期間は未定ですのでまだはっきりとはわかりませんが、下級生、特に1年生は、上級生に成長したときに再会できるかもしれません。しかっりと勉学に励み、成長した自分の姿を再会したときにお見せできるように、日々励んでほしいものですね。

防災訓練

11月21日(火)は、水俣消防署様のご指導のもと、防災訓練がありました。

まずは、本校の副校長先生からのあいさつからです。今回このような機会を与えてくださった水俣消防署の皆様に対して感謝の気持ちをもって、今日の訓練を自分のこととして捉え、しっかりと学習するようにとのお言葉をいただきました。

そして、その後は2班に分かれて学習します。講義では、「みんなで考える防火安全の知恵」と題した動画を視聴しました。

火災発生件数は、1日あたり約140件。約10分に1件発生していることになります。驚きです。

出火原因の主なものとして、「放火」「こんろ」「たばこ」「ストーブ」等があります。

それぞれの項目ごとに、出火を防ぐためのポイントを詳しく教えていただきました。

防火安全の心がけとしては、命を守る7つのポイント~3つの習慣と4つの対策~があります。

3つの習慣…①寝たばこはしない。②ストーブの近くに燃えやすいものを置かない。③ガスこんろから離れるときは火を消す。

4つの対策…①逃げ遅れ防止のための火災報知器の設置。②寝具、衣類等からの火災防止のため防炎品の使用。③消火器の設置。④隣近所の協力体制の構築。

今日からできる防火対策です。家に帰ってからも家族で確認をしていきましょう。

 

次に、救急法の訓練の様子です。

まずは、署員の方々からの説明とお手本からです。その後、3人一組程度にわかれて実習です。

胸骨圧迫のポイントは、①強く、②早く、③絶え間なく、④圧迫解除の4点です。

やっている人はとても頑張りますので、近くにいる人から声をかけて交代することも大事です。

今度はAEDも一緒に使いながらの訓練です。まずは電源を入れること、すべてはそれからです。

AEDを使うことで、救命率が2倍上がるのだそうです。

ちなみに、水俣消防署から水俣高校まで、救急車が到着する所要時間は約8分~9分だそうです。助かる生命を守るため、家に帰ってからもしっかりと復習することが大切です。

 

次は、煙体験の様子です。

煙が充満した室内を、手探りでたどっていく訓練です。本当に前が見えない状況で、無事に退出に成功しました。

ちなみに、この煙は訓練用の煙で、甘い香りもする無害のものだそうです。

 

次は、水消火器訓練の様子です。まずは、署員の方々からの説明とお手本からです。その後、5人一組程度で的に向かって噴射します。

消火器使用の手順は「ピノキオ」です。

①ピンを外す。②ノズルを伸ばす。③距離をとる。④押す。

最後は、署員の方より講評をいただきました。かつては119番をするときは固定電話からの方が位置を特定しやすかったのですが、最近では通信環境の発達により、携帯電話からでもある程度は場所が特定しやすいので、現場を離れることなく通報ができるとのことでした。

続けて、生徒代表の謝辞です。謝辞では、かつて自身が救急救命士の方から助けられたことや、病院での実際のAED体験等のエピソードが語られ、昼夜を問わず市民のために働いてくださっている署員の皆様への感謝の気持ちが語られました。

場が静まり返るほどの良い謝辞でした。

講義、救急法、煙体験、水消火器訓練といった盛沢山の内容でしたが、生徒の欠席も殆ど無く、何事にも当事者意識を持って訓練を受けるその姿勢は、とても素晴らしいものでした。夢の実現に向けて挑戦するためにも、命あることが何もよりも大事であるということを改めて学べたとても良い学習の機会でした。

大変お忙しい中、私たちのために訓練を実施してくださった水俣消防署の皆様、本当にありがとうございました。

 

人権教育LHR

11月17日(金)は、人権教育LHRがありました。

最初は、全学年合同で、「令和5年度(2023年度)熊本県人権子ども集会」の動画を視聴しました。

県内の代表の高校生が、堂々と発表していました。

こんな劇も披露してくれました。

補聴器を装着して歩いていたある生徒が、音楽イヤホンを装着していると間違えられ注意をされましたが、懸命に手話で訴え、後日理解してもらえるといった内容でした。迫真の演技には、感心しました。

その後、各学年に分かれて、各学年のテーマに沿った授業が行われました。

1学年は「身の回りの差別」、2学年は「被差別部落の歴史(明治以降)」、3学年は「拉致問題」、4学年は「様々な人権課題」のテーマで学習しました。

動画を視聴したり、先生の話をしっかりとワークシートに記入し、学びを深めていました。

「人権」とはまず自分の人権について考えることからのスタートなので、卒業後も自分にも関わりのあることとして、何事にも当事者意識を持ち、夢の実現に向けて挑戦するその姿勢を大切にしてほしいと思います。

文化祭

11月10日(金)は、定時制の文化祭でした。

 今年のテーマは、「八面玲瓏(はちめんれいろう)~みんなで輝く最高の文化祭!~」です。

”八面玲瓏”には、「どの面からみても美しく鮮明に輝いているさま。」という意味があります。

この言葉通り、生徒一人ひとりや作品の数々が美しく輝くようにという思いを込めて、このテーマを生徒会役員が考えてくれました。

今年は、3年生書道の授業の成果物として、校舎壁面に生徒の作品を投影するという試みがなされました。

白昼ではできない、夜間定時制ならではの粋な演出です。

開会式では、文化委員長より、みんなで楽しく盛り上げていきましょうというあいさつがありました。

校長先生からの開会のあいさつでは、これまでの準備期間における生徒たちの頑張りに、ねぎらいの言葉をかけていただきました。そして、いよいよ開会です。

それでは、まずは展示作品から紹介していきます。

まずは、おもてなし班の作品からです。

”文化祭”をボードにしつらえました。おもてなしの心をもって各教室の案内をしました。外にはキャンドルを模した電気の工夫で夜空を彩りました。

次に、光班の作品紹介です。ちなみに、入り口の「光班」の掲示物は、おもてなし班の作品です。

 

今年度は全員で協力して制作したダイナミックな作品を新たに取り入れ、さらにパワーアップした仕上がりになりました。定時制の夜空に光を灯す色鮮やかな空間をお楽しみいただきました。

続けて、絵画班と工作班です。ちなみに、入り口の「絵画班」「工作班」の掲示物は、おもてなし班の作品です。

 絵画班では、文化祭のポスターやスクラッチアート、プラ板を使用してのキーホルダー作成、パソコンを駆使したコンピュータアートなど、個性豊かな作品をご覧いただきました。

工作班では、各自が好きな題材を持ちより、切り絵や折り紙等で作品作りを楽しみました。今年も一人ひとりの思いが込められた個性豊かな作品をご覧いただきました。

次は、全員で取り組んだ「絵手紙」及び教科作品「国語」及び「理科」の成果発表です。

ちなみに、入り口の「国語」「理科」「絵手紙」の掲示物は、おもてなし班の作品です。

そして、水定本舗(販売実習)活動の様子と、受付係の仕事の様子です。

PITAパンは当日納品のため、早めに登校できる人で、シール貼りをします。

そのほか、おなじみ水定どら焼きも販売しました。

本当に、多くのお客様にご来場いただきました。

販売実習を実施するにあたり、多くの企業の皆様、ご協力ありがとうございました。

 そして、閉会式です。

副校長先生より講評をいただき、全員で協力してつくり上げた文化祭を、大変よくほめていただきました。

最後に、文化副委員長より、閉会のあいさつをもって終了となります。

後片付けもよく頑張りました。

最後に、旧職員の先生より頂戴した差し入れをいただきます。ありがとうございました。

何事にも当事者意識を持ち、夢の実現に向けて挑戦し、行事ごとに成長する生徒たちを、今回も頼もしく思いました。少ない人数ながらも協力して取り組む姿には胸をうたれるものがありました。

これからも水俣高校定時制をよろしくお願いします。

第5回九州和紅茶サミットinみなまた

11月5日(日)は、エコパーク水俣で開催で開催された「第5回九州和紅茶サミットinみなまた」に参加し、販売実習を行いました。

ついに始まりました。全員で協力して設営します。すべてはここから始まります!

 

屋号やPOPの位置を確認します。また、朝納品されたばかりの惣菜パン「PITAもち麦&トマトソース」のシール貼りをします。

 

「バラのときめき ふわりんごパフェ」の値引き券に関するPRをするためのブラックボードを作成します。

また、来場者の方へ「水定どら焼き」等の販売商品をPRするための手持ちボードも作成します。

 

お釣りの準備等、レジの最終確認をします。最後に、文化委員長からのあいさつです。

「暑くなりそうですが、みんなで声を掛け合いながら頑張っていきましょう!」

全員一致団結!実習の成功を願います。

 

そして、いよいよ開店です。最初のお客様を温かくお迎えして実習がスタートします。

 

POPをもってPR「こんにちは~水俣高校です。心を込めてお迎えしています。どら焼き、PITAパンはいかがですか~。」「わぁ~美味しそう!いただきます。」「お茶の風味をお楽しみください。」

 

どら焼きを中心に、手にとっていただける嬉しさを実感しました。

1年生は2回目~3回目の参加ですが、落ち着いた接客態度にビックリです!

 

本校の校長先生をはじめ、定時制の先生方も応援に駆けつけてくれました。

 

卒業生や退職された先生方なども駆けつけてくれました。

吉永県議と髙岡市長も来店され、直接アドバイスをいただきました。ありがとうございました。

小さなお子様への接客も上手です。午前の部の生徒と午後の部の生徒の引き継ぎ時間は、本日の参加生徒数が多く集まったことになりますので、ここで集合写真を撮ります。

 

PRの甲斐もあり、お客様が続々と興味を示して集まって来てくださいました。

「水俣産の甘夏ピールを練り込みました。」「甘夏あんって珍しいね。冷蔵庫で冷やしても美味しいの?」

「お土産にも買って帰ろうか!」

ありがたいお言葉が飛び交います。

 

ポッカサッポロ フード&ビバレッジ株式会社マーケティング本部ブランドマネジメント部担当部長の鶴谷智司様より、紅茶とボウルをいただきました。生徒たちの好きなキャラクターが施されていました。みんなでお礼を言います。ありがとうございます。

最後に文化副委員長より、今日一日の振り返りのあいさつをしてもらい、みんなで集合写真を撮りました。

 当日は、真夏日のような炎天下の中で熱中症が心配でしたが、皆本当によく頑張りました。声を枯らしてお客様の呼び込みをする者。足の痛みをこらえて立ち続け、自分の役割を全うする者。それぞれが当事者として高い意識を持って取り組んでくれました。この実習をとおして、生徒の新たな一面を垣間見ました。

 今回の成果と課題については、今週の課題研究や総合実践の授業のなかで、しっかりと振り返りをしていきたいと思います。

 とても良い機会をいただいた水俣市役所農林水産課農業振興室のみなさまをはじめ、多くの協力企業の皆様、本当にありがとうございました。これからも水俣高校定時制をよろしくお願いします。

修学指導事業(日帰り校外研修)

10月20日(金)は、修学指導事業の取り組みとして、日帰りの校外研修に行ってきました。

待ちに待った校外研修です。あいにくの空模様ですが、生徒諸君は元気いっぱいです。

学校を出発して高速に乗りまず向かったのは、本県が誇る熊本県庁の本館正面玄関前並木道に広がる銀杏の木に位置する「ルフィ像」前での記念撮影からです。

熊本出身の尾田栄一郎さん作「ONE PIECE」のキャラクターを前に、みんないい笑顔です。

 熊本県庁といえば、わたくしども教育機関が日ごろからお世話になっている教育本庁が入る合同庁舎です。

 若い生徒諸君からしてみれば、なかなか渋い場所からのスタートとなりました。

 そして、次に向かった先は…そう!熊本のシンボル「熊本城」です!!

荘厳華麗なるその佇まいは、見る人を魅了し、熊本の歴史を見守ってきた厳かさと風格が感じられます。

城内にもいろいろな案内が示してあり、初めて来た生徒もいるようで、その迫力には圧倒されていた様子です。

現在、お城は修復工事中で、相当な年月がかかるようですが、熊本の象徴として、いつまでも堂々と私たちを見守っていてほしいですね。

そして、次は徒歩で「サクラマチクマモト」に移動です。

館内に着いたら、まず巨大なツリーに圧倒されます。ハロウィンの季節ですので、各種おばけのキャラクターがかわいらしく点在しています。クリスマスのシーズンになったらそのバージョンに切り替わるのでしょうね。楽しみです。

続けて、社員の方より、敷地内の模型を使って事業内容の説明がありました。リアルな模型で、なんとこれも相当な制作費がかかっているとのことでした。

そして、次は関係者しか使えない通路、エレベーター等を経由して会議室に案内していただきます。レアな体験です。

事業内容の紹介や、特に販売促進についての説明がありました。交通事業と小売業・飲食業はもちろんのこと、ホテル業や不動産業に至るまで、多岐にわたる事業内容とそのマーケティング戦略について説明がありました。

私たち定時制は商業科ですので、普段の教科書での勉強に加え、とても実務的な講義内容であり、生徒代表謝辞では、日ごろから本校定時制が取り組んでいる「販売実習」での取り組みにも取り入れられる要素が多々あることが語られました。立派です。

そして、いよいよランチタイムです!

これだけの数があると、飲食店を選ぶにも一苦労ですが、それがまた楽しいのです。

各々が好きなお店を選び、おなかいっぱいいただきました。

そして、次にバスで向かった先が、熊本が誇る企業「杉養蜂園」の工場見学です。

 

人事部長様に案内していただき、館内へ入ります。1946年に開業した杉養蜂園は、創業者が3つの巣箱から始めた養蜂業からでした。その創業の精神を受け継ぎ、この3つの巣箱を置き、初心を忘れずに社員一同取り組まれているとのことでした。

養蜂の世界は奥が深く、はちみつづくりにそそぐ情熱や繊細なまでの作業内容を、細かく教えてくださいます。

興味がある生徒は積極的に質問したり、人事部長様からの問いかけにも詳しく答えたりと、とても良い雰囲気です。

企画部様からの説明では、マーケティングに関する取り組みなど、商業科の生徒には興味が湧く内容でした。

生徒代表謝辞では、細かく説明をメモしていたこともあり、堂々としたお礼のことばでした。立派です。

試飲のドリンクをいただき、お買い物をして帰路につきます。

今年も楽しく、実り多き校外研修でした。勉強したことをしっかりとワークシートにまとめ、また明日からの学習に励んでほしいですね。

今回の校外研修にご協力いただきました熊本県庁の方々、熊本城運営に携わっていただいている皆様、サクラマチクマモト様、杉養蜂園様、そしてバスでお世話になった水俣観光様、本当にありがとうございました。

 

 

 

校外研修事前指導

10月19日(木)は、いよいよ明日に行われる校外研修の事前指導がありました。

明日の行程は、熊本県庁(ルフィ像での記念撮影)、熊本城、サクラマチクマモト、杉養蜂園(フードパル熊本)の四か所です。

生徒は、明日を楽しみにしていて、真剣に説明を聴いていました。

どこでお昼ご飯を食べるか、友だち同士で楽しく計画していました。

普段できない学習を通して、しっかりと視野を広げてほしいと思います。

校外研修が終了しましたら、またこのホームページで報告させていただく予定です。

定通文化大会本番

10月8日(日)は、いよいよ待ちに待った定通文化大会本番でした。

県内の定時制・通信制に通う生徒が一堂に会する、年に1回の一大イベントです。

あいにくの雨の中でしたが、早朝から学校に集合し、バスに乗って会場へ向かいます。

県立劇場に到着したら、作品展示と販売実習のための荷物を降ろします。

館内に入ったら早速、あらかじめ決められていた役割分担別に分かれて作業を開始します。

弁士・審査員・本部会場係の4名は直接打ち合わせ会場に、それ以外の生徒で「作品展示係」及び「ランチタイムショップ準備係」に分かれて設営に着手します。

 作品展示係の設営の様子です。本校生徒が創作活動の時間に制作した各種芸術作品を展示していきます。まずは、ボードに展示できる平面の作品から掲示していきます。

並行して、ランチタイムショップ準備係の設営の様子です。

 

まずは、土台となる白いシートを敷いていきます。テーブルとテーブルの間に折り目を曲げ、丁寧にメイキングをしていきます。「のぼり」は本校の屋号が入った貴重なPRアイテムですので、確実に棒に通しながら広げていきます。

作品展示係の作業も順調のようです。

ボードへの掲示も終わり、テーブルに立てかけるタイプの作品を並べていきます。

本校の創作班「光班」が誇る幻想的な作品です。その前には、水俣高校定時制のホームページにリンクするQRコードが入ったネームプレートを置きました。本校定時制のことを少しでも多くの人に知ってもらうための工夫です。

 

作品展示はおおむね完成しました。左右からのショットです。

実はあらかじめ学校で一週間かけて展示のシミュレーションをしていたので、わりとスムーズに展示ができました。

この後、作品展示班は、ランチタイムショップ準備班の支援のため、そちらに合流します。

 

 会計の準備のため、あらかじめ先生が用意しておいたお釣りの確認をします。協力して紙幣・硬貨を数え、先生に報告します。

生徒「〇〇円でした。合っていますか?」

先生「その通り!正解です!!」

 

ブラックボードの準備と、今回の販売商品「水定どら焼き」の陳列作業の様子です。

演劇ホールへの入場時刻が迫ってきたため、職員・生徒にお客様役を演じてもらい、今のうちに接客のシミュレーションをします。

本校と道の駅ミナマータとの共同開発商品「バラのときめき♡ふわりんごパフェ」値引き券説明の練習もします。

 そして、いよいよ開会です。

厳粛な雰囲気の中、定通文化大会が開会されました。

待ちに待った食品バザーが解禁され、コロナ禍前の水準に戻った状態での開催は実に4年ぶりとなります。

生活体験作文発表の部の審査員の紹介です。本校選出の審査員が紹介され、観客の皆様に対して一礼をしている様子です。

 そして、今大会のメインイベントである、生活体験作文発表の部が始まりました。

本校の代表生徒は9人中9番目で、トリを務めることになります。

題目は「目標への一歩」です。

中学校時代は不登校であったものの、商業科へ入学して商品開発や販売実習に関わっていく中で、共に協力していく仲間への思いや、支援してくださる地元企業の方々への感謝の気持ちが綴られた内容でした。

アルバイトを通して関わってきた業者の方々の、何事にもチャレンジする職業人としての姿に惹かれ、商学部のある大学に進学し、より深く商業について学び、将来的には「起業」という大きな目標に向かって邁進していく決意が力強く語られました。

そしてお昼休みの時間は、もう一つのメインイベントであるランチタイムショップでの販売実習です。

 

昼休みの60分間を、前後半の2班のチームに分けて行いましたが、150個仕入れた水定どら焼きは、ほぼ前半の30分間で売り切れ寸前まで迫り、後半開始後すぐに完売となりました。ありがとうございます。

今回が販売実習初参加の1年生たちが前半チーム所属していたため、幸いにも良い経験となりました。

後半チームの生徒も、店舗の撤収や売り上げ金額の精算等、大事な仕事を最後までよく頑張ってくれました。

 続いて、午後の部のステージ発表です。

8月に実施された定通生徒会役員交流会の報告会が行われ、本校生徒会長がステージで説明を行いました。

「先ほどのランチタイムショップでの完売、ありがとうございます。」「本校は商業科のため、様々な取り組みをしています。」などの、しっかりとした発表が印象的でした。

 アトラクションの部では、熊本県出身のシンガーソングライター坂田飛鳥さんのステージでした。

素敵な弾き語りに、生徒一同、真剣に聴き入っていました。

そして、閉会行事です。

生活体験作文発表の部の表彰では、優秀賞をいただき、講評でもありがたい激励のお言葉をいただきました。

そして、いよいよエンディングです。

学校長からの最後の訓示では、今日一日の生徒の頑張りをたくさんほめていただきました。

次は、いよいよ定時制文化祭が11月10日(金)に開催されます。

今回、定通文化大会に参加させていただいたことによって、準備から片付け、販売実習や生活体験作文発表に至るまで、何事にも当事者意識を持ち、夢の実現に向けて挑戦する生徒たちの輝く姿を垣間見ることができました。

これらの経験が、来月の定時制文化祭の成功へとつながる布石となったことと思います。

定通文化大会事務局の先生方及び県立劇場スタッフの方々をはじめ、大会の成功のためご尽力いただいた多くの関係各位の皆様、大変お世話になりました。ありがとうございました。

 

 

 

 

 

定通文化大会校内リハーサル及び準備

10月6日(金)は、3日間の中間考査が終わり、その後のLHRの時間を使って、いよいよ2日後に迫った定通文化大会の校内リハーサル及び大会へ向けた準備をしました。

まずは、学校代表として生活体験発表の部に出場する生徒の、最後の読み上げリハーサルです。

題目は「目標への一歩」です。

夏休みも、アルバイトが終わってからの時間に登校し、入念に作文の指導を受けてきました。

読み終えた後は、生徒全員で書いた応援メッセージを渡して激励します。頑張ってください。

 

続けて、明日の流れについて説明を受けた後、まずは「展示準備係」及び「ランチタイムショップ準備係」並びに「弁士・審査員・ステージ係」に分かれて準備・打ち合わせです。

当日の朝、スムーズに準備ができるよう、チェックします。

最後に、ランチタイムショップの実習班別の打ち合わせです。当日は、昼のわずか60分の実習時間を、前後半に分かれて販売実習をします。水定どら焼き(甘夏あん・お茶あん)を各220円で販売します。頑張ってきます。

 

創作活動(各制作班初回)

9月22日(金)より、いよいよ今年度の創作活動が始まりました。

今年も1年生~4年生の全生徒が、「光班」「絵画班」「工作班」「おもてなし班」の四班に分かれて活動します。

まずは、光班の活動風景からです。

本日は初回ということもあり、まずは昨年度の作品を掘り起こして、使えそうな部位、新たに必要と思われるものをピックアップしていきます。

光班は毎年、夜間実施の定時制文化祭に彩りを与える演出を施してくれます。楽しみです。

続いて、絵画班の活動風景です。

絵画班は、1年生や今年から絵画班に参加している2年生等の新しいメンバーが中心です。

昨年の作品を参考に、出来ることから始めます。幻想的な作品を作っている様子です。

続いて、工作班の活動風景です。

クロームブックを使って、作りたい作品を検索します。早速作業に入っている生徒もいるようです。

工作班も、制作の幅が広いので、どんな作品が出来上がるか楽しみです。

続いて、おもてなし班の活動の様子です。

おもてなし班とは、文化祭当日にお客様をもてなすための各種掲示物等を、趣向を凝らして制作する班です。

昨年の作品等を参考に、今年度のバージョンを考案し、作業を進めていきます。

以上が初回における各創作活動班の活動の様子でした。

創作活動の成果は、11月10日(金)の定時制文化祭で披露する予定です。

 

創作活動(絵手紙教室)

9月15日(金)は、創作活動第1弾として、毎年恒例の「絵手紙教室」が書道室において開催されました。

講師は、今年も墨人・書家として活躍されている、本校定時制卒業生の新立航大氏に来校いただき、講演・実演・指導をしていただきました。

まずは、新立先生によるお手本です。書画カメラに投影しながら、テクニックを披露していただきます。

「笑」という字を書いていただきました。まずは、スタンダードな書体です。

続けて、様々な書体の「笑」を書いていただきました。絵手紙を書く上での参考になりそうです。

それでは、生徒による練習です。

上級生は、早速、書きたい字の練習から始めます。下級生は、過去の作品などを見ながら、書きたい字を考えます。

黙々と練習する人、新立先生からアドバイスをいただきながら書く人、様々です。

清書は、ポストカードに書いて、色画用紙に貼って完成です。

最後に、文化委員長より生徒代表謝辞をしてもらいました。

新立先生、本年も後輩たちのために、夜遅い時間にご来校・ご指導いただきありがとうございました。

講座終了後は、片付けの要領の説明を受けて、きちんと最後まで後始末をして終わりました。

出来上がった作品は、10月8日(日)の定通文化大会及び11月10日(金)の定時制文化祭において展示予定です。

 

進路講話・文化祭オリエンテーション

本日9月7日(木)1限目は、進路講話が行われました。

「若者サポートステーション八代」所長様及び所員の方をお迎えし、「電話対応」について、講演及び実演の指導をしていただきました。

携帯電話の普及により、固定電話へかける機会が減ったとはいえ、ビジネスの場においては、まだまだたくさんの場面で固定電話でのやり取りが必要となります。

就職した若い人が、サポートステーションに相談に来られる内容として一番多いのが、やはりこの「電話の対応」が難しい、どうしたらいいのかといった相談なのだそうです。

身振り・手振りを交えながら、模擬電話機を使って対応の仕方を教えてくださいます。「伝言メモ」をあらかじめ用意しておく等、入念な準備が必要となってきます。

そして、いよいよ生徒たちの実習です。

二人一組となって、筆箱を電話機替わりとするなどして、まずはマニュアルを見ながら練習します。

だんだん慣れてくると、臨機応変な対応も必要となってきます。

大事なことは、やはり「メモ」ですね。

そして、職場に入りたての頃は特にですが、問い合わせに対して自分で判断できないことがたくさんあります。

そんな時は必ず「上司」に伺うことと、上司が不在の時は無理をせず、一度受話器を置いて、上司の指示を仰ぐことが大事です。

最後の生徒代表謝辞も、4年生の生徒が立派に述べてくれました。

今日は、とても良い学習の機会を与えてくださった「若者サポートステーション八代」の皆様、本当にありがとうございました。生徒にとっても、必ず将来の役に立つ素晴らしい内容でした。

 

続けて、2限目は、「文化祭オリエンテーション」です。

 

今年度の定時制文化祭は、11月10日(金)の夕方からです。

本番までおよそ2か月。それまでにやるべきこと等を、担当の職員がスライドを使って説明します。

少人数の定時制ですので、一人ひとりが「精鋭」の貴重なメンバーです。

 

一通り説明を聞いたら、次は、文化祭で展示するための作品を制作する「創作活動」班の希望調査です。

種類は「おもてなし班」「絵画班」「工作班」「光班」の4班です。

生徒は、どの班で活動したいか、クロームブックで希望を入力します。

 最後に、これも創作活動の一環なのですが、全員が参加する来週15日(金)に実施予定の「

絵手紙教室」の事前指導がありました。

本校卒業生の講師の先生をお迎えして、来週行われます。今から楽しみです。

 

文化祭・創作活動等の取り組みの様子や新しい情報は、このホームページで随時、紹介していく予定にしております。