6月21日(火)南稜就農塾生は、上益城郡益城町にて「農業学習」を実施しました。
この取組は、近隣校である球磨支援学校生の「想い」をつなぐ活動でもありました。
6月18日(金)
球磨支援学校 高等部草花班の生徒さんから、「地震で大変な思いをされている方に対して役立てて欲しい。」
とのメッセージを添えられ、草花約150株をお預かりしました。
6月21日(火)
前日から降り続いた大雨の影響で、一部高速道路が通行止めのなか、約3時間30分かけて益城町立益城中央小学校へ到着。
この校舎には、町内で唯一未だに校舎を間借りし、園生活を送っている益城第五保育所の園児さんがいらっしゃいます。
そしてここからが、農業学習活動。日頃の学習の成果を表現する場です。
まずは、花壇の土をならし、畝(うね)をたてます。もちろんクオリティーを求めて。
その間、他の生徒は花の植栽方法を指導。コミュニケーション力や知識・技術を表現します。
花壇の準備ができ、みんなで草花を植えていきます。子ども達も楽しそうです。
最後は全員で記念撮影。子ども達の「多くの笑顔」を見られ、園の先生方からは、「さすがですね。
高校生のみんなが日頃の学習で身に付けた技術の高さがわかりました。」と声をかけていただきました。
午後からは、益城町平田で水稲栽培を行われている農家さんを訪問。その栽培面積なんと17ヘクタール。
本校水田の約18倍もの規模を誇る大規模農家です。そこでは、苗運びから始めます。
6条植えの最新型田植機に、苗を乗せ、作業の効率を図ります。
ここでも作物専攻生の「技」を発揮。苗箱から苗をトレーに移すのも、技術と慣れが必要でした。
また、近くの公民館には、全国から寄せられたメーッセージが掲示されていました。
この地域の田んぼに水が引かれたのは、約3週間前のことだそうです。
今年は田植えができるのか...。そんな不安を抱えながら迎えた田植えはじめの6月21日に益城町を訪れることができ、本当に良かったです。
参加した生徒は、農業生産現場に足を運んだことで、「地域の状況」から、また、私たちを温かく迎入れていただいた「人々」から、様々なことを肌で感じました。