冬休みに入りました。世の中が年末年始の準備を進めている時期になり、南稜高校神殿原農場でも大掃除(1年総合農業科農場当番)が行われています。
神殿原農場には沢山の木が植えられています。自然豊かな環境で、四季折々の景色を見せてくれます。牛舎より高い木は夏場の暑熱効果もあり、縁の下の力持ちのような、目立たないけど無くては困る役割を果たしてくれています。今の時期は落ち葉の掃除が大変ですが、そこは1年総合農業科の生徒が活躍してくれました。
こちらは牛舎の除糞です。生き物を飼育している以上、その責任を果たさなければなりません。牛は喜んでくれるかな。
とてもキレイになり、ウシも嬉しそうです。このほかにも溝掃除や掃き掃除も頑張ってくれました。
ん?なんか、写真右側のウシ(褐毛和種・はつほまれ・繁殖牛・1月2日分娩予定)の様子がおかしい。尾を上げて、そわそわしています。
しばらくすると、赤ちゃんを産みました。こうやって命がつながっていきます。時間も時期もウシが決めるのです。
1年総合農業科や牛部の生徒で分娩介助。体を拭いたり、保温対策をしたり、初乳を飲ませたりしてくれました。
神殿原農場には約60頭のウシが飼育されています。それらの命を農場当番や授業、部活動の時間を使って、地域の方々の協力を得ながらしっかりと責任を持ってつないでいます。それは今始まったことではなく、卒業した先輩方も含めて、100年以上もつながっているのです。
1年生のおかげで農場はきれいになり、子牛は無事生まれました。今後も飼育管理をとおして知識や技術、人間性を育みます。