学校生活
人権教育Ⅲ 生徒会役員改選
1月10日(金)は、人権教育Ⅲ及び生徒会役員改選が行われました。
〇人権教育Ⅲ
「令和6年度(2024年度)部落差別をはじめあらゆる差別をなくす熊本県人権子ども集会」の動画を視聴しました。この熊本県人権子ども集会は、県下各学校の実行委員の児童生徒が中心となって行い、体験・活動報告などを通して、人権について考え、部落差別をはじめ、あらゆる差別をなくしていくことを目的としています。
この集会には長い歴史があります。これまで、部落差別のおかしさや、ハンセン病及び水俣病をめぐる人権問題、障がい者の人権問題、いじめの問題について、学校や地域で学んだこと、考えたこと、行動してきたことを県内の代表生徒が発表してきました。そして、「自分のことを見つめること」、「おかしいことは、おかしいと言うことの大切さ」、「仲間がいる素晴らしさ」などを大事にしながら、この集会は続いてきました。
今回の集会テーマは、「輪 ~伝える、認める、つながる~」です。集会の視聴を通して、参加生徒の一人ひとりが、体験・活動報告と自分の日常生活を重ねてほしいと思います。自分は、周りの人たちとどんなつながりを築いているのだろうか、自分にとって仲間というのはどういったつながりなのか、はたしてつながるということはどんなことなのか、今一度考えてみることとします。そして、自分を見つめ、周りを見つめ、差別に気づき、なくしていく行動をしていくことで、身の回りからあらゆる差別をみんなでなくしていきましょう。
生徒はこれまで、学校の授業や様々な活動の中で「人権」について学び、考えてきたと思います。人権とは、「誰もが生まれながらにして持っている、人間として幸せに生きていくための権利」です。人はそれぞれ違いがあります。しかし、その違いで苦しむ人がいないよう、人権について学習し、人と人とのつながりを大切にすることが必要だと思います。この集会を通して、互いに認め合い高めあっていきましょう。そして、この集会で学んだこと、考えたことをみんなで行動に移していきましょう。一人ではほんの小さな行動でも、少しずつ社会を変えていけると思います。そして、すべての人がお互いの人権を尊重できる素敵な社会につなげていけるようにしましょう。
集会動画では、芦北町立大野小学校・玉名市立天水中学校・県立かもと稲田支援学校・県立翔陽高等学校、以上4校による体験・活動報告がありました。大野小では、カンボジア支援・現地交流、台湾の子どもたちとの交流についての活動報告がありました。天水中では、生徒・職員合同会議を通して校則について考えたり、レクリエーション等のコミュニケーションを大切にしている取組報告がありました。かもと稲田支援学校では、他校との交流やいじめ防止スローガンの作成、「人権の花畑」の制作等の取組報告がありました。翔陽高では、学習会への参加を通して自分と向き合い、「いじめを見ているだけの無力な自分を変えたい」といった決意を表す内容の発表がありました。
視聴した本校生徒からは、「人とつながるためには『伝える』ことが大切だということがわかりました。」「今まで自分が気付いていないだけで差別心を持っているかもしれないなと思いました。だから、自分を見つめ直す時間をとることがすごく大切な時間だと思いました。」「相手の人権も自分の人権も守っていけたらいいなと改めて考えるきっかけになりました。」といった感想が寄せられました。
〇生徒会役員改選
任期満了に伴う今回の生徒会役員改選では、立候補者が出なかったため、他薦による投票となりました。まずは全体で説明を受け、各教室に戻り、用紙に記入します。また、各種委員会(体育委員会・保健委員会・文化委員会・図書委員会・環境美化委員会)の所属希望調査もありました。委員会活動は、全生徒がどこかの委員会に所属して、1年間活動することになります。
人権問題を自分のこととして捉え、生徒会活動や委員会活動を通して、探究する力を育み、主体的な学びで夢(願い)を実現するため、今日学んだことを明日から生かせるよう、様々なことに挑戦してほしいと願います。
3学期始業式
あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
1月8日(水)は、3学期の始業式が実施されました。
校長講話の要旨は次のとおりです。
今年は巳年(へびどし)です。へびには、脱皮する・再生する・新しいことを始めるといった意味があります。
3学期は76日しかありません。さらに土日等を抜けば40日前後しかありません。しめくくりの学期です。次の年度の始まりの学期ともいわれます。1月は行く、2月は逃げる、3月は去るといわれているように、あっという間に過ぎ去っていきます。そこで今回は「動」という漢字を書いてきました。自ら動く。主体的に動く。
今から約13年前。水俣高校に勤めていた頃の平成23年度に、世界的に有名な北海道大学名誉教授でノーベル化学賞を受賞された、鈴木章先生に水俣までお越しいただき、当時の2・3年生を対象に講演をしていただきました。
講演後の1時間程度、先生たちを対象に座談会を実施してくださいました。そこで、2つだけ質問をさせていただきました。
一つ目の質問です。当時、理系クラスの授業を受け持っていたので「将来の科学者になるであろう生徒たちに、どのような力を身に付けさせておく必要がありますか。」とお尋ねしました。それに対して鈴木先生は、「『希望』は人から与えられるものではない。自分で求めるもの。」と教えてくださいました。
二つ目の質問です。「研究がうまく進まないとき、モチベーションをどのように保ちましたか。」とお尋ねしました。それに対して鈴木先生は、「研究はうまくいかないことが多いが、面白いと思うことが大事。ベストを尽くさないで、新しい発見はない。」と教えてくださいました。
鈴木先生からいただいた色紙には「精進努力」と書かれていました。自分の未来は自分で切り拓いていくものなのです。
校長講話の後は、校歌斉唱及び各部よりそれぞれ諸連絡がありました。
探究する力を育み、主体的な学びで夢(願い)を実現するための新年がいよいよスタートしました。
令和7年も水俣高校定時制をよろしくお願いします。
2学期終業式
12月24日(火)は、2学期終業式の日でした。
終業式に先立ち、表彰式が行われました。
2学期もよく頑張りました。
熊本県がんばる高校生、熊本県高等学校定時制通信制文化大会生活体験発表の部優秀賞、全国商業高等学校協会第72回ビジネス文書実務検定第2級(速度部門)、同協会第149回ビジネス計算実務検定第2級(普通計算部門)、同検定3級(ビジネス計算部門合格、完全合格)、第60回熊本県高等学校書道展奨励賞、2学期無欠席賞、表彰は以上になります。
それぞれの生徒が、いろんなところで活躍し、こんなにたくさんの賞状及び合格証書をもらうことができました。
引き続き、終業式です。
校長講話では、行事が目白押しであった2学期を振り返り、定通文化大会、校外研修、文化祭、販売実習といった諸活動を進めていくなかで、それぞれ準備や声出しによく頑張ったことをほめてくださいました。
続けて、校長先生からは、2学期始業式の校長講話の中でお話をされた「挑」というキーワードでのお話について触れられ、それぞれの思いを持って何かに挑戦できたかなどについて、生徒に振り返りをさせながらお話をしてくださいました。
清水寺で揮毫された今年の漢字は「金」でした。オリンピックが開催された年は、「金」が選ばれることが多いようです。生徒のみなさんにとっての今年の漢字は何だったでしょうか。校長先生は「進」という漢字を示してくださいました。校長先生が説明してくださいましたが、これは「進んだ」と読むように考えてほしいということです。この2学期に「進んだ」ことを、冬休みにさらに「進める」ように、計画的に事故のないよう過ごしてほしいというお話をいただきました。
校歌斉唱の後は、各部からの連絡がありました。
校長先生をはじめ、各先生方からのお話は、すべて自分自身に関わりのあるお話ばかりなので、ぜひ来年も、探究する力を育み、主体的な学びで夢(願い)を実現できるように励む生徒であってほしいと願います。
今年1年間、水俣高校定時制はたくさんの方々から応援していただき、支えていただきました。感謝しております。
令和7年も、水俣高校定時制をどうぞよろしくお願いいたします。
百人一首大会
12月23日(月)は、2学期の生徒交流会として、全生徒で百人一首大会をしました。
大会に先立ち、年末の大掃除から取り掛かります。
まずもっては、大会の会場となる多目的室のパーテーションをスライドさせ、一か所に収納させます。
多目的室は、大掃除と並行しながら百人一首大会の会場づくりを進めます。
窓ふき用のモップを使い、各部屋の窓をきれいにします。取り外した換気扇の羽等の汚れをきれいに除去します。
エアコンのフィルターの汚れを、掃除機等を使ってきれいに除去します。
トイレ掃除も入念に行います。
下降していたエアコンのの吹き出し口に、きれいになったフィルターを付け戻し、再び上昇させます。
黒板もきれいにし、洗った換気扇の羽等も、元通り装着させます。
今年1年間、お世話になった各教室等に、感謝の気持ちを込めて精一杯掃除しました。生徒にみなさんの頑張りで、とてもきれいになりました。
休憩を挟んで、いよいよお楽しみの百人一首大会です。
進行を務めるのは、文化副委員長です。
まず初めに、文化委員長から開会の挨拶があり、続けて国語科の先生より、ルールが説明されます。
A~Dの4つのテーブルに、各班2人1組ペアの班が2班ずつ座ります。
すなわち、実戦上は各テーブルごとに2人対2人の対戦となり、班対抗の組み合わせを変えて、それを4回対戦するというものです。ただし、表彰は取得した札の数を個人で競い、数の多かった生徒から順に3位まで表彰します。
まずは、対戦結果記録表に氏名等の基本情報を記入します。その後、札を並べます。
初戦を前に、仕切りの時間です。緊張感が漂います。
装束をまとった先生が、おもむき深く上の句と下の句の歌を歌われます。
そして、いよいよ対戦開始です。
たくさんのお札との、にらめっこが始まります。
助っ人で入っている先生も真剣勝負です。手を抜くことなく札を取ります。初戦の緊張感でまだみんなが慣れていないなか、さすがにここは年の功の貫禄ですね。戦う姿勢は見習うところばかりです。
隣のテーブルでは、先に取られて悔しがっている様子でしょうか。次、頑張りましょう。
徐々に調子が上がってきました。1つの札をめぐり、大接戦です。取ればうれしいです。
遠くにある札も逃しません。
続いて、坊主めくりです。絵札を裏向きにして山札として真ん中に積み上げ、1人1枚ずつ札を取ります。
烏帽子を被った男性の絵札が出たら、そのまま自分の手札にし、坊主頭の僧侶の絵札が出たら、自分の手札をすべて捨て、その札を山札の横に積んでいきます。
姫の絵札が出たら、山札の横に置かれた札をすべてもらうことができます。
ただし、蝉丸は、帽子(もうす)を被っていますが、坊主頭の僧侶です。
真ん中の山札がすべてなくなったとき、一番多く札をもっていた人の勝利です。すごく強運の生徒が出ました!
最後に、教頭先生から表彰状の授与と、講評をいただきました。
終了後は、環境美化委員会から、先々週の1週間、環境美化コンクールを実施した結果が発表されました。
全体的には前回の1学期より点数が微減していたクラスが多かったようです。意識のさらなる強化が課題となります。
最後に、生徒会書記から生徒会改選等について、説明がありました。
全生徒で手分けして取り組んだ大掃除に始まり、文化委員会を中心に進めてくれた百人一首及び坊主めくりに、環境美化委員会を中心としてみんなに意識強化を促してくれた環境美化コンクールと、探究する力を育み、主体的な学びで夢(願い)を実現したい気持ちを持ち続け、各生徒は積極的に行動してくれました。
生徒会改選でも、自分たちの生徒会活動として高い探究心を持ち、その活動をとおして主体性を身に付け、夢(願い)の実現に向けて挑戦する姿を期待しています。
環境教育講話
12月13日(金)は、環境省 国立水俣病総合研究センター 基礎研究部 毒性病態研究室 主任研究員 獣医学博士 丸本倍美先生を講演講師としてお迎えし、環境教育講演会が行われました。
本校は「エコスクール水俣」として「熊本県学校版環境ISO」に認定されていて、環境教育に力を入れています。
本校の環境教育目標の一つに、「生涯学習の一環として、身近な環境のみならず、グローバルに地球環境を捉え、問題解決に積極的に取り組む姿勢を育てる。」を掲げ、日頃より生徒・職員一丸となって、小さなことから環境問題に取り組んでいます。
丸本先生には、講演依頼時にその趣旨をご説明申し上げ、当該目標達成のために、この日まで大変丁寧なスライドを作成していただき、本校定時制生徒のためご来校いただきました。
演題は「環境-水銀を見て触る-」と題し、60分の講演がスタートしました。
滅多に聴講することができない、環境省の先生による講義に、生徒は真剣な表情で聴き入っています。
丸本先生は、病理学的な知識を生かした水銀研究に取り組まれています。
丸本先生が研究に使われている素材もジッパーに入れて持ってきていただき、触らせていただきます。大変貴重な体験です。
水銀にはたくさんの種類があり、生徒が今まで水俣病で勉強してきたのが「メチル水銀」です。
私たちの体にもメチル水銀はあります。生物濃縮といって、海水に含まれているメチル水銀が食物連鎖で蓄積していき、魚などの食物から私たちの体に入ってくるのです。46億年前、地球が誕生した時から水銀(原子)はありました。しかし、今のお魚にはメチル水銀は少ないので、食べても大丈夫なのです。
硫化水銀が含まれた鉱石を見せてもらえました。顔料や朱肉に使われているそうです。
常温で液体である唯一の金属である、金属水銀を活用した製品も見せてもらいました。昔懐かしい水銀体温計です。今は販売されていません。金属水銀は、大仏様の塗金にも使われているそうです。
質疑応答の時間は、参加者からの質問もいくつかあり、丁寧に答えてくださいました。
最後に、環境美化委員より、謝辞がありました。負のイメージが定着してしまっている水銀ですが、意外と身近にあるということ、その水銀と共存していくことも含めて、資源を無駄にしないSDGsへの取り組みへつながることを、生徒たちは感じたようです。
生徒の感想文の中には、「水銀研究に興味がわきました」といった前向きな内容も見られました。
SDGsという、現代を生きる全人類のグローバルな課題に対する理解を深めることで、探究する力を育み、主体的な学びで夢(願い)を実現するための取り組みに励む生徒の姿を、今回も垣間見ることができました。
丸本先生、今回は大変貴重な講義をしていただき、本当にありがとうございました。