カテゴリ:林業科学科
林業科学科 林業に関する先進的な取り組みを視察
林業科学科(緑科学科)は、毎年県内各地の森林・林業、木材産業に関する先進的な取り組みを視察・体験する研修を実施しています。
この研修は、上益城地域振興局林務課の協力で「くまもと林業大学校」の林業従事者・学習コースの一つ短期過程(高校生対象研修)として実施しているものです。
今日(12月4日)は、小国スギがある有名林業地の小国町にいきました。
小国町は、音楽家・坂本龍一さんが代表を務める森林保護団体「more trees」と協働した取り組みや
地熱を利用した木材乾燥施設、木の駅プロジェクトなどの先進的な活動を実施されており、
SDGs未来都市に選定され持続可能なまちづくりを目指した取り組みをされています。
まず、小国町森林組合を訪問し、組合で製作した林業PR短編映画「Wood Joy」を視聴し、組合の概要や
小国スギでを使ったエッセンシャルオイルや端材などを使った木工品などの森林の活用と森林の大切さを普及する活動についてお話をしていただき、
岳の湯地区の地熱を活用した木材乾燥施設を見学しました。
その後、小国町の間伐材や林地残材といった有効活用されていない森林資源を山林所有者や森林ボランティアが「木の駅」に出荷し、
地域通貨を対価として得ることで、森づくりと地域活性化、ひいては木質ボイラーの燃料(薪)として使用することで
地球温暖化防止を目指す取り組み「木の駅プロジェクト」を実施されている「学びやの里」を見学しました。
今回の視察・体験研修では小国町森林組合の穴井さん、入交さん、「学びやの里」木魂館の皆様には
生徒たちのために研修を実施していただきありがとうざいました。
今年度は、新型コロナウイルス感染対策にも気を使いながらの実施となり、
非常に大きな負担をおかけしたことと存じます。お忙しい中大変お世話になりました。
林業科学科 八朔祭 大造り物集結ウイーク
林業科学科1年生を中心に製作に取り組んだ八朔祭の大造り物、
今年は、新型コロナウイルス対策のために祭りが中止となり、
浜町の各連合組が製作する大造り物も今年は製作が中止になりました。
通潤橋の放水が復活し、秋の紅葉で綺麗に彩られた山都町の観光に来られる方のために、
各連合組では、昨年製作した大造り物を修復しました。
11月23日(月)〜29日(日)
修復作業が終了した大造り物を一同に集め、
夜はライトアップの演出で楽しめるイベントが開催されています。
本校が製作した、2020年唯一の新作大造り物も展示しています。
今度の日曜まで開催されています。
秋の山都町へぜひお越しください。
林業科学科 自作の要石を使って石橋を架橋
林業科学科2年生が授業で取り組んでいる「石橋石工研修(全6回)」は、今回が5回目です。
前回の授業で石を削って、扇形にする実習を行いましたが、
最後まで完成させる事ができませんでした。
途中までできた要石を、講師の山下さんと藤原さんが仕事の合間をぬって形を整えていただき、
今日は、高さをそろえる作業と石の幅をそろえる作業を行ないました。
削りたい場所を大きく削って一気に仕上げたいところですが、なかなかうまく割る事ができません。
山下さんからは、四隅から中心に向けて、コツコツと丁寧に削って行く方が結果的には早く完成すると教えていただきました。
少しでも凸部があると石と石を組み合わせたときに隙間が空いてうまくいきません。
初めての石の加工のために、午前中で終わる予定でしたが、午後までかけて講師の先生に手伝ってもらいながら仕上げました。
午後は、前の実習の時に解体していた。石を組み直して自分たちで作った要石を使って石橋を完成させました。
少し隙間が空きましたが、体の大きな生徒が乗ってもびくともしませんでした。
次回は、石橋の復旧現場を視察します。
今回の実習に際して、緑地広場の草刈りや石材の準備など、ものづりマイスターの山下さんや藤原さん、
尾上建設の尾上会長、熊本さんには、
お仕事で忙しい中準備していだきました。感謝いたします。
次は、12月9日(水)の現地視察です。
全国唯一の矢部高校林業科学科でしか体験できない授業は、
多くの方の協力で実施できています。
生徒たちの頑張りを
11月20日付の熊本日日新聞朝刊で紹介していただきました。
林業科学科 1年生高性能林業機械を体験
林業科学科1年生は、御船町林業研究グループと緑川森林組合のご協力により、
高性能林業機械の体験研修を行いました。
今日(11月17日)は、鍛冶床演習林に森林組合からプロセッサとフォワーダを持ってきていただき
玉切り・集積や木材の運搬の操作体験を一人ずつ行いました。
また、林内作業車とチェーンソーを使った運搬や玉切りの実習を平行して実施し、
高性能な大型機械を使った作業効率の良さと体への負担軽減などを理解することができました。
研修を企画していただいた上益城地域振興局の杉本さん、浦本さん、山部さん
緑川森林組合の松本さんの他講師の皆様、御船町林研グループの皆様、
お忙しい中で生徒のために研修を実施していただきありがとうございました。
林業科学科 石材加工の技術を学習(要石の製作2日目)
林業科学科2年生は、石橋石工の研修に取り組んでいます。
4回目の今日(12日)は、昨日寸法を測って墨付けした石材を削って、
扇型に整形する実習を行いました。
石橋で使う石材は阿蘇の噴火でできた溶結凝灰岩です。
林業科学科では、林産物利用の授業で木材の繊維について学習し、
繊維の方向によって木材の強度が違い、繊維方向を考えて木材を使うことを学習します。
今回学習する、石材も「目」の方向があって、
石の「目」を考えて加工します。
ものづくりマイスターの山下さんと藤原さんの指導で、
生徒たちは、1人一つずつの石材を
石ノミやコヤスケ、ビシャン等の道具を使って、
石を削り、表面の加工をしました。
コツコツ少しずつ丁寧に削り
4時間かけて、要石(キーストーン)を完成させました。
次回(11月18日)は、この要石を使って石橋を組み立てる実習をします。