ブログをご覧の皆さん、この写真を見て、ピンときたでしょうか
これは、以前、農業鑑定競技会で紹介した、樹形に関する問題です
正解は、我々の園地で目指している「開心自然形(かいしんしぜんけい)」ですね。樹の中心を開けて、日光をしっかり取り込むための樹の骨格です
本日の実習は、このスイートスプリングの剪定3年生はまさに、学んだ知識を活かし、この理想の樹形を保つための実践に挑戦しています
剪定の目的は、この開心自然形を保ち、果実に光と風を行き渡らせること。そのために、基本となる「主幹(しゅかん)」や、そこから伸びる「主枝(しゅし)」、そして勢いよく伸びる「徒長枝(とちょうし)」など、それぞれの枝を見極める必要があります
しかし、実際に樹を前にすると、
「ああ、樹は教科書どおりになっているわけではないんだな…」と感じたことでしょう。
どこが主枝で、この徒長枝は切るべきか残すべきか。初めは戸惑い、先生からの指示を真剣に受けながら、一本一本の枝をよく観察していました
剪定は、自分の手で樹の未来を決める作業です。
生徒たちが「なぜ切るのか?」「なぜ残すのか?」と自分で考えることで、少しずつ分かってきます
この経験を重ねることで、彼らの技術が身についてきましたねさすがは3年生です
この実践から得た感覚は、座学では得られない貴重な財産となるはずです。生徒たちの成長にご期待ください
レベルアップ講座「デコレーションケーキ講習会」を実施しました!
これは、芦北町芦北高校総合支援事業の「レベルアップ講座」として、日頃の学習をさらに深めるために行う、特別な実習です 。
プロの技を直伝!
今回の講師は、熊本市で「フランス食堂 ル・ブリアン」を経営されている、オーナーシェフの藤島 将輝様です 。
講習会では、ケーキの土台となるスポンジへのナッペの技術や、特に重要な生クリームの泡立て方や硬さの調節といった、デコレーションケーキの技術を細部にわたって教えていただきました 。
真剣な表情で技術を学ぶ生徒たちの様子や、プロの鮮やかな手さばきに、感激の声が上がっていました
縁が実現した特別な授業
実は、講師の藤島様と、本校で食品加工を担当している村田先生は、高校時代の同級生なんです!
高校在学中、「将来、講師と先生という立場で一緒に仕事ができたらいいね」という話をしていたそうで、今回、その夢が形となって実現しました。昔からのご縁によって、生徒たちにとって大変貴重な学びの機会をいただくことができました。
感謝を力に、さらなる高みへ
この「デコレーションケーキ講習会」は、芦北町芦北高校総合支援事業による多大なご支援・援助をいただいて、講師謝礼や材料費などを賄い、実施することができています 。
地域の皆様のご理解とご協力に心より感謝申し上げます
プロの技術と情熱を肌で感じ、生徒たちにとってかけがえのない、素晴らしい学習となりましたこの経験を活かして、これからも「ものづくり」の楽しさと奥深さを追求し、知識と技術のレベルアップを目指していきます
こんにちは!現場実習レポート第二弾をお届けします!
農業科では、今週、水俣・芦北地区の農家さんや企業での現場実習を実施中です 。この実習は、農業の現場でプロの技術や知識を学ぶことが目的です 。
今回は、中村さんの農園で実習をしている生徒2名の様子を紹介します!
甘~い「不知火」を学ぶ!
私たちが巡回指導に伺った時、生徒たちはちょうど「不知火(しらぬい)」という柑橘の収穫実習に取り組んでいました
不知火は、あのデコポン(登録商標)の品種名ですね!ビニールハウスの中で、きれいな黄色に色づいた不知火を、ハサミを使って一つひとつ丁寧に収穫していました
実習も中盤に差し掛かり、生徒たちは緊張がほぐれて、ようやく慣れてきた様子でした。
感謝の気持ちで最終日へ
この実習は、普段の学校での授業とは違う経験ばかりです。生徒たちが安全に、そして充実した実習を行うために、中村さんたちは実習の進め方や休憩の取り方など、様々なことに配慮してくださっています。
本当にありがとうございます
実習期間は令和7年(2025年)12月8日(月)から12月12日(金)まで。残りの実習はあと一日です!
実習で学べることは、農業の技術だけではありません。この体験を通して、将来について考えたり、社会で働くための心構えを身につけたりすることもできます。
生徒のみんな、最終日も体に気をつけて、がんばってきてください
11月28日(金)、「令和7年度熊本県がんばる高校生表彰式」が熊本県庁本館地下大会議室で行われました。本校からは井川くん(福祉科3年)が受賞し、木村知事から賞状を授与されました。
【受賞理由】
「人の役に立つこと」を自らの軸とし、学校全体の活動や地域ボランティア、介護アシスタント活動に、目立つ役職にこだわらず実直に取り組み、学校や地域に貢献した。
表彰式後には、井川くんが日頃から交流活動で共に学ぶ芦北支援学校の受賞者、高佐さんと顔を合わせ、互いの受賞を喜び合いました。
12月10日(水)視察研修を行いました
毎年県南広域本部のご協力のもと、県内の先進的林業地、木材市場、木材関連会社等の視察し森林・林業に関する興味・関心を高める目的で行われています
1・2年生同日に行われ、1年生は芦北・水俣方面、2年生は八代方面へ研修に向かいます
まずは氷川町にある「木工房ひのかわ」さんです
オーダーメイドの家具専門店で世界で一つだけの家具を作っています
約90種類の木材を利用して製造を行っているそうです
更に、古くなった家具の修理やリメイクなども行っており、思い入れのある家具を長く使ってもらえるようにと考えているそうです。
次に「有限会社田口技建」さんに向かいました
田口技建さんは「土に還るもので家を創ろう」をコンセプトに職人の手造り手刻みで伝統的構法による家つくりをしている会社です
金物に頼らない木組みの伝統構法をしており、壁部分も土壁を採用しているところが多く、技術を後世に繋いでいけるようにとも考えているそうです
次に「高原木材株式会社」さんです
こちらの会社は土木・建築木材資材製造・販売、近年では地盤調査・地盤補強工事に力を入れている会社です
木材を利用した環境負荷軽減工法「環境パイル(S)工法」を行っています実際に木材の製造などの現場を見学及び杭の作成体験も行いました
最後に再び「有限会社田口技建」さんです
今回は八代にある国の名勝に指定されている「松浜軒」の長塀修復の現場に行きました
古いもので再利用できるものは再利用し、新しいものも型を取り当時を同じ雰囲気を崩さないように修復を行っているそうです
金物を使わない木組みでの修繕方法を教えていただきました
そのあとは庭園内を散策しながらの日本庭園の魅力に触れることができました
ちょうど紅葉が見ごろを迎えており、生徒職員共に感動していました
今回多くの現場に視察をさせてもらい、更に林業に対する興味・関心を湧くことができました
ご協力いただいた企業の皆さん、お忙しい中対応していただきありがとうございました(K)