今年3月、本校と日本製紙株式会社がガッチリ手を組んだ「産学連携協定」。
今回は、その日本製紙グループの株式会社豊徳様が、本校の果樹実習のためにと特別に送付してくださった高品質な特殊肥料「みみず太郎100」を使い、農業科2年生が土作りに挑戦した様子をお届けします!
・学校ブログはこちら:[日本製紙との産学協定について]
【問いから始まった驚きの授業】
授業の冒頭、まずは生徒たちに謎のサラサラした粉末を配布。
「これ、何だと思う?」と問いかけてみました。
実際に触ってみた生徒たちからは、次々とリアルな声が飛び交います。
「めっちゃサラサラ!」
「なんも臭わんよ?」
「土……? でも、火山灰じゃね!?」
「なんかコーヒー粕っぽくない?」
みんなであれこれ予想を膨らませたところで、「実はこれ、ミミズのフンなんだよ」と答えを明かすと、教室からはまさかの真実に「ええーっ!?」と大歓声が!
女子生徒からは「触っちゃったぁ〜!」と、ちょっとした悲鳴もあがっていました(笑)。
【すごいぞ!「みみず太郎100」の秘密】
ひとしきり盛り上がったあとは、授業担当からこの肥料のすごさについて詳しい説明がありました。
この「みみず太郎100」は、シイタケを育て終わったあとの廃菌床に牛糞や米糠を混ぜて発酵させ、それをミミズに食べてもらい、その糞土を集めて作られた究極のリサイクル肥料なのです。
この肥料のおかげで、
・土がふっかふかの「団粒構造」になる
・有機物たっぷりで、土のなかの微生物のエサが豊富になる
という素晴らしい効果があることを学び、生徒たちも「触っちゃった」驚きから、一気に「これ、めちゃくちゃ凄い肥料なんだ!」とリスペクトの目に変わっていました。
【いざ果樹園地へ!紅甘夏と柚子に想いを込めて】
仕組みを理解したら、さっそく果樹園地に移動して実習スタートです。
今回は園地にある5本の紅甘夏(ベニアマナツ)と、10本の柚子(ユズ)の樹をターゲットに施用を行いました。
プロの担当者の方から「紅甘夏1本につき6〜5kgがベスト」とアドバイスをいただき、今回の5月下旬(1回目)と、次回11月(2回目)の計2回に分けてじっくり施肥していく計画です。
2年生は、先ほど五感で確かめた肥料を、樹のまわりへ丁寧に一握りずつ撒いていきました。
生徒たちからは、
・「サラサラで全然堆肥っぽくなくて、めっちゃまきやすい!」
・「触り心地が良いけど、手にたくさんついて爪の中まで入っちゃいました(笑)」と、実際に泥臭く実習に励んだからこそのリアルな感想が。
「この肥料をたくさん吸って、甘夏たちに元気に育ってほしいな」と願いを込めながら、無事に1回目の施用を終えました。
今後は、この「みみず太郎100」を施用した紅甘夏と、そうではない通常の樹との間で、葉の繁り方や実の付き方、そして糖度などにどんな変化や違いが現れるのかを、しっかりと継続して観察・比較していく予定です。
【オフショット:実習の合間のスマイル】
実習の合間のひとコマにも、2年生らしい明るい笑顔があふれていました。
なんと、わずかな休み時間を使って、みんなで四葉のクローバー探しがスタート。
「そんな短時間で見つかるわけが……」と思いきや、
「あった!見つかった!」とまさかの大発見(笑)。
見つけるんかいっ!と突っ込みたくなるような強運を発揮していました。
ふかふかの土作りは、さっそく幸せを運んできてくれたようです。
また、施用実習を終えた男子生徒たちが仲良く一列に並んで休憩している様子も。
ひたむきな実習と、こうした爽やかな笑顔のオン・オフの切り替えが、農業科2年生の素敵なところです。
最先端の企業の技術と地域からの温かい応援を、教室でのワクワクする学びへと繋げ、それを「美味しい農産物」という形で地域へお返しする。
芦北高校農業科では、こんな地域とのリアルな結びつきを大切にしながら、これからの食と環境を支える知恵を「創造」しています。
特別にいただいた肥料の力を借りて、これから果樹たちがどんな変化を見せてくれるのか、今から観察の時間が待ちきれません。
株式会社豊徳様、日本製紙株式会社の皆様、素敵な贈り物を本当にありがとうございました。
生徒たちの夢と驚き、そして探究心をのせてスタートした新しい土作り、これからの果樹たちの成長をどうぞお楽しみに!
福祉科3年生の生徒たちは、6月から1ヶ月間、
地域の福祉・介護施設にて、介護実習を行います。
現場での実践力を高めるために、福祉・介護のプロの方々に学校に来ていただき
生活支援技術の授業を行いました。
北海道から、株式会社Start movementの大堀具視様、
そして、熊本県介護福祉士会(水俣芦北津奈木ブロック)の皆様
医療福祉考動塾PLUSONE様と、多くのプロの方々に見守られて授業を行いました。
利用者の方にとって、本当にやさしい介護…
それは、「利用者本人が動き出す」そのタイミングをしっかり待って、感じて
動きを支える技術です。
介護現場に勤務する2名の卒業生も、
自分の技術をさらに高めるために、授業に一緒に参加しました。
プロの方々に、現場で必要とされ、すぐに実践できる技術を習い
またひとつ、力をつけた3年生です。
来月6月23日(火)・24日(水)の2日間にわたり開催される「令和8年度 第77回熊本県学校農業クラブ連盟年次大会」。
今年度は私たち芦北高校が「担当校(開催校)」を務めるため、校内では着々と準備が進められています。
本日は、この記念すべき地元開催の舞台に向けて地道な努力を重ねる、農業科3年の「2人のトップランナー」をご紹介します。
【朝:県連会長としての決意と、野菜での全国リベンジ】
大会の公式ポスターを掲げるのは、熊本県学校農業クラブ連盟の「県連会長」を務める高野くんです。
「県連会長として発表者の皆さんが発表しやすい環境を作れるように、芦北高校農業クラブ員一同頑張ります」と、頼もしい決意を語ってくれました。
そんな彼は一人の競技者として、7月28日の「農業鑑定競技会(分野:野菜)」での全国出場を目指しています。
昨年あと一歩で全国を逃した悔しさをバネに、現在は朝早くから自主登校して自習に励む日々。
隣の席で「農業技術検定」の勉強に集中するクラスメートと互いに刺激し合いながら、「昨年の反省を活かして、今年は全国目指します」と、静かな教室でひたむきにペンを走らせています。
【放課後:未来へのビジョンを言葉に宿す学校代表】
一方、日の傾きかけた放課後の教室でストップウォッチを握り締め、練習に励んでいるのが「意見発表会」で学校代表を勝ち取った内田くんです。
日頃の学びから導き出した「スマート農業を導入した稲作・畜産の複合経営」という熱いビジョンを、7分間の限られた時間で伝えるため、一言一言の表現力を研ぎ澄ましています。
体育大会では農業科の団長を務め、空手道部では未経験から全国の舞台に立った内田くん。
持ち前の不屈の精神を原稿に込め、本番のステージを見据えて熱い声を響かせています。
朝の光のなか、クラスメートと机を並べて知識を蓄える高野くん。
放課後の教室で、自らの言葉と未来に向き合う内田くん。
努力する時間や目指す舞台は違えども、同じ志を持った3年生の2人が、これからの日本の食と農を「創造」する担い手として、今、最高の輝きを放とうとしています。
大会まであと1ヶ月。
朝夕の努力を背に突き進む2人への温かい応援を、よろしくお願いいたします。
「先生、これ本当に切って良いんですか?」
「ホントにこれ……? もったいなくない?」
「なんでこれ切るん?」
本日5月26日(火)、3年農業科の「果樹」の実習園地。
5月の爽やかな青空とは裏腹に、飛び交っていたのは生徒たちの戸惑いと驚きが入り混じったリアルな声でした。
この日行われたのは、露地「不知火(シラヌイ)」の剪定実習。
例年に比べると少し時期が遅れての実施となりましたが、最高学年となった生徒たちは、真剣な表情でノコギリを握り締め、樹木へと向かい合いました。
【チョークの印を追いかける、ノコギリの音】
果樹栽培において、実の付き方や樹の寿命そのものを左右する最も重要な実習、それが「剪定(不要な枝を切り落とす実習)」です。
今回の実習では、指導する実習教師がチョークを使い、切るべき太い枝に一本ずつ「印」を付けていきました。
生徒たちの役割は、その印をめがけてノコギリを入れ、枝を落とすこと。
ーーギコギコ、ギコギコ。
ーーバサッ!
切り方そのものは非常にシンプルで、迷う余地はありません。
しかし、先生が迷いなく付けるチョークの印を見るたびに、生徒たちのノコギリを持つ手はどこか不思議そうで、実習は慎重に進んでいきます。
「切る場所」を自分たちで選んでいるわけではないからこそ、一本切り落とすたびに「なぜここを落としたのだろう?」と、その断面を真剣に見つめる生徒たちの目が印象的でした。
【「さっきの樹とぜんぜん違う!」答え合わせは数年後】
一本の樹の剪定を終え、隣の樹へと向かった生徒。
しかし、次の樹の前に立った瞬間、ある重大な事実に気がつきます。
目の前の枝ぶりをまじまじと見つめながら、ポツリ。
「さっきの樹とぜんぜん違うじゃん!」
これこそが、生きた自然を相手にする農業の難しく、見事な奥深さ。
教科書のページを開けば、理想的な樹形が綺麗な図やイラストで描かれています。
しかし、実際の園地にある「不知火」の樹は、一本として同じ形のものはありません。
成長の歴史、日当たり、風の抜け方――目の前の樹々はまさに、教科書の図とは全く違う「生きた樹が書いた難解な問題集」そのものです。
しかもこの問題集、普通の勉強とは違って、すぐに答え合わせをすることができません。
今日落とした枝の判断が正しかったのか、本当の「答え」が出るのは、次の季節、あるいは数年後の実りの姿となって現れます。
そんな簡単にはいかない時間軸のなかで「切る場所を選ぶ」というのは、先生が何年もかけて泥臭く培ってきた、文字通り職人技の領域なのです。
【限られたチャンスだからこそ、泥臭く「解き続ける」】
この「剪定」の機会は、一年にたったの一回。
高校生活の3年間をすべて合わせても、多くて3回しか訪れない、極めて貴重な瞬間です。
当然、たった1回や2回、この実習をなぞっただけで、数年後に答えが出る難問を完璧に解き明かせるような世界ではありません。
「一度でわかることではない」からこそ、生徒たちの頭の中に撒かれた「なぜ?」という探究の種が宝物になります。
この限られたチャンスのなかで何度も樹に向き合い、泥臭くノコギリを動かし続けること。
その一瞬一瞬の継続だけが、教科書を超えた本物の技術を育ててくれます。
「なぜだろう?」と立ち止まり、生きた自然の複雑さと、時間とともに導き出される答えの重みに感動すること。
芦北高校農業科では、こうした教科書には載っていないリアルな「問題集」に真っ向から挑むことで、生徒一人ひとりが未来を生きる知恵を「創造」しています。
実習が終わる頃、生徒たちが落とした枝の隙間から、心地よい初夏の光が差し込んでいました。
数年後の最高の答え合わせを目指して、3年生の挑戦はこれからも続いていきます。
5月25日青空の下、1年生にとっては初となる演習林での実習が行われました
今回の実習は、初夏を迎える山の手入れに欠かせない「下草刈り(したくさかり)」。 しかも、今回は初めて「刈払い機(エンジン式の草刈り機)」を使用します!緊張感に包まれた実習になりました
安全第一!徹底的な「安全講習」から
刈払い機は、鋭い刃が高速で回転する強力な機械です。一歩間違えれば大怪我に繋がるため、事前に実習は先生からの厳しい安全講習を行っています
正しい服装のチェック: フェイスガード、防振手袋、すね当ての着用
キックバック(跳ね返り)の危険性: 刃のどの部分で草を刈るべきかの確認
周囲との距離: お互いに15メートル以上離れて作業すること
実習が終わる頃には、山の斜面が見違えるほどすっきりと整備されました
初めて重い機械を扱い続けた生徒たちの腕や肩はパンパン!
「腕がプルプルします(笑)。でも、山がキレイになってめちゃくちゃ気持ちいい!」
「いつも使っているお父さんの草刈り機、こんなに大変だったんだって分かりました」
お互いの健闘を称え合いながら飲む冷たいお茶は、最高に美味しかったようです
本日5月25日(月)の6限目。
外は「爽やか」という言葉が吹き飛ぶほど、ジリジリと強い日差しが肌を焼き、じっとしていても汗が止まらないほどの暑さとなりました。
そんな中、農業科の農場や実習室を少し覗いてみました。
すると、外の猛暑に負けない熱気で、1年生から3年生までがそれぞれの専門科目に向き合い、まさにバラエティ豊かな「多彩な学び」を同時に展開していました。
学年を追うごとにステップアップしていく、活気あふれる授業風景をご紹介します。
【1年生:農業と環境】栽培を支える土台!植物の器官を学ぶ
高校生活にもすっかり慣れてきた1年生。
この時間の「農業と環境」では、学校の農場でも栽培している「スイートコーン(トウモロコシ)」を題材に、植物の器官(体のつくりや各部位の役割)についての学習を行っていました。
これからの実習や栽培を支える大切な理論の第一歩。
慣れない専門用語や複雑な植物の構造を真剣にノートに書き留め、丁寧に図を描いていく姿は、すっかり未来の農業人の顔です。
自分たちの手で美味しい作物を育てるための知識を、しっかりと頭に叩き込んでいました。
【2年生:草花】 教科書とワークシートで探究する「園芸療法」
続いて2年生の「草花」の授業を覗いてみると、栽培技術からさらに一歩進んだ、植物の応用価値について考えていました。
テーマは、植物をとおして人の心や体を元気にする「園芸療法」です。
花を育てること、その美しさや香りが人間の心身にどのような好影響をもたらすのか。
生徒たちは教科書とワークシートに向き合い、集中してペンを走らせていました。
「私たちが育てる草花で、誰かを笑顔にできるかもしれない」という、植物が持つ福祉的な新しい価値を、一人ひとりが自分のなかにしっかりと落とし込む実直な時間となっていました。
【3年生:食品製造】地域を五感で加工する!地元の宝「甘夏」の実習
最後に3年生の「食品製造」の加工実習室へと足を運ぶと、そこには最高学年らしいプロフェッショナルな空間が広がっていました。
挑んでいたのは、地元・芦北の誇る特産品である「甘夏」を使った加工実習です。
衛生管理を徹底した白衣に身を包み、一房ずつ丁寧に剥いていく姿は、まるで本物の食品工場の生産ラインさながら。
地域の大切な資源を預かり、付加価値の高い製品へと生まれ変わらせるこの実習は、3年生がこれまで磨いてきた技術と集中力が試される瞬間です。
外の暑さを忘れるほどの緊張感のなか、お換いに声を掛け合いながらテキパキと動く姿に、最上級生としての頼もしさが溢れていました。
1年生の「これからの栽培を支える器官の学習」、
2年生の「知見を深める園芸療法の探究」、
そして3年生の「地域に貢献する製造実習」へ。
同じ時間、同じ暑さのなかでも、芦北高校農業科では多角的な視点から「食と農」を学び、未来を切り拓く力を「創造」しています。
これからも生徒一人ひとりが個性を輝かせながら成長していく日常を、少しずつ地域にお届けしていきます。
【「最初はグー!」実習室に響く、お昼前の熱きバトル】
「じゃんけんぽん! よっしゃあー!」
本日5月22日(金)、4限目の終わりを告げるチャイムが鳴る直前、農業科3年生の男子生徒たちが集まるテーブルから、地鳴りのような歓声が湧き上がりました。
ペコペコに空いたお腹を満たすため、目の前にある極上の肉を誰が勝ち取るか――。
高校生らしい元気いっぱいのじゃんけんバトルが勃発した瞬間でした。
一見、賑やかな調理実習のご褒美タイムに見えるこの光景。
しかし実はこれ、地域の最重要産業を五感すべてで学び尽くす、非常に贅沢で真剣な特別講座の締めくくりだったのです。
【専門科目がないからこそ、貪欲に学ぶ「畜産」】
時計を少し巻き戻して、3限目。
この日、農業科3年生を対象に開催されたのは「あか牛出前講座及び試食会」です。
水俣市肉用牛繁殖農家の友田勝久様をはじめ、JAあしきた、芦北町農林水産課、芦北地域振興局の皆様をお招きしました。
現在、芦北高校農業科には「畜産」の独立した専門科目がありません。
だからこそ、大型モニターに映し出される「黒毛和牛」や「褐毛和種(あか牛)」の特徴、枝肉の格付方法、数値を左右する飼料(米ぬか)の影響など、最前線の知識に生徒たちは貪欲に耳を傾け、熱心にメモを取っていました。
普段の授業では触れる機会の少ない未知の領域は、生徒たちにとって非常に新鮮で、大きな刺激となります。
【五感を揺さぶる!4限目の贅沢な試食会】
知識を頭に叩き込んだ後は、お待ちかねの試食(官能評価)へ。
用意されたのは、贅沢にも次の2種類のモモサイコロステーキです。
A:黒毛和牛(あしきた牛)
B:くまもとあか牛
お昼ご飯前の空腹という「最高のスパイス」も手伝う中、フライパンにお肉を落とした瞬間、「ジューッ!」と弾ける小気味よい音が室内に響き渡ります。
立ち上る芳醇で香ばしい香りの湯気が鼻腔をくすぐり、じわじわとあふれ出る美しい肉汁のきらめきが食欲をそそります。
トングを持つ手にも、お肉の柔らかさと確かな弾力が伝わってきました。
焼く工程までは、みんなで「ワイワイ」と笑顔を交わしながら、素材そのものの破壊力抜群の香りに五感を刺激されていきました。
【一転して「静寂」へ。自分の味覚と向き合う時間】
しかし、いざ試食が始まると、先ほどまでの賑やかさが嘘のように、実習室は一瞬にして心地よい緊張感に包まれました。
「普段、2種類のお肉を食べ比べすることはあまりないので、すごく楽しい!」
そんなワクワクを胸に秘めながらも、生徒たちは一切れごとに口直しのお水を飲み、無言で自分の味覚と実直に向き合います。
これこそが、味の違いを正しく見極める「消費者型官能評価(味覚テスト)」の真剣勝負です。
試食を終えるとすぐに各自タブレットへと向かい、集中した様子でアンケート調査票へ評価を入力していきました。
その後、感想を聞くと実際に味わった生徒たちからは、
「わたしはあしきた牛の方が好き。味が濃くジューシー!」
「私はあか牛派。柔らかくて食べやすかった!」
「真剣に悩んだけど、結局どっちもうまい!」
といった確かな舌応えが。
――そして、すべてのデータ入力を終えて張り詰めていた緊張の糸が解けた直後、冒頭の賑やかな「じゃんけんバトル」へと繋がったのです。
地域の豊かな自然と生産者の熱意が育んだ、誇るべき2つのブランド牛。
普段は学ぶ機会のない「畜産」という分野に触れ、楽しむところは全力で楽しみ、見極めるときはプロの目で真剣に向き合うという、メリハリのある素晴らしい実習となりました。
命をいただく感謝の気持ちを胸に、今回の学びをこれからの探究へと繋げ、地域の未来を「創造」していく3年生。
素晴らしい刺激をくださった講師の皆様、本当にありがとうございました!
暦の上では本日、二十四節気の「小満(しょうまん)」を迎えました。
あらゆる生命が次第に満ち満ちていく、という意味があるこの季節。
近頃は真夏日を記録するほどの厳しい暑さが続いていましたが、小満の当日はあいにくの、いえ、万物を潤す恵みの雨模様となりました。
真っ青な空に響く蝉の鳴き声すら予感させたこれまでの熱気を、優しく静めるように降り注ぐ雨。
農場を歩けば、この潤いを待っていたかのように植物たちが生き生きと緑を濃くし、まさに命が「満ちていく」エネルギーを全身で放っています。
■ 学校全体で繋ぐ、応援のバトン
雨の涼しさとは裏腹に、校内は今、静かな熱気に包まれています。
いよいよ来週には、高校総体、そして高校総合文化祭(総文祭)の開会式が控えています。
ふと図書館に足を運ぶと、そこには総体・総文に向けて用意された「部活小説」の特設コーナーが設けられていました。
ページをめくれば、そこにあるのは主人公たちのひたむきな汗と涙。
これから大舞台へ臨む仲間たちの背中を、言葉の力で後押ししたい――そんな温かい想いが、ディスプレイから伝わってくるようです。
グラウンドや体育館、部室棟だけでなく、この雨の日の静かな図書館まで。
学校全体がひとつのチームとなって、次なる舞台へ挑む生徒たちを盛り上げる。
そんな一体感が校内のあちこちに満ち満ちています。
■ 実りへの確かな一歩
運動部・文化部を問わず、それぞれの部活動に所属する生徒たちにとっては、これまでの努力の集大成を発揮する特別な舞台です。
週4日のタフな実習や課題研究をこなし、雨にも負けず、放課後はそれぞれの場所で一歩も引くことなく汗を流し、また感性を磨く。
じりじりと照りつける太陽のもとでも、今日のような雨の中でも、ひたむきに自らを高めようとする生徒たちの姿は、農場で力強く根を張る植物たちと見事に重なります。
大切なのは、結果の先にあるもの。
これまでの努力のすべてを注ぎ込み、自らの力を100%出し切ること。
激しい一戦のなかでも、繊細な表現や発表のなかでも、壁を乗り越えた先にある「やりきった」という本物の充実感を、その肌で、心で掴み取ってくれることこそが、私たちの一番の願いです。
雨が万物を潤し、さらなる成長を促すこの良き日に、自分の限界に挑戦する芦北高校の生徒たち。
来週の総体・総文祭という大きな舞台で、彼らの情熱が最高の形で完全燃焼することを、農業科一同、心から応援しています。
「小満(しょうまん)」
満ちゆく緑と、雨にも負けない生徒たちのひたむきな情熱に未来を重ねる芦北高校より。
本日の農業科2年生「食品製造」の実習室は、いつも以上にピリッとした緊張感と、甘く香ばしい香りに包まれました。
挑戦したのは、洋菓子の定番でありながら、高度な技術と集中力を要する「シュー・ア・ラ・クレーム(シュークリーム)」の製造です。
【ただ混ぜるのではなく、五感での観察】
中に詰めるカスタードクリーム、そして土台となるシュー生地。
どちらの製造においても、最大のポイントは「ただ機械的に混ぜるのではない」という点にあります。
焦げ付きやダマを防ぎ、なめらかに仕上げるため、生徒たちは絶えず鍋底やボウルの感触に集中し、全体の色の変化が均一であるかを注意深く観察し続けました。
木べらを掲げて状態を確認するその目は、まさにプロの職人そのものです。
【膨らむための絶対条件「糊化」(こか)への挑戦】
さらに、シュー・ア・ラ・クレームには「生地が大きく美しく膨らむこと」という厳しい最低条件があります。
鍋でバターを完全に沸騰させ、一気に小麦粉を投入して手早く混ぜることで、熱によりデンプンを結合させる「糊化(こか)」を促します。
ここからが、まさに「食品製造」という名の実験室。
材料の正確な「計量」はもちろん、火からおろす一瞬の「タイミング」、生地の温度を見極めながら卵を加えていく最適な「割合」、そして木べらを通じて指先に伝わる生地の粘り気の「感覚」まで。
そのすべてが論理的な条件で成り立っています。
どれか一つでも数値や感覚が狂えば、オーブンの中で生地は絶対に膨らみません。
「食品製造」とは、五感と知識でコントロールする極めて繊細な「化学」の世界です。
【見事な焼き上がり、解き明かされる明暗】
多くの班では、オーブンのガラス越しに生地がふっくらと黄金色に立ち上がり、見事なシュー皮が焼き上がりました。
綺麗に膨らんだ歓声のなか、なめらかなカスタードをたっぷりと絞り入れ、美しい「シュー・ア・ラ・クレーム」が次々と完成していきます。
しかし、実習を行った10班のうち、1班だけどうしても上手く膨らまない班がありました。
原因を突き詰めると、生地作りの工程におけるわずかな「火加減」のズレ。
周囲が成功する中で理想の形には届かず、悔しさが残る結果となりましたが、いざ試食してみると
――「食べたら美味しい!」と、味の仕上がりには笑みがこぼれました。
実習を終えた生徒たちからは、「コンビニやスーパーで何気なく並んでいるシュークリームを見る目が変わった」という声が。
いつも均一に、美しく膨らんでいる商品の裏にある職人技や企業努力の凄さを、身をもって実感しました。
成功から自信を得るだけでなく、失敗から原因を分析し、日常の景色さえも学びに変えていく。
自らの手と五感を使って、新しい価値や気づきを「創造」していく2年生の、さらなる成長が楽しみになる実習となりました。
── 相棒図鑑 其の四 「三脚脚立」 ──
果樹園の隅、出番を待つアルミニウムの塊があります。
エンジンもなければ、華やかなハイテク機能もありません。
状態を知らせる液晶画面も、始動するためのスイッチやボタンすら、そこには一切存在しないのです。
しかし、彼らがいなければ、私たちは樹の頂で「一番良い顔」をして実る果実に触れることすら叶いません。
今回の相棒は、不動の構えで高みを目指す「三本足の修行僧」、三脚脚立(さんきゃくきゃたつ)です。
本校の「修行場(果樹園)」には、可愛らしい3段から、見上げるような12段まで、歴代の相棒たちが揃っています。
彼らの最大の特徴は、四本足ではなく「三本足」であること。
不整地や傾斜地という不安定な大地において、一点の迷いもなく地面を確実に捉える。
それは、自然という厳しい道場で生き抜くために研ぎ澄まされた、究極の機能美です。
時には、木の枝をまたぐようにして、一本の後脚を樹の懐深くへと滑り込ませることもあります。
もし彼らに心があるならば、自らの身を挺して、乗り手が最も安全に空へと手を伸ばせる「座禅の場(足場)」を足元で整えてくれているのかもしれません。
この修行僧と呼吸を合わせ、その不動の境地を共有するには、単なる「道具扱い」を超えた、現場に対する深い畏敬の念が必要なのです。
しかし、この相棒は実直であると同時に、掟(ルール)に極めて厳格な側面も持っています。
もし乗り手が慢心し、設置の甘さやチェーンの緩みを見過ごせば、修行僧は沈黙したまま、静かにその構えを崩します。
ほんの数センチのズレ、あるいは「これくらい大丈夫だろう」という甘い見通し。
それは修行僧にとって、最も許しがたい不作法です。
一瞬の揺らぎとともに地面へと叩きつけられる衝撃は、慢心した乗り手への「修行僧からのお仕置き」。
怪我と隣り合わせのその厳しさは、命を預かる現場の重さを教え込む、寡黙な教育者の姿でもあります。
だからこそ、私たちは彼らと向き合うとき、決して欠かさない「対話(儀式)」があります。
・「間のチェーン」をピンと張り、足が広がるのを防ぐこと。
・「設置の角度」を厳しく見極め、安定を確保すること。
・「天板(一番上)には決して乗らない」という、相棒との絶対の掟。
生徒たちが踏みしめるステップの擦り減りは、歴代の先輩たちが安全と向き合い、一歩ずつ高みを目指した「修行の足跡」そのものです。
派手な主役ではないけれど、誰かが理想の果実を求めて「高度」を上げるとき、必ずその足元を支えている。
厳しさがあるからこそ、本物の信頼が生まれる。
芦北高校の果樹園には、今日も静かに、そして力強く大地を掴む「相棒」の姿があります。
「道具の限界を知り、その掟を敬う。安全を確保するその手間こそが、自分と仲間を守るプロへの第一歩です」
林業科の大きな特色の一つである「演習林実習」1年生にとっては、大自然の中で本格的な林業や環境について学ぶ一大イベントです
実習を安全に、そして充実したものにするために、先日、1年生を対象とした「刈払い機(草刈り機)の始動・操作方法実習」を行いました
刈払い機は、生い茂る草を効率よく刈り取ってくれる非常に便利な道具ですが、一歩間違えれば大怪我につながる危険な機械でもあります
「最初は音が大きくて怖かったけど、先生が丁寧に教えてくれたのでコツが掴めました。演習林では、今日習った安全第一の意識を絶対忘れないようにします!」
便利な道具だからこそ、正しい知識と技術、そして何より「油断しない心」が大切です。今回の講習で、1年生は安全に実習を行うための素晴らしい第一歩を踏み出しました
来週25日(月)には初めての演習林実習があります
全然第一で頑張ります!!
5月も半ばを過ぎ、芦北高校の農場には今日も初夏らしい元気な声が響いています。
これまでも日々ひたむきに実習に励んできた1年農業科の面々ですが、本ブログに登場するのは今回が初めて。
まだピカピカで真新しい実習服に身を包み、農場をエネルギッシュに駆け回る40名の生き生きとした姿をお届けします。
【夏を思わせる日差しの中、それぞれの実習を展開】
この日は、真夏を思わせる強い日差しと気温。
ジリジリと照りつける太陽の下、生徒たちはそれぞれ分担された実習に分かれ、暑さにも負けずスイートコーンへの液肥施用とキュウリの袋詰めに並行して取り組みました。
【スイートコーン:秀品づくりのポイントを学ぶ液肥やり】
スイートコーンを担当する生徒たちは、なかなかの重さがあるジョウロを手に、一株ずつ丁寧に液体肥料をまいていきました。
スイートコーン栽培において、今回の液肥やりは「秀品(質の高い美しい成果物)」を育てるための極めて重要なポイント。
暑さのなか、額に汗を浮かべながら一本一本へ真摯に向き合う実習。
重いジョウロを抱えた生徒からは、「おもいわぁ……」と思わず本音がポロリ。
その言葉通り、作物へ注ぐ「重い(強い)想い」がたっぷりと詰まった時間となりました。
【キュウリ:向きが逆!?失敗から生まれるプロの視点】
一方、キュウリを担当する生徒たちは、実習室での袋詰め実習に集中。
立派に育ったキュウリを前に、農場でのダイナミックな動きとは一転して、みんな真剣で繊細な手つきになります。
大切な農産物を傷つけないよう、プロの商品として丁寧に袋へと収めていきました。
そんな実習の最中、詰められたキュウリを確認すると、綺麗に並ぶ中で「逆向き」に入っているものが数本。
「だれだぁ、逆に入れたのぉ〜」
実習室にそんな微笑ましい声が響くのも、教科書には載っていない生きた学びの瞬間です。
ただ袋に入れるだけではなく、「お店に並んだとき、どうすれば美しく見えるか」。
自分たちの手がけた作物を手に取る消費者の気持ちを想像し、思いやりを持てるプロの農業人を目指して、40名は失敗さえも確かな経験へと変えていきます。
それぞれの場所で、真新しい実習服を土や汗で少しずつ汚していく生徒たち。
その汚れこそが、立派な農業人へと歩みを進めている誇り高き証拠です。
日々の実習から多くの気づきを得て、彼らは自分たちの手で未来の「みのり」を「創造」していきます。
これからの1年農業科の確かな歩みと成長を、どうぞ温かく見守りください。
芦北高校農業科 「品種名鑑」 #03
【品種名鑑 #02:「M16 知ればあなたも 目利きなり】はこちら
果樹専攻の主役が「不知火」なら、本校草花専攻を支える不動の主役は、やはりこの花。
「シクラメン」です。
※昨年11月の温室内の様子
●品種データ
科名: サクラソウ科
和名: 篝火花(カガリビバナ)
花言葉: 「内気」「はにかみ」「遠慮」
この「内気」「遠慮」という控えめな花言葉。
温室の片隅で、俯きかげんに、けれど凛と咲くその佇まいは、生徒たちの実習の様子とどこか重なります。
華やかな舞台では少し照れくさそうに言葉を飲み込み、けれど実習棟の中では誰よりもひたむきに、土の匂いに包まれながら黙々と花と向き合い続ける草花専攻生たち。
その「はにかみ」ながらも内に熱い想いを秘めた誠実な背中は、どこかシクラメンの美しさと似ている気がします。
●教室で共に過ごした半年間
本校のシクラメンは、その「息の長さ」が自慢です。
昨年11月に温室を出て、教室へと置かれた一鉢。
半年が過ぎた5月の今、ようやく花を休め、青々とした葉を蓄えた状態で農場へ戻ってきました。
毎日、生徒たちが登校し、チャイムが鳴り、放課後を迎える。
その日常の風景の中に、いつもこの花がありました。
花が上がらなくなった今の姿は、半年間、教室の主役として共に過ごした時間の証でもあります。
●命を繋ぐ、一年のバトン
役目を終えて戻ってきた株の近くでは、次の冬に向けて命を繋ぐ「新しい苗」たちが、小さな葉を一生懸命に広げ始めています。
シクラメンの栽培期間は、実に1年。
ようやく今、力強い葉を広げ始めたところです。
この長い時間のバトンタッチは、農業高校ならではの「命の授業」です。
●葉の数だけ、花は咲く
そんな彼らが学ぶ、栽培の鉄則があります。
それは、「たくさんの花を咲かせることは、まず葉を増やすことから始まる」ということ。
シクラメンには「葉の数だけ花が咲く」という言葉があります。
葉の1枚1枚が、その付け根に眠る花芽の大切なエネルギー源だからです。
溢れんばかりの花を咲かせたいなら、まずは地道に、健康な葉を1枚ずつ丁寧に育てる。
急がば回れ。
この自然の摂理こそが、シクラメン栽培の極意です。
※花苗を持つ草花専攻性
1滴の水やり、1℃の温度管理、そしてこれから始まる「葉組み(はぐみ)」という指先の魔法。
今、ポットの中で並んでいる小さな葉の1枚1枚が、冬には燃えるような「カガリビバナ」へと姿を変えます。
目に見えない「根」や「葉」の成長を信じてお世話を続ける。
それは、自分たちの将来の可能性を信じて学ぶ、生徒たちの姿その物です。
和名である「カガリビバナ」の名の通り、鮮やかな花弁には、生徒たちが注いできた粘り強い愛情の火が灯っています。
「1年の月日を詰め込んだ、命の結晶。芦高のシクラメンには、生徒たちの粘り強い愛情が息づいています」
本日の3年農業科「食品製造」は、製パン実習。
最高学年として、材料の計量から袋詰め、そして自分たちの手による校内販売まで、「製造から流通までの一連の流れ」を実践的に学びました。
【身だしなみと正確さ、それが信頼の証】
鏡の前で髪一本落とさないよう身だしなみを整えるところから、私たちの「実習」は始まります。
実習が始まれば、リズムよく生地を切り分け、手際よく計量。
3年生ともなればその手つきは慣れたもので、迷いなく正確に分量を導き出していきます。
この地道なプロ意識の積み重ねが、美味しい製品への第一歩です。
【協力して命を吹き込む「成形」】
最も技術を要する「成形」の工程では、手のひらで生地の感触を確かめ、丁寧に丸めていきます。
実習室ではお互いにアドバイスを送り合い、協力して一つひとつのパンを最高の形に仕上げていきました。
【届けたいのは、焼きたての温もり】
オーブンから黄金色のパンが焼き上がると、すぐに袋詰めをして校内販売へ。
自分たちで作ったものを、自分たちの手で、直接お客様へ届ける。
手渡した瞬間に「ありがとうございます!」と感謝を伝える。
その時に広がる相手の喜びこそが、教室だけでは学べない、この実習の真の醍醐味です。
真っさらな粉から、心を込めて形を創り、届ける。
私たちが今日、実習室で作っていたのは、単なるパンではありません。
その一口で誰かを幸せにするための、たくさんの「笑顔」です。
今週の芦北高校は、全国への発信から農場での真剣勝負まで、熱いニュースが目白押しです!
「観る・守る・繋ぐ・彩る」の4つの視点から、私たちの現在地をお届けします。
1.【観る】「ミライのタネ」アーカイブ公開!
5月9日に放映された番組が、ついにYouTubeで公開されました。
伝統の「甘夏マーマレード製造」に打ち込む生徒たちの瑞々しい姿を、ぜひご覧ください。
受け継がれてきた味を、次の時代へとつなぐ情熱が詰まっています。
●ミライのタネ RKK熊本放送: [番組アーカイブはこちら]
●取材の様子はこちら: [ブログ:ピンマイク 「これが業界」 加工室]
2.【守る】謎の影を特定。だが、戦いはこれから。
先日の「草刈り作戦」が功を奏し、自動撮影カメラが深夜の訪問者を捉えました。
画像をAIで解析し、対話を重ねて導き出された正体は「おそらくアナグマ」。
しかし、姿を捉えたのは対策の第一歩に過ぎません。
正体が判明した今、ここからが防除の「本番」です。
大切な果樹を守り抜くため、さらなる知恵を「創造」し、私たちは立ち向かいます。
●対決の始まりはこちら: [ブログ:グラウンド 砂舞う裏で 獣(しし)を追う]
3.【繋ぐ】ふるさと納税、出品完了。
生徒たちが丹精込めて作り上げた実習製品が、今年度「ふるさと納税」の返礼品として出品されました。
私たちの活動を支えてくださる全国の皆様へ、芦北の豊かな恵みを感謝とともに届けます。
地域への貢献を実感する、私たちの誇りです。
関係者の皆様、出品にご尽力いただいた皆様大変ありがとうございました。
※写真は昨年度の卒業生です
●ふるさと納税ポータルサイトの例: [ふるさとチョイス] [ふるなび] [楽天市場]
●こだわりの撮影風景はこちら: [ブログ:「不知火」に 生徒の真心 「あしポン」へ]
4.【彩る】プロの感性に触れる、フラワーアレンジ実習
農場での「静かな戦い」の一方で、実習室は鮮やかな花々に包まれました。
本日は外部講師をお招きし、フラワーアレンジメントの授業を実施。
プロの技術と感性に触れながら、生徒たちはそれぞれの個性を形にしていきました。
農業高校ならではの、豊かな感性と「美しさを創る」学びの時間です。
【今日の一枚:旬を味わい、次を創る】
最後は、3年生の果樹専攻生による試食の様子。
自分たちが育てた果実の味を知ることも、次なる「美味しい」を「創造」するための大切なステップ。
弾ける笑顔とともに、次代への意欲が溢れます!
5月12日、農業科2年生を対象に「お茶の出前講座」を実施しました。
水俣・芦北地域において、お茶は柑橘やサラダタマネギに次ぐ主要な農産物です。
地域の伝統産業を次代へ繋ぐため、専門の講師をお招きして、その歴史から淹れ方までを深く学びました。
【「急須がない」からのスタート】
授業の冒頭、生徒たちに「普段、お茶を飲みますか?」と問いかけると、ほとんどの生徒が「あまり飲まない」との回答。
中には「家に急須がない」という生徒もおり、現代のリアルな食生活が浮き彫りになる幕開けとなりました。
しかし、そんな「身近なようで遠い」お茶の世界を紐解く2時間は、驚きと発見の連続でした。
【五感で驚く、6種類の飲み比べ】
後半の「淹れ方教室」では、豪華6種類の試飲に挑戦。
ウーロン茶・紅茶・緑茶・煎茶・釜炒り製玉緑茶・ほうじ茶
同じ茶葉から作られるお茶が、加工一つでこれほどまでに変化することに、生徒たちは釘付けです。
「茶葉によって味がこんなにも違うことに驚いた!」
「飲み比べが楽しくて、お茶のイメージが変わった」
実習室にはそんな弾んだ声が響き、最後には「今日で『お茶のちがいがわかる農業高校生』になれたと思う」という頼もしい宣言も飛び出しました。
【伝統をつなぐ、最初の一杯】
地域の農産物を知り、その価値を五感で理解することは、伝統を未来へ繋ぐ大切な一歩です。
「家に急須がない」と言っていた生徒たちも、今日をきっかけに、まずは自分の一杯を淹れてみませんか?
本日学んだ知識と「ちがい」がわかる自信が、いつか地域の農業を支える誇りへと育っていくことを願っています。
講師を務めていただいた芦北地域振興局の吉川様、貴重な学びをありがとうございました!
初夏の爽やかな風が吹き抜けるなか、今年も待ちに待った芦北高校・芦北支援学校高等部佐敷分教室体育大会が開催されました
今年の大会スローガンは、
「常笑軍団 キラキラ笑顔で楽しんだもん勝ち」
この言葉通り、グラウンドには勝敗を超えた眩しい笑顔と、熱いエネルギーが溢れかえった一日となりました
男子100m女子83m
5人6脚
台風の目
芦高トライアスロン
クラス対抗リレー
綱引き
長縄跳び
芦高アベンジャーズ
団対抗リレー
マスゲーム
1年:集団行動
2年:組体操
3年:創作ダンス
本気だからこそ、最高の笑顔が生まれる
競技が始まれば、生徒たちは真剣そのもの
100m走での爆発的な加速、クラスの絆を繋ぐリレー、そして手に汗握る綱引き……。
しかし、今年の「常笑軍団」たちは一味違いました。
転んでしまっても、仲間の声援を受けて照れ笑いしながら立ち上がる姿。惜しくも敗れたチームを拍手で称える姿。そこには、「全力で楽しむことが、何よりの勝利である」というスローガンの精神が息づいていました
今年の体育大会を通じて、生徒たちは「楽しむための努力」の尊さを学んだのではないでしょうか。
勝った喜びも、負けた悔しさも、すべてが「キラキラした思い出」という宝物になります。この「常笑」の精神を胸に、明日からの学校生活も全力で駆け抜けていきましょう!
保護者の皆様、地域の皆様、温かいご声援を本当にありがとうございました!
5月8日。
校内は明日9日に控えた「体育大会」の準備で沸き立っています。
練習に励む生徒たちの熱気と砂埃、そして響き渡る歓声。
しかし、その華やかな喧騒から離れた静かな果樹園では、もう一つの「負けられない戦い」が続いています。
【深夜の果樹園、カメラが捉えた動かぬ証拠】
生徒たちがグラウンドで汗を流している間も、果樹園に潜む「敵」には関係ありません。
設置した自動撮影カメラを確認すると、深夜の静寂を破り、不気味にうごめく「謎の獣」の姿が記録されていました。
白黒の映像に浮かび上がるシルエット……。
イノシシか、あるいはアナグマか。
繁茂した草に遮られ、その正体を特定するには至りません。
ただ、私たちの果樹園を荒らす存在であることは確かです。
「今度こそ、その姿を鮮明に捉えてやる!」
正体を突き止め、万全の対策を講じるため、急遽カメラ周辺の草刈りを実施。
障害物を取り除き、次なる決戦に備えます。
【告知:明日放映!伝統をつなぐ「甘夏マーマレード」】
農場を守り抜くこうした地道な日常を、別角度から取材していただいた番組がいよいよ明日、放映されます。
テーマは、本校が長年大切にしてきた実習「甘夏マーマレード製造」(教科:食品製造)です。
●番組名: ミライのタネ(公式ホームページ)
●放映日時: 5月9日(土) 午後4時54分〜
●取材の様子はこちら ⇒ 「ピンマイク 「これが業界」 加工室」
実習室で甘夏と向き合い、先輩たちから受け継いだ独自の味、その伝統をつなぐべく奮闘する生徒たちの姿をぜひご覧ください。
【つなぐ、守る、未来へ。】
グラウンドでバトンを繋ぎ、果樹園で伝統の樹を守り、実習室で伝統の味をつなぐ。
一見バラバラに見える活動も、その根底にあるのは「大切なものを次代へ届けたい」という生徒たちの純粋な想いです。
その想いこそが、まさに未来を創る「ミライのタネ」なのだと感じます。
明日はグラウンドで青春を爆発させ、夕方は画面越しに私たちの情熱をお届けします。
皆様、どうぞ温かいご声援をよろしくお願いいたします!
Global Series Vol. 4:Ashikita Vitality
[JP]
芦北高校農業科の活動を世界へ届けるシリーズ。
私たちが大切にしている活動の記録を厳選し、月に一度、英語版としてお届けします。
第4回は、4月21日の「3年生・果樹実習(草刈り)」の記録です。
[Global Series Vol. 3:Golden Fruits, Shared Dreams はこちら]
[EN]
Sharing the passion of Ashikita Agricultural High School with the world. Once a month, we present an English edition of our specially selected stories. Vol. 4: Senior Fruit Tree Practice — Orchard Mowing (Apr 21st).
[Click here for Global Series Vol. 3:Golden Fruits, Shared Dreams]
— Senior Fruit Tree Practice: Mowing the Orchard Under the Spring Sun —
A clear blue sky hints at the coming summer. Under the stinging sunlight, the scent of engine oil wafts through the air—a sign of preparation. Soon, the roar of engines shatters the silence. Today, our third-year students conducted orchard mowing as part of their "Fruit Tree Practice."
■ Putting Machinery Training into Action!
Working in pairs, the students took turns every 15 minutes. They used brush cutters equipped with nylon cords for enhanced safety. This was the moment to apply the results of their previous machinery training to a real-world setting. Though cautious at first, they moved forward steadily, relying on the knowledge they had worked hard to gain.
The area around the base of the trees requires delicate control to clear the weeds without nicking the trunk. Watching the seniors skillfully maneuver their machines, their backs looked more dependable than ever.
■ Spring Buds are Waking Up
Turning our gaze toward the trees, we see countless flower buds on the "Sweet Spring" citrus branches, nearly ready to bloom.
New shoots are sprouting vigorously from the main trunks; you can almost feel the heartbeat of spring growth.
■ A "Selfish Wish" from the Instructor
Looking out over the neatly trimmed orchard after the practice, a thought often crosses my mind. "I wish the weeds at my feet wouldn't grow at all. Yet, I want the buds and flowers on the trees to grow with limitless vitality."
"Dry up, weeds; grow tall, buds." I couldn't help but smile at my own selfish desire. However, perhaps it is within this contradictory dilemma that the true depth of agriculture—the act of cherishing life—resides.
The third-year students successfully turned their training into tangible results. Thanks to their careful work, our Sweet Spring trees are ready to welcome their blossoms in comfort.
暦の上では、まもなく5月5日に二十四節気の「立夏(りっか)」を迎えます。
春が極まり、夏の気配が立ち始めるこの時期。
今日は清々しい晴天に恵まれました。
日差しには力強さが増していますが、農場を歩けば、木陰を吹き抜けるそよ風が少し冷たく、心地よく肌を撫でていきます。
農場では、出番を待つ花や野菜の苗たちが、今か今かとその時を待っています。
瑞々しく青々と育った苗たちの姿は、これから始まる眩しい季節への期待感を高めてくれるようです。
明日からはいよいよゴールデンウィーク。
ですが、学校は今日から5月9日の体育大会に向けた、終日の練習や準備という大きな節目を迎えました。
■ 団結の汗、初夏の風に乗せて
今日から始まった体育大会の全体練習。
グラウンドや体育館からは、生徒たちの活気ある声が響いています。
農場での実習で見せる真剣な眼差しはそのままに、各団が一致団結し、練習は初日から熱を帯びています。
今年度は全校生徒によるフォークダンスも行われます。
練習の輪の中では、少し照れくさそうにしながらも、弾けるような笑顔で楽しんでいる生徒たちの姿が印象的でした。
ダンスの練習もいよいよ佳境。
時折吹き抜ける涼やかな風は、全力で体を動かす生徒たちの熱を心地よく鎮め、次の一歩を後押ししてくれる「恵みの風」となっています。
■ 眩しい舞台を待つ、静かな情熱
立夏を過ぎれば、季節はいよいよ眩しい夏へと向かいます。
最後に、本校農業科を牽引する団長と副団長の3人をパシャリ。
頼もしい彼らのリーダーシップに、本当に期待しています!
生徒たちのひたむきな努力が結実する体育大会。
その舞台を最高のコンディションで迎えられるよう、この連休でしっかりと英気を養い、心身ともに「立夏」にふさわしい清々しい姿で再会できることを楽しみにしています。
皆さま、どうぞ素敵なゴールデンウィークをお過ごしください。
「立夏(りっか)」
初夏の風と、生徒たちの歓声が響く芦北高校より。
〒869‐5431
熊本県葦北郡
芦北町乙千屋20-2
熊本県立芦北高等学校
管理責任者
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