2020年8月の記事一覧
2学期始業式
新型コロナの影響で少し短かった夏休みが終わり、今日から2学期がスタートしました。
新型コロナウイルス感染予防と豪雨被害により、全校生徒教室での放送での始業式となりました。
校長訓話では、多くの義援金や支援物資寄せられたこと、中でも宮城県と岩手県の高校からの義援金と手紙が紹介されました。(東日本大震災で被災し、受けた支援の感謝の気持ちがあり、今回募金活動を行ったとのことでした。手紙は1階生徒昇降口に掲示してあります。)
そして、『初心にかえる』というお話でした。
新型コロナウイルスと豪雨災害のなかにあって、普段通りの活動ができない状況だからこそ初心にかえる必要がある。
次に、『地域の信頼と期待に応える。』同じ災害を受けた芦北町に何か力になるようなことをしていきたい。
ということでした。
今回も校歌斉唱は、演奏を聴きました。
写真もソーシャルディスタンス
最後に宮城県の加美農業高等学校の生徒さんからの手紙を紹介します。
熊本県立芦北高等学校の皆さま
私たちは、宮城県加美農業高等学校の農業クラブ・家庭クラブです。貴校が大雨の影響で被災したと伺い、私たちにできることを考えました。片付け作業などで使えると思い、応援のメッセージを載せた軍手を贈ることにしました。応援のメッセージは、本校生徒みんなで書きました。ぜひ何かの機会で使っていただけたら嬉しいです。
1日でも早く復興することを願っています。
宮城県加美農業高等学校クラブ・家庭クラブ
その軍手がこちら
嬉しかったのでハート型にしてみました
その気持ちがありがたいですね
2学期も頑張りましょう。
芦北高校、アニメ化(第5&6話)
毎回オープニングでは、浜辺やていぼうで釣りを行なうシーンが登場しています。
「漁師さんが山に木を植える」という話を聞いたことがある方もおられるかもしれません。
豊かな森は、川を通じて豊富な栄養分やミネラル分などを海へ運び、そのおかげで海が豊かになり、魚が良く捕れるというお話しです。
本校林業科の生徒達は、演習林を通じて、『森・川・海』のつながりの大切さについて学んでいます。
今回の第5話では、潮干狩りをするシーンが登場していますね
ところで、海をきれいにする役割として、干潟と藻場があります。
林業科の生徒達は、この中の藻場の育成にも力を入れています。
〔 真冬の海の深夜2時頃、アマモの移植を行なう生徒達:アマモの根は冬に成長します 〕
地元の漁協や大学と連携して、藻場のアマモを繁殖させる取り組みを平成14年から行なっており、
当初は0.25ヘクタールだったアマモ場が、現在では7.2ヘクタールと約30倍にまで広がっています。
この豊穣の海を取り戻すアマモ再生プロジェクトは、生徒達の様々な発表を通じて、多くの方々に環境問題に関する大きな関心を寄せていただいています。
つづいて第6話では、地元の釣具屋さんに釣り道具やえさの購入に向かうシーンが登場しています。
本校生徒も、昨年の夏休みはこのモデルとされる事業所で、インターンシップでお世話になっております。
釣り好きの生徒が自ら希望して職場体験活動をさせていただきました。
様子を伺いに訪ねたこの日は、『えさ作り』に取り組んでいました。
このほかにも、近隣の市町村の事業所で多くの貴重な体験をさせていただきました。
〔上記のインターンシップの写真は、昨年の夏休みのものです。〕
さて、第5&6話では、とても個性的な顧問の先生が登場していますね。
これからどんな展開になっていくのか、さらに楽しみになってきましたね
芦北高校、アニメ化(第4話)
芦北町や芦北高校が登場しているアニメ「放課後ていぼう日誌」、今回は第4話をご紹介します。
佐敷駅で待ち合わせの風景ですが、生徒達が普段は肥薩おれんじ鉄道での通学で毎日利用しています。
よく見ると「三敷駅」と作品中では脚色されていますが、実際の光景は右図のようになります。
先輩達が待ち合わせに到着する様子です。現在、肥薩おれんじ鉄道は、豪雨災害のため運休区間が出ており、現在代替バスが運行しています。生徒達は、夏休み中も、課外や部活動、実習当番などで学校に通ってきています。
〔 肥薩おれんじ鉄道(左)のアニメ版とおれんじ食堂の列車(右)の写真〕
肥薩おれんじ鉄道は、生徒達が通学する大切な公共交通機関です。また、本校農業科の生徒達が、食品開発を行ない、昨年度は「おれんじ食堂」さんと地元のレストランさんと特別コラボを実施しました。
地元のイタリアンシェフが、芦北高校開発のキーマカレーをアレンジしました。
牧場を経営するオーナーが、ポークカツレツを提供されました。
生徒達は、それぞれに合う特性ジュレ・ソースやデザートを添えました。
一緒に車内に乗り込んで車内アナウンスをしたり、お客様のオーダーをとったり、配膳をしたりしました。
生徒達にとっても、思い出深く美しい海岸列車の旅に貢献することができました。
〔このトピックの写真は、昨年度のものです〕
ところで、鉄道を利用して買い物にいくシーンですが、移動中のおやつに「不知火(しらぬい)」が登場しています。これも、本校農業科の生徒達が、ビニールハウスで栽培実習を行なっています。残念ながら、今回の豪雨災害で多くのビニールハウスが被災してしまいました。
「でこぽん」という名前を良く聞かれるのではないでしょうか?芦北高校産の果実は、「あしぽん」と農業科の先生からお聞きしましたが、いずれも品種名は「不知火(しらぬい)」だそうです。
夏場に、ハウス内で枝吊りや玉吊りを行なって、大事に果実を育てます。
2月上旬に収穫期を迎え、収穫を行なうための『鋏(はさみ)入れ式』を行ないます。
一つ一つていねいに果実を傷つけないように収穫していきます。
しばらくの間、冷暗所や冷蔵庫などに貯蔵され、熟成させて糖度が増してから、日本全国に出荷されていきます。
〔 立派に実った「不知火(しらぬい)」。上記の収穫の写真は、昨年度のものです。 〕
さて、列車が海浦駅(うみのうらえき)を通過するシーンがあります。
〔 写真は、2年ほど前の夕刻に撮影したものです。〕
〔 佐敷駅に張られた列車運休と被災の状況の案内 〕
多くのみなさんが乗車を待ち望んでいる「肥薩おれんじ鉄道」、暑さの厳しい中で復旧に向けて現在多大な努力をされていることと思います。大変お疲れさまです。運転再開の日を心待ちにしております。
また、この『放課後ていぼう日誌』の作者であられる小坂先生が被災されたと聞きました。
心よりお見舞い申し上げます。復旧後は、是非また芦北高校をお訪ねいただき、作品へのインスピレーションを高めていただければと思います。
アニメ「放課後ていぼう日誌」は、下記の時間帯に放送されています。
BS11 毎週水曜深夜24:00~
RKK 毎週金曜深夜25:55~
上記の写真は、秋田書店様の許可を得て掲載させていただいております。
新型コロナウイルス感染予防の観点から、しばらくは聖地巡礼などはお控えいただくようお願いします。
これからのストーリーがどうなるのか、また楽しみですね