2020年9月の記事一覧
芦北高校、アニメ化(第9&10話)
放課後ていぼう日誌、第9話では、芦北高校の校舎のシーンが数多く登場していました。
体育館前のシーンでは、本校の建物やメタセコイヤの木もそのままに、といった雰囲気でした。
梅雨の時期のイメージでしょうか、あじさいでキレイに彩られていました。
体育館前では、多くのスロープが登場していますが、本校には数多くのスロープがあります。
本校の福祉科では、車椅子を使った実習授業であり、多くの生徒達が福祉施設での体験実習前に車椅子での介助についてしっかり学びます。
(「介護チャレンジ教室」で車椅子での介助を学ぶ生徒達:写真は昨年度のものです)
高齢者の方の気持ちを体感するために、特殊なプロテクターをつけて身体の動きに制限を加えたり、視界を狭めるゴーグルをつけて、階段の上り下りを体験したり、介助したりします。
また、介護用ベッドを用いて、食事の介助について体験的に学びます。介助する側とされる側の両方を体験することで、思いやりを大切にした介護のあり方について、生徒達は日々学んでいます。
つづいて、プールのシーンでは、本校らしい光景がそのままに浮かび上がっていました。
(上がアニメで登場したシーン、下が本校の現在のプールの様子。)
ていぼう部が釣りの際に海に落ちたときのための救急訓練のシーンでしたね。
本校福祉科では、毎年日赤の方に来ていただいて救急訓練の講習を受けたり、障がい者スポーツとして認知度が高まっている車椅子バスケットを体験したりしています。
(日赤の方に講師に来ていただいて、救急訓練について学ぶ生徒達)
(車椅子バスケットに楽しんで取り組む生徒達:写真は昨年度のものです。)
9話では、「カササギ」さんが釣り糸に足を絡めているのを、部員みんなで取ろうとしたシーンがとても印象深く残りました。
その試みは、本校林業科の生徒達が、「森・川・海」のつながりを大切にしながら、そこに生息する様々な動植物、昆虫、微生物などを育む取り組みと似ているような気がします。
林業科では、森林に親しみ森林の役割を知ってもらおうと、毎年近隣の小学校や支援学校、一般の方々に向けて「森林教室」を開催しています。鏡山の本校演習林に10年ほどかけて整備された約1.4キロに及ぶ自然遊歩道、別名「いやしロード」で、五感で森を感じてもらいます。
(鏡山にある演習林での「森林教室」の様子)
(一般の方々に森林の役割についてイラストを用いて説明する林業科の生徒達:写真は昨年度のものです。)
第10話では、「のべ竿」を使った「ウキ釣り」に挑戦するシーンが登場していましたが、この日も釣った魚は食べる、とアジゴをていねいに調理しておいしくいただくシーンがいつものように登場していましたね。
本校農業科では、食品製造の授業があり、先日もHPのブログで「カスタード・プディング」や「パウンドケーキ」がレシピ付きで公開されていましたね。
本校には、今年で68年目の歴史を持つ芦北高校伝統のマーマレードジャムがあります。
あらかじめ蒸した『甘夏』を果肉と皮に分け、
皮は細切りにしたうえで、釜で煮詰めます。
特殊な機械をつかって濾したあとで、糖度を測りながら砂糖を加えて煮詰め、
瓶詰めをし、殺菌して、ラベルを貼って出来上がりです!(写真は昨年度のものです)
(文面の都合上、かなりの行程を省略して紹介しています。)
(上記のアニメ放送の写真は、秋田書店様の許可を得て掲載させていただいております。)
「放課後ていぼう日誌」は、先週でテレビ放送を終了してしましたが、芦北町や本校にはアニメを通じて紹介された以上の魅力がたくさんあります。是非みなさんも、「放課後ていぼう日誌」で感じられた鮮やかな光景を直接瞳に映してみてください。
あたたかいご支援をいただきました!
東京の田町観光協会様(成田範之さん)から、野坂屋旅館様をつうじて芦北高校(生徒・教職員)に向けてマスクを280個寄贈していただきました。
(かわいらしい猫をあしらったデザインに「がんばろう あしきた」とデザインロゴがありました!)
(早速マスクをつけて、笑顔のまなざしをおくる生徒会メンバー!)
大切に使わせていただきます。ありがとうございました。
つづいて、兵庫県の2つの学校から雑巾と温かいメッセージの寄せ書きを贈っていただきました。
神戸常盤女子高等学校さんから、雑巾と、くまもんと鳥さんのやさしいハグのイラストと、カラフルの色紙の一つ一つに心のこもったメッセージを寄せていただきました。たくさんの励ましをいただき、大変ありがとうございました。
西宮今津高等学校ING部さんから、雑巾と、学校のキャラクター「しーがるくん」のイラストと部員の方々から温かいメッセージをいただきました。ING部とは?と思い学校HPを確認させていただくと、Imazu Normarization Groupの略で、ボランティアをされている部活動のみなさんということが分かりました。優しい気持ちを、どうもありがとうございました。
ここには全てを書ききれませんが、ほかにも多くのみなさまから多くの支援をいただいております。みなさまの温かいご支援により、生徒達は日々かつての日常を少しずつ取り戻しながら、毎日の学校生活を元気に過ごしております。心より感謝申し上げます。
生徒総会・生徒会役員選挙
令和2年度の生徒総会・生徒会役員選挙が行われました。
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、校内放送やスライド
を活用しました。生徒会役員を中心に、スムーズに会を進めることができました。
生徒たちは真剣な眼差しで、各教室で放送や動画等を視聴しました
その後、各学年で会場を分け、生徒会役員選挙の投票を行いました。
各自が責任を持って投票用紙に記入し、投票箱に投入しました。
農林水産大臣より激励状をいただきました!
農林水産大臣の「今年農業クラブ全国大会が中止になったため、今まで農業クラブ活動を頑張ってきた農業高校生たちを励ましたい」という思いから、本校に農林水産大臣から激励状が届きました
農林水産省九州農政局の職員より、本校生徒を代表して林業科3年の農山くん(本校農業クラブ会長)が農林水産大臣の激励状を受け取りました
今年は新型コロナウイルスの影響で様々な大会が中止や代替になりました高校3年生には来年がありません。悔しい思い、残念な思いがあると思いますが仕方ありません。しかし、学校での頑張ったことはきっと活かされる時が来ると思います様々な人たちが皆さんを応援しています!頑張ろう芦北高校生!
芦北高校体験入学!
9月13日(日)、青空の広がる晴天と暑さの和らいだ涼しさに恵まれて、芦北高校体験入学を行ないました。中学生のみなさんや保護者の方々、引率の先生方など、大勢の方にご参加いただきました。
今回は新型コロナ感染拡大予防のため、会場は「生徒会」「農業科」「林業科」「福祉科」の4つのセクションに分かれ、校内放送で開会行事の校長挨拶や諸連絡が行なわれました。
そのうえで、4つのセクションをめぐる体験型の説明会が行なわれました。
「生徒会」のセクションでは、学校紹介、部活動紹介、各学科紹介などがスライドや動画などを用いて行なわれました。
「農業科」のセクションでは、「生産・加工・販売」といった学科概要のスライドでの紹介や、果物やジャムの糖度測定を行ないました。舌で味わう感覚と、甘さを数値で測定する体験に、中学生のみなさん興味深そうでした。
「林業科」のセクションでは、葉っぱから木を当てるクイズは保護者の方も巻き込んで楽しく行なわれました。また、林業科で学ぶ自然環境の役割についても説明がありました。木工体験では、ストラップ作りを本校生のアドバイスを元に、中学生のみなさん楽しそうに取り組んでいました。
「福祉科」のセクションでは、福祉体験を行ないました。「車椅子体験」では、本校生による操作方法の案内のあとで、実際に車椅子に乗ってみたり押してみたりしてもらいました。「杖の体験」では、実際に重心のバランスをとりながら階段を上り下りしてもらいました。初めて体験することで少し緊張したり怖かったりしたかもしれませんが、先輩方のアドバイスに、みなさん笑顔で体験できていてよかったです。
本日参加いただいた中学生のみなさん、保護者のみなさん、そして引率の先生方お疲れ様でした。また、本日参加できなかったみなさんにも、芦北高校スクールガイド2020をご覧いただき、芦北高校の魅力をさらに知っていただければ嬉しいです!
豪雨災害を乗り越え、最後の夏へ~高校総体代替大会・野球独自大会~
7月の豪雨災害では、多方面からたくさんの温かいご支援ご協力をいただき感謝申し上げます。
大きな被害を受けた本校ですが、生徒たちにとって今なお、前を向く理由があります。
それは「追いかけた夢」の実現です
7月後半~8月前半にかけて高校総体代替大会、野球の独自大会が開催されました。
コロナ、7月豪雨により、厳しい環境と練習時間も削られた中での大会となりましたが、生徒たちが最後まで諦めずに戦った結果をご紹介したいと思います!
【剣道部】
男子個人戦
2回戦 3F塩根 メメ - 稲葉(慶誠) 2本勝ち
3回戦 3F塩根 ー 宮本(熊本西) 1-2判定敗退
3年生らしい、堂々たる戦いぶりでした!
熊本日日新聞にも取り上げていただきました
【男子バスケットボール部】
芦北 42 - 64 文徳
惜しくも敗れましたが、3年生を中心に粘り強く戦いました!
【弓道部】
男子・女子共に予選敗退となりましたが、すべて出し切りました。悔いはありません
【サッカー部】
代替大会城南ブロック
芦北 1-3 八代清流(2年福祉科石田1得点)
芦北 0-5 矢部
結果は敗退となりましたが、選手・マネージャーは最後まで頑張りました
さらに一丸となって10月の選手権大会に挑みます
【女子バレー部】
芦北 0-2 国府(10ー25)( 5-25)
新体制で試合が出来たことを誇りに思います
次は農高大会、春高予選に向けて頑張ります!
【女子バドミントン部】
3W笹尾 シングルス1回戦敗退
3年生1名でよく頑張り、ここまで部員を引っ張ってくれました
後輩たちの目にはしっかりその姿が焼き付いています!
【野球部】
芦北 0-8 八代東
”常笑軍団”の名の通り、最後まで野球を楽しんで、自分たちのプレーを貫きました。
これからも、しっかり前を向いて進んでいきます!!
応援ありがとうございました!
以上、今夏の高校総体代替大会・夏の独自大会の記録でした
今後とも芦北高校の応援よろしくお願いいたします
芦北高校、アニメ化(第7&8話)
ていぼう日誌第8話では、久しぶりに校舎のシーンが登場しました。
洪水被害の様子もすっかり無くなったかのように思える正門付近ですが、正門を入ってすぐ左手にツツジの木が植えられています。この地面に泥が固まっており、昨日の夕方は農業科の生徒達がその除去に奮闘していました。見えないところにも、まだ被災の後がありました。
(ツツジの木の根元に固まった泥を除去する生徒)
(1階廊下から正面玄関を窓から見える風景)
先輩達と会話する光景では1階の廊下が登場しています。現在1階の廊下の床には修復工事に向けてと思われるテープが貼られ、改修の時期を待っているところです。
保健室のシーンが登場していますが、残念ながら被災しており、現在2階の生徒指導室を保健室に模様替えして使用されています。
さて、第7話では、「穴釣り」ということで、ていぼう沿いにがらかぶ釣りをしているシーンが登場しています。先日のブログでも書きましたが、ていぼう沿いでは、林業科の生徒達がアマモの繁殖を行なっています。
(かごしま水族館内で撮影したアマモの水槽の様子:海中のイメージ)
アマモは、多くの海の生き物を育むのに役立ちます。生徒達はアマモ場における海洋生物の生物調査を行ない、様々な生き物たちの生息地として定着していることを示す発表を様々なところで行なっています。
(林業科アマモ班発表スライドより)
こちらは、生徒達がアマモ場で実際に生息を確認した生物たちです。
現在約7.2ヘクタールと当初の約30倍もの広がりを見せる野坂の浦にあるアマモ場は、多くの海洋動植物を育む大切な生息地となっています。世界的にもこのアマモ場が減少傾向にあり、アマモの植栽による環境保全活動は、多くの方々に関心を寄せていただいております。
(今回の豪雨災害でアマモ場も被害を受けており、状況については現在確認中です。)
ふたたび8話に話題を戻り、ここではテナガエビの釣りを川で楽しむシーンが登場します。
本校のすぐ隣を流れる乙千屋川周辺は、南九州西回り自動車道路が開通する以前はホタルがたくさん乱舞する生息地でした。しかし工事後、乙千屋川は以前の姿から変貌を遂げ、以前のようにホタルが乱舞する姿が見られなくなりました。
そこで、本校林業科の生徒達が地域の方々と連携して、かつての乙千屋川の姿を取り戻そうと、様々な植栽を行ないました。
(林業科ホタルプロジェクト班発表スライドより)
まず、多様な生物の繁殖地としての川床づくりとして「ネコヤナギ」や「クレソン」の植栽を行ないました。こうした取り組みのおかげで、生徒達による乙千屋川の生物調査では、多様な生物の生息が確認されました。
(林業科ホタルプロジェクト班発表スライドより)
よく見ると、このスライドの左下に「テナガエビ」がいるのが分かりますか?
また、地域連携ということで、毎年初夏にホタルの観測会を開いておりました。ホタルの幻影的な光を楽しみに、多くのみなさんが参加して下さいました。また、この様子は地元の新聞社などでも報じていただきました。
(林業科ホタルプロジェクト班発表スライドより)
こうした取り組みを、昨年「高校生水の国フォーラム」でも発表を行ない、多くの方々に関心を寄せていただきました。
豊かな森を育めば、豊かな川、豊かな海をつくることにつながります。そのうえで、豊かな森を作ることの大切さを、本校林業科の生徒達は日々学んでいます。
(ホタルまつり開催を前に、元気にポーズをとる生徒達:写真は昨年度のものです)
残念ながら、今回の豪雨災害でせっかく育んだ川床が流れてしまったとのことですが、また復活させるべく「ネコヤナギ」の植栽などに取り組まれるとのことです。
アニメ「放課後ていぼう日誌」は、下記の時間帯に放送されています。
BS11 毎週水曜深夜24:00~
RKK 毎週金曜深夜25:55~
上記の写真は、秋田書店様の許可を得て掲載させていただいております。
部員のキャラクターが面白いハーモニーを見せてくれていますが、「釣ったら食べる」をモットーにした活動が見ていてほほえましいですね
高校生のみなさんから支援をいただきました!
この夏休みの間にも、様々な方々から多くの支援をいただきました。
今回は、その中から2つの学校から送っていただきました支援物資についてご紹介します。
静岡県にある浜松学芸中学校・高等学校のみなさんから、段ボール2箱分もの様々な文具を贈っていただきました。いろんな生徒さんが、それぞれ手元から持ち寄っていただいたようで、かわいらしいキャラクターのついた文具もあり、本校生徒も大変喜んでいました。生徒の自宅が被災したところもあり、大変助かりました。みなさんの温かいお心遣い、ありがとうございました。
つづいて、愛知県の豊明高校のイラストレーション部のみなさんが、とても愛嬌のあるポップなイラストとともに応援メッセージを寄せていただきました。また、「アマビエ」をあしらったかわいらしいキーホルダーには、『がんばろう熊本』とメッセージが寄せられていました。ネットで調べてみると、このキーホルダーの作成には多くの方の寄付が寄せられていることを知りました。このような支援をみなさまからいただき、大変嬉しく思います。
(みなさんの温かい声援に笑顔で感謝を表す生徒会メンバー)
ここでは、これまでにいただいたみなさまの温かいご支援を全てはご紹介できませんが、こうしたさまざまな声援やボランティアの方々のご協力のおかげで、生徒のひとりは、「『早く学校を元の姿に戻すぞ!』、という思いがよりいっそう強まり、精神面で大きな支えにすることができました。」と感想を述べてくれました。
先日から新学期もスタートし、エアコンも何とか間に合って復旧していただきました。まだ施設設備など復旧が必要な箇所は多々ありますが、生徒達の心にはみなさんの温かい気持ちが伝わり、声援を頑張りにかえて、明るく前向きな気持ちで学校生活に臨む姿が見受けられます。みなさまのご支援、どうもありがとうございました。