Global Series Vol. 1:Ashikita Scenery
[JP]
芦北高校農業科の活動を世界へ届ける新シリーズ。
私たちが大切にしている活動の記録を厳選し、月に一度、英語版としてお届けします。
第1回は、1月16日の「課題研究発表会」の記録です。
[EN]
Sharing the passion of Ashikita Agricultural High School with the world. Once a month, we present an English edition of our specially selected stories. Vol. 1: Our Senior Research Presentation (Jan 16th).
— 2025 Agricultural Department Senior Research Presentation —
A dignified silence, the kind that makes one sit up straight, fills the General Learning Room. This is the "Senior Research Presentation" by our third-year students. The ten minutes granted to each group was far more than a mere explanation of slides.
• One group pursued the potential of cultivation using highly-oxygenated water.
• Another, believing in the potential of venison, labored in the processing room to craft the ideal "miso."
• One group took on the challenge of restoring tree vigor to Sweet Spring citrus, which had been struggling with wildlife damage and decline.
• And another explored new possibilities for cut-flower cultivation within the limited confines of planters.
From every presentation, one could feel the profound weight of the time they have invested since their start in April.
The confidence to speak for ten minutes straight does not come from textbooks. It is forged only through the experience of using one's own hands and mind, and wrestling with problems until the very end. That hard-won confidence permeated every word they spoke.
The first and second-year students watched their seniors' backs in silence. "Will we be able to stand as tall as they do one day?" In their steady gazes, I felt both that quiet self-reflection and a deep respect for their seniors.
As each group leaves the stage, "Graduation" draws ever closer. With every finished presentation, another milestone of their third year comes to a close.
As the Head of the Agricultural Department, watching them from the audience today, I was deeply moved by how dependable they have become. It was a magnificent display.
The "ability to face questions with no answers" you gained through this research will surely serve as a reliable compass on your respective paths.
Carrying these days of seeking answers with your peers as your strength, I truly hope you take flight into your next stage with confidence.
Third-year students, thank you for those exceptional ten minutes.
先日、田浦保育園の年長と一緒に「木」について学ぶ木育教室を実施しました
森はみんなの守り神!「森林の役割」を知る
最初になぜ木や森が大切なのかを、紙芝居を使ってお話ししました
水を蓄える力: 森は「緑のダム」と呼ばれ、雨水を蓄えてくれること。
空気をきれいにする力: 私たちが呼吸するための空気を、木が作ってくれていること。
土砂崩れを防ぐ力: 木の根っこが地面をしっかり支えてくれていること。
大盛り上がりの「森林クイズ」
次は、生徒たちが企画した森林クイズの時間です
「木から食べものができる?」「一番高い木は君たちの何人分?」といったクイズに、園児たちは元気いっぱい手を挙げて答えてくれました。高校生たちも、子どもたちに分かりやすく説明する難しさを学びつつ、一緒に楽しむことができました
世界にひとつだけ!「木片ストラップ作り」
最後に本校の演習林から出た間伐材などを使ったストラップ作りに挑戦!
生徒が丁寧にサポートしながら、子どもたちが自分で木を磨きました。「ツルツルしてきた!」「木のいい匂いがする!」と、感触や香りの変化に目を輝かせていました。自分のママ、パパの分も作ると2~3個作る園児もいました
作成の後は、自由交流タイム!高校生と園児が本気で遊びました。
白熱の相撲大会: 「はっけよい、のこった!」と元気いっぱいにぶつかってくる園児たち。生徒たちも負けじと(でも優しく!)応戦し、土俵(?)は大盛り上がり。
真剣勝負のオセロ: 教室では、じっくりとオセロを楽しむ姿も。園児の意外な一手に関心する生徒の姿も見られました。
楽しい時間はあっという間で1時間半の交流時間もすぐに終わってしまい、お別れの時がやってきました
最初とはずいぶん変わって打ち解けることができました
今回の交流を通じて、生徒たちは技術だけでなく、コミュニケーションの難しさや楽しさを肌で感じることができました。
来校された田浦保育園の先生方、そして一緒に遊んでくれた園児の皆さん、本当にありがとうございました!
本校ではこれからも、地域とのつながりを大切にした活動を続けてまいります。
全16回にわたってお届けしてきた修学旅行ブログも、今回がついに最終回です。
最後を飾るのは、2学年全員が詠んだ「修学旅行川柳」の紹介です。
生徒たちは旅の間、毎日その時々の想いを川柳にしたためてきました。
今回はその中から、一人ひとりに「渾身の一句」を選んでもらいました。
※川柳提出期限の都合上、一部掲載されていない生徒もおります。何卒ご了承ください。
この4日間、生徒たちは何を見て、何を感じていたのでしょうか。
あの日、あの場所で彼らの目に映った景色を、「五・七・五」の言葉から辿ります。
■ 0日目:事前指導 など
A01 楽しみで 眠れない夜 不安だな
A02 初めてだ 都会に入る 不安だな
A06 前日に 急いで帰って 準備中
F07 ついにきた おれにもなれる シティボーイ
F34 ワクワクで 前日の夜 寝れるかな
W12 不安あり 寝れるかどうか 今日の夜
■ 1日目:出発・アクアマリンふくしま など
A08 一日目 疲れを感じた バスの中
A15 夜ご飯 結構多くて きつかった
F01 久しぶり 友だちと行く 空の旅
F10 朝起きて あわてて準備 どこいった
F14 福島県 日の入り早し 夜長し
F18 大寒波 地方で気温 違いすぎ
F20 初めての 東京に びっくりだ
F31 1日目 一都六県 贅沢だ
W08 窓の外 景色変わって 旅気分
W15 温泉で 疲れが取れて いい気持ち
■ 2日目:震災学習など
A03 ご飯うま スカート少し きついです
A04 震災を 学んで見えるは 涙の雨(るいのあめ)
A12 災害は 臨機応変 大切だ
A14 大地震 恐怖の音 津波ゆく
A16 資料館 たくさんのこと 見て聞いた
A17 震災後 強く負けない 福島よ
A18 苗を植え 復興目指す 福島県
F11 復興の 道筋を聴き 苦労知る
F12 福島で 震災学習 ためになる
F23 見上げると わかってしまう 田舎者
F24 2日目で 寝不足なのに まだ元気
F26 福島の 震災身近 恐ろしさ
F27 復興に 光が見える 前進だ
F28 前向いて 頑張る姿に 心動く
F29 便利だけど 危険いっぱい 原子力
F33 福島県 復興再生 実現化
W01 この日常 当たり前じゃない 感じたよ
W05 福島で 雪が降ったよ わくわくだ
W09 災害は 臨機応変 一発勝負
W10 災害の 被災復興 見えた過去
W11 初都会 マンションみあげ そびえたつ
W16 大地震 津波の怖さを 思い知る
W18 福島の 津波の恐怖 実感した
W21 震災は 誰を救うか 選べない
W22 被災地の 現状受け止め つないでく
W23 時止まる 展示物見て 息を呑む
■ 3日目:班別自主研修 など
A05 大都会 人多すぎて こまっちゃう
A09 東京は 人が多いよ 大変だ
F02 同じ部屋 夜は結局 寝不足に
F04 東京の 地下鉄迷路 踏破する
F06 綺麗なベット 綺麗なトイレ 楽しいな
F08 都会にて 田舎者だと バレぬよう
F16 広告の 歴史に浸る あのメロディー
F22 勢いで 買ってしまったが 大満足
F25 線路の道 網のような ラビリンス
F30 想定外 いつくるのか 備えるべし
F32 東京も 変わらぬ人の あたたかさ
W03 自主研修 楽しさの中 ハプニング
W04 大都会 夜景を見ると ドキドキだ
W06 ディズニーは 現実逃避 するところ
W07 ミッキーが ミニーに愛を 伝えたよ
W14 人多く 人酔い頭痛 いとわろし
W21 撮りますよ 心近づく 夢の国
W24 お買い物 たくさん買ったよ あいたたた
■ 4日目:学科別研修・帰着など
A11 幸せな 時間は儚く 散っていく
A13 無事帰り 思い出残る 旅行かな
F03 財布より 思い出重い 帰り道
F05 4日間 楽しく過ごす 無事帰宅
F09 学び旅 終わっていく シャボン玉
F13 久しぶり 家族と再開 ハッピーだ
F15 最終日 チケットなくす 大慌て
F17 東京で 感じた家族の ありがたさ
F19 家帰り 家族に言われる おかえりなさい
F21 東京の 街見てさみしい 最終日
W02 よみがえる 胸がドキッと 検査くる
W17 気がつけば あっという間の 4日間
W19 もう今日で 東京ばいばい また来るね
■ 僕らの想いが重なり合って
旅を締めくくるにあたり、生徒たちが詠んだすべての言葉を一つに重ね合わせてみました。
一人ひとりの小さなつぶやきが、大きな一つの景色となって浮かび上がります。
中心に大きく、力強く鎮座するのは「東京」と「福島」。
しかしその周囲を、「震災」「復興」という重みのある学びの言葉と、「友だち」「感謝」「家族」「仲間」という温かな心の動きがしっかりと取り囲んでいます。
出発前の「不安」が、4日間を経て「思い出」や「満足」へと変わっていく……。
単なる観光地巡りでは終わらない、芦高生らしい「学びと絆の軌跡」が、この一枚の地図に凝縮されました。
この川柳に込められた想いを大切に、これからの学校生活も一歩ずつ歩んでいきます。
これまで16回にわたり、ブログを通じて生徒たちの旅路を見守ってくださった皆さま、本当にありがとうございました。
「学び得て 笑顔でつなぐ 明日への一歩」
4日間、生徒の傍らには常に、彼らを見守り支え続けた先生たちの姿がありました。
今回は、時に生徒以上に(?)旅を満喫した「先生たちの視点」を少しだけお届けします。
① 本会議場が教室へ:農業科担任
「あれが議長席ですか?」。
前のめりな生徒の問いかけに、先生の解説もギアが入ります。
東京のど真ん中が、一瞬にして熱気あふれる「農業科・出張講義」に早変わりした瞬間。
② 自主研修前の最終確認:林業科担任
旅の裏側で最も大切なのは安全です。
出発前のロビー、担任の先生と入念に「Check!」。
現場で培われた「安全第一」の精神とグローバルな視点の連携で、安心という土台を支える頼もしい後ろ姿。
③ 圧倒的な距離感の近さ:福祉科担任
生徒と同じ目線で、同じ感動を分かち合う。
いつも大切にしている「相手に寄り添う心」はここでも健在。
「先生、生徒との距離感ちかっ!」と思わず突っ込みたくなるほどのキラキラした笑顔で、主役である生徒たちの発見や驚きを、誰よりも近くで見守ります。
④ 東京へ来た証を撮りに:学年主任
今回の東京滞在でお世話になったパールホテル茅場町から徒歩15分。
「東京に来た証」を求めて東京駅へ。
執念の自撮りには、無事に旅を終えられる手応えと、少しの旅情が滲んでいました。
⑤ 持ってる男の「引き」:校長先生
Jヴィレッジにある蹴球神社で運試し。
引いたおみくじは、最高位の「大吉」!しかも内容は「農業」にまつわること……。
広い視点と驚異の引きで、芦高に運勢まで味方につけていました。
共に驚き、笑い、ハプニングも楽しんだ4日間。
先生たちの温かい眼差しに包まれて、生徒たちは一回り大きく成長して帰ってきました。
「先生たちも、この旅が大好きでした。」
さて、修学旅行ブログもいよいよ次が最終回。
明日は、旅の思い出を五・七・五に込めた「生徒たちの川柳まとめ」をお届けします。
どうぞお楽しみに!
「大吉の 運も味方に 芦高生」
1月25日(日)「介護福祉士国家試験」が実施され、3年福祉科の生徒が受験しました
約3年前、この福祉科に入学してきた生徒。
当初は、授業を聞いててもほぼ初めて耳にする専門用語ばかりで、プリントに書くのがやっとでした。
授業や実習、小テスト、実技テスト、発表会、交流会などなど、さまざまな学びを経験し、今こうして辿り着きました
特にこの2、3ヶ月は誘惑と戦い、いくつもの壁を乗り越え、大きく体調を崩すことなく、無事にこの日を迎えることができした。
この資格を取得して、「介護福祉士」として働くと資格手当が加算されます。
実際、卒業後に介護福祉士として就職する生徒もいます。
まさに、人生大一番と言っても過言ではありません。
会場に着いて、車内で少し心を落ち着かせます。
いざ、時間になると
誰一人不安そうに振り返ることなく、会場に入っていきました。その背中は立派でした
それだけやってきた自信の表れなのでしょう
「受験」は、人を成長させるのですね。
午前と午後、合わせて計125問。
3年間、この子たちに携わってくださったみなさま、無事に終わりました。ありがとうございました
合格発表は、3月16日(月)です
吉報を待ちます
学校への帰着から数日が経ちました。
校内には旅を終えた生徒たちの明るい声が響き、日常が戻りつつあります。
あわただしく駆け抜けた4日間の熱を落ち着かせ、大切に思い出を紡ぎ直します。
福島から東京へ。
数え切れないほどの景色に出会いましたが、後から一番目にするものは、やはり仲間と肩を並べて笑う集合写真の数々です。
旅の最中にはお届けしきれなかった、それぞれの場所で全員の笑顔が重なった大切な瞬間。
この旅を象徴する、思い出深い集合写真をお届けします。
福島の澄んだ空気の中、フィールドワークのガイドさんの言葉を噛み締めた祈りの時間。
東京の喧騒を仲間と駆け抜け、見上げた煌めく摩天楼。
同じ風を感じ、同じ食卓を囲んだクラス・学年の絆は一つです。
頬を撫でた風の冷たさも、笑い合った時の熱量も。
この旅で手に入れた「最高の思い出」は、写真の中に確かな記憶として刻まれています。
最高の景色を、最高の仲間と。
この旅を支えてくださったすべての方々に、改めて感謝を込めて。
「この笑顔が、私たちの誇りです。」
「肩寄せた 一瞬一生 宝物」
鹿児島空港での解団式を終え、一行は無事に学校へと戻ってまいりました。
バスから降りてきた生徒たちの表情には、全行程をやり遂げた安堵感と、どこか誇らしげな自信が満ち溢れています。
福島の地で命の尊さと「向き合う」
東京の喧騒の中で自律を「学ぶ」
専門学科の研修で未来を「見据える」
友と語らい、時間を「共有する」
そうして一歩ずつ、昨日までの自分を「超えていく」
そんな、成長を刻んだ濃密な4日間でした。
福島の静謐な空気の中で刻んだ「生の重み」があったからこそ、その後に降り立った東京の煌めきは、より一層、命の躍動として眩しく映ったのかもしれません。
そして今、夜の帳(とばり)が下りた学校に戻り、ふと見上げる「見慣れた」芦北の夜空。
静かな「祈り」を捧げた福島の空も、圧倒された東京の「煌めく」空も、今ここにある空とつながっています。
遠く離れた場所で感じた葛藤も、感動も、そして今日抱いた故郷への愛着も。すべてはバラバラの経験ではなく、彼らの中で、一本の確かな線となってつながります。
自分の足で歩き抜き、新しい視点を得た彼らが見る景色は、出発前よりもずっと、鮮やかな色に満ちているはずです。
膨らんだ鞄の中身以上に、彼らの心には目に見えない宝物が詰まっています。
この経験は、これからの人生を支える確固たる糧となると確信します。
生徒たちはこの旅の間、毎日の振り返りとして「しおり」に一句をしたためてきました。
後日、その心の軌跡を本ブログにてご紹介させていただきます。
彼らが何を感じ、何を学んだのか、その瑞々しい感性を楽しみにお待ちください。
看護師さん、添乗員さん、バスの運転士さんやガイドさん、そして帰校を支えてくれた先生方。
多くの方々の献身に支えられ、この旅は静かに幕を下ろします。
何より、今日まで温かく送り出し、信じて見守ってくださった保護者の皆様、本当にありがとうございました。
今夜はぜひ、お子様が持ち帰った「冒険報告」を肴に、家族団らんのひとときをお過ごしください。
最後までお付き合いいただいた皆様へ、心より感謝を込めて。
ありがとうございました。
「ただいまの 声に自信の 色がさす」
クラス別研修を終えた一行は、先ほど羽田空港へ。
いよいよ、この旅の舞台となった地ともお別れです。
午前中の研修では、農業科と福祉科が、日本の政治の心臓部「国会議事堂」を訪問。
出迎えていただいたのは、参議院議員の松村祥史様。
国会の機能や地元への熱い思いを直接お話しいただき、生徒たちにとってこれ以上ない貴重な学びの場となりました。
お忙しい中、本当にありがとうございました。
くしくも本日は「衆議院解散」という歴史的な一日。
国会議事堂の周辺は、行き交う黒塗りの車や、配備されたパトカー、そして数多くの警察官が目を光らせるなど、異例の緊迫感に包まれていました。
至る所に報道陣やカメラが構える物々しい雰囲気の中、本会議場では国会の開会に向けて慌ただしく準備を進める方々の姿があり、私自身、何度か引率で訪れたことがありますが、今日ほど「歴史の動く音」を間近に感じたことはありません。
高校生という多感な時期に、国家の未来が動く瞬間の熱量を肌で感じられる彼らを、少し羨ましくさえ思います。
その後、農業科は「銀座」へ。
都会の最先端の空気の中、熊本の香りが漂う「銀座熊本館」を訪ねました。
故郷の特産品が並ぶ光景を目にして、いっそう芦北が恋しくなったのではないでしょうか。
林業科は「林野庁」にて森林行政の最前線を学び、福祉科は「オリンピックミュージアム」で共生社会への想いを深めるなど、それぞれに充実した最終日を過ごしました。
各研修を終えた一行は、バスで羽田空港へと向かいました。
車窓を流れていく東京の街並みに心の中で別れを告げ、次第に遠ざかるビル群を名残惜しそうに見つめる生徒たちの表情が印象的です。
ここで、この旅に同行してくださった看護師さんとお別れです。
日々の健康管理はもちろん、移動中の細やかな体調確認など、プロの視点での温かいケアがあったからこそ、全員でここまで歩んでくることができました。心より感謝申し上げます。
チェックインを終え、出発ゲートへと向かう生徒たちの顔には、楽しかった旅の余韻と、故郷を懐かしむ穏やかな表情が入り混じっています。
これより機体に乗り込み、九州の空へと向かいます。
次に更新する際は、鹿児島、それから芦北の地よりお届けいたします。
「旅の果て 笑顔で帰る までが旅」
修学旅行4日目、最終日の朝を迎えました。
さすがに少し疲れの色も見えますが、朝食会場に集まった生徒たちは、最後までこの旅を楽しみ尽くそうという活気に満ちています。
昨夜は、修学旅行最後の夜。
消灯までの時間、それぞれの部屋ではどんなことが語り合われたのでしょうか。
福島の地で感じたこと、東京の街に圧倒されたこと、そして何気ない友人との笑い話……。
ここで交わした言葉や、共に笑い転げた記憶を、どうかずっと忘れないでいてほしいと願います。
都内で2泊お世話になったホテルとも、今朝でお別れです。
ロビーに運び出されたお土産の袋の量を見ると、昨夜のパッキングはさぞかし大変だったことでしょう。
「中身、全部入った?」と声をかけたくなるほど、思い出と荷物がパンパンに詰まったバッグを手に、一行は最終目的地へと出発します。
本日の午前中は、クラス別研修です。
農業科は、日本の政治の中心「国会議事堂」と、洗練された文化の街「銀座」へ。
林業科は、わが国の森林・林業行政の拠点である「林野庁」へ。
福祉科は、「国会議事堂」の見学、そして、共生社会と平和の祭典を学ぶ「オリンピックミュージアム」へと向かいます。
さて、ホテルの朝食も美味しいですが、そろそろ、あの穏やかな芦北の海や、食べ慣れた「いつもの朝ごはん」が恋しくなってはいませんか?
羽田空港から九州への帰路につくその瞬間まで、この4日間で得た経験をしっかりと心に刻み、この旅を丁寧に締めくくります。
「膨らんだ 鞄の重みが 見た世界」
日没を迎え、昨日車窓から眺めた「光の海」へと姿を変えた大都会。
その大海原から、それぞれの航路を終えた「小舟」たちが、続々と母港であるホテルへ帰港してきました。
朝、期待と緊張を抱いて出航した時とは違い、その表情には確かな達成感と、心地よい疲れが混じっています。
「本当に、想像以上に人が多すぎて酔いそうでした!」
「見たいところが多すぎて、時間は全然足りません!」
ロビーのあちこちで、自分たちの「冒険報告」が賑やかに交わされています。
そんな中、ひときわ心温まる「再会」もありました。
自主研修中、東京で暮らす実の兄と合流した生徒がいたのです。
実はお兄さんも本校の卒業生。
偶然にも、かつての恩師である校長先生と、東京の地で久しぶりの再会を果たすという嬉しいサプライズも重なりました。
学び舎を巣立ち、都会の荒波の中で逞しく生きる先輩の姿は、今の生徒たちの目に、何よりも輝く「未来の指標」として映ったことでしょう。
両手いっぱいのお土産という名の「宝物」だけでなく、自分たちの力で街を歩き抜いたという自信が、その背中を少し大きく見せてくれます。
電車内の独特の匂いや、画面越しにしか見たことのない輝く景色。
耳をかすめる数々の国の言葉に、頬を打つ冷たいビル風。
そして仲間と笑いながら頬張ったフードの味。
こうした初めてだからこそ感じられる瑞々しい感覚を、大切にしてほしい。
情報の海で知ったつもりになるのではなく、自らの足で立ち、五感で受け止めた東京。
この鮮烈な体験を、どうかずっと、心のフォルダに刻んでおいてほしいと願います。
さて、いよいよ今夜は修学旅行最後の夜です。
今日一日の出来事、これまでの旅の思い出……尽きることのない話を、友人たちと心ゆくまで語らってください。
ただし、明日の最終航海を最高のコンディションで迎えるために、消灯時間はしっかりと守りましょう。
明日は午前中に都内を見学し、午後の飛行機で羽田空港から鹿児島空港へと向かいます。
学校への到着は、予定通り18時10分頃を見込んでいます。
(※交通状況やフライトの状況による急な変更等は、「すぐーる」にてお知らせいたします)
仲間と過ごす、かけがえのない夜。
静まり返った廊下の先に、心地よい余韻が漂う3日目の締めくくりです。
「迷い道 抜ければ顔つき 大人びて」
なかなか紹介できず、申し訳ありません。
生徒たちが都会の海へと漕ぎ出し、母港でその帰りを待つひと時を借りて、これまでの道中で集めた大切な記録の断片を届けます。
言葉を重ねる必要のない、生徒たちのありのままの表情。
福島での深い学び、仲間と過ごした何気ない時間、そのすべてがこれからの彼らを支えるものとなってくれれば幸いです。
確かな絆を帆に受けて、生徒たちは今、この瞬間も未知なる挑戦を続けています。
まもなく、日没。 経験という名の宝物を積んだ小舟の帰港を、静かに待ちます。
「この瞬間(とき)を 心のフォルダに 全保存」
福島の静寂の中で、深く「生」を見つめた昨日。
その学びを確かな心の羅針盤に変えて、修学旅行は3日目の朝を迎えました。
しっかりと朝食を済ませ、身支度を整えた生徒たちの熱気が、ホテルのロビーを包み込んでいます。
出発を「出航」になぞらえるならば、予定時刻は 8時30分。
しかし、抑えきれない期待からか、 8時を回る頃には多くの班がすでにロビーへと集結してきました。
そこはさながら、未知なる海へと漕ぎ出すための「港」。
先生や添乗員さんとの最終確認を終え、「船長」(リーダー)たちは、母港(ホテル)と自分たちを繋ぐ「現代の羅針盤」である貸し出し用の携帯端末を手に、自分たちを、そして仲間の背中を力強く押し合います。
「よし、いこう。準備はいい?」
「大丈夫、絶対たどり着けるよ!」
彼らがこれから「舵を取る」のは、多彩な表情を持つ東京という大海原。
流行の発信地「渋谷・原宿」、韓流・韓国カルチャーの聖地「新大久保」、高層ビルがそびえ立つ迷宮「新宿」、アニメの熱気が渦巻く「池袋」、ポップカルチャーの殿堂「秋葉原」、伝統の風吹く「浅草」、活気溢れる「アメ横」、夢の世界が待つ「舞浜」。
それぞれの目的地という名の「島」を見据え、生徒たちの瞳が輝きます。
ロビーの隅で入念に海図(ルート)を攻略する慎重な班。
対照的に「まずは駅まで!」と勢いよく帆を張る班。
錨(いかり)を上げる姿一つにも、それぞれの個性が溢れていて、見送る私たちもつい笑みがこぼれます。
一歩外へ出れば、そこは日本一の巨大都市。
昨日、車窓から眺めていた「光の海」が、自分たちが渡る「リアルの街」へと姿を変えます。
自分たちで立てた緻密な計画と、船員(なかま)との絆を頼りに、都会の荒波へと漕ぎ出していく生徒たち。
たとえ不意の霧に巻かれ、激しい嵐が行く手を阻むことがあっても、仲間と頭を突き合わせて自分たちなりの「航路」を見つけていく。
この「航海」のプロセスこそが、この研修の醍醐味です。
福島で受け取った「今を全力で生きる」という熱量を胸に。
今日は東京のエネルギーを全身で受け止め、一回りたくましくなって戻ってくるのを、楽しみに待っています。
日が落ちる頃、荒波を越えた各班の「小舟」が、安らぎの母港であるこのホテルへと次々に帰港してくることでしょう。
その船体いっぱいに積み込まれた、経験という名の「宝物」の話を聞くのが、今から楽しみでなりません。
「嵐さえ 友と笑えば 追い風に」
福島を出発する時は、雲ひとつない快晴でした。
学びの余韻を乗せたバスは、一路、都心へと向かいます。
空が琥珀色に溶け出す頃、車内を優しく満たしたのは「黄昏時(たそがれどき)」の光。
震災遺構で向き合った命の重みを咀嚼するように、生徒たちは心地よい疲れの中で静かな眠りについていました。
ふとタイヤのリズムが変わり、生徒たちが目を覚ますと、そこには眠る前とは全く違う景色が広がっています。
いつの間にか車線は増え、ひしめき合うテールの赤灯が河のように連なる。
福島の広い空から、光の壁がそびえ立つ大都会へ。
「わあ……きれい......」
寝ぼけ眼に映る光の海。
ふと見上げれば、行きに見たあのスカイツリーが、深い暗闇の中で静かに、そして力強く光を放っています。
今日見た「モノクロの記憶」と対照的な「色彩の奔流」。
その輝き一つひとつに誰かの営みがあることを、今の彼らなら感じ取れるはずです。
ホテルに到着し、明日の最終確認。
本日も大きなトラブルや体調不良者はおらず、全員元気です。
予報では「最高気温7℃」と冷え込みそうですが、憧れの街を前にした彼らには、そんな寒さも関係ないのでしょう。
福島で受け取った「今を生きる」バトンを胸に。
いよいよ明日は、自分たちの力で未知の街を切り拓く、「大冒険」が始まります。
地図を広げ、仲間と笑い、都会の荒波に飛び込む彼らの背中を、今は静かに見守りたいと思います。
最高に輝く笑顔に出会える一日になりますように。
おやすみなさい。
「刻む過去 照らす東京 知る重み」
スクリーンに映し出される、街を覆い尽くす波。
防護服に身を包み、見えない恐怖の中で懸命に作業を続ける人々。
かつての穏やかな日常が、一瞬にして音を立てて崩れ去る記録の数々——。
午後の研修は、まず「東日本大震災・原子力災害伝承館」を訪れるところから始まりました。
そこにあったのは、地震、津波、そして原子力災害。
それらが複雑に絡み合い、人々の暮らしや産業、そして地域の大切な「つながり」までもが断ち切られてしまった福島の姿でした。
15年前、まだ幼かった生徒たちの記憶にはないはずの光景が、静かな、しかし確かな重みを持って迫ります。
伝承館で事実を胸に刻んだ後、案内役の「おおがい」さんがバスに同乗し、現場を歩くフィールドワークへ。
車窓を流れる双葉町の景色に、車内は再び静まり返りました。
「避難は3日くらいだと思っていた。それが9年間の避難生活になった」 とおおがいさんが語る、当事者だからこその重みのある言葉。
まだ学校さえ再開していない風景。
剥き出しの壁に絡まり、建物を飲み込もうとする蔦。
そして、あの日から15年間、ずっと干されたままの洗濯物……。
伝承館で学んだ「複雑な震災の姿」が、今も解けない魔法のようにこの場所に留まっている現実を、生徒たちは肌で感じていました。
バスが浪江町の震災遺構「請戸小学校」に到着したその時、空からは静かに雪が降り始めました。
剥き出しの天井、津波に削られた壁、歪んだまま止まった時計。
冷たい雪は、かつて子供たちの声が響いていた教室にも静かに降り注ぎます。
教室の黒板には、訪れた人々やかつての在校生たちが刻んだメッセージが残されていました。
再会を願う言葉、震災を忘れないという決意、未来への祈り。
雪の白さが、黒板に刻まれた人々の想いをより鮮明に浮かび上がらせます。
しかし、校舎の向こう側に目を向ければ、ダンプカーが走り、新しい施設が建設されている光景もあります。
あの日から止まったままの「モノクロの過去」があるからこそ、今、目の前で懸命に色を取り戻そうとしている「カラーの今」の尊さが、生徒たちの瞳に焼き付きます。
あの日、必死に高台へと駆け抜けた児童たちの鼓動。
今も遠く離れた地で避難生活を続ける人の郷愁。
故郷へ戻るべきか悩み、葛藤し続ける人々の揺れる心。
そして、あの日から帰らぬ大切な人を、今も静かに想い続ける方々の祈り。
目の前の遺構を見るだけでなく、今ここにいない「誰か」の想いに静かに想像力を羽ばたかせ、その痛みや祈りに触れようとすること。
それ自体が、彼らにとって何物にも代えがたい「学び」になったのではないでしょうか。
15年という、彼らのこれまでの人生とほぼ同じ時間をかけて、一歩ずつ歩んできた福島の息吹。
幼かったあの日から、自分の足で未来を選べる年齢になった今、彼らはこの「繋がれたバトン」をどう受け取ったのでしょうか。
バスは今、次なる目的地、光り輝く都心へ向けて走り出しました。
「雪よ舞え 黒板の夢 包むよう」
修学旅行2日目の朝を迎えました。
朝の冷え込みもあり、数名ほど腹痛を訴えるなど少しの体調不良は見られましたが、朝食をしっかりとり、午前中の研修が始まる頃には全員が概ね元気に顔を揃えました。
現在は全員揃って、午後のフィールドワークへと出発しています。
午前中、Jヴィレッジにて行われた3学科別研修。
農業科の生徒たちが向き合ったのは、株式会社ReFruits代表の阿部翔太郎様です。
福島県大熊町で「キウイで世界を驚かす」という志を掲げ、若手農業者として最前線を走る阿部さんの言葉に、生徒たちは一瞬で引き込まれました。
大学在学中から大熊町に関わり、卒業後すぐにこの地で栽培を開始された阿部さん。
かつては記者を目指していたという阿部さんが、なぜ「実践者」として土に触れる道を選んだのか。
語られたのは、キウイの歴史から大熊町の現状、そして避けては通れない放射線の影響まで。
栽培だけに留まらず、新品種の研究や加工、そして美味しさを本質に置いた「持続可能な農業」のビジョンでした。
「復興のためというより、自分がやりたいことが見つかったから。原発や震災復興という言葉に依存しない、自律した農業を目指したい」
その言葉は、5年前の水害を経験した故郷・芦北を知る生徒たちの胸を熱く焦がしたようです。
自らの足で立ち、地域を良いものにしていこうとする阿部さんの姿は、一つの理想の「カッコ良さ」として映ったに違いありません。
「自由に、でもカッコ良く生きよう!自分が生きる地域、社会を良いものにしていこう!」
研修室に響いたこのメッセージを深く胸に刻み、生徒たちはバスに乗り込みました。
バスの窓越し、森の向こう側に姿を現したのは福島第二原子力発電所です。
先ほど阿部さんから伺った「大熊町の歩み」と、遠くに見える高い煙突。
静まり返った車内で、生徒たちは言葉を飲み込むようにして、その景色をじっと見つめていました。
研修を経て、歴史の背景を知った生徒たちの目には、今、今朝とは全く違う重みを持った景色が見えているはずです。
バスは今、止まった時間と動き出した時間が混在する街、浪江・双葉へと向かっています。
「冬の陽に 学びを重ね 街を見る」
都会の喧騒を離れ、バスが常磐道を北上すること約3時間。
福島県いわき市にある「アクアマリンふくしま」に到着しました。
バスを降りた瞬間、生徒たちを迎え撃ったのは、海沿い特有の激しい潮風でした。
その鋭く冷たい感触に、誰もが思わず肩をすぼめ、足早に館内へと駆け込みます。
しかし、一歩中へ入ればそこは別世界。
東北の豊かな海を再現した水槽には、力強く泳ぐカツオの群れや、悠然と舞うエイの姿がありました。
水槽越しに差し込む夕方の柔らかな光と、水のゆらめき。
生命(いのち)の輝きを辿る時間の締めくくりには、この館のシンボルでもある「潮目の海」の巨大な三角形のトンネルをくぐり、神秘的な青の世界に包まれながら、福島の海の生命力を肌で感じているようでした。
生命の温もりに満ちた館内を後にし、再び屋外へ。
出口に集まった生徒たちの手には、早速お土産の袋がいくつも揺れています。
サンマのぬいぐるみや、アザラシの鳴き声が聞こえてきそうな愛らしい品々。
「このペースで買っていって、最後まで持ちきれますか?」と思わず声をかけたくなるほど、満足げな笑顔が溢れていました。
しかし、バスへ向かう足元に忍び寄っていたのは、ついに0℃へと達した厳しい冬の冷気でした。
到着時より一段と研ぎ澄まされた空気。吸い込むたびに肺の奥がツンと凍える感覚に、生徒たちは大切そうにお土産の袋を抱え、白い吐息を弾ませてバスへと急ぎます。
刻一刻と深まる福島の夜を、文字通り肌で実感する瞬間でした。
福島の海に別れを告げ、バスはさらに北へ。夕闇が迫る中、本日宿泊する楢葉町の「Jヴィレッジ」へと無事に到着しました。
サッカーの聖地として名高いこの場所は、かつて福島第二原発からわずか数キロという距離にありながら、震災直後には事故対応や復興の最前線基地として機能した場所でもあります。
今、窓の外に広がる美しい芝生と、凛と澄んだ夜の静寂。
その静けさの向こう側に、確かにあの日の記憶と、人々の不屈の歩みが息づいていることを感じずにはいられません。
今日は長距離の移動となりましたが、心地よい疲れとともに、生徒たちは一人も体調を崩すことなく元気に1日目の全行程を終えています。
まずは今日一日を頑張った自分たちをねぎらい、この地で過ごす夜を大切にしたいと思います。
明日は双葉町や浪江町でのフィールドワーク。
15年の月日を経て、復興へと歩むこの地の「今の息吹」を、真っ直ぐに受け止めてきます。
※次回の更新は明日の朝を予定しています。2日目の学びの様子も、どうぞ楽しみにお待ちください。
福島の 冷気は明日の 道しるべ
一歩進むごとに、日常が遠ざかり、空の旅が近づいてきます。
この橋を渡れば、いよいよ雲の上の世界へ。
阿蘇くまもと空港を飛び立ち、約1時間半。
羽田空港に降り立つと、ターミナルの自動ドアが開いた瞬間、ひんやりと乾いた都会の風が肌を刺しました。
熊本のしっとりとした寒さとはまた違う、どこか急ぎ足で洗練された空気の匂いが鼻をくすぐります。
空港ビルを後にし、大型バスに揺られて首都高速へ。
「うわ、車がすごいね!」
「どこまでも並んでる……」
途切れることのない車の波や、すれ違う大型トラックの圧倒的な多さに、生徒たちは窓に釘付けです。
そんな中、霞む冬空を突くようにして現れたのは、巨大なスカイツリーの姿でした。
ビル群の向こうにそびえ立つその圧倒的なスケールを間近に感じ、車内のあちこちから再び感嘆の声が上がります。
一路、常磐道を北へと向かう車中。
窓の外には林立するビル群、そしてどこまで走っても途切れることのない住宅地の波が続いています。
熊本で見慣れているはずの家並みや道路でさえ、この巨大な「都会の迷宮」の一部だと思うと、すべてが新鮮で、特別なものに見えてくるから不思議です。
都会の大動脈が持つ力強いエネルギーに包まれながら、車内ではお待ちかねのお弁当タイムが始まりました。
仲間と肩を並べて食べる食事を楽しんだあとは、バスはいよいよ福島県へと入ります。
次なる目的地は「アクアマリンふくしま」。
震災から力強く立ち直ったこの地の「今」に触れる旅が、ここから本格的に始まります。
「冬の風 見るものすべて 旅の色」
まだ街が深い眠りの中にある午前6時20分。
キーンと冷えた冬の空気を震わせるように、2年生75名が体育館へと集まってきました。
アスファルトに響くキャリーバッグのゴロゴロという音、早朝とは思えないほど元気な挨拶。
吐き出す息は真っ白ですが、整列した生徒たちの瞳には、これから始まる未知の4日間への期待が熱く灯っています。
少し眠そうな目をこすりながらも、どこか誇らしげで、弾むような笑顔。
その一つひとつの表情から、この日をどれほど心待ちにしていたかが伝わってくるようです。
結団式では、教頭先生の激励の言葉があり、続いて福祉科の遠山くんが「安全に、そして多くのことを学び、最高の思い出を作りましょう」と、力強く決意を語ってくれました。
予定の午前7時よりすこし先に。大型バスのエンジンが重低音を響かせ、ゆっくりと校門をあとにします。
まだ暗い中、温かく送り出してくださった保護者の皆様。
そして、円滑な出発のために交通整理や誘導を担ってくれた職員の仲間たち。
多くの方々の支えがあって、この旅が始まるのだと改めて身が引き締まる思いです。
バスは一路、阿蘇くまもと空港へと走り出しました。 五感のすべてを研ぎ澄ませて、実り多き旅にしてまいります。
「朝陽待つ 白き息さえ 弾ませて」
「ついに明日だね!」 総合学習室に集まった生徒たちの間から、そんな弾んだ声がざわざわと心地よく聞こえてくる午前中。
いよいよ明日、2年生75名が福島・東京への旅に出発します。
3時間目からの事前指導を前に、1時間目、2時間目の授業中から、どこか「うわの空」だったのでは……。
見上げれば窓の外には広い空。
生徒たちの心は、授業のチャイムよりも一足先に芦北を飛び出して、もう飛行機の中へと乗り込んでいたに違いありません。
■ 期待を膨らませて
事前指導では、集団行動のルールについても改めて確認を行いました。
「5分前行動」や「感謝の挨拶」といった約束ごとも、明日からの時間を自分たちの手で最高のものにするための大切なステップ。
楽しみを成功させようとする前向きな熱気が、冬の教室のひんやりとした空気を、優しく暖めているようです。
しおりをパラパラと捲りながらルールを学ぶ時間も、これから始まる未知の体験への高揚感に包まれていました。
■ 最後のパッキング、進んでいますか?
放課後、いつもより少し早足で教室をあとにする生徒たち。
その「明日が待ちきれない!」という背中を見送っていると、ふと「あ、あれ買い忘れた!」なんていう声がどこからか聞こえてきそうな気がしています。
今ごろご家庭では、「今からお店が開いているうちに買ってこなきゃ!」と焦る我が子に、
「もう!こんな時間になって言わないでよぉ……」なんていう保護者の皆様の苦笑い。
そんなバタバタと準備に追われる、賑やかで温かな風景が目に浮かぶようです。
何度も「しおり」を確認して、準備万端。
着替えと一緒に、「たくさんのことを学ぶ気持ち」もしっかりバッグに詰め込んで。
明日の朝、期待でパンパンに膨らんだ荷物を抱えて、元気に登校してくる姿を楽しみに待っています。
■ 朝陽とともに始まる旅
明日の出発式(結団式)では、福祉科の遠山くんが代表として旅への決意を表明してくれます。
集合は「朝6時20分」
まだ冷え込みの厳しい時間になりますが、ご家庭での温かい送り出し、どうぞよろしくお願いします。
大切なお子様をお預かりし、安全を第一に、心揺さぶられるような素晴らしい体験を積み重ねてまいります。
旅先で出会う風景、生徒たちの笑顔、新しい発見に驚く声。
その一つひとつを、このブログを通じて丁寧にお届けします。
明日の朝、元気な「おはよう!」の声に出会えることを願って。
「心はもう しおりの中の 空の下」
生きる喜びの基本は食べること
いつまでも美味しさを楽しめる生活をしたい
しかし、高齢による衰えや、障がいによるお口まわりの機能が低下している方々にとって、口から食べることが難しくなる場合もあります。
こんな時に、食べやすさ飲み込みやすさに配慮した食べ物やレシピがたくさん考案されています。
今回は、その食べ物を実際に食べてみました。さらに、それを食べていただく「食事介助」をしました。
とろみのあるもの、通常より柔らかくしたもの、カロリーを少し高めにしているもの、などなど。
いつも食べている味に慣れている分、少し違和感がある食べ物もあったようです。
ー どのようにすれば、美味しく食べていただけるか ー
声かけやタイミングなどいろいろ考えながら、介助する必要があります。
「噛む力」「飲み込む力」「味覚」
特にこの3つの機能が、食事の安全性と満足度を左右します。
今回の授業で、「食事」と「介護」を考えるきっかけになりました