学校生活(芦高ブログ)

カテゴリ:農業科

鉛筆 結び吊り 黄色く染まる その日まで

 本日の農業科2年生「総合実習」は、ハウス内での「不知火(しらぬい)」の枝吊り実習です

 果実が順調に肥大してくると、その重みで枝がぐんぐんと垂れ下がってきます。

 そのままにしておくと、最悪の場合は枝が折れてしまうことも……。

 そこで、ハウスの上に張り巡らされたワイヤーから麻紐を伸ばし、果実のついた枝を吊り上げて支える技術を学びます。

 

【プロの技「一工夫」を体得する】

 キュッ、シュッ。

 一見、ただ紐を結んでいるだけのように見えますが、実はここに必要なのが農業科ならではの「一工夫」です。

  ・果実の成長に合わせて「高さ調整」が簡単にできること

  ・果実を傷つけず、でもしっかり固定できること

  ・収穫後の「撤去」のときに、サッと簡単に解けること

 2年生たち、この結び方を夏休みの間に実習室内で何度も何度も繰り返し練習してきました。

 指先が覚えるまで叩き込んだあの成果を、現場の実習で発揮する時がまさに今です。

 

【指先に込める、未来の収穫への想い】

 「よし、この高さでバッチリ!」

 手元に集中しながら、一本一本の枝と丁寧に向き合う生徒たち。

 夏休みに実習室でトレーニングを重ねていた姿から一転、実際のハウス内で迷いなくサクサクと結び目を作っていく姿には、頼もしい成長が感じられます。

 

【見事な黄色に染まるその日まで】

 枝を吊り上げてもらい、どこか誇らしげに青空に向かって持ち上がった「不知火」の果実たち。

 しかし、本格的な収穫はまだまだ先です。

 これから秋を越し、緑色の果実が鮮やかな黄色へと色づき、甘みが乗った見事な果実に育つまで。

 生徒たちの手による細やかな管理実習は、これからも続いていきます。

 自分たちの手でしっかり支えた「不知火」

 最高の収穫期を迎えるのが今から楽しみです。

鉛筆 一瓶に 詰める成長 一歩ずつ

 本日の農業科2年生の「食品製造」は、実習室で「イチゴとブルーベリーのミックスジャム」製造に挑戦です!

 実習に入る前の全体説明では、先日教室の座学で学んだ「ゲル化の三要素(糖度・酸度・ペクチン)」について、振り返りました。

 めざす目標糖度は60度。

 理論で学んだ知識が、いよいよ目の前の実習とつながっていきます。

 

【一滴一滴に込める緊張感】

 全体説明を終えたら、充填作業へ。

 熱々のジャムを扱うのは、2年生にとって今回が初めての実習です。

 微調整の基準は「ビンの首まで確実に入っているか」

 少なすぎても多すぎてもいけないため、目の前の瓶をじっと見つめながら「あと数ミリ……!」と慎重にスプーンを動かします。

 熱い瓶をこぼさないよう丁寧に拭き上げる手元には、心地よい緊張感が漂います。

 

【密閉直前!最後の最後まで手抜きなし】

 いよいよ最終段階、キャップを締める「密閉」の工程へ。

 ここでしっかりチェックすると、中にはほんの少しだけ量が足りず、急遽ジャムを注ぎ足して微調整する瓶もいくつかありました。

 「もうちょっと足そう!」

 「よし、これで首までピッタリ!」

 最高のジャムを届けるため、最後の1瓶まで妥協せず、声を掛け合いながら丁寧に仕上げていきます。

 

【未来の名人に育つ日まで】

 そんな2年生の奮闘を見守りながら、ふと頭をよぎったのは、以前投稿した先輩たち(現3年生)の手際の良さでした。

 

 過去のブログはこちら→「共に行く 地域と歩む この一歩」

 

 無駄のない動きでテキパキと実習を進める先輩たちも、最初から完璧だったわけではありません。

 今日の2年生のように、座学の知識を現場で試し、量の加減に悩み、注ぎ足しながら一歩ずつプロの技術を身につけてきたのです。

 教室で学んだ知識が、今日の手探りの実習を通して一つひとつ自分の技術へと昇華していきます。

 先輩たちの背中を追いかけながら、ここからどんどんレベルアップしていこう、2年生!

鉛筆 鉄パイプ 打ち込み挑む 知恵比べ

 昨日の1限目、農業科3年生の「課題研究(果樹班)」での出来事です。

 

 「獣害から果樹園を守る」をテーマに掲げる彼らが、日課である果樹園の見回りのため坂道を登っていたときのこと。

 

 「あれ……? ネット倒れてない?」

 「あっ……!」

 目の前に広がっていたのは、見事に倒された露地不知火園のネットでした。

 

【現場に残されたくっきりと重い痕跡】

 ゾクッ……。

 一歩園地に足を踏み入れると、異変はすぐに分かりました。

 足元には無数の鹿のフン。

 さらに不知火の木を観察すると、鹿の口が届く高さの葉が見事に削ぎ落とされ、綺麗な「ディアライン(鹿の採食線)」が出来上がっていたのです。

 

「これがあいつらのやり方かぁ〜〜!」

 

 被害の大きさに驚きつつも、即座に対応策会議をスタート。

 まずは設置していた自動撮影カメラの位置を変更して犯人を特定することにし、本格的な復旧作業は翌日の課題研究で行うことに決定しました。

 

【深夜1:38、カメラが捉えた犯人!】

 カシャリ。

 翌朝、回収した自動撮影カメラのデータをチェックすると……そこには深夜1:38、暗闇の中で堂々とたたずむ「鹿」の姿がくっきりと写っていました。

 

 犯人確定です!

 

 「絶対にこれ以上侵入させない!」

 生徒たちのエンジンが一気に回ります。

 

【即行動!廃材を活かした補修作業】

 ビィーン、ガツン!

 早速、廃材の鉄パイプをカットし、倒れたネットを補修しながら頑丈な支柱を追加していきます。

 支柱作成や杭打ちも、これまでの実習で鍛えたチームワークで手際よく進め、ひとまず鹿が入らないよう防御陣形を完成させました。

【戦いは、ここからが本番!】

 物理的な防御は一旦完了しましたが、これで終わりではありません。

 今後は「音」「匂い」など、どうやって鹿を遠ざけるか(忌避対策)の実証実験に入っていきます。

 相手は山の野生動物。

 一筋縄ではいきませんが、自分たちの「不知火」を守るため、そして課題研究を成功させるため!

 果樹班と鹿との知恵比べ、まだまだ熱い戦いは続きそうです!

鉛筆 重ねる手 夢も膨らむ メロンパン

 本日の農業科3年生「食品製造」は、実習室全体が甘〜い香りに包まれる人気メニュー、「メロンパン」製造です。

 これまで何度も作ってきた基本の丸パン。

 今回はその上にサクサクのクッキー生地を被せ、格子模様を入れて焼き上げます。

 実習自体はとっても楽しくてワクワクするものですが……実はこのメロンパン、これまでのパン作りとは一味も二味も違います。

 

【楽しさの裏に、計算されたプロの技】

 ペタッ、サクッ、パラパラッ。

 クッキー生地の大きさや形、手の熱でダレない絶妙な温度管理、そして全体を包み込む丁寧な手つき。

 さらに、仕上げのグラニュー糖のまぶし方ひとつで、見た目も食感もガラリと変わります。

 声を掛け合いながら成形していく時間は、やっぱり製パン実習ならではの楽しさ。

 こうやって一つずつコツを掴むたび、確実にレベルアップしていきます!

 

【目の色が変わった!勝負の夏】

 しかし、ふと生徒たちの手元や表情に目をやると……いつにも増して、真剣そのもの!

 現在、3年生はまさに就職活動の真っ只中。

 来年4月から実際に「食品製造」の現場へ飛び込もうとしている生徒もいます。

 自分の将来がリアルに見えてきた今、実習に向き合う「目の色」が完全に変わってきました。

 

 「もっと上手くなりたい」

 「一発で綺麗な形にしたい」

 ——その真っ直ぐな想いが、手先の集中力に現れています。

 

【取材の特権!焼き立てをいただきます】

 サクッ……フワッ! というわけで、取材の特権(?)として焼き立てを1つ試食させてもらいました。

 ……はい、文句なしのメチャウマです!

 外側のクッキー生地は香ばしくサクサク、中のパンは驚くほどふんわり。

 絶妙な温度管理と丁寧な成形が、そのままこの最高の食感に表れています。

 作る楽しさを全力で味わいながら、自分の未来へ向かって本気で挑む3年生。

 見事に焼き上がったこのメロンパンのように、みんなの夢もでっかく膨らむよう、全力で応援しています!

鉛筆 雨ならば 雨の仕事を 黙黙と

 気がつけば、前回の投稿から一ヶ月が過ぎていました……!

 連日の猛暑から一転、本日はあいにくの雨。

 外での実習はストップですが、天気と喧嘩してもしょうがない!

 雨には雨の日の、やることがあります。

 

 というわけで、農業科3年生の果樹専攻生たちは実習室へ集合。

 今日は絶好の「刈払機メンテナンス日和」として、日頃お世話になっている相棒たちを徹底的に手入れすることにしました。

 

【相棒への感謝を込めて、フルコース】

 シャカシャカ、キュッ。

 まずはエンジンの呼吸を支える「エアフィルタ」や、綺麗な燃料を送る「燃料フィルタ」の清掃からスタート。

 溜まった汚れを淡々と払い落としていきます。

 続いて、エンジンの心臓部である「スパークプラグ」

 煤(すす)で真っ黒になった先端を丹念に磨き上げ、力強い火花が飛ぶように復活させます。

 

【見えない場所こそ、手抜きなし】

 ニュルッ。

 ギヤケースへ新しい「グリス」をしっかり注入。

 さらに作業効率を左右する「ナイロンコード」の巻き替えです。

 絡まないよう手元に集中し、均一な力加減でくるくる、パチッとセットしていきます。

 雨音だけが響く実習室で、各自が黙々と機械と向き合う静かな熱気が心地よい時間です。

 

【次の青空の下へ向けて】

 すべてのメニューを終え、最後はエンジン始動。

 ブォン、ブォーン!

 実習室に響き渡る力強い排気音。

 相棒たちも「いつでもいけるぞ」と言わんばかりに息を吹き返しました。

 雨が上がれば、また容赦ない草刈りとの戦いが始まります。

 でも大丈夫。

 雨の日に自分たちの手でしっかり仕立て上げた相棒たちが、次の晴れ舞台で最高の仕事をしてくれるはずです。

 雨は雨なりに、やることやって準備万端。

 チーム果樹、いつでも出動OKです!