この1年取り組んできた「課題研究」の成果を林業科の授業等でお世話になった方や1,2年生に向けて発表しました。
3つの班に分かれて研究をしてきた内容は以下のとおりです。
「森育・木育班」:林地残材を活用した木製ペット用品の開発と森林環境教育の実践
「林家ハンター班」:「林ハンター」鳥獣被害対策の実践と研究 ~地域の森は私たちが守る~
「アマモ班」:アマモの促成栽培における基礎研究Part2
私が授業と重なっていて発表をしっかりと聞くことができませんでしたが、最後に講評をした林業科主任の前島先生の話から、それぞれの班で課題を考え、その解決に向かって一生懸命取り組んできたということが分かりました。こういった研究を行うということは、専門学科ならではの取り組みであり、その成果は、本当に高校生かと思うほどのものばかりです。
発表を聞いていた林業科の1,2年生は、しっかりとメモを取っていたのも印象的でした。来年、再来年は、こんな立派な先輩方がおこなったような研究をしていくことと思います。(K)
林業科1・2年生を対象に木育講座が行われました。
講師は熊本大学教育学部教授の 田口 浩継 先生でした。
森林の働きや私たちの生活とどのような関りがあるかについて講義をしていただきました。
「林業で二酸化炭素を吸収する木を伐採することは環境に悪いのでは」という質問が以前子どもからあったそうです。
樹木は二酸化炭素を吸収しながら成長していきます。しかし、樹齢が高くなるにつれ樹木の呼吸量も増えていくということで固定量の効率が悪くなるそうです。
そのため伐採して新たに植林していく方が環境によいということでした。
時折クイズも織り交ぜながら楽しい講座はすぐに終わってしまいました。
これからも樹木に触れることの多い高校生活を送る生徒にとって改めて森林・林業の魅力を感じられる講座になったと思います。
毎年、林業担い手の幅広い視野と見識の醸成、技術の向上を目的として、地域の林業関係企業の視察・体験を行っています。
今年の1年生は水俣芦北地域の企業を見学に行きました。
まずヤマショウ(津奈木町)の現場です。
高性能林業機械を使った迫力のある作業を見て生徒は驚きと歓声を上げていました。
伐倒する際の注意点や林業の現状などを現場の視点から話していただき、生徒からも多くの質問が飛び交っていました。
次に水俣芦北森林組合です。
ここでは水俣芦北地域の林業の歴史、森林組合での業務内容などの説明がありました。
OBの方々も数名働いているところなので高校時代に頑張っていたことややっておけばよかったことなど実体験を通した話をしていただきました。
昼食をはさんで3つ目は水俣木材市場です。
ここではヤマショウさんなどで伐採した丸太の市が行われています。
現在の丸太の相場を教えていただき、昔と今の違いなどを話されていました。
昔は今よりも木材の価格が高かったようでその金額を聞いた生徒は驚きの声を挙げていました。
最後に木谷製材所の見学です。
ここでは木材市場などから仕入れた丸太を製材するところになります。
丸太から家の材料となるような製品にしていく工程を見せていただきました。
大型の機械を使用して丸太をスライスしていくところは見ていてとても気持ちよかったです。
製材したものはプレカット工場などを通して家の材料となるようです。
今回の研修を通して、山から自分たちの家に使われるまでの一連の流れを見ることができ、それぞれのこだわりや現状を知ることができました。今回の経験を2年後の進路に活かしていけるようにクラス一丸となって頑張っていきます。
1年林業科でプロジェクト学習の一環として栽培していたラディッシュとリーフレタスが収穫の時期を迎えました!それぞれの班で条件を変え対照区・実験区を設定しました。教科書通りの結果になった班もありましたが、そうではなかった班もありました。ここでプロジェクト学習は終わりではなく、これから「なぜ上手くいったのか、上手くいかなかったのか」を探究していくことが重要になります。収穫の喜びを感じながらも、冷静に「疑問を持ち続けている生徒たちの姿」が逞しかったです。
1年林業科の「農業と環境」の授業では、秋作としてラディッシュとリーフレタスを栽培します。今回は、栽培暦どおりに栽培するのではなく、栽培の条件やかん水の頻度などを変えて栽培します。そのことが作物にどのような影響を及ぼすかなどを解明し、自分自身の「なぜ」を「わかる」へ変えるプロジェクト学習に取り組んでいきます!
さて、どんな結果が待っているのでしょうか・・・
今日は行事盛りだくさんです。終日、農業科と林業科の2年生は、鳥獣被害対策を目的とした狩猟技術向上研修を受けました。ご協力いただいたのは、くまもと農家ハンター、芦北地域林業研究グループ、熊本県猟友会芦北支部、熊本県県南広域本部芦北地域振興局の皆さまです。座学研修では、鳥獣被害の現状やICT/IoTを活用した被害対策について説明を受けました。
野外研修では、箱罠やくくり罠の設置方法、センサーカメラの取り付け方の研修を行いました。後半部分では実際に罠の設置に向かいますが、その前に農園に設置している電気柵の設置点検を行いました。
この電気柵とは、ワイヤーに電気を流し触れた動物にショックを与えることで、「痛み」とともに「怖い」と学習させ、動物の侵入を防ぐ「心理柵」として非常に有効性の高いものであるということでしたが、ここに設置してある電柵は、ちょっと改良が必要なようです。
果樹園にも同じく電柵を設置してありますが、そこもうまく稼働できていないかも…しれません。また、シカの入った痕跡も見つかりました。
ちょっと画像を小さめにしておきますが、シカさんの置き土産ですね。確実にいたことを証明しています。
食べられるか分かりませんが、キノコも結構な本数が生えていました。
まだ青々としていますが、しばらくするとオレンジ色に染まっていくんでしょうね。ますます鳥獣被害に対する対策が必要と感じます。さらに奥に進むと、林業科が捕獲罠を設置している場所があり、そこへ移動して班ごとに分かれてくくり罠を設置します。
けもの道にイノシシの蹄跡を発見したそうなので、ここにくくり罠を仕掛けていくようです。
最後は罠が見えないように落ち葉でカモフラージュします。土などを乗せると雨が降ったりして水分を含み、その重みで罠が作動したりするそうなので落ち葉だけです。歩いてきたところにも落ち葉を敷いて自然さを出していきます。
最後に箱罠の設置です。イノシシが好むエサを周辺にも巻いて罠へと誘導します。エサを置く場所なども考えなければ、なかなか罠に入ることは難しいそうです。
これが箱罠を監視するセンサーカメラです。スマホからでもいつでも確認できるようです。
令和4年度の調査では芦北地区の鳥獣被害額が約8,000万円、県内は6億円近くに上っており、県全体の13%を芦北が占めている状況で早急な対策が必要となっています。芦北高校では、この課題に取り組んでおり期待も背負っており、生徒・職員一丸となり研究に取り組んでいるところです。(K)
放課後、林業科の実習棟で作業をしている姿が見えたので行ってみました。林業科では、毎年各学年の生徒が文化祭で販売するために、木を使った製品を製作することになっています。1年生はハンガーラックを作ることになっているのですが、その名も「なんでもかけ」らしいです。
この「なんでもかけ」の材料は、芦北高校の演習林から間伐したヒノキの木の先端の部分を使用していて、本来なら捨てるところ部分ですが、有効活用しています。SDGsですね!
どの枝を残して、どの枝を切り落とすかセンスが問われるところですね!実際にどんなものをかけるかイメージして枝の間隔や方向を決めるんでしょうか?
枝とはいえ、根本はけっこう大きくのこぎりで切り落とすのも大変そうでした。ノミの使い方もまだまだぎこちなく、見てるほうがハラハラしてました。
「なんでもかけ」は芦高祭でのみの販売となります。11/9(土)が販売日となります。他に実習で製作した作品の販売がありますので、ぜひお越しください。
ベンチも絶賛製作中です!(K)
林業科の体験授業では、林業科ではどのようなことを学んでいくかという学科の説明と木材加工の実習としてスマホスタンドづくりを行っています。薄い板から切り込みを入れたりして完成させます。簡単そうですが、慣れていないとけっこう難しそうです。(K)
昨夜から雨が降り続いてますね。通勤中に側溝を見ると溢れんばかりになっていました。みなさん通学通勤の際は、十分にお気を付けくださいね。
さて、本日20:57からKAB(熊本朝日放送)にて芦北高校林業科・アマモ班の活動の模様が、放映されます。『放課後ていぼう日誌』の中にも登場しているこの取り組みついてお伝えします。ぜひ、ご覧ください!下のバナーに詳しい情報をリンクしています。(K)
1年林業科34名の実習服が届きました!
真新しい実習服に身を包み、「農業と環境」の実習に一生懸命取り組んでいます!
これから3年間お世話になる実習服。大切に使って、実りある3年間にしていきましょう
今回の実習では、トウモロコシ・キュウリ・クヌギの播種を行いました。皆で協力して育てていきます!
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