日誌

カテゴリ:農業科

鉛筆 雨ならば 雨の仕事を 黙黙と

 気がつけば、前回の投稿から一ヶ月が過ぎていました……!

 連日の猛暑から一転、本日はあいにくの雨。

 外での実習はストップですが、天気と喧嘩してもしょうがない!

 雨には雨の日の、やることがあります。

 

 というわけで、農業科3年生の果樹専攻生たちは実習室へ集合。

 今日は絶好の「刈払機メンテナンス日和」として、日頃お世話になっている相棒たちを徹底的に手入れすることにしました。

 

【相棒への感謝を込めて、フルコース】

 シャカシャカ、キュッ。

 まずはエンジンの呼吸を支える「エアフィルタ」や、綺麗な燃料を送る「燃料フィルタ」の清掃からスタート。

 溜まった汚れを淡々と払い落としていきます。

 続いて、エンジンの心臓部である「スパークプラグ」。

 煤(すす)で真っ黒になった先端を丹念に磨き上げ、力強い火花が飛ぶように復活させます。

 

【見えない場所こそ、手抜きなし】

 ニュルッ。

 ギヤケースへ新しい「グリス」をしっかり注入。

 さらに作業効率を左右する「ナイロンコード」の巻き替えです。

 絡まないよう手元に集中し、均一な力加減でくるくる、パチッとセットしていきます。

 雨音だけが響く実習室で、各自が黙々と機械と向き合う静かな熱気が心地よい時間です。

 

【次の青空の下へ向けて】

 すべてのメニューを終え、最後はエンジン始動。

 ブォン、ブォーン!

 実習室に響き渡る力強い排気音。

 相棒たちも「いつでもいけるぞ」と言わんばかりに息を吹き返しました。

 雨が上がれば、また容赦ない草刈りとの戦いが始まります。

 でも大丈夫。

 雨の日に自分たちの手でしっかり仕立て上げた相棒たちが、次の晴れ舞台で最高の仕事をしてくれるはずです。

 雨は雨なりに、やることやって準備万端。

 チーム果樹、いつでも出動OKです!

鉛筆 大暑の陽 ヤシは無くとも アオハルか

 本日7月23日は、二十四節気の「大暑(たいしょ)」です。

 快晴の空を見上げれば、見事なまでに突き抜ける青い空、モクモクと湧き立つ白い雲、そして容赦なく照りつける太陽。

 あとは揺れるヤシの木と白い砂浜さえ揃えば、まるで南国のビーチのようなロケーションですが、ここは芦北高校の農場です。

 

 学校は夏休みに入りましたが、校内や農場は今も生徒たちの元気な声と活気に満ちあふれています。

 

■ 操縦レバーを握り、未来を拓く挑戦

 農場の一角では、「小型車両系建設機械」の特別講習が行われていました。

 重厚なエンジン音とともに、真剣な眼差しで機械に向き合う生徒たち。

 受講した生徒からは、「思った以上に揺れます!でも、操作には自信があります!」という何とも頼もしい声を聞かせてくれました。

 ただ座って学ぶだけでなく、実際に自らの手で重機を動かし、身体で感覚を覚えていく。

 こうした実用的な資格取得や技術の習得に汗を流す姿は、まさに農業高校ならではの力強い夏の風景です。

 

■ 明後日の体験入学へ。心を込めたおもてなし

 外の農場が熱気に包まれる一方、食品製造実習室のなかでも熱い準備が進められていました。

 生徒たちが取り組んでいるのは、明後日に控えた「体験入学」の準備です。

 実習室の隅々まで行き届いた徹底的な清掃をはじめ、中学生たちが迎える体験活動のセッティングなど、準備に追われる生徒たち。

 自分たちが学んできた楽しさや魅力を「少しでも中学生に伝えたい」「楽しんでもらいたい」という一心で、細かなところまで心を配りながら作業に励んでいます。

 

■ 汗の数だけ、成長する夏

 その他にも、草花や果樹の各専攻の生徒たちが「時間外総合実習」のために登校し、太陽の下で爽やかな汗を流しています。

 大暑という一年で最も暑い時期に、自らの成長のために学び、誰かの笑顔のために準備を重ねる生徒たち。

 厳しい暑さに負けず、ひたむきに汗を流すその一瞬一瞬が、彼らの未来を照らすかけがえのない経験へと変わっていきます。

 明後日、芦北高校の門をくぐる中学生のみなさんを、最高の笑顔と準備でお迎えします。

 暑さのなかでも輝きを放ち続ける生徒たちの成長を、農業科一同、これからも温かく見守り、応援していきます。

 

「大暑」

 照りつける太陽のもと、資格取得や後輩を迎える準備に汗を流す、生徒たちの頼もしく輝かしい夏。芦北高校より。

鉛筆 高所でも 安全第一 果樹専攻

 ジリジリ、ピカーッ!

 長かった梅雨がようやく明け、青空から強烈な太陽が照りつける本格的な夏がやってきました。

 気温はぐんぐん上昇し、果樹専攻が管理する「不知火」のハウス内は、なんと40℃を超えることも……!

 このままでは「不知火」も、私たち人間もバテてしまいます。

 そこで本日の実習は、ハウスの天井ビニールを巻き上げて一気に換気する大作戦を決行しました。

 

【油断大敵!ハウスの上の大仕事】

 するする、ギュッ。

 まずはハウスをがっちり固定しているバンドを緩め、大きなビニールを最上部まで巻き上げていきます。

 写真の通り、ハウスのてっぺんへ登っての非常に高い場所での実習です。

 一歩間違えれば大怪我に繋がるため、一瞬の油断も許されません。

 全員が細心の注意を払い、神経を研ぎ澄ませます。

 

【響き渡る声、安全第一のチームワーク】

 高所と地上でガッチリとタッグを組み、声を掛け合いながら進めます。

 「結んだかぁい!」

 「巻き上げまぁす!」

 「バンド締めるよぉ!」

 元気な声が夏の青空に響き渡り、お互いの安全を確認しながら、無事に全てのビニール巻き上げを終えることができました。

 

【10月まで、ここからは開けっ放し!】

 これでハウスの天井は防鳥ネットだけになり、中にスーッと心地よい風が通り抜けるようになりました。

 次にこのビニールを閉めるのは、涼しくなる10月以降。

 それまでの長い夏の間、ハウスは実質「開けっ放し」の状態になります。

 これで「不知火」たちも、厳しい夏の暑さをしのぎながら、のびのびと大きくなってくれるはずです。

 

【体調第一!ミストでクールダウン】

 実習室には暑さ対策のため「ミスト」が設置されています。

 シュワーッと吹き出す冷たい霧が、火照った体に最高の癒やしをくれます。

 「生き返る〜!」と思わず笑顔がこぼれる大活躍のスポットです。

 

 「不知火」も自分たちも、暑すぎるのはちょっと苦手。

 これからも「体調第一・安全第一」をモットーに、この熱い夏を果樹専攻生一丸となって乗り切っていきます。

鉛筆 最終日 先生の笑顔 忘れない

 教育実習の最終日に、実習生の先生とクラス全員で記念撮影をしました。

 この数週間、共に学び、笑い、過ごした時間は、生徒たちにとってかけがえのない思い出となりました。

 

 

 K先生、熱心なご指導とたくさんの笑顔を本当にありがとうございました。

 チーム農業科一同、先生のこれからのご活躍を心より応援しています!

鉛筆 ひたむきな 姿が照らす 我が初心

 「パン製造で、ガス抜きをする目的は何だと思いますか?」

 教室に響く、少し緊張しながらも通る声。

 本日、教育実習生のK先生による研究授業が行われました。

 テーマは「パンの製造工程の意味」です。

 

 授業の冒頭、生徒たちに投げかけられたこの一つの問いから、教室の空気がガラリと変わりました。

 対象となったのは、先日実施した惣菜パン「ハムマヨパン」の製造工程。

 普段の調理や食べる時には「なんとなく」通り過ぎてしまう工程の裏側にある一つひとつの意味へと、生徒たちの思考を誘導していきます。

 

【疑問を置き去りにしない、丁寧なアプローチ】

 普段私たちが何気なく選んでいるパン。

 K先生は、生徒たちが日々感じる「パンを選ぶ基準」や、工程のなかで生まれる小さな疑問を、授業の中でひとつひとつ丁寧に拾い上げていきました。

 生徒たちが直感的に理解できるよう工夫されたワークシートの作成、どこに何を書き、どう見せるかが計算され尽くした板書計画。

 そのどれをとっても、「どうすれば生徒に伝わるか」を考え抜き、準備してきたK先生の真摯な気持ちが溢れていました。

 

【授業を終えて――それぞれの声】

 授業後、大役を終えたK先生と、授業を受けた生徒たちに感想を聞いてみました。

 K先生のコメント:「とにかく緊張しました。時間配分が難しかったです……!」

 時間内にすべての内容を収める難しさは、プロの教員でも毎日向き合う壁。

 真剣に授業と向き合ったからこその、本音の感想を漏らしてくれました。

 しかし、その努力は生徒たちに100%届いていたようです。

 生徒たちのコメント:「説明がすごくわかりやすかったです!」

           「黒板の書き方のバランスが良くて、字も大きくて見やすかったです」

 

【同じ職員室の仲間として、感謝を込めて】

 この2週間、私たち農業科の職員は、同じ職員室でK先生と共に時間を過ごしてきました。

 遅くまで机に向かい、授業に対してどこまでも真摯に向き合う姿。

 「生徒の気持ちを第一に考えよう」と、何度も頭を悩ませながら教材研究に没頭する姿を、私たちはすぐ隣でずっと見てきました。

 K先生のその真っ直ぐでひたむきな姿は、私たち農業科職員にとっても、「自分たちの普段の授業はどうか」「生徒にこれほど真剣に向き合えているか」と、自らの姿勢を見直す素晴らしい機会をくれました。

 K先生、本当にありがとうございました。

 母校の教壇で見せたその確かな一歩を、チーム農業科一同、これからもずっと応援しています。