学校生活ブログ
冴え冴えとした冬の朝の風景 (^^♪
今朝の冷え込みは格別でした。 本校すぐ横の瀬戸運河、水面からうっすら蒸気が立ち上りとても趣がありました。運河に沿って整備されているプロムナード(遊歩道)も霜で真っ白です。そんな幻想的な景色を見ていたら、冬の京都の宇治川にかかる朝霧を美しく詠んだ権中納言定頼の和歌(百人一首No.64)が思い出されました。 朝ぼらけ 宇治の川霧(かはぎり) たえだえに あらはれわたる 瀬々(せぜ)の網代木(あじろぎ) 冬の日の夜明け頃、目を覚まして外を眺めてみた。すると夜のとばりがうっすらと明けてくるとともに、川霧が徐々に薄らいでいき、宇治川名物の網代木(鮎などを取る竹や木で編んだ仕掛け)が見え始めてきた・・・といったところでしょうか。特に技巧もなく意味が分かりやすいうえに、「あ」の音が心地よく響き、体言止めが余情を誘うので好きな和歌の一つです。 そう言えば、私の知人など、わざわざその景色を見るために宇治まで訪ねていったと自慢話を聞いたことがあります。百人一首が縁で、平安時代と平成が繋がったということで、これまた凄いな・・・と思いました。 たった今、3限目のチャイムが鳴り、テスト3日目が終わった生徒たちがワイワイ言いながら帰っています。試験の出来はどうだったのでしょうか。 「霜が降りた日は晴れ」の観天望気のとおり、眩い青空が広がっています。明日の最後の考査を目指して、このポカポカ陽気の中、試験勉強に集中できるのでしょうか。いずれも気になります。 【校長】 |