学校生活
防災訓練
11月21日(火)は、水俣消防署様のご指導のもと、防災訓練がありました。
まずは、本校の副校長先生からのあいさつからです。今回このような機会を与えてくださった水俣消防署の皆様に対して感謝の気持ちをもって、今日の訓練を自分のこととして捉え、しっかりと学習するようにとのお言葉をいただきました。
そして、その後は2班に分かれて学習します。講義では、「みんなで考える防火安全の知恵」と題した動画を視聴しました。
火災発生件数は、1日あたり約140件。約10分に1件発生していることになります。驚きです。
出火原因の主なものとして、「放火」「こんろ」「たばこ」「ストーブ」等があります。
それぞれの項目ごとに、出火を防ぐためのポイントを詳しく教えていただきました。
防火安全の心がけとしては、命を守る7つのポイント~3つの習慣と4つの対策~があります。
3つの習慣…①寝たばこはしない。②ストーブの近くに燃えやすいものを置かない。③ガスこんろから離れるときは火を消す。
4つの対策…①逃げ遅れ防止のための火災報知器の設置。②寝具、衣類等からの火災防止のため防炎品の使用。③消火器の設置。④隣近所の協力体制の構築。
今日からできる防火対策です。家に帰ってからも家族で確認をしていきましょう。
次に、救急法の訓練の様子です。
まずは、署員の方々からの説明とお手本からです。その後、3人一組程度にわかれて実習です。
胸骨圧迫のポイントは、①強く、②早く、③絶え間なく、④圧迫解除の4点です。
やっている人はとても頑張りますので、近くにいる人から声をかけて交代することも大事です。
今度はAEDも一緒に使いながらの訓練です。まずは電源を入れること、すべてはそれからです。
AEDを使うことで、救命率が2倍上がるのだそうです。
ちなみに、水俣消防署から水俣高校まで、救急車が到着する所要時間は約8分~9分だそうです。助かる生命を守るため、家に帰ってからもしっかりと復習することが大切です。
次は、煙体験の様子です。
煙が充満した室内を、手探りでたどっていく訓練です。本当に前が見えない状況で、無事に退出に成功しました。
ちなみに、この煙は訓練用の煙で、甘い香りもする無害のものだそうです。
次は、水消火器訓練の様子です。まずは、署員の方々からの説明とお手本からです。その後、5人一組程度で的に向かって噴射します。
消火器使用の手順は「ピノキオ」です。
①ピンを外す。②ノズルを伸ばす。③距離をとる。④押す。
最後は、署員の方より講評をいただきました。かつては119番をするときは固定電話からの方が位置を特定しやすかったのですが、最近では通信環境の発達により、携帯電話からでもある程度は場所が特定しやすいので、現場を離れることなく通報ができるとのことでした。
続けて、生徒代表の謝辞です。謝辞では、かつて自身が救急救命士の方から助けられたことや、病院での実際のAED体験等のエピソードが語られ、昼夜を問わず市民のために働いてくださっている署員の皆様への感謝の気持ちが語られました。
場が静まり返るほどの良い謝辞でした。
講義、救急法、煙体験、水消火器訓練といった盛沢山の内容でしたが、生徒の欠席も殆ど無く、何事にも当事者意識を持って訓練を受けるその姿勢は、とても素晴らしいものでした。夢の実現に向けて挑戦するためにも、命あることが何もよりも大事であるということを改めて学べたとても良い学習の機会でした。
大変お忙しい中、私たちのために訓練を実施してくださった水俣消防署の皆様、本当にありがとうございました。