日誌

芦高ブログ

VR認知症体験会(福祉科)

本校ではVRを活用した”一人称”体験、VR認知症体験会を実施しています。

1年次に「幻視」、3年次に認知症患者の「看取り」を体験をします。
授業で症状を学び、実習先でその方々とコミュニケーションを図る機会は数多くありますが、実際にその症状を“一人称”で体験すると違って見えてきますグループ

(3年生)

  

 (1年生)

  

写真ではなかなか伝わりにくいですが、それぞれゴーグルを装着し、認知症患者本人目線でコンテンツが進みます。コンテンツはすべて認知症症状を持つ方々の話を忠実に再現されたものです。

360度映像視聴覚が写っているので、みんな顔を動かしながら、その人目線を体験しています。

介護者に「車から降りてください。どうぞ」と声を掛けられる場面では、「幻視」の症状の場合、ビルの上に立たされてように感じることもあるそうで、その怖さを実際にVRで体験しました。中には、声を出したり、身を屈めたりする生徒もいました。

 

芦北町の支援もあり、この体験会を実施しています。このような体験を学校でできることは大変ありがたいことです。

生徒は「認知症症状を実際に体験することができ、その人の気持ちがよりリアルに理解できました。今後の学びに生かしたい」と話していました。

介護研修会(2年福祉科)

 今年、3回めの「介護研修会」をリモートで開催しました。今回は2年福祉科が対象です。

講師は北海道でデイサービス等を運営する「株式会社Start movement」の代表取締役である大堀 具視様(作業療法士、ケアマネ)です。

大堀様は「利用者に接する際の技術と考え方『動き出しは本人から』」を理念に掲げ、利用者主体のケアを実践されています。

介護実習を控える2年生は、利用者本人の動き出しを尊重する関わり方や介護技術について学びました。

毎年、各学年1回ずつ実施しているこの「介護研修会」は、介護実習前に開催することで、実習時の学びにつなげています。

大堀様、白梅の杜の北園様、現地サポートをしてくださる県介護福祉士会の方々、主催の水俣・芦北地域水俣病被害者等保健福祉ネットワーク(熊本県水俣病保健課)のみなさま、ありがとうございました。

レクリエーションを考える(1年福祉科)

10月から始まる介護実習を控え、1年福祉科は悩んでいました。

この実習期間中に、自分たちで考えた「レクリエーション」を実際に利用者様にやっていただきます。

7月末に1度実習先で利用者様とコミュニケーションを図っているので、ある程度どんな利用者様がいるか想像できています。

2学期に入り、実習先のその方々に合わせたレクリエーションを考えました。

しかし、「うまくいくかな?」「伝わるかな?」と生徒は不安になりました。

 

そこで動いたのが、3年福祉科です。

先輩が利用者役になって、1年生が考えたレクリエーションを体験します。

   

カーディガンを羽織ったり、杖を持ったり、車いすに乗ったり。「トイレに行きたい」と申し出たり、急に立ち上がったり。

3年生は、リアリティのある”施設”空間を作り出してくれましたにっこり

1年生はこのサプライズに驚いていましたが、しっかり”利用者様”を相手に視線や話し方に気をつけながら、臨機応変に対応できていました。

林業科の先生や社会科の先生、事務や進路担当の先生、なんと校長先生までも参加してくださいましたグループ

 

この利用者役をした3年生も、実は2年前同じ不安な気持ちになっていた1年生でした。

当時の先輩にアドバイスをもらったことがとても嬉しかったみたいで、その時のこともたくさん話してくれました。

 「先輩が後輩を引っ張る、育てる」この伝統は受け継がれていくのですね。

演習林実習②(間伐実習)

9月2日・3日 2年林業科が本校鏡山演習林で間伐実習を行いましたキラキラ

本校林業科では2年生のこの時期に一人1本伐倒をするように計画をしています晴れ

職員の指導の下、受け口、追い口を作って安全に実習を行います花丸

最後にクサビを打ち込んでゆっくりと倒していきますまる

今回伐倒した丸太は地元業者に賃引きしてもらい来年度の木工製品の材料になります!

3年生になったら自分たちで伐倒した木で木工を行うことで今後も木材活用に意識を持ってもらえればと思っています笑う(K)

技能五輪全国大会出場者選考会(福祉科)

8月19日(火)に愛知県にて「技能五輪全国大会出場者選考会」(全国福祉高等学校長会主催)が行われました。

この大会に3年福祉科の井川くんが出場しました。

この選考会は、「第63回技能五輪全国大会  介護職種部門」への高校生代表としての出場権を賭けた大会であり、全国の福祉を学ぶ高校から6名の生徒がチャレンジしました。

事前課題をもとに介護手順を組み立て、それぞれの学校で学んできた介護技術を競い合いました。高校生のレベルの高さと今後の大きな可能性を感じる素晴らしい大会となりました。

残念ながら10月の本大会の出場者には井川くんは選考されませんでしたが、熊本への帰り道、「自分ももっと頑張りたい。そして後輩たちには来年ぜひ頑張ってほしい。貴重な経験ができたので、しっかり伝えていきたい」と力強く語ってくれました。

 

 この技能五輪全国大会は、国内の青年技能者(原則23歳以下)を対象に、技能競技を通じ、青年技能者に努力目標を与えるとともに、技能に身近に触れる機会を提供するなど、広く国民一般に対して技能の重要性及び必要性をアピールし、技能尊重機運の醸成に資することを目的として実施されます。

本大会は10月18日(土)~19日(日)の2日間の日程で、愛知県にて開催されます。

第63回技能五輪全国大会についての最新の情報は、以下のURLからご確認ください。↓

最新の大会情報 : 中央職業能力開発協会(JAVADA)