日誌

芦高ブログ

急須から 繋ぐ歴史と 茶の心

 5月12日、農業科2年生を対象に「お茶の出前講座」を実施しました。

 水俣・芦北地域において、お茶は柑橘やサラダタマネギに次ぐ主要な農産物です。

 地域の伝統産業を次代へ繋ぐため、専門の講師をお招きして、その歴史から淹れ方までを深く学びました。

 

 

「急須がない」からのスタート】

 授業の冒頭、生徒たちに「普段、お茶を飲みますか?」と問いかけると、ほとんどの生徒が「あまり飲まない」との回答。

 中には「家に急須がない」という生徒もおり、現代のリアルな食生活が浮き彫りになる幕開けとなりました。

 しかし、そんな「身近なようで遠い」お茶の世界を紐解く2時間は、驚きと発見の連続でした。

 

 

【五感で驚く、6種類の飲み比べ】

 後半の「淹れ方教室」では、豪華6種類の試飲に挑戦。

 ウーロン茶・紅茶・緑茶・煎茶・釜炒り製玉緑茶・ほうじ茶

 同じ茶葉から作られるお茶が、加工一つでこれほどまでに変化することに、生徒たちは釘付けです。

「茶葉によって味がこんなにも違うことに驚いた!」

「飲み比べが楽しくて、お茶のイメージが変わった」

 実習室にはそんな弾んだ声が響き、最後には「今日で『お茶のちがいがわかる農業高校生』になれたと思う」という頼もしい宣言も飛び出しました。

 

【伝統をつなぐ、最初の一杯】

 地域の農産物を知り、その価値を五感で理解することは、伝統を未来へ繋ぐ大切な一歩です。

 「家に急須がない」と言っていた生徒たちも、今日をきっかけに、まずは自分の一杯を淹れてみませんか?

 本日学んだ知識と「ちがい」がわかる自信が、いつか地域の農業を支える誇りへと育っていくことを願っています。

 講師を務めていただいた芦北地域振興局の吉川様、貴重な学びをありがとうございました!

グラウンドは笑顔満開!「常笑軍団」のスゴすぎる一体感

初夏の爽やかな風が吹き抜けるなか、今年も待ちに待った芦北高校・芦北支援学校高等部佐敷分教室体育大会が開催されました!

今年の大会スローガンは、

常笑軍団 キラキラ笑顔で楽しんだもん勝ち

この言葉通り、グラウンドには勝敗を超えた眩しい笑顔と、熱いエネルギーが溢れかえった一日となりましたキラキラ

男子100m女子83m

5人6脚

台風の目

芦高トライアスロン

クラス対抗リレー

 

綱引き

長縄跳び

芦高アベンジャーズ

団対抗リレー

マスゲーム

1年:集団行動

2年:組体操

3年:創作ダンス 

本気だからこそ、最高の笑顔が生まれる

競技が始まれば、生徒たちは真剣そのもの花丸

100m走での爆発的な加速、クラスの絆を繋ぐリレー、そして手に汗握る綱引き……。

しかし、今年の「常笑軍団」たちは一味違いました。

転んでしまっても、仲間の声援を受けて照れ笑いしながら立ち上がる姿。惜しくも敗れたチームを拍手で称える姿。そこには、「全力で楽しむことが、何よりの勝利である」というスローガンの精神が息づいていましたキラキラ

今年の体育大会を通じて、生徒たちは「楽しむための努力」の尊さを学んだのではないでしょうか。

勝った喜びも、負けた悔しさも、すべてが「キラキラした思い出」という宝物になります。この「常笑」の精神を胸に、明日からの学校生活も全力で駆け抜けていきましょう!

保護者の皆様、地域の皆様、温かいご声援を本当にありがとうございました!

鉛筆 グラウンド 砂舞う裏で 獣(しし)を追う

 5月8日。

 校内は明日9日に控えた「体育大会」の準備で沸き立っています。

 練習に励む生徒たちの熱気と砂埃、そして響き渡る歓声。

 しかし、その華やかな喧騒から離れた静かな果樹園では、もう一つの「負けられない戦い」が続いています。

 

【深夜の果樹園、カメラが捉えた動かぬ証拠】

 生徒たちがグラウンドで汗を流している間も、果樹園に潜む「敵」には関係ありません。

 設置した自動撮影カメラを確認すると、深夜の静寂を破り、不気味にうごめく「謎の獣」の姿が記録されていました。

 白黒の映像に浮かび上がるシルエット……。

 イノシシか、あるいはアナグマか。

 繁茂した草に遮られ、その正体を特定するには至りません。

 ただ、私たちの果樹園を荒らす存在であることは確かです。

 

 「今度こそ、その姿を鮮明に捉えてやる!」

 

 正体を突き止め、万全の対策を講じるため、急遽カメラ周辺の草刈りを実施。

 障害物を取り除き、次なる決戦に備えます。

 

【告知:明日放映!伝統をつなぐ「甘夏マーマレード」

 農場を守り抜くこうした地道な日常を、別角度から取材していただいた番組がいよいよ明日、放映されます。

 テーマは、本校が長年大切にしてきた実習「甘夏マーマレード製造」(教科:食品製造)です。

 

 ●番組名: ミライのタネ(公式ホームページ)

 ●放映日時: 5月9日(土) 午後4時54分〜

 ●取材の様子はこちら ⇒  「ピンマイク 「これが業界」 加工室」

 実習室で甘夏と向き合い、先輩たちから受け継いだ独自の味、その伝統をつなぐべく奮闘する生徒たちの姿をぜひご覧ください。

【つなぐ、守る、未来へ。】

 グラウンドでバトンを繋ぎ、果樹園で伝統の樹を守り、実習室で伝統の味をつなぐ。

 一見バラバラに見える活動も、その根底にあるのは「大切なものを次代へ届けたい」という生徒たちの純粋な想いです。

 その想いこそが、まさに未来を創る「ミライのタネ」なのだと感じます。

 

 明日はグラウンドで青春を爆発させ、夕方は画面越しに私たちの情熱をお届けします。

 皆様、どうぞ温かいご声援をよろしくお願いいたします!

鉛筆 Weeds, Buds, and a Farmer’s Dilemma

Global Series Vol. 4:Ashikita Vitality

[JP]

 芦北高校農業科の活動を世界へ届けるシリーズ。

 私たちが大切にしている活動の記録を厳選し、月に一度、英語版としてお届けします。

 第4回は、4月21日の「3年生・果樹実習(草刈り)」の記録です。

 [Global Series Vol. 3:Golden Fruits, Shared Dreams はこちら]

 

[EN]

Sharing the passion of Ashikita Agricultural High School with the world. Once a month, we present an English edition of our specially selected stories. Vol. 4: Senior Fruit Tree Practice — Orchard Mowing (Apr 21st).

[Click here for Global Series Vol. 3:Golden Fruits, Shared Dreams]

 

— Senior Fruit Tree Practice: Mowing the Orchard Under the Spring Sun —


A clear blue sky hints at the coming summer. Under the stinging sunlight, the scent of engine oil wafts through the air—a sign of preparation. Soon, the roar of engines shatters the silence. Today, our third-year students conducted orchard mowing as part of their "Fruit Tree Practice."

■ Putting Machinery Training into Action!

Working in pairs, the students took turns every 15 minutes. They used brush cutters equipped with nylon cords for enhanced safety. This was the moment to apply the results of their previous machinery training to a real-world setting. Though cautious at first, they moved forward steadily, relying on the knowledge they had worked hard to gain.

The area around the base of the trees requires delicate control to clear the weeds without nicking the trunk. Watching the seniors skillfully maneuver their machines, their backs looked more dependable than ever.

 

■ Spring Buds are Waking Up

Turning our gaze toward the trees, we see countless flower buds on the "Sweet Spring" citrus branches, nearly ready to bloom.

New shoots are sprouting vigorously from the main trunks; you can almost feel the heartbeat of spring growth.

■ A "Selfish Wish" from the Instructor

Looking out over the neatly trimmed orchard after the practice, a thought often crosses my mind. "I wish the weeds at my feet wouldn't grow at all. Yet, I want the buds and flowers on the trees to grow with limitless vitality."

"Dry up, weeds; grow tall, buds." I couldn't help but smile at my own selfish desire. However, perhaps it is within this contradictory dilemma that the true depth of agriculture—the act of cherishing life—resides.

The third-year students successfully turned their training into tangible results. Thanks to their careful work, our Sweet Spring trees are ready to welcome their blossoms in comfort.

鉛筆 三人の 背に風薫る 頼もしさ

 暦の上では、まもなく5月5日に二十四節気の「立夏(りっか)」を迎えます。

 春が極まり、夏の気配が立ち始めるこの時期。

 今日は清々しい晴天に恵まれました。

 日差しには力強さが増していますが、農場を歩けば、木陰を吹き抜けるそよ風が少し冷たく、心地よく肌を撫でていきます。

 

 農場では、出番を待つ花や野菜の苗たちが、今か今かとその時を待っています。

 瑞々しく青々と育った苗たちの姿は、これから始まる眩しい季節への期待感を高めてくれるようです。

 明日からはいよいよゴールデンウィーク。

 ですが、学校は今日から5月9日の体育大会に向けた、終日の練習や準備という大きな節目を迎えました。


 ■ 団結の汗、初夏の風に乗せて

 今日から始まった体育大会の全体練習。

 グラウンドや体育館からは、生徒たちの活気ある声が響いています。

 農場での実習で見せる真剣な眼差しはそのままに、各団が一致団結し、練習は初日から熱を帯びています。

 今年度は全校生徒によるフォークダンスも行われます。

 練習の輪の中では、少し照れくさそうにしながらも、弾けるような笑顔で楽しんでいる生徒たちの姿が印象的でした。

 ダンスの練習もいよいよ佳境。

 時折吹き抜ける涼やかな風は、全力で体を動かす生徒たちの熱を心地よく鎮め、次の一歩を後押ししてくれる「恵みの風」となっています。


■ 眩しい舞台を待つ、静かな情熱

 立夏を過ぎれば、季節はいよいよ眩しい夏へと向かいます。

 最後に、本校農業科を牽引する団長と副団長の3人をパシャリ。

 頼もしい彼らのリーダーシップに、本当に期待しています!

 

 生徒たちのひたむきな努力が結実する体育大会。

 その舞台を最高のコンディションで迎えられるよう、この連休でしっかりと英気を養い、心身ともに「立夏」にふさわしい清々しい姿で再会できることを楽しみにしています。

 皆さま、どうぞ素敵なゴールデンウィークをお過ごしください。


 「立夏(りっか)」

 初夏の風と、生徒たちの歓声が響く芦北高校より。