学校生活ブログ

【3学年『政治・経済』防災学習②】(避難所へGo・ロケットストーブ・災害食作り)

 3年生の選択授業「政治・経済」の授業では、“地域社会の変貌と住民生活”分野において「実践型防災学習」に取り組んでいます。

 学習成果発表第2弾となる今回は、理科の濱田先生、家庭科の中野先生、図書館の田中先生、防災主任の橋口先生のご協力の下で進めてきた防災学習の後半部分を紹介します。

 第1弾で、天草市が作成しているハザードマップを使って学習を進めてきましたが、今回は天草市が指定している「避難所」へ実際に足を運び、気づいたことを書き留めてきました。また、停電や断水になっても、自力で暖を取ったり、炊き出しをしたりする方法を身に付けることを目的に「ブロックを使用したロケットストーブ作り」「災害食作り」を行いました。

 

●避難所へGo(天草市民センター・天草市複合施設ここらす)

 

 車いすでも使いやすい、広めのトイレが設置されていますが、階段でしか行けない箇所もあったりと、使いづらさを感じる人もいるかもしれません。また、一つ一つの文字表記が大きくて見やすくなっていますが、英語表記が少なく、日本に来て日が浅い方だと不便さを感じるかもしれません。

  

●ロケットストーブをつくろう(ブロックを組み合わせる)

 第1弾では、どんな樹木が燃焼に適しているかを実験しました。今回は、災害時に炊き出しや暖をとる方法を知るために、市販のブロックを組み合わせて、ロケットストーブを作りました。身近にある資材を使い、効果的に調理ができるストーブを仲間と協力して作ることで、実践で使える技術を身に付けました。

 機械科の先生が作られた(素晴らしい溶接技術!)鉄製のロケットストーブもお目見えし、より効果的に燃焼させるにはどのような形状がいいのかなどを、意見交換をしながら、賑やかに実験が行われました。

 

 

●災害食をつくろう(鍋でお米を炊く・缶詰を使用したポリ袋調理)

 カセットコンロがあれば、鍋でお米を炊くことが出来ますので、作り方を知っておくと安心です。

 家庭科の中野先生によるご指導の下で調理をしましたが、鍋でお米を炊くのが初めてだという生徒もいました。また、ポリ袋に入れるだけで簡単に調理できる食事も同時に作りました(親子煮(焼き鳥缶と卵))。缶詰を使用しましたので、簡単に手早く作れました。災害時に、あたたかい食事が取れると、心もお腹も満たされます。

 

 

 実際に行ってみる。実際に作ってみる。

 体験してみて初めて気づくことがあります。いつ、どこで自然災害に遭遇するか分からないからこそ、平時のうちに防災学習を通じて、災害に備える力を身につけることが必要です。

 

 政治・経済での学習内容を、図書館廊下にポスターとして掲示しています。

 防災に関しての書籍も多数備えてあります。ぜひ足を運んでみて下さい。

 

●参考文献(天草工業図書館にあります)

・『かんたん、時短「即食レシピ」もしもごはん』2016年 今泉マユコ著 清流出版

・『避難所に行かない 防災の教科書』2020年 西野弘章著 扶桑社