学校生活
校内生活体験作文発表会・平和学習
7月5日(金)は、10月に熊本市で行われる定通文化大会に向けた、校内生活体験作文発表会及び平和学習が実施されました。
〇校内生活体験作文発表会
発表生徒は、各クラスから1~2名を選出し、計5名が発表。あらかじめ「くじ引き」をして決めた順番で順次発表します。
トップバッターの生徒の題名は「変化」で、昨年度、本校代表で定通文化大会に出場した生徒の同級生です。同級生は今春1年早く卒業しましたが、そのクラスの思いを引き継いだ内容でした。
静聴した生徒からは、「バイトを週6で行き、学校にも週5で通うのは想像するだけでも大変だなと感じました。こらからも頑張ってほしいなと思い、応援したくなりました。」「両立するのはすごく大変だと思いますが、適度に休憩しながら頑張ってください!」といった感想が寄せられました。
2番手の生徒はの題名は「両立を目指して」。今年度の入学生徒ですが、1学期のかなり早い時期からアルバイトを始めていてかつ、本日現在において学校の方も皆勤の生徒です。
静聴した生徒からは「入学して早々にバイトと学校を両立させようと努力している姿はすごく輝いている思います。」「私は学校に慣れた2年生のときに始めたので尊敬します。」「1年経てば体が慣れてくるので今の時期は無理せず自分のペースでゆっくりと頑張ってください!!」といった感想が寄せられました。
3番手の生徒の題名は「自分の弱さに気づくこと」。3年連続、毎年発表してくれている生徒です。年々、グレードアップしています。
静聴した生徒からは、「発表を聞いて考え方が素敵だなと思いました。自分のことを少しでも認めてあげることは大切だなと思いました。」「自分の弱い所に気づき、バイトをがんばって克服していてすごいと思いました。短所を長所に変え自分なりにがんばっていて良いと思います。」「誰かを支えてあげられる言葉を言える人になりたいと思いました!!本当にありがとうございます!!」」といった感想が寄せられました。
4番手の生徒の題名は「私の高校生活」。2年生ですが、自らクラス代表で読み上げることを申し出てくれた生徒です。
静聴した生徒からは、「大変なことがあったり、色々な気持ちもあっただろうに今、こうやって頑張れていることを尊敬します。こらからも一緒に頑張りましょうね!」「無理はしすぎないように自分のペースでゆっくりと頑張っていこう!!困ったことがあれば何でも言ってね!!楽しんでいこう!!」といった感想が寄せられました。
5番手の生徒の題名は「人生」。トリを務めてくれたのは3年生の生徒です。
静聴した生徒からは「定時制に入ったとき、不安があったけど笑顔が増えてよかったと思います。」「勇気を出して定時制に来て、今では学校に行く幸せを知って、頑張っているのがすごいと思いました。ときには逃げてもいいという言葉がとても良い言葉だなと思いました!」「友だちの言葉など、これまでのことに感動しました。」「努力をしていることがすごく伝わりました。」といった感想が寄せられました。
教頭先生からの講評では、発表した生徒一人ひとりに寄り添った、大変丁寧な講評をいただきました。
「言葉には、力がある。」今回の発表生徒たちの内容を総括し、聴講した生徒もしっかりと前を向いて生きていくためのメッセージです。これは、我々人間が仲間と助け合うことによって持ち続けることができる最高の力です。
2年生ながら、司会進行の大役を果たしたくれた生徒会書記の生徒にも感謝です。間の取り方など、完璧でした。
自分のことを人前で発表するということは、大人でもとても勇気がいることです。そんな中、発表した生徒は皆、とてもよく頑張ってくれ、輝いていました。
人間、自分が不幸な目に遭うと、「なぜ自分だけが」と思い、幸せそうな隣人がついうらやましくなってしまうことがあります。しかし、その隣人たちにも本人にしかわからない「ドラマ」があります。今回の発表会では、人の発表を静聴した生徒たちにも、何かしらの心の変化があったものと思われます。そして今回、生徒からの感想の中でたびたび登場したワードが「尊敬」という言葉でした。「○○さん(発表者)のことを尊敬しました。」
人を「うらやむ」よりも「敬う」ことで、また新しい角度での、ものの見方ができるのではないでしょうか。
〇平和学習
続けて、平和学習です。
まずは、各日付にまつわる出来事のおさらいからです。
7月4日は令和2年7月豪雨。4月16日は熊本地震。3月11日は東日本大震災。1月17日は阪神淡路大震災。9月1日は関東大震災。
このような日には、テレビや新聞で報道や特集がされます。そして、そのときは…これらの災害を思い出したり、学び直しをしたりして、過去を風化させないという思いを持つこともあるでしょう。ところで…「記念日報道」または「8月ジャーナリズム」という言葉があります。これは、過去のことを振り返るだけで終わっていないかという問いかけでもあります。
アジア・太平洋戦争が終わって、79が経ちました。日本で戦争を体験した人が、どんどん少なくなってきています。また、世界を見ていくと今、戦火の中にいる市民も多くいます。
日本で戦争を経験し、苦しみ、平和を心から願っている人の声が紹介されました。
戦争経験者の方が自身の体験を回顧されている記事でした。人生の出発点で壮絶な体験をした、大変貴重なインタビュー記事でしたが、生徒は真剣な眼差しで黙読していました。
「戦争は最大の人権侵害」「戦争をしないことが最高の医療」など、平和である大切さをあらためて感じてほしいと思います。
今夏は戦後79年。平和の灯火が消えることのないよう、平和について考える貴重な機会となりました。
生活体験作文発表会と平和学習を通して、今現在において自分自身を取り巻いている状況をしっかりと見つめなおし、今自分に何ができるかを考えていくことで、探究する力を育み、主体的な学びで夢(願い)を実現する生徒であってほしいと願います。