学校生活

2025年7月の記事一覧

進路セミナー

7月22日(火)は、進路セミナーが実施されました。

まずは参加生徒全体に対しての、進路担当の先生による講話からです。以下は講話の要旨です。

一般求人と高卒求人の違いについて。高卒求人とは、新卒の高校生を対象とする求人です。働き始めるのは来年の4月から。競争相手は全員高校生です。一般求人の場合、即戦力の人材を求められがちです。すぐ働きに来て!…条件不一致!資格や免許を所持した社会人も応募しますので、高校生にとっては不利な場合もあります。

高卒求人の場合、求人票の形式が決まっているので、企業は指定された形式の求人票をハローワークに提出します。ハローワークが求人票の内容を確認をしたうえで高校に送付します。高校生が労働条件で不利にならないよう配慮されています。そして、採用スケジュールが決まっています。

6月1日:ハローワークへ高卒求人の申込開始
7月1日:求人票の公開開始
7月中旬:応募前職場見学の実施 ※夏休み期間中
9月5日:応募書類の提出開始 ※沖縄は8月30日
9月16日:採用選考開始・選考結果の通知開始

今からが勝負!お盆前までに提出書類完成させ、8月後半は面接練習が目安です。必ず一回面接があります。一般求人では書類選考の段階で合否をつけることができますが、高卒求人では必ず面接などを含めて選考を行う必要があります。面接の練習は必須です!提出する書類は全国統一の用紙です。高卒求人用の履歴書は「全国統一応募用紙」です。この用紙の書式が20年ぶりに改訂されました!どこが変わったのか確認しておきましょう。

次は、履歴書の書き方について教わります。基本事項(住所・学歴など)の書き方にや志望動機の書き方について、応募先を想定して書く練習をしました。「ここの欄は、どのように書くのですか?」といった質問も出る等、とても意欲的でした。

続けて、ビジネスマナーの基本についての講話です。まずは、ストレッチからです。

服装・身だしなみ・接遇・面接試験の受け方について、入退室・礼法・想定される質問事項等についてのお話がありました。まずは、先生たちがお手本を見せます。その後、実際に生徒も練習します。手の置き方等に気を付けます。

進路セミナーをとおして、探究する力を育み、主体的な学びで夢(願い)を実現するため、将来を見据えた学習によく取り組めたと思います。夏休みに入ったばかりですが、暑い中、生徒はとてもよく頑張りました。今後の成長に期待したいところです。

1学期終業式

7月18日(金)は、1学期の終業式が実施されました。

まずは式に先立ち、今学期に活躍した生徒に対する表彰式から行われました。

表彰の項目は、以下のとおりです。

◎第75回定時制・通信制総合体育大会

〇バドミントン女子団体 優勝

〇バドミントン競技 女子個人ダブルス 準優勝 

〇バドミントン競技 女子個人シングルス 第3位

◎校内生活体験作文発表会

〇最優秀賞

〇優秀賞

◎1学期環境美化コンクール

◎1学期生徒交流会(バドミントン大会)

〇優勝 Bブロック代表ペア

〇準優勝 Aブロック代表ペア

〇3位 Cブロック代表ペア

◎優秀賞 商業科第1学年

◎1学期皆勤賞

◎1学期無欠席賞

生徒表彰はここまでです。1学期もよく頑張りました。

※職員表彰

〇熊本県高等学校定時制通信制教育振興会 勤続十カ年表彰

以上になります。

続けて、1学期終業式です。

以下は校長講話の要旨です。

年度当初、始業式で紹介した漢字1文字を覚えていますか?「続」という字についてのお話をしました。

先ほど、定通総体の表彰をしました。一球一球に対して真剣に取り組む姿は、まさに練習を「続」けてきた成果であると思います。明日から44日間の夏休みが始まります。ずっとやっていることや新たに始めたことを「続」けられるように取り組んでいってほしいと思います。

さて、そこで本日は「探」という字についてのお話をしたいと思います。これまでの自分を探る。これからの自分を探る。そして、これから入っていく社会を探ってほしいと思います。

ここで、ひとつの文章を紹介したいと思います。

当時担任をしていた平成21年度の水俣高校卒業生より、今年の春に「後輩である水俣高校の生徒へ」という題目でもらったメッセージです。 

「私は水俣高校を卒業し、専門学校を経て理学療法士として益城の介護老人保健施設で働いています。理学療法士として働くことにやりがいを感じ、毎日利用者と仲良くリハビリをしていますが、ふと振り返ると高校時代にこの業界へ飛び込む覚悟や気持ちなどなく、流されるまま進学を決めてました。もちろん、これまでたくさん怒られ、悩み、試行錯誤を繰り返しながら歩んできたこの道に後悔はありません。しかし、もしも高校生に戻れるなら今と違う道もあったと思うのです。専門学校に入学した時から私の道は理学療法士しかありませんでした。まだ何色にも染まっていない皆さんにはたくさんの可能性があります。逆に言うと、今からの選択でいろんな色に染まっていくことでしょう。ただし、透明には戻れません。だからこそ、漠然としたものではなく、なるべく明確な未来を想像し、それに向かって努力して欲しいと思います。私は努力してこなかった人間ですから、努力の仕方は分かりませんが、皆さんがなりたい自分になれることを祈っています。」

そして最後に、マネジメントの父「ピーター・ドラッカー」が残した言葉です。

「The best way to predict the future is to create it.」(未来を予測する最良の方法は、未来を自分で創り出すことだ)

9月1日に元気な姿で皆さんに会えることを楽しみしています。(ここまでが校長講話の要旨です)

上記のとおり、校長先生の教え子様より大変貴重なメッセージをいただきました。生徒に対してこの話の補足をひとつするならば、どんな仕事であっても自分の夢を叶えるためには努力が不可欠です。理学療法士も努力を重ねて就け得る仕事です。ご自身のことを、努力をしてこなかった人間と表現されているのはあくまでも謙遜で、生徒がなりたい自分になれるよう祈ってくださっており、努力を促すための優しいメッセージであると思います。生徒には、ずっと年上の先輩からのありがたい助言を心の支えにして、なりたい自分を「探」してほしいと願います。

その後、各主任主事より連絡がありました。

探究する力を育み、主体的な学びで夢(願い)を実現するためにも、夏休みを有意義に過ごして様々なことにチャレンジしてほしいと願います。

 

生徒交流会~バドミントン大会~

7月17日(木)は、生徒交流会~バドミントン大会~が実施されました。

今回は、全編ダブルスでの競技になります。あらかじめ、実力が偏り過ぎないように編成された、学年をまたいでのペアです。

生徒会副会長挨拶の後、生徒会書記より競技上の注意がありました。その後、準備運動です。 

協力して準備をします。

そして、いよいよ1回戦からスタートです。

試合のステージも徐々に上がっていき、いよいよ決勝リーグです。

各ブロック(Aブロック・Bブロック・Cブロック)ごとの成績優秀ペアが1組ずつ勝ち上がってきました。

Aブロック代表のペアは、先の定通総体において女子シングルス3位に入賞した本校定時制随一の実力を有する3年生選手が率いるペアです。今回の予選リーグでは、2連勝を果たしてからの堂々たる進出です。

Bブロック代表のペアは、先の定通総体において女子ダブルス準優勝を成し遂げた2・3年生コンビの片方の3年生選手が率いるペアです。今回の予選リーグでは1勝1敗で、その1敗はデュース戦で惜敗し得失点差で抜きん出た、叩き上げチームの進出です。

Cブロック代表のペアは、先の定通総体において女子シングルスベスト16の実力派3年生選手及び同じく先の定通総体において女子ダブルス準優勝を成し遂げた2・3年生コンビの片方の2年生選手で構成されたペアです。今回の予選リーグでは、2連勝を果たしてからの堂々たる進出です。

いずれにせよ、優勝決定戦は同部屋(同じクラス)の3年生3人が、下級生1名をそれぞれペアに従えての三つ巴の対決となりました。

基本的には、2勝したチームの優勝ですが、各チームが1勝ずつというケースも十分考えられます。まずもっては、対戦の行方を見守ることとします。

決勝リーグ1回戦は、AチームとCチームの対戦でしたが、21-13でAチームに軍配が上がりました。

勝利したAチームは勝ち残りの控えです。

続けて2回戦は、まだまだ優勝の可能性が残っているCチームと、決勝リーグ初戦のBチームの対戦です。

決勝リーグ2回戦は、BチームとCチームの対戦でしたが、21-16でBチームに軍配が上がりました。

ここで、Cチームは3位となりました。連戦で大変疲れたことと思います。いずれの試合もCチームは、十分に得点した戦いであり、大善戦であったといえます。

勝利したBチームは、決勝リーグ1回戦で勝ち残ったAチームとの戦いです。

A・Bともに各1勝ずつしていますので、勝った方が優勝となります。

それでは決勝リーグ3回戦、すなわち優勝決定戦であります。

両チームともに一歩も譲らず、どちらかのチームが1点を取るともう一方のチームが1点を取り返すといった、まさに一進一退の大熱戦です。

デュース戦を経た大接戦の末、僅差で決着がつきました。22-20でBチームに優勝軍配が上がる運びとなりました。

その後、全員で協力して後片付けをします。

生徒会副会長より、結果発表がなされました。表彰状は次日の終業式で授与されることとなりました。

その後、教頭先生より講評をいただき、暑い中、協力してよく頑張ったことに対してねぎらいの言葉をいただきました。

準備・試合・応援・片付けを通して、探究する力を育み、主体的な学びで夢(願い)を実現するための取り組みが今日もよくできました。特に、決勝戦における生徒諸君の応援する時の一体感は素晴らしいものでした。この団結力を次の行事にもつなげていってほしいと願います。

大掃除

7月17日(木)は、学期末の大掃除が実施されました。

まずは、各教室の片付けからです。

教室の片付けが落ち着いたら、続けて大掃除です。1学期間の感謝の気持ちを込めて、入念に掃除をします。

 

寒い冬の日も、暑い夏の日も、大変お世話になったエアーコンディショナーのフィルター清掃です。

教室の換気扇も取り外し、きれいに洗います。

窓もきれいに拭きます。

少ない人数ですが、手分けして各教室・廊下及び多目的室・カウンセリング室並びに昇降口・トイレに至るまで、時間をかけて掃除します。

自分たちの目で、どこが汚れていてどのように掃除したらきれいになるのかを考えながら作業することによって、探究する力を育み、主体的な学びを通し、その積み重ねを経て夢(願い)を実現する生徒に育ってほしいと願います。

主権者教育Ⅰ

7月16日(水)は、主権者教育が実施されました。

まずは、生徒への問いからです。

最も近い選挙はいつ?

なんと、4日後。参議院選挙になります。国政に大きな影響を与える大事な選挙になります。

一方、参議院は定数248、任期6年で、3年ごとに半数(124名)を改選し、解散はありません。

小選挙区では、熊本県選挙区で1名、鹿児島県選挙区で1名を選出します。

比例代表では、政党名または候補者の名前を記入します。政党に議席が割り当てられ、その中で、最も名前が書かれた人から順に当選が決まります。

何で、このような複雑な選挙制度なのでしょうか?

政治の安定性と多様な意見をくみ取ることを目的とした選挙制度になります。

選挙権年齢引き下げの意義は、様々なメディアを通じ多様な情報に接し、自分の考えを育んできた世代であり、未来の日本に生きていくための世代であるから、現在・未来の日本の在り方を決める政治に関与してほしいとの願いからです。

 

「権利をもつ」とは、政治について重要な役割を持つ事、「選挙等に参加する権利をもつ」ということです。

有権者としてあるべき姿勢とは、人任せにせずに、選挙を通じて積極的に政治に参加していくこと、これは権利であり、国家・社会の形成者としての責務であるということなのです。

選挙権について考えることで、探究する力を育み、主体的な学びで夢(願い)を実現するためにも、主権者とは自分たち自身であることを自覚して、18歳になったら、あるいは18歳になっている人は、次回の選挙までによく考えて投票所に行ってほしいと願います。