学校生活

2024年3月の記事一覧

転退任式

3月28日(木)は、この春の定期異動に伴う転退任式が行われました。

まずは式に先立ち、定時制の1名の先生に、60歳の節目に際してこれまでの永い歳月の間本県教育振興のためにひたすら尽くしていただいた多大な御功績に対する感謝状の授与が行われました。文面の最後には「今後ともますます御健勝にて御活躍されますことを期待します 熊本県教育委員会」と結ばれていました。

本校の生徒諸君が生まれるずっと前から教鞭をとってこられ、その長年の経験の数々を、今の定時制の生徒たちにご教示いただいております。今後とも、厳しくも温かいご指導をよろしくお願いいたします。

そして、いよいよ転退任式です。教頭先生から、転出される先生方お一人おひとりのご紹介がありました。

校長先生は、夕方からの授業をよく見に来てくださっていましたが、いつもとても素晴らしい授業態度をほめてくださいました。今までの姿勢を忘れることなく、何事にも当事者意識を持ち、夢の実現に向けて挑戦する真摯な姿勢を忘れることなく、跳ね返されても挑み続けてほしい。常に成長はしているので、いくつになっても挑戦すること、めげることなく活躍してほしいとの励ましのことばをいただきました。

 

副校長先生からは、昨年初めて定時制に来て、毎日がワクワクして楽しかった、みんなが頑張っている姿に元気と感動と勇気をもらった。こらからも精一杯頑張ってほしいとの励ましのことばをいただきました。副校長先生は、いろんな人と一緒に仕事をして心がけていることは、その人の良い所を見つけるようにしていらっしゃるそうです。そうすると、相手がだんだんよく見えてくるし、自分自身の見方が変わってくるといったお話もいただきました。

 

40年近く教員を続けてきて、このたび教師生活にピリオドを打たれる先生からは、今の生徒が最後の生徒となるわけですが、授業、学校行事、販売実習、試作実習等を楽しみながら頑張っている姿をほめていただき、成長した数年後がとても楽しみで、やるべきことをやっていけば夢は実現する。健康に留意して過ごしてほしい。水高生のプライドを持って夢を実現してほしいとの励ましのことばをいただきました。

 

4月から新天地に転出される先生方からは、人との関わりを大事にしてほしい。人と関わることが苦手な人もいると思うけど、人と関わることを続けていけば、自分が困ったときに助けてくれる。生きにくい時代だからこそ、良い意味で人を巻き込みながら、今の高校生活をこれからの練習と思って過ごしてほしいという励ましのことばをいただきました。

みんなと過ごした日々は、感謝の気持ちでいっぱいであり、ここでも思い出を胸に刻んでこれからも頑張っていきたい、寒かったり暖かかったりしますが、健康に留意して過ごしてほしいといった優しいことばもかけていただきました。

生徒会長より、惜別のあいさつがあり、花束贈呈です。涙を流している生徒もいました。先生方と生徒諸君の絆の深さが感じられました。

先生方、今まで本当にお世話になりました。ありがとうございました。水俣高校定時制での日々をたまには思い出していただきながら、健康に留意されてお過ごしください。先生方の今後より一層のご活躍を祈念しております。水高定時制の生徒の活躍も、HPなどで見守っていただきますと幸いです。ありがとうございました。

3学期終業式

3月22日(金)は、3学期の終業式が行われました。

まずは式に先立ち、表彰式です。

皆勤賞と精勤賞が授与されました。よく頑張りました。

 続けて、終業式です。

校長先生の講話では、今年度の教育スローガン「何事にも当事者意識を持ち、夢の実現に向けて挑戦する生徒の育成」について、意識しながら過ごせたか、確認がありました。何事も自分のこととして捉える。主体的に考える。この習慣を身につけることが肝心です。

夢の実現に向けて挑戦する姿勢を大事にして、目標を持ち、挑戦する過程を大切にしてほしい。関連して、ネルソン・マンデラ氏の言葉を紹介していただきました。「生きるうえで最も偉大な栄光は、決して転ばないことにあるのではない。転ぶたびに起き上がり続けることにある。」と言い残されたそうです。成功しなくても成長はしているのだと教えてくださいました。

併せて願うことは、謙虚で誠実な人であってほしいということです。旧松下電器の創業者・松下幸之助氏の言葉も紹介していただきました。「学ぶ心さえあれば、万物すべてこれわが師である。」と言い残されたそうです。成功の陰には周囲の協力、支えてくれる人の存在があるということを忘れないでほしいという講話をいただきました。

 

 その後、各部より諸連絡等がありました。次に登校するのは、3月28日(木)の転退任式です。

何事にも当事者意識を持ち、夢の実現に向けて挑戦する生徒たちの令和5年度の活動がこれで終わりました。水俣高校定時制の生徒の挑戦は、令和6年度に引き継がれます。

令和5年度も、水俣高校定時制をたくさん応援してくださり、ありがとうございました。令和6年度も、本校定時制の生徒の活躍にご期待ください。今後ともよろしくお願いいたします。

教室(机・椅子)下足箱移動・大掃除・生徒交流会~バレーボール~

3月19日(火)は、新教室への荷物移動及び今年度最後の大掃除並びに生徒交流会が行われました。

 

〇教室(机・椅子)下足箱移動 

まずは、新教室への荷物移動からです。自分の机、椅子、荷物等を次年度の教室に運びます。

 

3年生から順に、4年生教室へ。そして下級生が続きます。並行して、先日卒業した上級学年の机、椅子を1年生教室に運びます。

下足箱は、お昼のうちに先生たちで掃除、氏名の張り替えと個人のスリッパ移動をしておきましたので、生徒は新しい場所を確認します。

 

ロッカーの荷物も移動します。

掲示物も新教室へ移動します。

 

〇大掃除

教室移動が落ち着いたら、続けて大掃除です。1年間の感謝の気持ちを込めて、入念に掃除をします。

 

暑い夏の日も、寒い冬の日も、大変お世話になったエアーコンディショナーのフィルター清掃です。

 

黒板の溝も丁寧に拭き取ります。

少ない人数ですが、手分けして各教室・廊下及び多目的室・カウンセリング室並びに昇降口・トイレに至るまで、時間をかけて掃除します。

 

〇生徒交流会~バレーボール~

そして、いよいよ生徒交流会です。

今回は、バレーボールです。協力して準備をします。

一旦集合して、生徒会長より挨拶、続けて競技上の注意です。

その後、体育委員の号令で準備運動です。

 

入念に行います。

次は、走ります。

 適度な準備運動の後は、各自で練習をします。

 

 そして、いよいよ試合開始です。

 

まずは、AチームとBチームに分かれて対戦です。

 

練習の甲斐もあり、ナイスプレーが飛び出します。

 

体育の授業でも教わり、コツをつかんでいるようです。

人数調整で先生たちも助っ人として入ります。

白球を追いかける姿から、一生懸命さが伝わります。

よく声を掛け合いながらプレーができています。

2試合後、最後はチームメンバーを入れ替えてプレーしました。

 そして、後片付けです。

 

協力して行います。

最後に教頭先生より表彰及び講評をしていただきました。

今回は上級生が卒業して生徒数が減ったことや、最後の試合はメンバーを入れ替えて戦ったことなども踏まえて、試合の状況を見て、「最優秀選手賞」「優秀選手賞」「敢闘選手賞」として表彰しました。

 今回の生徒交流会は、企画の段階から新生徒会執行部のメンバー及び体育委員を中心に作り上げてくれました。担当の先生に「これがしたいです」とルーズリーフに具体的かつ詳細に書き込まれたバレーボールの案を提出してくれました。少ない生徒数ですので、工夫したメンバー編成、球技が得意な生徒も苦手な生徒も一緒に楽しめるように今回の生徒交流会用の特別ルールを考えてくれるなど、隅々まで目を行き届かせた思いやりのある企画運営でした。その甲斐もあり、みんなとても楽しそうにプレーをしていたのがとても印象的でした。執行部も一般生徒も、一人ひとりが何事にも当事者意識を持ち、主体的に行動できた生徒交流会でした。得意な分野はより力を高め、苦手なことにも果敢に取り組みながら、夢の実現に向けて挑戦するその姿勢を大事にしてほしいと願います。

商業科商品開発「ミニタルト(創作スウィーツ)試作実習会」

3月19日(火)は、道の駅みなまた・Shop&Cafeミナマータ様のご協力のもと、商業科商品開発「ミニタルト(創作スウィーツ)試作実習会」が、同所で実施されました。

 

去る2月21日(水)に、この企画の検討会が本校多目的室で実施されましたが、そこで生徒から提案されたプレゼンや、それと関連して生徒から出た意見及びプロからのアドバイス、さらにはプロの助言を受けながら行った調べ学習の内容を、総括的なイメージとして作り上げた仮の商品を試作してみるというものです。

まずは、今回の講師の先生方の紹介です。道の駅みなまたの館長様及びシェフの方々です。その後、参加生徒の自己紹介です。今回は、2年生4名が参加させていただきました。

 

前回の検討会からおよそ一か月。この間にも、道の駅みなまたの館長様及びシェフの皆様は、通常の営業がある中、時間を捻出してこのコラボ企画のための研究及び下準備をしてこられていたのです。まずは、そのプロ段階での試作過程における所感からお話をしていただきます。生徒は、真剣にメモをとっています。

そして、いよいよ試作実習です。

 

まずは、入念に手を洗います。

 

こちらの素材は、あらかじめシェフの皆様が準備してくださっていたものです。

生徒の提案に合わせて、水俣茶タルトの素材をこしらえてくださっていました。

 こちらの素材は、プリンタルトの素材になります。

 水俣茶及びプリンの両方をお皿に乗せ、各々、合いそうな具材をチョイスしてタルト生地に乗せていきます。

 

タルトを小さく切ると、具材を小分けして乗せやすく、味見したときに区別がつきやすくなります。

 プリンタルトにはフルーツを乗せてみて、水俣茶タルトには生クリームを乗せてみます。金箔をかけると際立ちます。

 

小豆や甘夏もチョイスしてみました。

 

試食をしてみます。見た目も大事ですが、やはり味覚が一番頼りになります。

 試食後は、シートに所感を記入します。

 

 その後、全員で意見交換を行います。

 

議論を重ねた結果、水俣茶タルトはかっこよく、プリンタルトはかわいらしく仕上げることとしました。

 

 時間が来ましたので、今日はここまでです。生徒会副会長より、謝辞がありました。この1か月間は、生徒たちもいろいろと調べ、実際に様々ななタルトを食べてみたりしていたようです。今回の試作実習会では、ミナマータの皆様のおかげで、イメージが少しでも出てきたのでホッとしましたといった感想が述べられました。

そして最後は、せっかくの機会ですので、ソフトクリームの作り方を教わりました。

今回は、生徒一人ひとりが自作のタルトを作ってみて、参加生徒全員がよく意見を出してくれました。何事にも当事者意識を持ち、主体的に行動できる力がどんどん身についてきています。コラボ商品を世に送り出すという夢の実現に向けて挑戦する姿はとても素晴らしいものでした。

今回も協力してくださった、道の駅みなまた・Shop&Cafeミナマータの皆様、本当にありがとうございました。次回の試作実習会でもよろしくお願いいたします。良いコラボ新商品ができるよう頑張っていきたいと思います。

卒業証書授与式 卒業生を祝う会

3月1日(金)は、令和5年度卒業証書授与式及び卒業生を祝う会が、また、それに先立ち2月28日(水)並びに29日(木)は、表彰式・卒業式予行・同窓会入会式・卒業生を祝う会準備等といった卒業式関連の各種行事が行われました。

 

〇表彰式

卒業式関連の行事は、2月28日(水)表彰式からのスタートです。

 

 熊本県がんばる高校生表彰、産業教育振興中央会御下賜金(ごかしきん)記念優秀卒業生表彰、全国商業高等学校協会成績優秀者表彰、全国高等学校定時制通信制教育振興会表彰、熊本県高等学校定時制通信制教育振興会表彰、熊本県高等学校文化連盟表彰、熊本県高等学校体育連盟表彰、熊本県高等学校保健会表彰の各種卒業予定者表彰が行われ、式の結びには本校定時制の先生が1名、永年勤続に係る功労者表彰を、教え子たちが見守る中、授与されました。

 

〇卒業生を祝う会事前準備(装飾品作成・飾り付け・設営)

2月29日(木)は在校生による、翌日に控えた卒業生を祝う会の準備が行われました。

 

 まずは説明を聴きます。やることは、風船を膨らませることと、ホワイトボードに貼る文字の切り抜き・風船に貼る養生テープ作りです。これらを分担して行います。風船はストローを使って膨らませます。ストローは浅く差し込みます。

 

 卒業予定者が喜んでもらえるよう、少ない人数ながら、よく分担して取り組んでいます。

概ね膨らみました。色とりどりです。

 

ホワイトボードや壁面に貼付します。作業の過程において時折、破裂音がしてびっくりしますがその都度なごみます。

翌日は、大好きな先輩たちが喜んでくれるといいですね。

 

〇卒業証書授与式

 そして、3月1日(金)は、いよいよ卒業証書授与式当日です。

 

登校後は、教室に集合して最後の動作確認及びコサージュ装着を協力して行います。事実上、最後の教室でのひと時となります。

定刻となり、いよいよ入場です。

水俣高校は全定(全日制・定時制)合同で行います。本校体育館での厳かな式典は、実に入学式以来となります。3年振りまたは4年振り、あるいはそれ以上振りの生徒もいる中、それぞれの年月を振り返りながら、式に臨みます。

  

定時制は、全日制課程各学科・各クラスの代表生徒が卒業証書を授与されたのち、4年生の生徒が1名のみ、定時制3・4年生の卒業生7名の代表として壇上に上がり授与されます。他の6名も代表者と礼等の動きを合わせます。よくそろっています。この日この瞬間のために雨の日も風の日も、人によっては遠方から毎日、くじけそうになりながらも通い続けたのです。

校長先生からの式辞では、挑戦を続けること、感謝の気持ちをもって謙虚な姿勢を忘れないこと等、励ましのお言葉をいただきました。来賓の皆様、祝詞・祝電をたまわった関係各位の皆様からも温かいはなむけのお言葉をいただきました。ありがとうございました。

送辞・答辞は、それぞれ全日制の生徒が代表で述べてくれましたが、その中で、定時制商業科の商品開発及び販売実習での活躍に触れてくれました。

式歌斉唱・式後の行事の後、いよいよ卒業生退場です。全日制1組から順に退場し、最後に残った定時制7名が、担任の先生方の先導で退場します。

来賓・保護者・在校生・職員に見守られながら、堂々と退場のトリを務めてくれました。「定時制商業科、退場!」のアナウンス後の拍手は、とりわけ大きく、苦学してきた夜間課程の生徒たちの実情を、皆様とてもよくわかってくださっています。

 

〇卒業生を祝う会

式後は、定時制だけの最後のお別れの会が多目的室で行われました。

 

式典後のお忙しい時間帯の中、校長先生、副校長先生、教頭先生、事務長先生が定時制に来てくださり、校長先生からはお祝いと激励のお言葉をいただきました。中でも、校長先生が着任された年度の定通総体で、今回の卒業生がバドミントン競技で惜敗後に悔し涙を流していた思い出について触れられ、一生懸命練習してきたからこそ流れる涙の素晴らしさについて語ってくださいました。

続けて、卒業証書が担任の先生より渡されます。

 一人ひとりの思いが詰まった卒業証書です。これをもらうために、どれだけの血のにじむ思いで苦労してきたことでしょう。思い出が去来します。

また、後輩たちが内緒で準備を進めてきた思い出の「水定どら焼き」もプレゼントされます。

 

続いて、2年生の新生徒会長から惜別の挨拶がありました。先輩たちの背中を見ながら頑張れたことや、行事での楽しい思い出が語られ、寂しさの中でも先輩たちの卒業後の活躍を祈念する旨の立派な送別の言葉でした。

そして次に、7名の卒業生一人ひとりからのスピーチがありました。

 話しながら涙を流す生徒もいました。「学校に行くのがイヤだな」と思ったこともあり、学校に来ていない時には毎日電話をかけてきてくださる先生との思い出や、検定試験受験のために夏季・冬季の長い休み期間も先生に勉強をみてもらったこと、自分が書く進路の書類を何度も書き直させて、丁寧な字で出すよう指導してきた先生に対する感謝の気持ち等が語られました。

そして、最後の集合写真です。みんな良い表情です。

何事にも当事者意識を持ち、夢の実現に向けて挑戦を続ける7名の生徒がこの日、巣立ちました。思い起こせば3~4年前、あるいは生徒によってはそのさらに前の年度に、それぞれ入学したあの日のことが思い出されます。小・中学校で、いろんなことがあって保護者や先生に心配をかけてもきました。しかし、一番悩んできたのは言うまでもなく自分自身でした。高校の勉強についていけるんだろうか。行事はどんなものがあるんだろう。定時制ってどんなところなのかな。いろんな不安と期待を抱えながら入学してきて、定時制でも大変なことはたくさんありました。でも、先生たちの丁寧な授業に、一つひとつ理解が深まってきました。似た境遇で入学してきた励まし合える友人がいました。そして、遠方の生徒の中には、連日送り迎えをしてくれた保護者の存在がありました。そのすべての人たちに感謝です。

少人数の定時制では、自分が動かなければ事は先に進みません。そのおかげで何事にも当事者意識を持って取り組むことができました。主体的に行動する力も身に付きました。夢の実現に向けて挑戦する大切さも教わりました。

卒業生は、この定時制での歳月で、大きな成長を遂げました。そして、いよいよ社会のスタートラインにつきます。進学する人、新規で就職する人、現業を継続する人等、進む道は様々です。道につまづくこともあるでしょう。その時は自分たちで作った卒業アルバムを見返して、故郷を思い出してほしいです。定時制で頑張ってきたことに誇りをもって、大いに活躍して、幸せになってほしいと願います。