2023年11月の記事一覧
防災訓練
11月21日(火)は、水俣消防署様のご指導のもと、防災訓練がありました。
まずは、本校の副校長先生からのあいさつからです。今回このような機会を与えてくださった水俣消防署の皆様に対して感謝の気持ちをもって、今日の訓練を自分のこととして捉え、しっかりと学習するようにとのお言葉をいただきました。
そして、その後は2班に分かれて学習します。講義では、「みんなで考える防火安全の知恵」と題した動画を視聴しました。
火災発生件数は、1日あたり約140件。約10分に1件発生していることになります。驚きです。
出火原因の主なものとして、「放火」「こんろ」「たばこ」「ストーブ」等があります。
それぞれの項目ごとに、出火を防ぐためのポイントを詳しく教えていただきました。
防火安全の心がけとしては、命を守る7つのポイント~3つの習慣と4つの対策~があります。
3つの習慣…①寝たばこはしない。②ストーブの近くに燃えやすいものを置かない。③ガスこんろから離れるときは火を消す。
4つの対策…①逃げ遅れ防止のための火災報知器の設置。②寝具、衣類等からの火災防止のため防炎品の使用。③消火器の設置。④隣近所の協力体制の構築。
今日からできる防火対策です。家に帰ってからも家族で確認をしていきましょう。
次に、救急法の訓練の様子です。
まずは、署員の方々からの説明とお手本からです。その後、3人一組程度にわかれて実習です。
胸骨圧迫のポイントは、①強く、②早く、③絶え間なく、④圧迫解除の4点です。
やっている人はとても頑張りますので、近くにいる人から声をかけて交代することも大事です。
今度はAEDも一緒に使いながらの訓練です。まずは電源を入れること、すべてはそれからです。
AEDを使うことで、救命率が2倍上がるのだそうです。
ちなみに、水俣消防署から水俣高校まで、救急車が到着する所要時間は約8分~9分だそうです。助かる生命を守るため、家に帰ってからもしっかりと復習することが大切です。
次は、煙体験の様子です。
煙が充満した室内を、手探りでたどっていく訓練です。本当に前が見えない状況で、無事に退出に成功しました。
ちなみに、この煙は訓練用の煙で、甘い香りもする無害のものだそうです。
次は、水消火器訓練の様子です。まずは、署員の方々からの説明とお手本からです。その後、5人一組程度で的に向かって噴射します。
消火器使用の手順は「ピノキオ」です。
①ピンを外す。②ノズルを伸ばす。③距離をとる。④押す。
最後は、署員の方より講評をいただきました。かつては119番をするときは固定電話からの方が位置を特定しやすかったのですが、最近では通信環境の発達により、携帯電話からでもある程度は場所が特定しやすいので、現場を離れることなく通報ができるとのことでした。
続けて、生徒代表の謝辞です。謝辞では、かつて自身が救急救命士の方から助けられたことや、病院での実際のAED体験等のエピソードが語られ、昼夜を問わず市民のために働いてくださっている署員の皆様への感謝の気持ちが語られました。
場が静まり返るほどの良い謝辞でした。
講義、救急法、煙体験、水消火器訓練といった盛沢山の内容でしたが、生徒の欠席も殆ど無く、何事にも当事者意識を持って訓練を受けるその姿勢は、とても素晴らしいものでした。夢の実現に向けて挑戦するためにも、命あることが何もよりも大事であるということを改めて学べたとても良い学習の機会でした。
大変お忙しい中、私たちのために訓練を実施してくださった水俣消防署の皆様、本当にありがとうございました。
人権教育LHR
11月17日(金)は、人権教育LHRがありました。
最初は、全学年合同で、「令和5年度(2023年度)熊本県人権子ども集会」の動画を視聴しました。
県内の代表の高校生が、堂々と発表していました。
こんな劇も披露してくれました。
補聴器を装着して歩いていたある生徒が、音楽イヤホンを装着していると間違えられ注意をされましたが、懸命に手話で訴え、後日理解してもらえるといった内容でした。迫真の演技には、感心しました。
その後、各学年に分かれて、各学年のテーマに沿った授業が行われました。
1学年は「身の回りの差別」、2学年は「被差別部落の歴史(明治以降)」、3学年は「拉致問題」、4学年は「様々な人権課題」のテーマで学習しました。
動画を視聴したり、先生の話をしっかりとワークシートに記入し、学びを深めていました。
「人権」とはまず自分の人権について考えることからのスタートなので、卒業後も自分にも関わりのあることとして、何事にも当事者意識を持ち、夢の実現に向けて挑戦するその姿勢を大切にしてほしいと思います。
文化祭
11月10日(金)は、定時制の文化祭でした。
今年のテーマは、「八面玲瓏(はちめんれいろう)~みんなで輝く最高の文化祭!~」です。
”八面玲瓏”には、「どの面からみても美しく鮮明に輝いているさま。」という意味があります。
この言葉通り、生徒一人ひとりや作品の数々が美しく輝くようにという思いを込めて、このテーマを生徒会役員が考えてくれました。
今年は、3年生書道の授業の成果物として、校舎壁面に生徒の作品を投影するという試みがなされました。
白昼ではできない、夜間定時制ならではの粋な演出です。
開会式では、文化委員長より、みんなで楽しく盛り上げていきましょうというあいさつがありました。
校長先生からの開会のあいさつでは、これまでの準備期間における生徒たちの頑張りに、ねぎらいの言葉をかけていただきました。そして、いよいよ開会です。
それでは、まずは展示作品から紹介していきます。
まずは、おもてなし班の作品からです。
”文化祭”をボードにしつらえました。おもてなしの心をもって各教室の案内をしました。外にはキャンドルを模した電気の工夫で夜空を彩りました。
次に、光班の作品紹介です。ちなみに、入り口の「光班」の掲示物は、おもてなし班の作品です。
今年度は全員で協力して制作したダイナミックな作品を新たに取り入れ、さらにパワーアップした仕上がりになりました。定時制の夜空に光を灯す色鮮やかな空間をお楽しみいただきました。
続けて、絵画班と工作班です。ちなみに、入り口の「絵画班」「工作班」の掲示物は、おもてなし班の作品です。
絵画班では、文化祭のポスターやスクラッチアート、プラ板を使用してのキーホルダー作成、パソコンを駆使したコンピュータアートなど、個性豊かな作品をご覧いただきました。
工作班では、各自が好きな題材を持ちより、切り絵や折り紙等で作品作りを楽しみました。今年も一人ひとりの思いが込められた個性豊かな作品をご覧いただきました。
次は、全員で取り組んだ「絵手紙」及び教科作品「国語」及び「理科」の成果発表です。
ちなみに、入り口の「国語」「理科」「絵手紙」の掲示物は、おもてなし班の作品です。
そして、水定本舗(販売実習)活動の様子と、受付係の仕事の様子です。
PITAパンは当日納品のため、早めに登校できる人で、シール貼りをします。
そのほか、おなじみ水定どら焼きも販売しました。
本当に、多くのお客様にご来場いただきました。
販売実習を実施するにあたり、多くの企業の皆様、ご協力ありがとうございました。
そして、閉会式です。
副校長先生より講評をいただき、全員で協力してつくり上げた文化祭を、大変よくほめていただきました。
最後に、文化副委員長より、閉会のあいさつをもって終了となります。
後片付けもよく頑張りました。
最後に、旧職員の先生より頂戴した差し入れをいただきます。ありがとうございました。
何事にも当事者意識を持ち、夢の実現に向けて挑戦し、行事ごとに成長する生徒たちを、今回も頼もしく思いました。少ない人数ながらも協力して取り組む姿には胸をうたれるものがありました。
これからも水俣高校定時制をよろしくお願いします。
第5回九州和紅茶サミットinみなまた
11月5日(日)は、エコパーク水俣で開催で開催された「第5回九州和紅茶サミットinみなまた」に参加し、販売実習を行いました。
ついに始まりました。全員で協力して設営します。すべてはここから始まります!
屋号やPOPの位置を確認します。また、朝納品されたばかりの惣菜パン「PITAもち麦&トマトソース」のシール貼りをします。
「バラのときめき ふわりんごパフェ」の値引き券に関するPRをするためのブラックボードを作成します。
また、来場者の方へ「水定どら焼き」等の販売商品をPRするための手持ちボードも作成します。
お釣りの準備等、レジの最終確認をします。最後に、文化委員長からのあいさつです。
「暑くなりそうですが、みんなで声を掛け合いながら頑張っていきましょう!」
全員一致団結!実習の成功を願います。
そして、いよいよ開店です。最初のお客様を温かくお迎えして実習がスタートします。
POPをもってPR「こんにちは~水俣高校です。心を込めてお迎えしています。どら焼き、PITAパンはいかがですか~。」「わぁ~美味しそう!いただきます。」「お茶の風味をお楽しみください。」
どら焼きを中心に、手にとっていただける嬉しさを実感しました。
1年生は2回目~3回目の参加ですが、落ち着いた接客態度にビックリです!
本校の校長先生をはじめ、定時制の先生方も応援に駆けつけてくれました。
卒業生や退職された先生方なども駆けつけてくれました。
吉永県議と髙岡市長も来店され、直接アドバイスをいただきました。ありがとうございました。
小さなお子様への接客も上手です。午前の部の生徒と午後の部の生徒の引き継ぎ時間は、本日の参加生徒数が多く集まったことになりますので、ここで集合写真を撮ります。
PRの甲斐もあり、お客様が続々と興味を示して集まって来てくださいました。
「水俣産の甘夏ピールを練り込みました。」「甘夏あんって珍しいね。冷蔵庫で冷やしても美味しいの?」
「お土産にも買って帰ろうか!」
ありがたいお言葉が飛び交います。
ポッカサッポロ フード&ビバレッジ株式会社マーケティング本部ブランドマネジメント部担当部長の鶴谷智司様より、紅茶とボウルをいただきました。生徒たちの好きなキャラクターが施されていました。みんなでお礼を言います。ありがとうございます。
最後に文化副委員長より、今日一日の振り返りのあいさつをしてもらい、みんなで集合写真を撮りました。
当日は、真夏日のような炎天下の中で熱中症が心配でしたが、皆本当によく頑張りました。声を枯らしてお客様の呼び込みをする者。足の痛みをこらえて立ち続け、自分の役割を全うする者。それぞれが当事者として高い意識を持って取り組んでくれました。この実習をとおして、生徒の新たな一面を垣間見ました。
今回の成果と課題については、今週の課題研究や総合実践の授業のなかで、しっかりと振り返りをしていきたいと思います。
とても良い機会をいただいた水俣市役所農林水産課農業振興室のみなさまをはじめ、多くの協力企業の皆様、本当にありがとうございました。これからも水俣高校定時制をよろしくお願いします。