芦高ブログ
高校生のみなさんから支援をいただきました!
この夏休みの間にも、様々な方々から多くの支援をいただきました。
今回は、その中から2つの学校から送っていただきました支援物資についてご紹介します。
静岡県にある浜松学芸中学校・高等学校のみなさんから、段ボール2箱分もの様々な文具を贈っていただきました。いろんな生徒さんが、それぞれ手元から持ち寄っていただいたようで、かわいらしいキャラクターのついた文具もあり、本校生徒も大変喜んでいました。生徒の自宅が被災したところもあり、大変助かりました。みなさんの温かいお心遣い、ありがとうございました。
つづいて、愛知県の豊明高校のイラストレーション部のみなさんが、とても愛嬌のあるポップなイラストとともに応援メッセージを寄せていただきました。また、「アマビエ」をあしらったかわいらしいキーホルダーには、『がんばろう熊本』とメッセージが寄せられていました。ネットで調べてみると、このキーホルダーの作成には多くの方の寄付が寄せられていることを知りました。このような支援をみなさまからいただき、大変嬉しく思います。
(みなさんの温かい声援に笑顔で感謝を表す生徒会メンバー)
ここでは、これまでにいただいたみなさまの温かいご支援を全てはご紹介できませんが、こうしたさまざまな声援やボランティアの方々のご協力のおかげで、生徒のひとりは、「『早く学校を元の姿に戻すぞ!』、という思いがよりいっそう強まり、精神面で大きな支えにすることができました。」と感想を述べてくれました。
先日から新学期もスタートし、エアコンも何とか間に合って復旧していただきました。まだ施設設備など復旧が必要な箇所は多々ありますが、生徒達の心にはみなさんの温かい気持ちが伝わり、声援を頑張りにかえて、明るく前向きな気持ちで学校生活に臨む姿が見受けられます。みなさまのご支援、どうもありがとうございました。
2学期始業式
新型コロナの影響で少し短かった夏休みが終わり、今日から2学期がスタートしました。
新型コロナウイルス感染予防と豪雨被害により、全校生徒教室での放送での始業式となりました。
校長訓話では、多くの義援金や支援物資寄せられたこと、中でも宮城県と岩手県の高校からの義援金と手紙が紹介されました。(東日本大震災で被災し、受けた支援の感謝の気持ちがあり、今回募金活動を行ったとのことでした。手紙は1階生徒昇降口に掲示してあります。)
そして、『初心にかえる』というお話でした。
新型コロナウイルスと豪雨災害のなかにあって、普段通りの活動ができない状況だからこそ初心にかえる必要がある。
次に、『地域の信頼と期待に応える。』同じ災害を受けた芦北町に何か力になるようなことをしていきたい。
ということでした。
今回も校歌斉唱は、演奏を聴きました。
写真もソーシャルディスタンス
最後に宮城県の加美農業高等学校の生徒さんからの手紙を紹介します。
熊本県立芦北高等学校の皆さま
私たちは、宮城県加美農業高等学校の農業クラブ・家庭クラブです。貴校が大雨の影響で被災したと伺い、私たちにできることを考えました。片付け作業などで使えると思い、応援のメッセージを載せた軍手を贈ることにしました。応援のメッセージは、本校生徒みんなで書きました。ぜひ何かの機会で使っていただけたら嬉しいです。
1日でも早く復興することを願っています。
宮城県加美農業高等学校クラブ・家庭クラブ
その軍手がこちら
嬉しかったのでハート型にしてみました
その気持ちがありがたいですね
2学期も頑張りましょう。
芦北高校、アニメ化(第5&6話)
毎回オープニングでは、浜辺やていぼうで釣りを行なうシーンが登場しています。
「漁師さんが山に木を植える」という話を聞いたことがある方もおられるかもしれません。
豊かな森は、川を通じて豊富な栄養分やミネラル分などを海へ運び、そのおかげで海が豊かになり、魚が良く捕れるというお話しです。
本校林業科の生徒達は、演習林を通じて、『森・川・海』のつながりの大切さについて学んでいます。
今回の第5話では、潮干狩りをするシーンが登場していますね
ところで、海をきれいにする役割として、干潟と藻場があります。
林業科の生徒達は、この中の藻場の育成にも力を入れています。
〔 真冬の海の深夜2時頃、アマモの移植を行なう生徒達:アマモの根は冬に成長します 〕
地元の漁協や大学と連携して、藻場のアマモを繁殖させる取り組みを平成14年から行なっており、
当初は0.25ヘクタールだったアマモ場が、現在では7.2ヘクタールと約30倍にまで広がっています。
この豊穣の海を取り戻すアマモ再生プロジェクトは、生徒達の様々な発表を通じて、多くの方々に環境問題に関する大きな関心を寄せていただいています。
つづいて第6話では、地元の釣具屋さんに釣り道具やえさの購入に向かうシーンが登場しています。
本校生徒も、昨年の夏休みはこのモデルとされる事業所で、インターンシップでお世話になっております。
釣り好きの生徒が自ら希望して職場体験活動をさせていただきました。
様子を伺いに訪ねたこの日は、『えさ作り』に取り組んでいました。
このほかにも、近隣の市町村の事業所で多くの貴重な体験をさせていただきました。
〔上記のインターンシップの写真は、昨年の夏休みのものです。〕
さて、第5&6話では、とても個性的な顧問の先生が登場していますね。
これからどんな展開になっていくのか、さらに楽しみになってきましたね
芦北高校、アニメ化(第4話)
芦北町や芦北高校が登場しているアニメ「放課後ていぼう日誌」、今回は第4話をご紹介します。
佐敷駅で待ち合わせの風景ですが、生徒達が普段は肥薩おれんじ鉄道での通学で毎日利用しています。
よく見ると「三敷駅」と作品中では脚色されていますが、実際の光景は右図のようになります。
先輩達が待ち合わせに到着する様子です。現在、肥薩おれんじ鉄道は、豪雨災害のため運休区間が出ており、現在代替バスが運行しています。生徒達は、夏休み中も、課外や部活動、実習当番などで学校に通ってきています。
〔 肥薩おれんじ鉄道(左)のアニメ版とおれんじ食堂の列車(右)の写真〕
肥薩おれんじ鉄道は、生徒達が通学する大切な公共交通機関です。また、本校農業科の生徒達が、食品開発を行ない、昨年度は「おれんじ食堂」さんと地元のレストランさんと特別コラボを実施しました。
地元のイタリアンシェフが、芦北高校開発のキーマカレーをアレンジしました。
牧場を経営するオーナーが、ポークカツレツを提供されました。
生徒達は、それぞれに合う特性ジュレ・ソースやデザートを添えました。
一緒に車内に乗り込んで車内アナウンスをしたり、お客様のオーダーをとったり、配膳をしたりしました。
生徒達にとっても、思い出深く美しい海岸列車の旅に貢献することができました。
〔このトピックの写真は、昨年度のものです〕
ところで、鉄道を利用して買い物にいくシーンですが、移動中のおやつに「不知火(しらぬい)」が登場しています。これも、本校農業科の生徒達が、ビニールハウスで栽培実習を行なっています。残念ながら、今回の豪雨災害で多くのビニールハウスが被災してしまいました。
「でこぽん」という名前を良く聞かれるのではないでしょうか?芦北高校産の果実は、「あしぽん」と農業科の先生からお聞きしましたが、いずれも品種名は「不知火(しらぬい)」だそうです。
夏場に、ハウス内で枝吊りや玉吊りを行なって、大事に果実を育てます。
2月上旬に収穫期を迎え、収穫を行なうための『鋏(はさみ)入れ式』を行ないます。
一つ一つていねいに果実を傷つけないように収穫していきます。
しばらくの間、冷暗所や冷蔵庫などに貯蔵され、熟成させて糖度が増してから、日本全国に出荷されていきます。
〔 立派に実った「不知火(しらぬい)」。上記の収穫の写真は、昨年度のものです。 〕
さて、列車が海浦駅(うみのうらえき)を通過するシーンがあります。
〔 写真は、2年ほど前の夕刻に撮影したものです。〕
〔 佐敷駅に張られた列車運休と被災の状況の案内 〕
多くのみなさんが乗車を待ち望んでいる「肥薩おれんじ鉄道」、暑さの厳しい中で復旧に向けて現在多大な努力をされていることと思います。大変お疲れさまです。運転再開の日を心待ちにしております。
また、この『放課後ていぼう日誌』の作者であられる小坂先生が被災されたと聞きました。
心よりお見舞い申し上げます。復旧後は、是非また芦北高校をお訪ねいただき、作品へのインスピレーションを高めていただければと思います。
アニメ「放課後ていぼう日誌」は、下記の時間帯に放送されています。
BS11 毎週水曜深夜24:00~
RKK 毎週金曜深夜25:55~
上記の写真は、秋田書店様の許可を得て掲載させていただいております。
新型コロナウイルス感染予防の観点から、しばらくは聖地巡礼などはお控えいただくようお願いします。
これからのストーリーがどうなるのか、また楽しみですね
1学期終業式!
新型コロナウイルス感染予防や豪雨災害による休校、復旧作業への取り組みなど、芦北高校にとってこれまでにない苦難に直面した1学期でしたが、本日やっと終業式を迎えることができました。
本日の終業式は、全校生徒教室で着座して、校内放送での実施となりました。
校長訓話では、学校長が豪雨災害に触れられ、芦北高校が大きな困難に直面し、災害当初から多くの方々から温かい手を差し伸べていただきながら何とか学校再開に漕ぎ着けることができたことや、生徒全員が復旧作業に汗を流して取り組んだり、クーラーの効かない暑い教室で授業をきちんと受けていることに感謝を述べられました。
また、「艱難辛苦、汝を玉にす(多くの困難や辛いことを乗り越えて、人は磨かれ成長していく)」の意味と関連する秋月菜央さんの詩『磨かれれば光る』を紹介され、「今回のこの経験は、私たちをきっと一回り成長させてくれると思います。」と語りかけられました。
校歌斉唱は、全員で校歌をCDで聴きました。
各部連絡では、教務部、進路指導部、生徒指導部の各主任からお話しされました。
生徒指導部からは『生徒指導便り』を配られ、夏休みの過ごし方について、新型コロナ感染予防を含む諸注意を話されました。
今回、被災の当初から、多くの方々に学校にボランティアに来ていただきました。飲料水やタオルなどの救援物資等や、心のこもった寄せ書きなどをお寄せいただきました。全てをここでご紹介することは難しいですが、皆様から芦北高校へ寄せていただいた思いに心から感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
〔寄せ書きに笑顔で感謝を表す本校生徒会のメンバー〕
〔甲佐高校(熊本県)と気仙沼向洋高校(宮城県)から送っていただいた寄せ書き〕
〔船橋市旭中学校支援学級(千葉県)のみなさんが作製して送付いただいた雑巾660枚〕
芦北高校、アニメ化(第3話)
しばらくお休みになっていたアニメ「放課後ていぼう日誌」が、7月から再開されています。
今回は、第3話をご紹介します。
今回は鶴ケ浜海水浴場が舞台で登場していますが、生徒達が毎年すぐ近くにある芦北青年の家で宿泊研修を行なったり、地域貢献活動でこの海岸沿いを清掃活動しています。
海岸沿いには、いろんな漂着ゴミが打ち寄せられるので、第1回の考査後に海岸清掃を行なっていました。今年は残念ながらコロナの影響で中止となり、写真は昨年度の海岸清掃時の様子です。
わずか数時間の清掃活動でしたが、終わってみると軽トラ1台分の量がありました。
オープニングに主人公が登場していますが、実は原作者の小坂先生をはじめ、スタッフの皆様や秋田書店の皆様も、昨年芦北高校に取材に来られました。校内の様子を沢山撮影して行かれました。
約2年ほど前、本校でも無類の釣り好きである木下先生が、「これはどう見ても本校(芦北高校)に見えるんだけど...」と、ていぼう日誌のコミックを学校に持ってこられたのがきっかけで、学校職員もこの作品に関心を寄せていたところでした
〔 芦北高校へ送られた小坂先生の色紙と、それを手にほほえむ木下先生 〕
アニメ「放課後ていぼう日誌」は、下記の時間帯に放送されています。
BS11 毎週水曜深夜24:00~
RKK 毎週金曜深夜25:55~
上記の写真は、秋田書店様の許可を得て掲載させていただいております。
新型コロナウイルス感染予防の観点から、しばらくは聖地巡礼などはお控えいただくようお願いします。
放送が再開されて、これからのストーリーがまた楽しみですね
学校再開、3日目!
学校再開から3日目、今日も午前中4時間は授業、午後は昨日同様に被災の復旧作業を行ないました。
今日も照りつける太陽の下、30度を超える気温の中で、生徒・教職員汗を流して頑張りました。
昨日の場所に加え、今日はまだ泥や土砂の残る場所で懸命に復旧に精を出す姿が見受けられました。
プール周辺にはまだ泥がたまっており、幾分水分を失いかけた泥に変わりつつあります。
更衣室など室内は、まだ液状化した泥がたまっており、懸命にみんなではき出しますが、まだもう少しかかりそうです。
渡り廊下は何度も水をかけながら掃き出しますが、それでも翌日には泥が浮いてしまいます。
けれど、普段屋外での実習に慣れており、生徒達は元気に洗浄に取り組んでいました。
一方で、本校の裏手にある峰崎農場さくらの森も、今回の豪雨災害で土砂崩れがおきています。
こちらは入り口付近ですが、土砂が流れてきています。
生徒達が頑張って、小石の混じる土砂を掃き出しました。
かなりの土砂が流れていますが、力を合わせて土砂の除去を行なっています。
桜の森の入り口付近、先日は15~20センチくらいは土砂が覆っていました。
大きめの石も混ざっていて土砂が重たかったですが、林業科のみんなで力を合わせて土砂の除去に精を出しました。
峰崎の森は土砂崩れがひどく、道路の崩落や桜の木がえぐれたところもあります。
芦北高校80周年の時に、桜の森として整備され、毎年春に美しい景色を見せてくれていました。
生徒、教職員だけでなく、地域の方々や卒業生の方々も春先足を運ばれる美しい場所です。
復旧には多大な労力と時間がかかると思いますが、もう一度美しい桜の森の姿が見られることを願ってやみません。
(令和2年4月初旬の峰崎農場さくらの森)
学校再開、2日目!
豪雨災害から学校再開2日目、午前中は通常授業、午後は学科別に被災の復旧作業に取り組みました。
林業科は、体育館周辺の泥の除去よシートの洗浄などを行ないました。
農業科は、ハウスや農場周辺の泥の除去や更衣室掃除などを行ないました。
福祉科は、ピロティ周辺の洗浄と福祉教具の洗浄などを行ないました。
クーラーが使用できない教室でも、炎天下の復旧作業でも、生徒・教職員ともに汗を流しながら懸命に頑張り抜きました。
先日、新日本プロレス様より、今回被災した芦北町の小学校・中学校・高等学校および支援学校へ、帽子やタオル、Tシャツなどを寄贈していただきました。生徒達は大喜びでした。新日本プロレス様、大変ありがとうございました。この様子を、テレビ局の方にも取材に来ていただきました。
芦北高校、本日学校再開!
豪雨災害のため2週間の休校を余儀なくされていましたが、
本日、7月20日(月)晴れて芦北高校は学校再開を果たしました。
3密を避けるために、学年別の集会が開かれました。
冒頭、今回の豪雨災害で亡くなられた方々のご冥福を祈る黙祷を全員で行ないました。
学校長からは、この災害で亡くなられた方々への思いや、残された私たちが今後どうあるべきかについて語られました。
3年部の集会では、進路指導について大事な時期をどう過ごすかについて、資料を伴って熱く語られました。
また、教務部からは学習について、生徒指導部からは代替バスの乗車時の注意などを交えて話されました。
1年生の教室は浸水したため、先日甲佐高校さんから芦北支援学校分教室とともに机・椅子120セットを温かいメッセージの込められた寄せ書きとともに送っていただきました。
おかげさまで、本校1年生の代替教室を整えることができました。甲佐高校のみなさん、ありがとうございました。
教室では、HRや授業、テスト返却など少しずつ以前の日常が取り戻されつつあるように感じますが、
エアコンの室外機も浸水してしまい、ご覧の通り窓を全開にしないといけない状況です。
午後には、上天草高校さんや八代農業高校さんから介護用のベッドや車椅子などが送られ、福祉科の生徒、教職員とともに3階の総合学習室まで運び、しばらくはこの部屋を介護実習室として使用する予定です。
上天草高校のみなさん、そして八代農業高校のみなさん、ありがとうございました。
この2週間の間に、数多くの方々に芦北高校にボランティアとして足を運んでいただきました。
全国各地から、飲料水や食糧、タオルなど多くの支援を芦北高校にいただきました。
放送局や新聞社などマスコミ各社の皆様にも、本校被災の状況を取材していただきました。
多くの皆様の支えにより、本日の学校再開を迎えることができました。ここでは詳細は書ききれませんが、本当にありがとうございました。ご支援いただきましたみなさまに心から感謝申し上げます。
芦北高校、再開に向けて!
令和2年7月4日(土)、熊本県南部をおそった豪雨は、芦北高校にも未曾有の被害をもたらしました。
朝6時30分頃の様子。芦北高校の隣を流れる乙千屋川から氾濫しています。
道を1本隔てた先に芦北高校の校舎があり、1階の中程までが水につかっています。
11時30分頃、水が引いた正門付近には、大量の泥が広がっていました。
生徒昇降口では、一番上の段まで洪水が押し寄せた跡はっきりと残っていました。
1階1年生の教室では、机の上まで浸水し、後方ロッカーに収められた新入生の真新しい教科書などが泥水につかってしまいました。
教職員はもちろん、生徒達や卒業生、そして地域の方々にもボランティアとして協力していただきながら、7月20日(月)の学校再開を目指して復旧作業に取り組んでいます!
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