学校生活(芦高ブログ)

カテゴリ:農業科

芦北町産業祭 デコポン祭

 本日、芦北町のJAファーマーズマーケットでこぽんで、デコポン祭が行われました。
 

 デコポン祭に芦北高校の販売ブースが設けられ、農業科1年生の生徒達が販売を行いました。
 生徒達は、農業科の生徒達が育てた鉢花や製造された加工品などの販売を行いました。
 また、林業科からは生しいたけやなんでも掛けなどを販売しました。
 

 会場では、アンパンマンショーなどの様々なイベントが行われ、多くの人でにぎわっていました。
 また、生徒達は、販売とは別に、アンケートなども行っていました。
 農業科の1年生の皆さん、実習販売大変お疲れ様でした。
 また、芦北高校の生産品をお買い上げ頂いたお客様、誠にありがとうございました。

農場に春よ来い

3月1日に卒業生を見送りましたが、今日は多くの中学生が芦北高校を受験しに来てくれています。朝から寒の戻りで雪がちらつく場面もありました。そんな寒い芦北高校ですが、農場にはもう春が来ています。
 
上の写真は種まきの様子です。
農業科1年生で昨年末~年明けにかけて春に咲く草花の種をまきました。
草花の種はとても小さいのでピンセットを使います。
種をまくのは、「セル成形トレイ」といわれる小さく仕切られた箱が連結しているトレイです。
芦高で使用しているのは288連結のトレイで、1トレイ種をまくのに、慣れた人でも40分かかります。まさに根気のいる作業です。

 

それから2週間程度ハウスの中に作った育苗トンネルの中で育苗するとこうなります。
外の気温はマイナスまで下がりますが、トンネルの底には電気で温める温床になっており、5度以下にはならないよう管理していきます。みんなお日様の光を求めて葉を広げています。

葉が展開したら、3号のポリポットに鉢上げします。細くてか弱い苗を傷つけないよう一つずつ丁寧に行います。そしてそのまま春まで大切に育苗します。

そして現在・・・(種まきから約2ヶ月経過)
 メランポジウム↓                                      ペチュニア↓葉には毛がびっしり。寒さに強い。
 
松葉ボタン↓  この葉に癒されます。                 トレニア↓                                                 
 
マリーゴールド↓硬いつぼみを付けています。



みなさんに特に紹介したいのが、下の写真の「ポリアンサ」です。
今年芦高で栽培しているポリアンサは、バラの花のように花びらが重なって咲く八重咲きの品種で、その小さくも華やかな美しさから人気があります。
 
ハウスに来る生徒たちはみな口を揃えて「先生、これすっごくかわいいですね。」と言ってくれます。プラスチックポットに上げても手のひらサイズなので一層愛くるしい姿です。
葉もフリルが付いているので、まるでドレスをまとった女の子のようです。

寒い中でゆっくりと成長する花たちも、私たちが「可愛い!」と言っているのを理解しているように堂々としています。
まだまだ寒い日が続きますが、もう春はすぐそこです。

先進地視察研修(1年農業科)

先日農業科1年生16名が先進地視察研修に出向きました。
まず訪れたのは、宇城市三角町戸馳の有限会社宮川洋蘭さん。
こちらでは胡蝶蘭をはじめデンファレ、カトレア、オンシジュームなどおよそ300品種を栽培され、その中でもエピデンドラムでは育成品種で特許を取得し、全国コンクールでは農林水産大臣賞を受賞された経験もある農業法人です。
見事に仕立てられた洋蘭を前に、蘭にあまり親しみのない生徒たちも圧巻されて、担当の西さんのお話に一生懸命耳を傾け、メモを取っていました。
  

次に訪れたのは、宮川洋蘭さんから車で10分ほど走ったところにある「食と農の体験塾」です。こちらでは、クッキー、ピザ、パンの石釜焼き体験ができます。塾長の宮田さんに出迎えられ、まずはパン生地をこねます。
「あっという間にピザ、パン、クッキーをつくるけんね!」
との宮田さんのお言葉の通り、40分ほどですべて作ることが出来ました。
お手製の石釜に生地を入れれば、数分で焼き上がり、そのあまりの美味しさに生徒も職員も大興奮!!
        

最後に有機栽培されているお米をお手製の釜で炊いて、みんなでおにぎりを作りました。
炊きたてのお米はとても美味しくて、パンにピザにクッキーを食べた後でしたが、
女子でも大きなおにぎり2個をぺろりと食べていました!
  

おなかいっぱいになった後は、塾長の宮田さんから「食べることの大切さ」についてお話を頂き、その中でも「なにがなんでも健康が一番。そのためには美味しくて体にいいものを食べること」というお言葉が、生徒たちにはとても印象的だったようです。

 
素晴らしいお話を聞かせていただいた宮田さんにお礼を伝え、最後に向かうは、熊本県営畑地地帯総合整備事業大口地区果樹園です。

  
およそ11haの広大な土地は、スピードスプレーヤ(乗用薬剤散布機)がすべての区画が通れるよう整備がされていたり、高品質なミカンを栽培できるようにかん水(水やり)の量が調整できるようになっていたりと様々な工夫がされていました。
また過去に台風で壊滅的打撃をうけた経験から、全区画に防風ネットと防風林が設置されていました。

すべての研修を終え学校に戻った生徒たちは、みな「勉強になりました!」と口を揃えていました。この研修を通して、また一つ生徒たちの成長が見られた1日となりました。

農業科 食品製造(甘夏マーマレード)


農業科1・2年生全員による、芦北産の甘夏みかんを使った「甘夏マーマレード」の製造が始まりました。この芦北高校の「甘夏マーマレード」は地域の特産物「甘夏みかん」を活用し町の特産品となるようにと62年前に開発されました。さわやかな酸味・ほろ苦い果皮と砂糖の甘さが程よく合わさった逸品です。毎年全国各地からご注文をいただいています。丁寧に皮をむき、安全・安心をモットーに真心を込めて今年も製造しています。1ビン200g入りで300円です。ご購入を希望される方は早めに農業科までご連絡ください。

「あしぽん」鋏入れ

みねさきから吹く風に、梅や水仙の豊な香りが混ざり、寒いながらも、
小さな春の訪れを感じます。

そんな農業科では、先日毎年恒例である不知火(通称:あしぽん)の
収穫を祝い、鋏(はさみ)入れを行いました。
今年度初めてのあしぽんの収穫に、校長先生はじめ、多くの先生方に
みねさきの傾斜に建つハウスまでお越し頂きました。
果樹専攻生たちの努力と、天候に恵まれ、今年のあしぽんはとても良い出来◎!

不知火は実をつけると枝が重くなります。
そのため、枝が折れることを防止するために、良い実を残し一玉ずつ麻紐で吊り上げます。
大変な管理ですが、そのおかげで、大きくて艶のある美しい果実ができました。


まずは、校長先生が枝に鋏をいれます。
校長先生もあしぽんの出来に大満足のこの表情で、思わず笑顔がこぼれます!



今年度卒業する果樹専攻生4名が代表して鋏入れを行いました。
1年でもっとも嬉しい収穫の喜びを感じられたひと時でした。
  
 
これから毎日あしぽんの収穫実習が始まります。
生徒にとっても、職員にとっても怒涛の日々ですが、
この収穫があるから、夏の暑い日の灼熱ハウス地獄や高所での台風対策も、
手足が凍るような寒さでの実習も励めるのです。
生徒が手塩にかけて栽培している「あしぽん」、ぜひご賞味下さい!!

佐敷中学校一人一鉢運動その後・・・


去る12月8日に佐敷中学校にて行った「一人一鉢運動」。
その活動の記録を1枚のパネルにまとめました。
それをぜひ佐敷中学校に飾ってもらおうと、
農業科1年生を代表し3名の生徒が、佐敷中学校を訪問させていただきました。

佐敷中学校の門をくぐると、吉海校長先生はじめ、2名の先生方と
環境美化委員会の生徒さんに迎えられ、校長室にて無事お渡しすることが出来ました。
校長室に置かれたテーブルの中央には、芦高シクラメンが飾られていました。

吉海校長先生から
「お越しいただくお客さまに、芦高のシクラメンだと紹介しています。
これからも頑張ってください!」
との力強いお言葉を頂き、生徒ともども大変誇らしい気持ちになるとともに、
これからも良い実習製品の生産にむけて、気の引き締まる思いでした。
  

佐敷中学校にて「一人一鉢運動」花植え交流会

12月8日(月)、芦校農業科1年生16名で、実習で生産している花苗を持って佐敷中学校を訪問しました。
佐敷中学校の環境委員会が企画した「一人一鉢運動」は、今年度の卒業生と来年度の入学生のために、それぞれ卒業式と入学式で飾る花をその名の通り、一人一鉢ずつ育てるという活動です。
そこで、芦校生に植え方の指導に来てほしいという依頼を受け、農業科1年生で出向くことになりました。
 
土の準備から植え方や管理方法などを、それぞれ緊張しながらも、無事説明し、花植えとなりました。全校生徒と先生方あわせて200人以上を相手に生徒たちも頑張りました。
とまどう中学生の手に高校生が手を添えながら共に花を植える姿を見て、農業科に入学して8ヶ月の生徒たちの成長を心から感じられた日となりました。
 
 

佐敷中学校のみなさん、ありがとうございました。
今年度の卒業式と来年度の入学式が楽しみですね。

稲刈り!大収穫!!

5月に農業科全員と芦北支援学校分教室の1年生とで田植えをした「くまさんの力」。
秋晴れの晴天の中、1年農業科で稲刈りを行いました。

↑【水田の前で稲穂を手にパチリ。】

今年は雨が多く、太陽の光が少なかったため生育に少し不安がありましたが、
ベテランの先生方の丁寧な指導や管理のおかげで、
芦高乙千屋水田の稲は見事にたわわな稲穂をつけてくれました!!

↑【両手いっぱいに抱えた稲穂。垂れ下がって重そうです。】

2反の水田すべてを手刈りというわけにはいきませんでしたが、
先日の台風18号で倒れてしまった1枚と、コンバインで刈り取れない角の四隅を
鎌を手にせっせと刈り取りました。

  

稲刈り初体験という生徒もおり、「怪我するかも・・・」と、
救急箱片手に水田へ向かいましたが、絆創膏と消毒液は日の目を見ることなく
無事に稲刈りは終了しました。

↑【収穫を無事に終えて嬉しそう。青空が輝いてます。】

このお米は芦高祭1日目の収穫感謝祭で、全校生徒へ振舞われ、
収穫への感謝の気持ちを芦高生全員で分かち合います。
また、芦高祭2日目には販売も行いますので、
ぜひぜひ、収穫の喜びとその味をご家庭に持ち帰っていただけたならと
思います。



最後に・・・
「いやー、台風19号がくる前にすべて終わってよかったー!!」
という農業科職員のつぶやきでした。

芦高食品製造室便り

農業科3年食品専攻「食品製造」の授業で、ももジャムぶどうジャムを製造しました。
それぞれ200g入り300円です。来校又は芦高の生徒さんを通じてご購入いただけます。

球磨産のモモをひとつひとつ丁寧に皮と種を取り除きさいの目に切り、果肉をゴロゴロ残した「プレザーブスタイル」のジャムです。モモのやさしい味と香りにご好評いただいております。


ぶどうジャムは不知火の農家さんから仕入れたブドウは一旦凍結させます。そして、房を取り除き、洗浄後2重釜で加熱します。その後‘パルパーフィニッシャ‘という機械で果汁と果皮・種に分けます。果汁に砂糖、クエン酸、ペクチンを加え糖度60度に仕上げ、コップテスト(水の中にジャムを1滴落として凝固を確認するテスト)完了後ビンに詰めていきます。
今年はビンに加えて、新しくビニールパックを導入しました。①ゴミの軽量化②スプーン要らず③軽くて割れる心配が無く扱いやすいという利点があり、3年生の課題研究でも取り上げて調査研究を行ってきました。農業科では安心安全な製品作りだけでなく、食べ終わった後のゴミ分別や消費者の気持ちなどを考える学習も行っています。
 パルパーフィニッシャ       二重釜      新登場ビニールパック

10月4日あそ熊本空港のイベント「空の日フェスタ」に参加し実習製品の販売に行ってきます。