水高diary

学校生活

3年生の総探・課題研究発表会が行われました。

1月31日(月)に3年生の総探・課題研究発表会が行われ、それぞれのクラスの代表者が、3年間の研究の成果についてポスターやスライドにまとめ、リモートで発表しました。新型コロナウイルス感染症の影響で、全体の前での発表はできませんでしたが、それぞれの発表が終わると全てのクラスで拍手がおこり、スタジオにした教室まで拍手が聞こえてきました。その様子に、パソコン画面に向けての発表に戸惑っていた発表者も達成感を感じている様子でした。発表のタイトルは以下の通りです。それぞれの科の特性に合わせた、素晴らしい内容の発表ばかりでした。中学生のみなさん、水俣高校には、自分の興味関心を深める機会や夢中になれる題材に出会う機会がたくさんあります。ぜひ水俣高校で探究活動をしてみませんか?

 

<普通科>

①オゾン層破壊を止める、または再生させるためにはどうすればよいか

②地域政策と過疎化(都市部への人口流出の視点から水俣市の特徴を知る)

③OYSTER PROJECT(漁協や国水研と協力して牡蠣の養殖へのチャレンジ)

④平等な環境作りを目指して(水俣のユニバーサルデザインの現状と、今後に向けての提案)

⑤音楽による自殺率の削減(防災行政無線を活用した音楽放送の提案)

 

<商業科>

①商業科で学んだこと(商業科で取得できる資格検定の紹介と活用について)

 

<機械科>

①水中ロボットとレーザー加工機の製作(3Dプリンターを活用した水中ロボットコンテスト日本一に向けての取組と自作レーザー加工機で暗記パンをつくるまで)

②アイディアロボットの研究(アイディアロボットコンテストに向けて作成したロボットの紹介)

③真空砲の開発(真空砲を自作して、ペットボトルキャップでアルミの板を打ち抜け!)

④箱罠の研究(猟友会と協力して、自作した箱罠でイノシシ被害を減らす取組)

 

<電気建築システム科>

■電気コース

①プログラミングR03(小学生向けプログラミング教室での取組とプログラミング教材の開発)

②マイコンカーの製作(ジャパンマイコンカーラリー全国大会出場に向けての取組紹介)

■建築コース

①Wood Connect Project(水俣市や建具組合、林業者等との産学官連携による、水俣市役所新庁舎のキッズコーナー木製家具製作や中学校への出前授業等の取組紹介)

【建築コース】2年生木工実習

 2年生は今クラスメイトと協力し、みんなで一台の木製椅子(2人用)を製作しています。また、併せて年度末に計画している地元小学校への木工体験のための製材、加工も兼ねており、木製椅子10台分を加工します。

今回は、まず製材した材料の木表、木裏を見て加工面を決めます。次にほぞ、ほぞ穴加工用の印を付けます。その後は、みんなで協力し、それぞれ機械を使って加工を行っていきます。実習は、安全第一。服装・作業手順の確認、機械の特性理解、周囲への声かけなどできることすべてを使って安全を確保します。休み時間はしっかりと休み、メリハリをつけた実習で怪我なく安全で、さらに加工精度も高いものができています。

コロナ禍もあり、地元小学校への木工体験が実施できるか分かりませんが、材料の準備やそれぞれの加工技術の向上など、今できることをしっかりとやっていきます。

 

【総探】【1年生】SDGsについて学んだよ!

 1月26日(水)、1年生対象にSDGs講演会が行われました。 来年からは各自興味のあるテーマについて探求活動・課題研究を深めていくことになりますが、 どのような分野のどのような探究であれ、社会との繋がりのある、世界中の誰もが取り残されることのない将来に向かう視点を持ったものであってほしいと企画されています。

 水俣環境アカデミア所長の古賀実様を講師にお招きし、 17個あるSDGsターゲットについて1つずつ展望や問題点についてお話いただきました。急速な新型コロナ感染拡大を受け、今回は急きょ最小限の対面とオンラインを組み合わせたハイブリッド型で実施しました。画面越しではありましたが、今回の話を受けて生徒一人一人の心の中に何かの種火が灯ってくれたら嬉しいですね。

ベトナムの大学生と社会の課題について発表してみた!

1月25日(火)、水俣市環境アカデミアのご協力を得て、水俣高校・日越大学共同オンラインプレゼンテーションが実施されました。

 これは、以前より水俣市と関係のあった日越大学で学ぶ学生(ベトナム・香港・ミャンマー)と、海外との文化比較に関する探究テーマを進めている本校2年生との交流から実現したものです。1学期にスタートして、両国・両都市・メンバーの紹介から始まり、各種SNSを活用してテーマ設定・意見交換・資料作成を重ねた中間報告を経て、今回の最終発表に至りました。

 ①空気汚染、②英語教育、③ドメスティックバイオレンス、④水銀条約の効果的な周知に向けた取組、についての4つのグループに分かれて英語で発表し、古賀アカデミア所長や日越大学の先生方4名、本校副校長からフィードバックと修了証が送られました。

 発表内容も各班よく考えられたものでしたが、今回の発表に至るにまで、資料収集やスライド作成などの分担などを、訛りも文化的背景の異なるメンバーと不完全な英語を活用して行ってきたこと自体が価値ある経験だったのではないでしょうか。こうした経験を経た若者は将来どんな未来を思い描いていくのしょうか?楽しみですね。

 

SDGsについて英語で発表したよ!

 1月22日土曜日に三菱みらい育成財団助成事業として実施してきた モンタナ大学オンラインプログラム最終回(第5回目)が実施されました。

 本プログラムは、熊本県と友好関係にあるモンタナ州のモンタナ大学国際交流課英語教育センターのSara先生の指導のもと、SDGsに関する話題を中心に据え、プログラムの最終的な目的である英語プレゼンテーションの実施に向けた英語の実践的な演習及び効果的なデジタルデバイスの活用能力向上を目指したものでした。

 今回は10名の参加者が5グループに分かれて、割り当てられていたそれぞれのSDGsターゲットをテーマに英語プレゼンテーションを行いました。各ターゲットの世界的規模のインパクトと、水俣市における取組状況や課題等も発表されました。その後に、Sara先生やモンタナや日本のオーディエンスからの質疑応答もありました。

 

 Sara先生やDemitra先生から、①文字を多く入れ過ぎず視覚情報を入れるなど、スライドはしっかり準備し、②しかし原稿を作ってはいけない、と事前に指示が出ていました。各班とも準備・練習が大変だった模様で、質疑応答の時にはなかなか意思疎通が上手く進まない場面もありました。しかし、この5回に渡るプログラムを通じて学んできた、完全な英語でなくても意思疎通を成し遂げようとする姿勢は十分に伝わってきました。(第1回目のシャイな様子と比較すると雲泥の差でした!)

 募集段階では参加希望者が少なく実施が危ぶまれたこともありました。しかし、参加生徒の皆さんの勇気とチャレンジ精神と、Sara先生を初めとするモンタナ大学関係者の皆さん・三菱みらい育成財団・熊本県モンタナ担当者の坂口さん・その他大勢の関係者各位の皆さんのご協力があり、無事に今回の事業を終えることができました。この場をお借りしてお礼を申し上げます。

 こうした経験をした若者がどんどん水俣から世界に飛び出して、課題満載のこの世界をより良いものにしていってもらえたら嬉しいですね。

 最後にこの言葉を皆さんがこれからも実践してしていってくれることを心より期待します。

  A small step makes a big difference! 

※今回の事業は三菱みらい育成財団より助成を受けて実施したものです。