水高diary

学校生活

【建築科】【DXP】九州初!建設用3Dプリンター見学会〜教室を飛び出し、建設DXの最前線へ

 12月5日(金)、本校建築3年生が、(株)KAWATSU様、条谷様(ジョウ所長https://www.youtube.com/@dobokusuppurt_johyo7)のご紹介により、これからの建設業界を劇的に変える「建設用3Dプリンター」の見学会に参加しました。この見学会は、松本建設(株)様が、九州地方整備局で「初」となる記念すべきイベントです。 教科書の中だけの話ではない、まさに建設DX(デジタルトランスフォーメーション)の最前線を、水俣高校の生徒たちは肌で感じてきました。

まるでミルフィーユ!目の前で進む「未来の施工」

 会場は、水俣市袋地先の南九州西回り自動車道(水俣IC〜出水IC)の工事現場。 そこに現れたのは、巨大なアームを持つ3Dプリンターです。ノズルからモルタル材料が押し出され、まるでミルフィーユのように一層ずつ積み重ねられていきます。人の手では難しい複雑な形状の「集水桝(しゅうすいます)」が、自動制御で驚くべきスピードで造形されていく様子に、生徒たちは釘付けになりました。

「実物」で比較するからこそ分かる、技術の革新性

会場には、新旧の技術を比較できるように3種類の桝(ます)が展示されました。

・3Dプリンターで製作した桝(最新技術)

・従来の型枠を組んで作った桝

・二次製品(工場で作られた既製品)の桝

 これらを横並びで見比べることで、「3Dプリンター技術がいかに画期的か」を実物を通して実感。 「工期の短縮」「安全性」「デザインの自由度」そして「環境への配慮(SDGs)」。 これからの建設技術者に求められる視点を、生徒たちは現場で学び取りました。

「技術」だけでなく「生き方」を学ぶ

 今回の見学会のハイライトは、最先端技術を見るだけではありませんでした。 実際に3Dプリンターを手掛けるスタートアップ企業、(株)Polyuse様との対話の時間です。生徒たちからは、質問が次々と飛び出しました。「強度は十分にあるか?」「地震に対する耐震性はどうか?」「積層する際のジョイント部分(継ぎ目)の仕組みは?」さらに、質問は技術面だけにとどまりません。 「起業家として、失敗をどう乗り越えてきたか。」 こうしたキャリアや人生観に迫る質問に対しても、担当者様から熱意ある回答をいただきました。その言葉は、これから社会に出る生徒たちの心に深く響く「人生のヒント」となりました。

 今回の見学会は、企業や官公庁、大学教授、さらに新聞やテレビなどのメディア取材も多く入る注目度の高いものでした。 このような貴重な「九州初」の学びの場を企画・提供してくださった松本建設(株)様をはじめ、(株)KAWATSU様、(株)Polyuse様、(株)兵庫土木サポート条谷様、そして国土交通省および関係者の皆様に心より感謝申し上げます。

中学生の皆さんへ

 水俣高校建築科では、このように「社会の最先端」とつながる学びを大切にしています。 教室で基礎を学び、現場で未来を見る。新しい技術に興味がある人、モノづくりで社会を変えたい人。 私たちと一緒に、建築の未来を創りませんか?

 

 


 

【1学年】【部活動】世界とつながる水俣高校!台湾・嘉義高級中学との交流会レポート3

【体験授業】:剣道・弓道・茶華道・書道…一緒に楽しめば、もう友達!

 日本の文化を体験してもらう部活動交流の時間です。 剣道、茶道・華道、弓道、書道の4つのグループに分かれ、水俣高校生が先生役となってレクチャーしました。

剣道・弓道:初めて持つ竹刀や弓に、台湾の生徒たちは興味津々。剣道では、水俣高校生が手取り足取り教え、「メーン!」と声を合わせて打ち込むと、そこには国境を越えた一体感が。

茶道・華道・書道:日本の「静」の心に触れる時間。お茶を点てたり、漢字を書いたり。完成した時の笑顔は万国共通です。

 「最初は緊張したけど、一緒に体を動かしたり作品を作ったりしているうちに、自然と仲良くなれました」 体験が終

わる頃には、写真を撮り合ったりする姿が見られました。好きなことを通じてつながれるのも、部活動が盛んな水俣高校ならではの魅力です。

 

【建築科】【DXP】産学官連携「建設DX推進プロジェクト」表彰式・感謝状授与式

 12月4日(木)、本校にて産学官連携による「建設DX推進プロジェクト」の表彰式および感謝状授与式が執り行われました。

 この度、株式会社KAWATSU様と熊本県建設業協会芦北支部様の多大なるご功績に対し、熊本県芦北地域振興局より「優良工事等表彰 特別表彰」が授与されました。本表彰制度において、「人材育成」への尽力が表彰対象となるのは今回が初めての快挙となります。また、本校校長より感謝状を贈呈いたしました。

 式典では、芦北地域振興局土木部長より、「建設DXを軸とした授業は、技術だけでなく地域における建設業の重要性を示し、生徒が将来を考える大変意義深いきっかけとなった」とのご挨拶をいただきました。続いて、受賞された皆様からご挨拶を頂き、それぞれ生徒たちへ期待の言葉を述べられました。さらに、建築3年の生徒代表が、「建設業がスマートで未来を創る仕事へと進化していることを肌で感じた」と、学びと深い感謝の言葉を述べました。

 最先端技術に触れ、地域インフラを支える誇りを学ぶ貴重な機会をいただき、心より感謝申し上げます。受賞された皆様、誠におめでとうございます。

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【1学年】世界とつながる水俣高校!台湾・嘉義高級中学との交流会レポート2

【教室交流】:英語が飛び交う!「伝えたい」気持ちが世界を広げる

 歓迎会のあとは、教室に分かれての授業交流です。 特進コースや半導体情報科のクラスに嘉義高校の生徒さんを招き、一緒に机を並べました。

 普通科特進コース1・2年では、英語のことわざを使った「かるた遊び」や、英語でのディスカッションに挑戦。「英語が飛び交う」教室の中で、生徒たちはジェスチャーも交えながら必死にコミュニケーションをとっていました。 「もっと英語を勉強して、自分の言葉で想いを伝えられるようになりたい!」 参加した生徒からは、そんな熱い感想が聞かれました。

 半導体情報科では、電子回路製作の授業で「LEDランタン」を一緒に製作。 言葉がわからなくても、技術は世界共通です。回路がつながり、LEDの光が灯ったときには、お互いにハイタッチをして喜び合う姿も。「専門技術を磨くことが、国際交流にもつながるんだ」と実感できる貴重な時間となりました。

 水俣高校の授業は、ただ机に向かうだけじゃありません。世界とつながるトビラが、教室の中にあります。

 

【1学年】世界とつながる水俣高校!台湾・嘉義高級中学との交流会レポート1

 12月2日、水俣高校に台湾から國立嘉義高級中学(嘉義高校)の生徒30名の皆さんがやってきました! たった1日の交流でしたが、言葉の壁を越えて笑顔があふれ、私たち水俣高校生にとっても忘れられない一日となりました。その様子を4回に分けてレポートします。

【歓迎会】:響き合う才能!書道×吹奏楽の「化学反応」で幕開け

 記念すべき交流のスタートは、体育館での盛大な歓迎会から始まりました。 台湾の生徒たちがアリーナに入場すると、水俣高校1年生全員が拍手でお出迎え。会場は一気に熱気に包まれました。そして、この日のハイライトは、以前ホームページでも少しだけ紹介していた「吹奏楽部」と「書道部」による合同パフォーマンスです。

 吹奏楽部が奏でる迫力ある音楽に乗せて、書道部が巨大な紙に筆を走らせる――。 リハーサルを重ねて練り上げられたそのパフォーマンスは、まさに「化学反応」。音楽と書が一体となり、歓迎の想いを力強く表現しました。完成し

た作品が掲げられた瞬間、会場からはこの日一番の歓声と拍手が沸き起こりました。また、記念品交換では、本校建築科が制作した「レーザー彫刻入り鉛筆」などを贈呈。それぞれの強みを生かした「チーム水俣」でのおもてなしです。

 「言葉は通じるかな?」そんな不安を吹き飛ばす、最高のスタートが切れました。

 

【建築科】【DXP】「つくる」は現場だけじゃない。建設DXを担う未来のプロフェッショナルへ

~1年生・パソコン利用技術検定対策~

 建築科と聞くと、木材を加工したり図面を描いたりする姿を想像する人が多いかもしれません。もちろんそれらも大切な技術ですが、今の建築業界で求められているスキルのひとつ、それが「ICT活用能力」です。現在、建築科1年生は「パソコン利用技術検定」の合格に向けて、熱心に取り組んでいます。

建築×デジタルの基礎固め

 この検定は、単にパソコンの知識を問う筆記試験だけでなく、実際に活用できるかを問う「実技試験」の両方が課されます。昨日の授業では、マイクロソフトWordを使用した文書作成の実技対策を行いました。当初は操作に戸惑うこともあった生徒たちですが、今ではソフトの使い方を完全に理解し、制限時間内に課題を完成させられるまでに成長しています。教室にはキーボードを叩く音だけが響き、全員が黙々と、そして真剣に画面に向き合っています。その集中 

力は、まさに職人の卵です。

「建設DX」を推進する人材になるために

 水俣高校建築科では、建設業界のデジタル・トランスフォーメーション(建設DX)を見据えた教育に力を入れています。これからの建築現場では、ドローンや3Dデータ、そして高度な情報処理能力が当たり前に使われる時代になります。今のうちからパソコン操作のスキルを磨くことは、単なる資格取得にとどまらず、「将来、現場でリーダーシップを発揮するための武器」を手に入れることと同義です。

中学生の皆さんへ

 「建築も好きだけど、デジタルにも強い。」 そんな最強のエンジニアを目指しませんか。水俣高校建築科では、伝統的な技術はもちろん、これからの時代に不可欠なデジタルスキルもしっかりと学ぶことができます。「モノづくり」と「最新技術」の両方に興味があるあなたを建築科は待っています。

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【カヌー部】テレビ番組「ミラモンGOLD」で生徒が紹介されます

 本校カヌー部2年、大澤 風季君の活動が「ミラモンGOLD」という番組で全国放送されます。
   日時 :11月30日(日)11:15~11:45
   放送局:フジテレビ
 密着取材され、学校生活、自宅、部活動練習、国民スポーツ大会本番の様子などが放送されると思われます。
ぜひご覧ください!
   番組HP
    https://www.fujitv.co.jp/miraimonster/

【取材の様子】

 水俣の艇庫にて(9月)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 国民スポーツ大会(滋賀県)の会場にて(10月)

 

 



【建築科】【WCP】ついに完結!地域と心を繋ぐ「塩釜神社建具贈呈式」

 令和7年1月27日の伐採実習から始まった、建築科3年生の長きにわたる挑戦。「Wood Connect Project 2025 〜塩釜神社復興プロジェクト〜」が、本日ついに完結の時を迎えました。11月21日(金)、19区寄ろ会の皆様、そして本プロジェクトを支え続けてくださった連携企業、水俣環境アカデミアの皆様をお招きし、「塩釜神社建具贈呈式」を執り行いました。

想いを込めたバトンの受け渡し

 式典では、水俣環境アカデミアの渕上様による事業経過報告の後、生徒代表二人が挨拶を行いました。二人は、デザイン考案者としての苦労や、マイスターからの指導で得た技術への自信、そして何より「使う人のことを考える」とい うものづくりの真髄を学んだことへの感謝を力強く語りました。「自分たちが扱う木材が『命』であることを実感した」「地域の方々の想いを知り、身が引き締まる思いだった」という生徒の言葉からは、単なる「モノづくり」を超えた、深い精神的成長が感じられました。

永遠に刻まれる「証(あかし)」

 贈呈式のクライマックスでは、完成した建具に記念プレートを取り付けるセレモニーが行われました。生徒代表、19区寄ろ会様、建具組合ものづくりマイスター様、そしてWood one様、それぞれの想いを込め、交代で釘を打ち込みました。 「コンコン」という澄んだ音が会場に響くたび、このプロジェクトに関わった全ての人の心が一つになる瞬間でした。このプレートは、生徒たちの技術と地域の絆の証として、永く後世に残ることになります。

産学官民が織りなすストーリー

今年度のWCPを振り返ると、多くのドラマがありました。

1月:寒さ厳しい中山での伐採実習(山の実際を学び)

3月:塩釜神社での現地調査(歴史と地域愛の発見)

4月:木育ワークショップ(山林の役割や手入れ、伐採と植林の大切さ)

6月:建築士へのプレゼンテーションや文化財講話(プロの視点の獲得)

9月〜11月:ものづくりマイスターによる実技指導(本物の技術の継承)

これら全てのプロセスを経て、生徒たちは「木材」を「世界に一つだけの建具」へと昇華させました。ご協力いただいた合同会社Wood one様、水俣地区建具組合様、(株)KAYアーキテクツ様、水俣市教育委員会様、そして水俣環境アカデミア様に、改めて心より感謝申し上げます。

未来へ続く水俣高校建築科の伝統

 今回贈呈した観音開きの建具は、今後改修される塩釜神社の御本尊を祀る大切な場所に設置される予定です。水俣高校建築科では、このように地域社会と深く関わりながら、教室の中だけでは決して味わえない「本物の経験」を提供しています。生徒たちはこの経験を糧に、自信を持って次のステージへと羽ばたいていきます。

 中学生の皆さん、あなたの作ったものが地域の歴史の一部になる。そんな感動的な体験を、水俣高校建築科で一緒にしてみませんか?

令和7年度(第58回)水俣市読書感想文/標語コンクール表彰式

 11月20日(木)、16:30より水俣市公民館2階ホールにて「令和7年度(第58回)水俣市読書感想文/標語コンクール表彰式」が行われました。

 「高校生の部」の優秀賞は、生田陽輝さんの『駅伝ランナー』、入選は西輝真さんの『君たちはどう生きるか』を読んでの読書感想文でした。それぞれの作品は作品から得た気づきや今の自分の思いを綴り、読み応えのあるものでしたので、入賞は嬉しい結果でした。

 講評では井上氏が「本の内容の深い理解と自分の体験や考えとの結びつき」「本を読んで得た気づきや学びを今後どのように生かすか」「伝えたい思いが読み手に伝わるように表現されているか」などの点を重視して審査されたことを伝え、どの作品からも本に向き合い、心動かされた様子が伝わってきたこと、自分も共感したり感心したりしたり、感動したりしたといわれ、これらヘの感謝をいただきました。

 読書することで得た思いが心に残る可能性が高まる、読む楽しみに加えて、心と対話する機会となるのが読書感想文だと改めて感じました。

 

 

 

【吹奏楽部】【書道部】響き合う才能!水俣高校が生み出す「化学反応」の瞬間

 水俣高校では今、ジャンルを超えた「創造的なエネルギー」が生まれています。 先日、吹奏楽部と書道部による、他校との交流イベントに向けた合同パフォーマンスのリハーサルが実施されました。このコラボレーションは、単なる発表会の域を超えた、水俣高校の「創造性」と「連携力」を象徴する取り組みです。

音楽が筆を導き、書が空間を彩る

 リハーサルでは、吹奏楽部の迫力ある演奏が、書道部の巨大な揮毫(きごう)を導くという、息をのむ光景が繰り広げられました。この日のリハーサルは、まさに初めてとは思えない、息の合ったパフォーマンス。お互いがプロフェッショナルとして準備を重ねたからこそ実現できる、質の高い「化学反応」を見せてくれました。

協働を通じて磨かれる「未来を創る力」

 この合同パフォーマンスの最大の魅力は、「異なる分野の才能が融合し、新しい価値を生み出す」という点にあります。将来、社会に出たとき、専門分野の知識だけでなく、異なる分野の仲間と協力し、一つの目標を達成する「協働力」こそが、求められる力となります。水俣高校では、普通科、工業系学科、商業科など、多様な学びのフィールドがあるからこそ、こうしたジャンルを超えた連携が日常的に生まれています。

 交流イベントの詳細は、当日のお楽しみとしてあえて伏せますが、間違いなく会場を盛り上げ、観客に強い印象を残すパフォーマンスになるでしょう。当日に向け、それぞれの部活はさらに練習を重ね、最高の瞬間を創り上げます!

【カヌー部】水俣市表彰式で、水俣市から表彰されました

 11月19日(水)に水俣市役所で「令和7年度 水俣市表彰式」が開催されました。

「令和7年度全国高等学校総合体育大会(インターハイ)カヌー競技」において、学校対抗男子総合1位(男子総合優勝)の本校カヌー部生徒4名の功績を称え、水俣市より水俣高校カヌー部へ「功績章」を授与されました。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

髙岡市長より表彰(左から、3年 中村、山本、2年 鶴長、大澤)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

表彰後は、被表彰者による挨拶がありました。

本校の生徒は、インターハイに至るまで多くの方々の支えがあったこと、家族、母親への感謝、来年への抱負など一言ずつ述べました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

表彰者全員と市議会議員さんとの記念撮影

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

髙岡市長と記念撮影

 

 

 

 

 

【普通科】第4回普通科集会

外はいっきに寒くなり、吐く息も白くなってきました。

さて、本校は来週から4日間の期末考査が始まります。考査1週間前の今日、第4回普通科集会を実施しました。

2名の先生から、この1週間の取組みや帰宅後の具体的イメージをもって過ごすこと、自ら学び続ける姿勢の重要性、日々の少しずつの努力の積み重ねが大きな成果につながることなどの話がされました。

今日から、描いた「イメージ」を「行動」に変えて、毎日を過ごしてほしいと思います。

生徒のみなさんの健闘を祈ります!

 

 

【建築科】知識と技術の集結! 1年生が描く「軒先」

 建築科の1年生が、現在、製図の授業で「軒先(のきさき)マワリ詳細図」の制作に取り組んでいます。軒先は、建物の外観を印象付け、雨風から壁を守る非常に重要な部分であり、その構造は複雑です。生徒たちは、これまでの学びを総動員し、この難易度の高い課題に真剣な眼差しで向き合っています。

 この一枚の図面には、生徒たちがこれまで積み重ねてきた知識と技術が詰まっています。夏から取り組んできた「トレース技能検定」で培った、正確で美しい線を引く技術。木造住宅の「軸組模型」制作で、実際に自らの手で組み立て、立体的に理解した軒先の構造。そして「建築構造」の座学で学んだ、各部材の名称と役割。これらすべての経験が、今、一本の線としてリンクし、図面の上で統合されています。「模型で見た、あの部分がこうなっているのか」「この線は、あの部材を示すんだ」。そんな「わかった!」という発見が、生徒たちの集中力をさらに高めています。単に形を写すのではなく、なぜこの寸法なのか、なぜこの部材が必要なのかを、自らの知識と対話するように考えながら描いているのです。図面と真摯に向き合い、黙々と打ち込むその姿は、まさに専門家への第一歩を踏み出した証です。

 座学で得た知識(インプット)を、模型制作や製図(アウトプット)で実践し、結びつける。この繰り返しこそが、水俣高校建築科が育てる「社会で生きる力」です。複雑な情報を正確に読み解き、仲間と協力しながら形にしていくこの経験は、将来、どのような現場でも役立つ確かな「課題解決能力」となります。生徒たちの描く一本一本の線が、未来の素晴らしい建築を創り出す土台となっています。

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【進路指導部】放課後出張講義ミナGAKU④「サステナビリティ講座」

本校で開催する放課後出張講義ミナGAKUの第4回として、JICA職員であり熊本県立大学特任教授でもあられる遠藤浩昭様にお越しいただき「サステナビリティ講座」として、世界の現状、国際協力、SDG’s、日本と開発途上国との関係性などについてご講話いただきました。

具体的に数値やデータ、資料で世界を紹介していただき、参加した生徒は真剣な表情で聞き入っていました。

「環境」「経済」「社会」の価値関係が変わってきており、これからの人生を歩むうえで、様々なことを体験すること、人と出会うこと、本を読むことなど、今後生きていくうえで重要なことを伝えていただきました。

また、よりよい社会を「共創」していくために必要なことなど、熱心にお伝えいただきました。

環境都市みなまたの市民として、一員として、高い意識をもって参加した生徒にとって、大変貴重な1日になったことと思います。

講義終了後には座談会を設けていただき、参加生徒からも素朴な質問が飛び交い、充実した会となりました。

【工作部】ジャパンマイコンカーラリー2026九州地区大会への挑戦

11/15(土)、16(日)に佐賀県立佐賀工業高等学校で九州地区大会が行われました。

本校から5名エントリーし、3名が出場しました。

出場クラスは以下の通り

〇アドバンスドクラス:3-5河元、3-5本山

〇カメラクラス:3-5上原

3名とも3年生で進路活動と並行してマイコンカーの製作を行ってきました。また、上原君、河元君は同じ時期にある高校生アイディアロボットコンテストにも参加する等、多くの行事をこなしながら大会に出場しました。

大会は、1日目に練習コースでの練習走行とフリー予選3回の走行、2日目に予選1回の走行が行われました。結果は、3名とも完走できずにリタイヤとなり、今年度の挑戦はここで終わりました。

3年生は、全員進路も決まり、この大会で引退となりますが、マイコンカー製作で学んだものづくりへの志を各自の進路先で生かしてくれると思います。

  

 

【建築科】【DXP】建設DX推進プロジェクト・クロージングセッション開催 ~業界のプロと対話し、未来への決意を新たに~

 11月14日(金)、DX授業のあと、建築3年生を対象とした「建設DX推進プロジェクト」の締めくくりとして、クロージング・セッションが開催されました。

 セッションには、特別授業に引き続き講師を務めていただいた株式会社KAWATSU河津社長、技術顧問条谷様(ジョウ所長 https://www.youtube.com/@dobokusuppurt_johyo7)をはじめ、芦北地域振興局土木部部長・課長及び若手職員の方々、建設業協会芦北支部青年部長の他2名の皆様をお迎えし、本校教頭、建築科職員の同席のもと、生徒たちが業界の「今」と「未来」について活発な対話を行いました。

業界のリアルな声と、DXへの期待

 セッションは、条谷様の進行のもと、生徒からのDX授業の感想発表でスタートしました。参加企業の皆様からは、「DXは仕事の第二の変化の時。皆さんが一線級になる10年後には当たり前になる」、「DXプロジェクトで理論をしっかり学べるのが素晴らしい。理論と実務が合わさることで理解が深まる」といった、最先端の技術を学ぶ意義や高校生へ

の期待が語られました。

 また、行政の立場からはインフラの維持管理・新設におけるDXの不可欠性が示され、条谷様からは「リアルな事業者や行政の生の声を聞く経験は貴重。世の中の建設業に関わる人達は本当に水俣高校生に期待をしている」と、本校の取り組みの重要性と生徒たちへの激励の言葉が送られました。

地域の現状を知り、将来の不安を解消

 セッションでは、地元企業の方々より、水俣・芦北地域での具体的な工事内容(丸島での埋め立て工事、豪雨災害の復旧工事など)や、建設業界の人手不足の現状、ICT化による「新3K」実現への取り組みなどが紹介されました。質疑応答では、生徒から以下のような卒業後の進路を見据えた率直な質問が飛び出しました。

社会に出て必要なスキルは?

卒業までの残り時間、何をすべきか?(運転免許、勉強、読書など)

一人暮らしの不安

上司から信頼される部下とは?

 参加者の皆様は、一つひとつの質問に対し、「相手の立場に立って考えること」「挨拶と元気、探究心」「約束を守ること」など、ご自身の豊富な社会人経験に基づいた具体的かつ温かいアドバイスを送り、生徒たちの不安を解消してくださいました。

「挑戦したい」という決意へ

 セッションの最後には、参加者の皆様から生徒たちへ熱いメッセージが送られました。「これからはお金をもらう立場。『耐える心』を強く持ってほしい」「DXで仕事の幅が広がる。建設業を盛り上げてほしい」 「自分らしく、色々な価値観でこれからを楽しんでほしい」 「女性が建設業で活躍できる環境が整っている。頑張ってほしい」「今日のアドバイスはどの産業でも役立つ。視野を広く持ってほしい」

 生徒代表は謝辞の中で、「このプロジェクトを通し、建設業が『スマートで、クリエイティブで、未来を創る仕事』へと大きく進化していることを知りました。皆様のおかげで、将来への不安が『挑戦したい』という決意に変わりました」と述べ、学んだことを活かして未来の建設DXを担い、地域社会に貢献することを力強く誓いました。

 ご多忙の中ご参加いただき、生徒たちに貴重な学びの場を提供してくださった関係者の皆様に、心より感謝申し上げます。

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【電気コース】ロボット制御学習の実施

電気コース2年生を対象に、ロボット制御学習の出前授業を行いました。

講師は、菊池市にあるシナジーシステム株式会社の楠田様、小本様です。

実施日は、11/4火、11/6木、11/11火、11/13木の4日間で1回3時間のため、全12時間の内容を実施していただきました。

具体的には、前半はシミュレータを用い、パソコンの画面上でロボットを動かすプログラミングを行い、後半は実際のロボットにプログラムを送信し、シュミレーター通りにロボットを動かす内容です。実際のロボットを動かすときは、細かい位置調整(ティーチング)で数値補正を行い、正確にロボットを動かします。

プログラミングが得意な生徒は、先へ先へスムーズに進んでいき、苦手な生徒は、苦戦しながらも講師の方に丁寧に指導していただき、全員が課題をクリアしていました。

今回の学習は、ロボットを正確に動かすプログラミングとティーチングの基礎学習でしたが、実際の製造工場では、もっと複雑に動くロボットをコントロール、メンテナンスしていくことになり、将来の進路につながる大切な学習でした。

来月(12月)には、機械科2年生に対しても同じ内容を授業していただきます。

  

 楠田様、小本様、長時間のわたり丁寧にご指導していただき本当にありがとうございました。来月もどうぞよろしくお願いいたします。

 

【探究活動】慶應義塾大学とのオンライン交流 水俣SDGsデジタルアート

 11月11日(火)の放課後、水俣SDGsデジタルアート活動としてリモートによる慶應義塾大学生とのオンライン交流を行いました。今年度行ったすごろくで遊びながら水俣のSDGsに触れる「SDGs探検隊in水俣」の活動について、反省点や次年度に向けての改善点、来年度の企画について話し合いを行いました。それぞれ意見交換を行う中で、短時間で様々な意見や高度な内容を発表される大学生の様子を間近に見て、水俣高校の生徒もとても良い刺激になったようです。

 水俣SDGsデジタルアート活動のように水俣高校では高校在学中に様々な大学と交流活動や連携を行っており、生徒たちの知的好奇心や探究心の喚起、進路選択の幅を広げることにもつながっています。今後もたくさんの探究活動をとおして、主体的に自らの学びを深め、生徒一人ひとりの夢・願いを実現できるよう取り組んでいきたいです。

【建築科】【DXP】3年生が最新の出来形管理を学ぶ~産学官連携建設DX推進プロジェクト~

 11月14日(金)、建築3年生を対象に、産学官連携による「建設DX推進プロジェクト」の特別授業が開催されました。1・2年生の授業に引き続き、今回は「空中写真測量(UAV)出来形管理要領」をテーマに、最先端の技術について学びました。

建設業界の「今」を知る

 今回も、講師として株式会社KAWATSUの技術顧問の兵庫県から条谷様(ジョウ所長 YouTubeURL https://www.youtube.com/@dobokusuppurt_johyo7)をお招きしました。さらに、芦北地域振興局土木部職員4名の方々も来校され、講義の様子を見学していただきました。

 授業は、まず国土交通白書を読み解くところから始まりました。社会の情勢や業界の背景を「知って仕事をする」ことが、将来どれほど大きな優位性を持つかについて、熱心にご教授いただきました。生徒たちは、自分たちが目指す業界の「今」を知り、真剣な面持ちで聞き入っていました。

 続いて、授業の核心である「出来形管理」について、UAV(ドローン)を用いた3次元測量のメリットが詳しく解説されました。UAVに搭載されるカメラの性能が測定精度にどう直結するか、また、実際の現場で使われる「ヒートマップ」の操作を実演していただきながら、3次元計測技術で「出来形数量」を算出するプロセスを学びました。UAV測量の具体的な方法や関連する航空法の規定など、実務に即した内容に、生徒たちの目も輝いていました。

 未来を担う高校生への熱いメッセージ

 条谷様は、ご自身の豊富な実務経験に基づき、生徒たちへ熱いメッセージを送られました。「テクノロジーが進むほど便利になるが、それを『使える』ことが重要。AIができない部分こそ、人間の技術が大切になる」デジタル化が進む未来だからこそ、人の持つ技術と判断力がいかに重要であるかを強調されました。

 最後に、生徒からの質問に対し、これからの社会で若い高校生たちに多くのチャンスが広がっていること、そして社会から大いに期待されていることを語っていただき、生徒たちは建設業の未来と自らの将来について深く考える、非常に貴重な時間となりました。

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