2022年12月の記事一覧
久しぶりの木育教室(林業科)
3年林業科の課題研究、木育・森育班は久しぶりとなる木育教室を芦北町のコミュニティーセンターで行いました。たくさんの親子連れに参加していただき、最初に森の役割を説明しました。
その後は、学校の裏山からとってきたカズラや木の葉、木の実などを使ってクリスマスリースを作りました。子ども達は一生懸命作っていました。みんなとてもいいリースができました。森の魅力を伝えることができる素晴らしい時間となりました。
後輩に思いを伝える!(2学年)
2年林業科の上村君は、母校である水上中学校で、講話を行いました。芦北高校に来ての専門の学びや、空手道をとおして学んだことを5つの柱にして話しました。最後は、先日の空手道九州新人大会で3位入賞したときの形の映像も披露したそうです。後輩に思いを伝えることで逆に学ぶことがたくさんあったそうです。
一緒に森林整備を(林業科)
林業科3年生が大野小学校の山の整備を、児童と共に行いました。芦北高校と大野小学校は共に、肥後の水とみどりの愛護賞を受賞した学校同士で、今回の合同実習が実現しました。大野小学校卒業の生徒もおり、久しぶりの森の様子に懐かしさを感じていました。みんなで森を管理する。素晴らしい取組みですね!
二学期 表彰式、終業式
12月23日、二学期の表彰式と終業式がリモートで行われました。表彰式では、農業鑑定競技の3年林業科の村上さんや空手道部の新人大会優勝など、たくさんの表彰が行われました。
表彰式後、終業式の校長訓話において、草野校長より次のような話しがありました。
皆さん、おはようございます。
今日は2学期の終業式で、大切な式典です。本来であれば体育館で行うところですが、皆さんの体調に考慮してリモートで行うこととしました。
この2学期も皆さんの様々な頑張りに触れて嬉しくなり、また、困っている様子などに心配をしながら過ごしてきました。今日もいくつか話をさせてもらいますので、一緒に考えていきましょう。
2学期の始業式で次の話をしました。
1つ目に、聞く力が大切だということです。成長するためには聞く力を身に付け、聞くことで学びを深められます。今もしっかりと聞く力を発揮してください。
2つ目に、心の鍛錬が必要で、学校は、心身ともに成長期にある皆さんが集う場だからこそ、人と人との関わり方に悩みますが、その関りで心の鍛錬ができます。
3つ目に、ルールを守ること。一日の多くの時間を過ごす学校だから、お互いを大切にするルールや約束は大切にします。
4つ目に、農業科、林業科、福祉科の学びは実学で、実際の現場やものから学ぶことで技術を身に付け、高めます。実際から学ぶことが大切だと話しました。
1つでも意識して学校生活を送れたでしょうか。
さて、全ての人と仲良くなるのはとても難しいことです。世界を見渡してニュースなどを見ても分かることです。今現在、世界でどのようなことが起き、話題となっているかを知ると私たちがとる行動の参考になります。楽しんだ人も多いサッカーのWorld Cupでも、国ごとに熱量も関わり方も違うことを知ることができます。
ときに、誰かと親しくなりたい場合、その人を引き付けるにはどうしたらいいのでしょう。趣味や話題が同じや部活動が同じなど、仲良くなるきっかけを見つけることができます。そして、その関係を継続させていくためにはどうすればいいか。それは、自分の魅力を高め続けていくことです。相手にだけ求めるのではなく、自分に求め、自分を磨いていくことが大切です。知っておくと楽になりますよ。
話は変わりますが、童話「王様の耳はロバの耳」について、あらすじはこうです。
ある国の王様は帽子の下にロバの耳が生えており、床屋さんは王さまの髪を切るときにその秘密を知ってしまいました。
床屋さんは王様から「秘密を誰にも言うな」と言われましたが、我慢できず地面に穴を掘りそこへ「王さまの耳はロバの耳」と叫びました。
不思議なことに、「王さまの耳はロバの耳」という言葉は草木や子どもを通して町中に広まりました。
王様は怒りましたが、いっそのことみんなの前で帽子を脱ぐことにすると、とてもすっきりした気分になりました。
王様の勇気は素晴らしいと思います。ここで皆さんと注目したいのが、床屋さんの取った行動です。床屋さんは、誰かに言いたくてたまらなくなりましたが、王様との約束を破るわけにはいかず、森の中へ行き、深い穴を掘って、そこへ叫びました。床屋さんは掘った穴が秘密を隠してくれると考えたのかも知れませんが、結果的に王様の秘密はばれ、町に広まりました。
SNS上への書き込みやトラブルと聞く度にこの話と重なります。投稿した言葉や画像は、SNS上で拡散し、完全に消し去ることはできず、秘密にしておくことはできません。発した言葉や画像は自分から離れていきます。誰が聞いても気持ちいの良い言葉や楽しい画像であれば良いのですが、そうでない場合、人と自分を深く傷付け、犯罪になることもあります。自分の言葉には責任が伴い、その責任を果たさなければなりません。だから正しく理解して欲しいと願います。今、発するその一言は大丈夫なのか、責任を持てるか、一瞬の間でいいので考えてからでも遅くありません。その一瞬の間が自分を救ってくれます。
先日の長距離走大会は皆さん、それぞれの力に合わせてよく頑張りました。一緒に走れてとても気持ちが良かったです。頑張った自分を褒め、認めてあげてください。きついことをさせられたと考えるよりも、「きつかったけど私はよく頑張った」と自分に言ってあげてください。私は、練習不足を反省してますが、来年は「もっとやれる」と自分に言い聞かせて頑張ります。
言葉は、自分の口から出て、耳で聞き、脳に届きます。褒め言葉は脳を喜ばせ、元気にさせます。ポジティブな、前向きな言葉は自分へのご褒美です。逆にネガティブな、後ろ向きな、悪い言葉を言ってしまうと自分を傷付けます。言葉は木霊ですから、良いことも、悪ことも自分に返ってきます。繰り返しになりますが、人を守り、自分を大切にするためにも言葉を大切にし、良い言葉を自分へのクリスマスプレゼントにしてください。
結びに、「一年の計は元旦にあり」と言います。どんなことでも1年の始まりの元旦に目標や夢を持ちましょう。明日は今日よりも良くなると誰もが願っています。今は一瞬ですが、未来と過去に続いていることを意識し、どんな自分になりたいのか、なりたい自分になるために自分に期待をしましょう。
それでは、ワクワクできる3学期を迎えましょう。以上で終わります。
みんな真剣に聞いていました。
最後に生徒会長より一年を振り返った挨拶がありました。
生徒会長 2年林業科 吐合陽海さん
こんにちは。生徒会長の吐合です。
長距離走大会を終え、今日で二学期が終わります。長いと思いながらも、あっという間の二学期だったと思います。皆さんはこの2022年はどうでしたか?
これから私の2022年を振り返っての話をしようと思います。
私は「何事にも挑戦!」を今年の目標にしていました。一年を振り返ってみてたくさんのことに挑戦できたと自分でも達成感があります。今年一番の挑戦は農業クラブの意見発表大会に学校代表として出場したことです。全国大会で最優秀賞を取ることを目標にこれまで私が体験してきたことを題材にして意見発表の原稿を作り、まずは2000文字ほどの意見を覚えることから始まりました。私は長い文章を覚えるのが苦手だったのでこれも私の新たな挑戦になりました。また覚えてからは表現の練習をしました。私が思っていたより表現するというのは難しく、簡単なものではありませんでした。
色々な先生方に指導していただき、県大会で最優秀賞を取ることができ、九州大会への切符を獲得しました。県大会が終わってからは九州大会に向けて原稿を少し変えたり、県大会のときに表現力の高かった人の動画を見たり、県大会のときよりも表現力に磨きをかけ、力強さも身につけて県代表として自信も持って大会の挑むことができました。しかし、全国大会への壁は高く、結果を残すことができませんでした。勉強や部活動以外でここまで時間をかけて本気で取り組めたことがなかったのでとても悔しかったです。来年こそは全国大会で最優秀賞を取ることができるようにまた頑張りたいです。
他にも生徒会長になり、今までよりも責任を持った行動が求められたり、生徒会をまとめて行事の準備や片づけなど失敗することもありますが、挑戦することでとても充実した一年にすることができました。
みなさんも一年を振り返り、良かったことは来年を継続し、良くなかった、悪かったことは改善して来年更に成長できるようにしてほしいと思います。
来年も新たに目標を決め、芦北高校を生徒全員で盛り上げていきましょう!
長距離走大会がんばりました!
12月20日、長距離走大会が行われました。今年の冬はとても寒いのですが、芦高生には問題なかったようです。みんな元気にスタートしていきました。
男子のスタートです。
女子のスタートです。
芦北高校の長距離走のコースはなんといってもロケーションのよさと地元の応援です。
みんな気持ちよさそうに走っていました。
なんと校長先生も一緒に走っていました!!!
学校では、保護者が温かい豚汁で迎えてくれました。
表彰式、男子は2年農業科の酒井さんが二連覇でした。女子は、1年農業科の濱崎さんが優勝でした。
みんな本当によく頑張りました!!!
芦高祭
11月11日に芦高祭が実施されました
感染症対策のため、なかなか以前のようにはできませんが、久しぶりに「カレー作り」ができ、生徒も楽しそうでした。
また、「弁論大会」や「大正琴演奏」は例年以上の素晴らしいものとなりました
他にも、教科・学科・委員会の展示物や全クラスの壁新聞、クラスで作成した動画を流したり、手話ソングやダンス、バンドなどのステージ発表をしたり、サプライズもあったり
生徒にとって良い思い出となったようです。
クリスマスツリーをつくろう!(農業科)
12月21日 2年農業科で
フラワーアレンジメント講習会を行いました
テーマは『クリスマス』
ほとんどの生徒が初めてのアレンジメントで
うまくできるかドキドキでしたが
やってるうちに…
黙々と熱中して取り組み…
個性豊かなアレンジメントが完成
生活を彩るお花や緑を、身近に
感じることができた講習会となりました
『難しかったけど楽しかった』
みんなとてもいい表情でつくることが
できました!
みなさん、すてきなクリスマスを
合格祈願(3年福祉科)
3年福祉科の生徒は来年1月29日に介護福祉士国家試験を受験します。
それぞれ合格を目指して、寒さ、キツさに負けず頑張っています
世間はクリスマスやら、正月やらで盛り上がっているが、君たちは目の前のことをコツコツやっていくんだ
正しい努力を続ければ、必ず新しい景色が見えるはずだ!
VR認知症体験会(福祉科)
千葉県にある「株式会社シルバーウッド」によるVRを使ったオンライン体験会を実施しました。
1年福祉科は専用ゴーグルとヘッドホンで「幻視」を体験しました。
いないはずの人が見えたり、ないはずのものが現れたりとご本人にとっては当たり前の出来事を体験することができました。
3年福祉科は若年性アルツハイマー型認知症を一人称体験し、「自分がその立場だったら、何を感じるか」という視点で考えました。さらに、ドキュメンタリー「看取り」を体験し、多くの生徒が涙ぐんでいました。
今回のVR認知症体験会をとおして、生徒は「症状を知ること」よりも「本人を理解すること」の大切さを感じていました。
株式会社シルバーウッドの黒田様、ありがとうございました
久しぶりの森林教室(林業科)
コロナ禍でしばらくできていなかった森林教室を学校横の峰崎農場で行いました。
湯浦小学校の5年生を招いて、3年林業科の課題研究、木育・森育班とアマモ班が対応しました。
木育・森育班は森の役割について説明し、森のクイズを行いました。
その後は、実際に森の中に入り、ネイチャーゲームを行いました。
アマモ班は、シイタケ原木となるクヌギの伐採を実演し、種から育てたクヌギの苗の植林も行うことで森を育てることについて説明しました。
森の魅力や大切さが小学生の皆さんにも伝わって良かったです。
育てた花でアレンジを!(農業科)
第10回フラワーアレンジメント講習会を
12/17に行いました
3年農業科「課題研究」の草花班が
栽培したアスターを収穫
今回のアレンジメントに花材として
使用しました
アスターは大きな花でボリュームがあり
アレンジメントを華やかに彩ってくれました
とってもきれいにアレンジメント
することができました
教育長を表敬訪問
今年10月に北陸三県(富山県 石川県 福井県)で行われた日本学校農業クラブ全国大会令和4年度北陸大会の農業鑑定競技において、3年林業科の村上正道君が最優秀賞・文部科学大臣賞を2年連続で受賞し、2年連続で教育長を表敬訪問しました。
熊本県教育長 白石様
教育理事 石元様
県立学校教育局長 重岡様
高校教育課長 前田様
高校教育課審議員 米村様
当日は、同じく矢部高校の林業科学科3年生も訪問しており、若い林業担い手を応援するべく県議会議員前川様にお越しいただきました。二人とも堂々とした報告ができ、来年熊本県で行われる全国大会に向けて弾みがついたようです。
森林資源を無駄なく使い切る(林業科)
林業視察体験研修が行われ、2年生林業科が参加しました。2年生は、八代市内の企業を回りました。(熊本県森林組合連合会、高原木材、南栄)今日のテーマは、森林資源を有効活用するでした。製材で出た端材をボイラーの燃料にし、林地残材をチップにして家畜の敷料やバイオマス燃料にします。SDGsがそこにありました!
林業の基礎を現場で学ぶ(林業科)
林業視察体験研修が行われ、1年生林業科が参加しました。水俣芦北森林組合で、森林組合の仕事について学び、実際に高性能林業機械を使った造材を見学しました。その後は、水俣木材市場や山口商店など実際に丸太や角材をどのように販売しているのかを学ぶことができました。現場から学ぶことは大きいようです。
選挙は大切!(学校農業クラブ)
学校農業クラブ役員の役員改選が行われました。成人年齢が18才になり、学校における選挙の考え方は、以前よりも重要になってきました。立候補者の思いを演説会で聞き、選挙管理委員が本人確認をした後に投票用紙を渡します。そして自分の思いを一票に託すのです。選挙って大切ですね。
クヌギの伐採は難しい!(林業科)
2年林業科が終日の演習林実習に行きました。今回は、シイタケ栽培のためのシイタケ原木の伐採です。クヌギの木なのですが、スギ・ヒノキのように真っ直ぐ立っているわけではないので、倒したい方向に伐採するのは一苦労です。また120cmに玉切りして運ぶのですが、意外に重いです。3学期に種駒打ちをするそうです。
みんなで思い出を!!!(3学年)
3年生は、入学と共に新型コロナウイルス感染症による休校がありました。そのまま7月には、令和2年熊本豪雨災害がありました。その後も度重なるコロナの波で行事は中止や縮小が続きました。修学旅行も同じです。代替の日帰り修学旅行で、グリーンランドを満喫しました。最後にみんなで素晴らしい思い出ができたようです。
講演会『今、大切な人を亡くしたら・・・』
12月9日(金)本校の人権集会として、熊本県警察本部主催のもと、「命の大切さを学ぶ教室 -交通事故被害者遺族による講演会-」を実施しました。
熊本市の深迫祐一さん、祥子さんご夫妻は、交通事故で亡くなった長男・忍さんの意志を引き継ぎ、植木町でコーヒーショップを営んでおります。
講演会では、 子を亡くした親の思いが語られ、「命の大切さや尊さを理解して欲しい」と切実に訴えられました。
深迫夫妻は、息子を亡くした悲しみはもちろんだが、その後の周囲の言葉にも苦しめられたとのことです。
ー 何気ない言葉一つでも、苦しい思いをする人がいる ー
私たちは、このメッセージを一生忘れてはならない。
パラスポーツ体験会ボランティア(福祉科)
12月11日(日)、水俣市立袋中学校にて「ふれあいパラスポーツ体験会」が実施されました。
その運営スタッフとして、本校福祉科生徒18名が参加しました
車いすバスケット、ボッチャ、ビームライフル、卓球バレー、モルックの5種目のパラ競技があり、生徒はまず競技を体験し、ルールを覚えました。
必要な支援をしたり、得点板やボール出しのお手伝いをしたり、人数が足りなければ一緒に参加したりと、生徒も一緒に楽しんでいる様子でした。
くまモンも一緒に卓球バレーをして、大盛り上がりでした
今回、普段の授業で学ぶ機会が少ないことを体験でき、生徒は非常に満足している様子でした。
運営スタッフの方の言葉、「パラスポーツは、ボランティアなくしては成立しない」が印象的で、パラスポーツの魅力を感じ、この子たちの中からパラスポーツに携わる仕事を選択する生徒が増えていくと嬉しいなと思います。
パラスポーツを多くの方に知っていただくためにも、生徒らに普及活動やボランティアなどを通した学びの機会をもっと増やしていきたいと感じました。
災害時高齢者生活支援講習(3年福祉科)
3年福祉科は、災害時高齢者生活支援講習を受講しました
災害により被災された高齢者の避難生活を支えるために、高齢者の不安を軽減し、安全と健康を守るための生活支援の方法について学びました。
新聞紙でゴミ箱をつくり、それがスリッパに早変わりします。また、大きな毛布とストッキングを用いて着物ようなものになり、防寒着として活用できます。
最後に代表者が、「芦北高校は令和2年7月豪雨によって、大きな被害を受けました。災害は二度と起こって欲しくないですが、もし何かあったときはこの学びを生かして、多くの方々に安心感を与えられる支援者になりたい。」と力強く述べました。頼もしい言葉に、3年生の成長を感じました