学校生活(芦高ブログ)

カテゴリ:農業科

鉛筆 泥まみれ だけではないさ この学び

 本日の農業科は、いつもの農場とは少し違う風景。

 「泥にまみれてばかりではない」農業科の、知的探究の一日をご紹介します。

 

【3年:農業機械】トラクタの「心臓部」を解き明かす

 3年生は、農業を支える動力源「エンジン」の座学。

 ガソリンエンジンとディーゼルエンジンの違いを学び、さらに「乗用車とトラクタの構造的な違い」についても例を挙げながら学習しました。 

 スピードを追求する乗用車と、過酷な現場で粘り強い力を発揮するトラクタ。

 その設計思想の違いを学ぶことで、普段操作している機械への敬意と理解がより一層深まったようです。

 

【2年:農業と情報】「音」が変わったタイピング

 2年生の教室では、ICTの基礎体力を養うタイピング練習に励んでいました。

 当初はキーの場所を「確認しながら」叩いていた生徒たちも、今では「パチ、パチ、パチ!」とリズム良い音に変わってきています。

 もともと入力が早かった生徒はさらにその精度を上げ、クラス全体で現代農業に必須の「情報を扱うスキル」を着実に自分のものにしています。

 

■洗練されたスマート農業を目指して

 今、農業界では自動運転やAI活用といった「洗練されたスマート農業」が注目されています。

 しかし、それらを自在に使いこなすために必要なのは、機械の仕組みを知る「基礎」であり、情報を正確に扱う「基本」です。

 泥臭い現場の実習と、教室での緻密な座学。

 どちらもスマートな未来を創るために欠かせない、学びの「両輪」として私たちは大切にしています。

鉛筆 真っ白な 甘夏の花 咲く果樹園

 本日は「甘夏」と「露地不知火(しらぬい)」の草刈りを行いました。

 この時期、どうしても草刈りの投稿が続いてしまいますが、今の農場にはこの季節にしか出会えない風景があります。

■無数の白い花と、虫たちの往来

 今、甘夏の木々を埋め尽くしているのは、可憐な真っ白の花。

 顔を近づけると、控えめで上品な香りがかすかに漂います。

 その花々の間を、蜜を求めて虫たちがせわしなく飛び交う様子は、まさに初夏の農場ならではの光景です。

 この小さな花一つひとつが、やがて大きな果実へと育っていく——。

 そんな生命のサイクルを感じながら、晴れ間を縫って一歩ずつ作業を進めました。

「環境を整える」という仕事

 草刈りは、単に見た目をきれいにするだけではありません。

 足元を整えることで、木々への日当たりを確保し、風通しを良くする。

 地道な実習ですが、美味しい果実を育てるための「土台づくり」として欠かせない工程です。

 真っ白な花に囲まれて進める作業は、どこか背筋が伸びるような心地よさがあります。

 12月の収穫の日を思い描きながら、明日からも丁寧な管理を続けていきます!

鉛筆 研究の 種をまく日々 PDCA

 先週17日から本日24日にかけて。

 農業科3年生の集大成である「課題研究」が、いよいよ本格始動しました。

 生徒たちは4つの専門班に分かれ、1月の発表会というゴールを目指して1年間走り抜けます。

 (※昨年度の先輩たちの勇姿はこちら)

 

■現場はすでにフル回転!

 実習の時間ながら、ICTの活用や黒板を前にした議論など、各班の個性が光るスタートとなった1週間でした。

 

 「次はどうする?」(食品班)

  タブレット端末を駆使して先輩の研究を徹底分析。

  自分たちが追求すべき新たなテーマを絞り込みます。

 

 

 「納得いくまで!」(草花班)

  黒板の前に集まり、年間の栽培・研究スケジュールを検討。

  白熱した議論で自分たちのロードマップを描きます。


 「待ったなし!」(果樹班)

  容赦なく襲来する獣害への対策に、さっそく追われる日々。

  「自分たちの園地を守る」という自覚がその表情に宿っています。


 「前例なき挑戦」(野菜班)

  ペピーノ、水耕栽培、高濃度酸素水。

  未知の領域へ踏み出すべく、まずは多様な試行錯誤からスタートです。

 


■一生モノの「思考のツール」

 課題研究の肝は、「PDCA(計画・実行・評価・改善)」のサイクルにあります。

 農業は自然相手。

 計画通りにいかないことの連続ですが、上手くいかない時こそPDCAの回しどきです。

 「次はどうする?」と仲間と話し合い、改善を繰り返すその時間こそが、実は一番の学びになります。

 壁にぶつかり、悩み、試行錯誤するプロセスすべてを「楽しんで」ほしい。

 ここで身につける思考法は、卒業後、どんな道に進んでも皆さんを支える強力な武器になります。

 1月、彼らがどんな「答え」を収穫するのか。

 このブログでも随時、その過程をお伝えしていきます。

 農業科3年生の挑戦を、どうぞ温かく見守ってください!

鉛筆 ピンマイク 「これが業界」 加工室

 本日は3年農業科の「食品製造」の実習。

 今日はいつもと少し雰囲気が違います。

 なんと、RKK熊本放送が番組「ミライのタネ」の取材のために、食品加工実習室へ来てくれました!

 

 

■剪定から瓶詰めまで 自分たちの手で

 今回製造したのは、本校自慢の「甘夏マーマレード」

 

 この甘夏は、木々の剪定(せんてい)から収穫、そして一つひとつの選別に至るまで、すべて生徒たちが自分たちの手で丁寧に行ってきたものです。

 そんな思い入れの深い自分たちの製品が、先日2年生が一生懸命に準備してくれた材料(※準備の様子はこちら)を経て、いよいよ最終工程の瓶詰めへ。

 丹精込めて育てた素材が形になっていく喜びと、それをプロのカメラが追いかけているという高揚感が、実習室に満ちていました。

 

■さながらアナウンサー!?

 実習中、一人の生徒がインタビューを受けることに。

 プロのスタッフさんと入念に打ち合わせをし、襟元にピンマイクをつけてもらうその姿は、まるで本物のアナウンサーか女優さんのよう!

 収録後、カメラマンと一緒にモニターに映し出された自分のインタビュー映像を真剣な表情で確認する姿は、まさに現場の表現者そのものでした。

 一連の撮影を終えた彼女に、私が「取材を受けてみた感想は?」と尋ねてみました。

 すると、その答えがまた秀逸でした。

 「これがテレビ業界ですね。」

 その落ち着き払った、どこか達観したような一言に、少し笑ってしまいました。

 テレビの裏側を肌で感じ、緊張すらもユーモアに変えて楽しんでしまう彼らの姿に、日頃の実習とはまた違う、頼もしさと個性を感じる一幕でした。

 

■食レポの行方は……?

 試食シーンでは、急きょ「食レポ」を求められる場面も。

 味の魅力を上手く表現できて満足げな生徒、言葉が出てこず悔しがる生徒、そして「映りたくない!」と必死にカメラを避ける生徒……。

 果たして、本番の放送で彼らの奮闘は採用されるのか!?

 

 最後にはクラス全員での撮影も行い、無事に取材が終了しました。

 プロの仕事に触れ、自分たちの学びを言葉にする。

 3年生にとって、また一つ、忘れられない良い経験となりました。

■放映予定のお知らせ

 今回の実習の様子は、以下の日程で放映される予定です。

 5月9日(土曜日) RKK熊本放送「ミライのタネ」 16:54~

 

 皆様、本番の放送をぜひお楽しみに!

鉛筆 顔を見て 心通わす 体育館

 体育大会本番まで、登校する日は残すところあと10日。

 今日の学年練習のメニューは、注目の「ダンス練習」です。

 

■農場では見せない「熱」

 舞台は農場から体育館へ。

 農業科3年生のダンスリーダーたちが中心となり、練習の指揮を執ります。

 体育館に移動させた電子黒板には、スロー再生される振り付けの動画。

 リーダーたちは画面を食い入るように見つめ、一つひとつの動きを確認します。

 その表情からは、普段の実習中とはまた違う、行事にかける並々ならぬ「熱」が伝わってきます。

 

■至難の業「笑顔のメンタルをのせる」

 複雑な振りを覚え、それを仲間に教えるだけでも大変な大役です。

 しかし、リーダーたちが目指しているのはさらにその先。

 ステップやキレといった「技術」以上に、いかにして「皆が楽しめる気持ち」「笑顔でやり切れるメンタル」を、クラス全体に浸透させていくか――。

 ただ正確に踊るだけでなく、見ている人も思わず笑顔になるような、農業科らしい一体感。

 そのポジティブな空気感を全員で共有するのは、まさに至難の業です。

 

■歩み寄るリーダー、食らいつく仲間

 「こないだやったとこだよぉ、頑張ろう!」

 「今の動き、うまいうまい!」

 「みんなできてる? わからない人いるかな?」

 

 体育館には、リーダーたちの鼓舞する声と、周囲を置いていかないための細やかな気遣いが響きます。

 一方、ダンスが苦手な生徒たちも、必死にリーダーの動きを追い、何度も手足を動かして食らいついていきます。

 戸惑いながらも、教えに耳を傾け、一歩ずつ振りを揃えていく仲間たち。

 高い目標を掲げ、クラスのために奔走するリーダー。

 そして、その熱意に応えようと、苦手なりに一生懸命ついていく生徒たち。

 互いに歩み寄りながら、一つのものを作り上げようとするその姿に、「やっぱり、この子達いいものもっているなぁ」と、改めて彼らの魅力を再発見した思いです。

 

■頑張れ! 農業科!

 残された時間はあとわずか。

 けれど、この試行錯誤と歩み寄りの時間が、本番で「最高の笑顔」が溢れ出すパフォーマンスに変わるはずです。

 頑張れ、ダンスリーダー! 頑張れ、農業科3年生!

 保護者の皆様、彼らが心を通わせ、笑顔で作り上げるステージを、当日どうぞお楽しみに!