カテゴリ:建築科
【建築科】測量実習~等高点測設~
建築科では、専門知識と技術を実践的に学んでいます。今回は、1年生が取り組んだ「等高点測設実習」をご紹介します。
建築物を作る際には、水平な基準線や床の高さを正確に決めることがとても重要です。この高さを測る技術が「等高点測設」です。工事現場では「レーザーレベル」という便利な機械を使うことが多いのですが、今回の実習では、より専門的な測量技術を身につけるために「オートレベル」という機械を使いました。オートレベルを使うことで、より正確に高さを測るスキルを磨くことができます。
実習は2つの班に分かれて行いました。それぞれの班が、決められた高さを「水準定規」を使って柱に基準線を出していきます。前回の実習で培ったチームワークと声かけのおかげで、みんなスムーズに作業を進めていました。ところが、両方の班が基準線を出し終えた後、高さを確認してみると、なんと1ヶ所だけ違うところが見つかりました!すぐ
にみんなで集まって、どちらの班のミスなのか、そしてその原因は何だったのかを話し合い、もう一度測量を行うことに。この実習を通して、生徒たちは測量の知識や技術だけでなく、「どうすれば正確に測れるか」という考える力や、たとえミスをしても諦めずに挑戦することの大切さを学びました。
水俣高校建築科では、このように実践的な学びを通して、将来に役立つスキルと、社会で活躍するための人間力を育んでいます。
【建築科】【DXP】1年生ドローンで最先端の建設現場を体験!
水俣高校建築科では、未来の建設現場で活躍できる人材の育成を目指し、地域企業および行政と連携した「建設DX推進プロジェクト」を進めています。これは、産業(DX先進企業の株式会社KAWATSU、熊本県建設業協会芦北支部)、学校(水俣高校建築科)、官(熊本県芦北振興局)が連携し、建設業界のデジタル化(DX)を推進し、地域社会の発展と建設業界の未来を担う人材を育成することを目的としています。
「DX」とは、デジタル変革(Digital Transformation)を指す言葉です。これは、IT技術(情報技術)を建設業界に取り入れ、業務の効率化、安全性向上、そして新たな価値創造を図る取り組みです。
昨日、建築科の1年生がドローン操作に挑戦しました。これは、今後予定されている外部専門家による特別授業に備えるための実習です。指導にあたったのは、熊本県の建築職員であり、ドローン操作の第一人者である本校教員です。生徒たちはまず、ドローン飛行に関する法的規制を学び、その後、小型ドローンを用いて室内で操縦練習を行いました。
続いて、体育館の1階へと移動し、一人ずつ実際にドローンを操作しました。日頃からデジタル機器に親しんでいる生徒たちは、さすがの順応性を見せました。最初は操作に戸惑う様子も見られましたが、与えられた課題通りに無事に飛行を成功させました。
実習では、「ドローンが建設現場でどのように活用できるか」についても議論が交わされました。ドローンを用いた測量や高所点検といった具体的な活用例を通じて、建設業界におけるデジタル技術の導入が、省人化、省力化、さらには生産性や安全性の向上に繋がることを、生徒たちは深く実感したようです。
このように、水俣高校建築科では、最先端の技術を学ぶ機会を提供し、社会に直結した実践的な学びを実現しています。未来のまちづくりに貢献したいという意欲を持つ皆さん、ぜひ水俣高校建築科で、新たな建設の世界を体験してみませんか。
【建築科】建築のプロを目指して!測量で「正確さ」を学ぶ!
2年生は今、トランシット測量という、建物を建てる上でとっても大切な技術を学んでいます。
わずかなズレも許さない!「測量」の世界
建物を正確に建てるためには、土地の形を測ったり、柱を立てる位置を正確に決めたりすることが不可欠です。そこで活躍するのが「トランシット」という専門の器械!この器械を使って、建築実習棟の中庭にある廊下で、壁からぴったりの平行線を引いたり、角を正確に90度に測ったりする課題に挑戦しました。
チームワークがカギ!声を掛け合い、知恵を出し合う!
生徒たちは、前回の練習の成果もあって、器械のセットアップがとっても速くなっていました。そして、作業中は「あっちにちょっとずらして!」「OK!」と、ハンドサインや声かけを駆使して、お互いにコミュニケーションを取りながら作業を進めます。まるで、一つのチームとして、協力してミッションをクリアしていくようです。初めて使うチョークライン(床に線を引く道具)で、まっすぐな線を引く真剣なまなざしは、まさに「建築のプロになりたい!」「ほんの少しの誤差も許さない!」という強い気持ちが、作業の精度を高めていました。
振り返りでさらにレベルアップ!
作業が終わった後は、みんなで実習室に戻って今日の振り返り。「もっと効率的な方法があったんじゃないかな?」「測量の時にどんなことに気をつけた?」など、活発に意見を交換していました。こうした振り返りを通して、知識を深め、技術を磨いていくんです。
今日の実習も、みんなで力を合わせ、安全に終えることができました。将来、どんな素晴らしい建物を造り上げていくのか、今から楽しみですね!今回の測量実習のように、建築科では「ものづくり」の楽しさや奥深さを体験できる授業がたくさんあります。
あなたも、将来の街を彩る建築のプロを目指してみませんか?
【建築科】測量のプロになろう!水準測量に挑戦!
建築科では、入学して約2ヶ月の1年生が、もう現場のプロみたいに頼もしくなってきました! 今日は、建物や土地の高さを正確に測る「水準測量」という、とっても大切な技術にチャレンジした様子をお届けします。
現場で役立つ「3つのかく」と、測量の基本!
実習の前に、建築のプロが大切にしている「現場の3かく」(字をかく、汗かく、恥かく)という言葉を学びました。「これは、建築現場で働く上で、絶対知っておいてほしい心構えなんだよ!」と先生。みんな真剣な表情で聞き入っていました。
それから、今まで学んだ「平板測量」という測量の復習をして、いよいよ新しい「水準測量」の世界へ! 「どうして高さを測るの?」「どんな道具を使うの?」といった、測量の目的や専門用語を、一つひとつ丁寧に学んでいきました。
オートレベルと箱尺で、いざ実践!
さあ、いよいよ実習スタート! 今回使うのは「オートレベル」という、カメラのような形の器械と、「箱尺」という大きなものさしです。オートレベルのセットアップは、前回の実習で慣れているから、なんと1分もかからずに完了! みんなのチームワークもバッチリです。箱尺の目盛りを読む練習も、クラスメイトと協力しながら真剣に取り組みました。
体育館で高さ測量!そして、なぜ?を考える時間
場所を体育館に移して、1階の床から階段の段差を測りながら、3階の床までの高さを測量していきました。慎重に、一つひとつの数字を読み取っていきます。実習棟に戻って、測った結果をみんなで集計! すると、「あれ? 行きと帰りで約5cmもずれちゃった!」という結果に。でも、ここで終わりではありません。建築科では、「失敗」で終わらせないのがカッコいいところ!「なんで誤差が出たんだろう?」と、クラスメイト全員で大ディスカッション! 「寸法の読み間違いがあったからかな?」「器械のセットもっと慎重にすればよかった?」など、色々な意見が飛び交いました。この「なぜ?」を考えることで、次の実習ではもっと上手にできるようになるヒントが見つかったんです。
挑戦と学びを繰り返して、未来の建築家へ!
ただ測るだけじゃない。「やってみる(トライ)」→「失敗から学ぶ(エラー)」→「原因を考える(検証)」このくり返しこそが、現場で本当に必要とされる建築家になるための大切なステップなんです。
建築科の1年生は、この水準測量実習を通して、未来の建築家として大切な一歩を力強く踏み出しています! みんなも、建築の奥深さに触れてみませんか?
【建築科】コンクリート調合設計実習~未来の建築家になろう!~
今日の建築科2年生の実習は、「コンクリート調合設計」と「練り混ぜ」でした!みんなは、建物に使われているコンクリートが、一体何からできていて、どうやってあの硬さを決めているか知っていますか?
水俣高校の建築科では、1年生で学んだ建築構造の知識を活かして、コンクリートがどれくらいの強さになるか、そして工事の時にスムーズに流し込むための水の量を、計算式と関数電卓を使って導き出すんです。
計算が終わったら、いよいよ実験スタート!決めた分量の水、砂、砂利、セメントを正確に量り、みんなで力を合わせて練り混ぜていきます。自分たちで考えた配合が、どんなコンクリートになるのかドキドキ。練り上がったコンクリートの柔らかさは「スランプ試験」と呼ばれる検査方法でチェック!そして、型枠(モールド)に流し込んだら、今日の実習は終了です。
計算から実際の作業まで、全部自分たちの手で行うから、達成感はひとしお!
そして、このコンクリート、実はこれで終わりじゃないんです。4週間後には、特別な機械で潰して、目標の強度が出ているかを確かめる「圧縮実験」を行います。初めて自分たちで配合を計算し、練り混ぜたコンクリートが、目標とする強度を出すのか、結果が今からとっても楽しみです!
水俣高校の建築科で、アナタも将来の街づくりを支える技術を学んでみませんか?