水高diary

カテゴリ:建築科

【建築科】【DXP】「安全第一」と「完璧な水平」を学ぶ、水俣高校建築科の先進的ファーストステップ

 先日、水俣の豊かな自然に囲まれた本校のキャンパスで、建築科の1年生が建築と土木の基礎となる最初の大きな一歩を踏み出しました。今回彼らが挑んだのは、建築物の高さを正確に決めるために欠かせない「水準測量」の実習です。プロの建築家を目指す若者たちにとって、すべての基本となる技術への挑戦がここから始まります。

 実習の現場は、建築を学ぶものとしての誇りと緊張感が漂う安全点検からスタートしました。いつもの実習服に身を包んだ生徒たちは、お互いに服装や安全装備のチェックを徹底します。プロの現場では、わずかな油断が大きな事故につながるからこそ、本校では「安全第一」の意識を徹底的に叩き込みます。

 身だしなみを整えた後、指導教員から語られたのは、測量のすべての根幹である「水平」の重要性についてでした。私たちが普段何気なく目にする美しい建築物も、この完璧な水平の基礎があってこそ成り立っているという事実が、知的好奇心旺盛な生徒たちの表情を引き締め、未来のクリエイターとしての自覚を呼び覚ましていきます。

 いよいよ中庭へと舞台を移し、最先端の測量機器の据え付けに挑戦です。三脚を広げ、機器を完全に水平に固定する作業は、ミリ単位の精度が求められる繊細な工程。はじめは慣れない手つきで苦戦する生徒たちの姿も見られましたが、ここからが水俣高校建築科生の底力です。教員のアドバイスに耳を傾け、自ら思考し、何度も手を動かすうちに、一人、また一人と徐々にコツを掴んでいきました。やがて無駄のない洗練された動きで、スムーズに機器を据え付けられるようになっていく姿には、確かな成長の兆しが感じられました。

 さらに実習はステップアップし、実際の現場を想定した地面が平坦でない段差のある場所での据え付けへと移ります。教科書通りにはいかない複雑な地形に対して、生徒たちは学んだ知識を応用しながら粘り強く取り組み、最先端の技術を自分のものにしていきました。実習の締めくくりには、高さを正確に読み取るための「標尺(スタッフ)」の正しい見方を習得。目盛りの読み方一つにも、最先端建築を支えるプロフェッショナルの高い精度が求められることを、生徒たちは肌で実感したようです。

 基礎を徹底的に学んだ今週を経て、来週はついに実践のステージへと進みます。実際の敷地を丸ごと計測する、より本格的な水準測量に挑む予定です。未来の建築界を担う輝く原石たちは、来週も持ち前の元気と積極性、そしてあくなき探求心で、未知の課題へ果敢に取り組んでくれることでしょう。

 それでは、皆さんも今日も一日ご安全に!!

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【建築科】建築を「科学」する~建築科が創る未来の暮らし~

 水俣高校建築科は、建物の図面を引き、木材を組み立てるだけの場所ではありません。私たちが日々向き合っているのは、最先端の科学的根拠に基づいた、未来の快適な住環境の創造です。

 その象徴とも言える光景が、建築科2年生の「建築計画」の授業にあります。今日生徒たちが挑んでいたのは、単に美しい空間をデザインすることではなく、住む人の健康と建物の寿命を大きく左右する「伝熱と結露」という極めて科学的なテーマでした。建物に使われる構造や材料によって、熱の伝わり方や水蒸気の動きはまったく異なります。生徒たちは、それぞれの素材が持つ特性や数値を正確に把握し、複雑な計算式へと代入していきます。一見すると高度な数学や物理の実験室のような熱気に包まれる中、教室の主役となるのが「関数電卓」です。

 この関数電卓は、1年次から使用してきました。どれほど複雑で緻密な数式であっても、これまでの学びで培ったスキルがあれば、臆することなくスムーズに答えを導き出すことができます。かつて挑戦し、見事に合格を勝ち取った「計算技術検定」の確かな実力が、こうした実践的な専門授業の中で大いに発揮されています。基礎から段階を踏んで積み上げてきた知識が、未来の建築を科学する強力な武器へと進化する瞬間が、ここにはあります。

 水俣高校建築科には、知的好奇心を刺激する最先端の学びと、それを支える確かなカリキュラムが揃っています。科学や数学の力が、目の前の空間を、そして未来の暮らしを豊かにしていく。そんなワクワクするような建築の未来を、私たちと一緒にこの場所から創造してみませんか。

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【建築科】【DXP】全国初!水俣高校建築科が切り拓く「建設DX」の新時代

 5月12日に開催された「産学官連携・建設DX推進プロジェクト連携協定会議」では、学校長をはじめとする管理職や建築科職員、そして連携先である株式会社KAWATSU、KAWATSUの技術顧問条谷様(ジョウ所長の土木技術者サポートチャンネル)、熊本県建設業協会芦北支部、熊本県芦北振興局の関係者が一堂に会し、新時代を見据えた熱い議論が交わされました。

 令和7年度に建築コースから建築科へと格上げし、さらなる専門性と先進性を追求しています。このプロジェクトの最大の魅力は、高校という枠組みを超え、産業界・行政とダイレクトに繋がる「全国初」の産学官連携による教育課程にあります。さらに今年度は日立建機日本株式会社もパートナーに加わり、最先端のICT建機に触れる機会も予定しています。

 中学生の皆さんにぜひ知ってほしいのは、水俣高校建築科が「未来の当たり前」を先取りしている場所だということです。私たちは、ドローン(UAV)を用いた測量や、3次元データ(3Dモデル)を活用した設計・施工といった「建設DX(デジタルトランスフォーメーション)」を学びに組み込んでいます。デジタルネイティブである皆さんの世代にとって、スマートフォンやタブレットを使いこなす力は、これからの建設業界において武器になります。本校では、プロの技術者から直接指導を受け、UAVの飛行実習やトレンドポイントビューワーを用いたデータ解析など、最先端企業レベルの高度なスキルを1年生のうちから体験することができます。「ICT建機体験会」や「DX現場見学会」など、五感を刺激するカリキュラムが満載です。そして、7月14日の公開授業では、熊本県建築系職員研修会を開催し、先進的な挑戦を広く発信します。

 建設業は今、テクノロジーで未来を創造するエキサイティングな職業へと進化しています。本校は単なる技術習得の場ではなく、最新技術で地域課題を解決するリーダーになれます。夏の中学生体験入学では、ドローン飛行や重機シミュレーターなど、ワクワクする体験を用意しています。デジタルな感性で、街を創る力に変えませんか。

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【建築科】体育大会を支える「ミリ単位の誇り」と「二刀流」の創造性

 初夏の青空が広がるなか、水俣高校のグラウンドでは、生徒たちの情熱が結集した体育大会が華やかに幕を開けました。この学校最大の行事を文字通り足元から支えているのが、建築科の生徒たちです。先日、建築科2年生がミリ単位の精度で組み上げた頑丈な3段足場に、大会前日、団画係の生徒たちが情熱を込めて描き上げた巨大な「団画」が設置されました。今回掲げられたのは、世界で活躍する「二刀流」大谷翔平選手の勇姿です。この設置作業においても、建築科が中心となって半導体情報科の生徒たちと緊密に連携し、互いに鋭い声を掛け合いながら、安全かつ迅速に作業を完遂させました。さらに生徒たちは、団画の設置だけでなく、日よけの設営や得点板掲示用の足場作りなど、校内のあらゆる設備をプロの技術者さながらの動きで整えていきました。

 水俣高校建築科での学びは、単なる知識の習得に留まりません。本学科は全国初の産学官連携による「建設DX(デジタルトランスフォーメーション)」を推進しており、UAV(ドローン)やBIM/CIMといった最先端テクノロジーを積極的に導入しています。1年次から磨き上げる「レベル(水準測量)」の基礎技術から、先進的なデジタル技術までを網羅し、伝統的な職人技と最新技術の両面を兼ね備えた、まさに現代の「二刀流」の技術者を育成する場となっています。教室の机上だけでは決して味わえない「本物」の達成感、そして仲間と共に未来の形を築き上げる喜びが、ここにはあります。建設業界の未来をリードする、高度で先進的な学び。自分の手で確かな形を創り出すことへの憧れを持つ地元中学生の皆さん、水俣高校建築科で、私たちと一緒に新しい時代のものづくりを体験してみませんか。

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【建築科】技術と誇りが共鳴するグラウンド、建築科がミリ単位の精度で築く体育大会の舞台裏

 爽やかな晴天に恵まれた5月7日、体育大会の予行が行われる活気あふれるグラウンドで、建築科2年生がその専門技術を存分に発揮しました。今回の任務は、運動会の象徴である巨大な「団画」を掲げるための3段足場の設置です。前回の室内実習とは異なり、起伏のある屋外のグラウンドが舞台となるため、1年次から磨いてきた「レベル(水準測量)」の技術を駆使し、前回以上にシビアな精度でミリ単位の水平を導き出しました。さらに、屋外ならではの風対策として斜めの補強材を緻密に組み込み、より頑丈で安全な構造体を築き上げました。

 この現場には、建築科1年生や半導体情報科2年生も応援に駆けつけ、学科の枠を超えた協力体制が敷かれました。1年生は先輩たちの無駄のない動きを真剣な表情で観察し、次回の実習で学ぶレベルの扱い方を予習するなど、未来の自分たちの姿を重ねていました。また、半導体情報科の2年生も、同じ工業を学ぶ良きライバルであり仲間として、建築科の生徒たちを強力にバックアップ。生徒たちは「安全第一」の意識を高く持ち、互いに鋭い声を掛け合いながら、プロの技術者さながらの動きで作業を完遂しました。自分たちの技術が体育大会という学校最大の行事を文字通り足元から支えているという自負が、その真剣な眼差しから伝わってきました。

 水俣高校建築科には、このように最先端の建設DXや高度な実習を通じて、教室の机上だけでは決して味わえない「本物」の達成感と、仲間と共に未来を形にする先進的な学びの場が広がっています。

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