2017年2月の記事一覧

あけてぞ今朝は別れ行く ^^)♪

先週24日(金)、窓の施錠の確認のために夕方遅く校内を回っていたら、情報技術科1年のクラスに電気がついて、歌声が響いていました。女子生徒数名がアカペラで「蛍の光」を歌っていたのです。「あけてぞ今朝は別れ行く」という淡々と流れる七五調の歌詞、何ともしんみりとしてしまい暫く廊下で聞きこんでしまいました。

 

この歌、明治時代にスコットランド民謡の原曲に原詞とは全く異なる歌詞が当てられて唱歌になったことは広く知られているわけですが、卒業式でも2番までしか歌いません。哀愁を帯びた歌声を聞きながら、昔、テレビで3番、4番の歌詞の内容について聞いた時の驚きを思い出したところでした。何に驚いたか分かりますか?

 

改めてこの「蛍の光」についてWikipedia等で調べてみました。

 

1番の歌詞は、一途に学問に励むことを褒め称える中国の「蛍雪の功」の故事に基づくものです。卒業式は3日後です。歌詞について整理しておくことは有意義と思いますので、以下に簡単にまとめておきます。

 

蛍の光窓の雪/書(ふみ)読む月日重ねつつ/いつしか年も過ぎ(杉の)戸を/明(開)けてぞ今朝は別れ行く

 

【現代語訳】 蛍の光や雪に反射して窓から差し込む月の光を使って/書物を読む日々を重ねていると/いつの間にか年月が過ぎ去っていき/今朝は杉でできた扉を開けてクラスメートと別れていく

東晋の時代の車胤は、家が貧乏で灯す油が買えなかったために蛍の光で勉強していた。同様に、同じ頃の孫康は、夜には窓の外に積もった雪に反射する月の光で勉強していた。そして、この2人はその重ねた学問により、長じて朝廷の高官に出世した。

 

この歌、掛け言葉(同音異義語を利用して、1つの言葉に2つ以上の意味を持たせて和歌の奥行きを深くしようとする技巧、今でいう駄洒落(だじゃれ)みたいなもの?)が巧みに使われていて、それが分かりづらさの原因になっているように思います。現代語訳を読むと「そういうことだったのか」と、もやもや感がとれるわけですが、生徒の皆さん方は2組の掛け言葉を見抜いていますか?

 

1組目は、「過ぎの遠」と(作詞家の)生家でしょうか、その家の「杉の戸」2組目は、年(朝)が「明けて」ぞ と杉の戸を「開けて」いよいよ旅立ちで、みんな別れて行く・・・、すなわち「明けて」と「開けて」です。

 

ひょっとして、中国の蛍は本が読めるほど点滅の間隔が長かったのかと突っ込み入れたくなる人もいるかもしれません。

ところで、この歌、3番4番とあり、特に4番の歌詞は、できた当時は次のようだったようです。

 

千島の奥も 沖縄も/八洲のうちの 護(まも)りなり/至らん国に 勲(いさ)おしく/努めよ我が兄(せ) 恙(つつが)無く

 

【現代語訳】 千島列島の奥も沖縄も/日本の支配下にある/日本の支配が届かない国には勇敢に/「仕事」をしてください男性のみなさん、どうぞご無事で

 

ところが、戦争に次ぐ戦争に伴う領土拡張等を受けて、出だしが当時の文部省の手によって何度か改変されているようです。

千島の奥も 沖縄も 八洲の外の 守りなり(明治初期)→千島の奥も 沖縄も 八洲の内の 守りなり(千島樺太交換条約・琉球処分による領土確定を受けて)→千島の奥も台湾も 八洲の内の 守りなり(日清戦争による台湾割譲を受けて)→台湾の果ても 樺太も 八洲の内の 守りなり(日露戦争後)

 

ここでは取り上げませんが、3番も「ひたすら力を尽くせお国のために」といった趣旨の歌詞が最後に出てきます。ということでこの歌、軍歌の色合いもあったのか?とか思ってしまうわけです。実際、「大日本帝国海軍では『告別行進曲』もしくは『ロングサイン』という題で海軍兵学校や海軍機関学校等の卒業式典曲として使われた」とありました。卒業式で2番までしか歌われない理由も納得です。調べてみると驚くことばかりです。

                          【校長】

冴え冴えとした冬の朝の風景 (^^♪

今朝の冷え込みは格別でした。

本校すぐ横の瀬戸運河、水面からうっすら蒸気が立ち上りとても趣がありました。運河に沿って整備されているプロムナード(遊歩道)も霜で真っ白です。そんな幻想的な景色を見ていたら、冬の京都の宇治川にかかる朝霧を美しく詠んだ権中納言定頼の和歌(百人一首No.64)が思い出されました。

 

朝ぼらけ 宇治の川霧(かはぎり) たえだえに

     あらはれわたる 瀬々(せぜ)の網代木(あじろぎ)

 

冬の日の夜明け頃、目を覚まして外を眺めてみた。すると夜のとばりがうっすらと明けてくるとともに、川霧が徐々に薄らいでいき、宇治川名物の網代木(鮎などを取る竹や木で編んだ仕掛け)が見え始めてきた・・・といったところでしょうか。特に技巧もなく意味が分かりやすいうえに、「あ」の音が心地よく響き、体言止めが余情を誘うので好きな和歌の一つです。

そう言えば、私の知人など、わざわざその景色を見るために宇治まで訪ねていったと自慢話を聞いたことがあります。百人一首が縁で、平安時代と平成が繋がったということで、これまた凄いな・・・と思いました。

 

たった今、3限目のチャイムが鳴り、テスト3日目が終わった生徒たちがワイワイ言いながら帰っています。試験の出来はどうだったのでしょうか。

「霜が降りた日は晴れ」の観天望気のとおり、眩い青空が広がっています。明日の最後の考査を目指して、このポカポカ陽気の中、試験勉強に集中できるのでしょうか。いずれも気になります。

              【校長】

228632→Happy Valentine's Day !(^^♪

今朝8時10分現在のアクセス件数は228632。

数字の並びをそのままにして、加減乗除の記号を入れてみたくなりました。22×8+6+32=214

今日2月14日は、学年末考査初日そして、バレンタインデー。

小中学校は「友チョコも含め校内持ち込み厳禁!」というところも多いようです。発達段階に照らすと無粋(ぶすい)とは言えないのかもしれません。

本校ではあくまでも生徒の良識に任せており、特に何も指導していないのですが、自らの高校時代の思い出と重ね合わせるに、特別な日であるだけにきっと様々なドラマが繰り広げられるのかもしれません?


 毎年、ネットでも発表される某チョコメーカーが主催する『バレンタイン今どき川柳』。入選作が100句紹介されていますが、次の句に年ごろの男子を持つ母親の揺れる思いに感じ入ったところでした。


 子の部屋の チョコの香りに ホッとする

           【校長】

【美化委員会】校内美化コンクールを行いました!!

 本校では各学期の考査前1週間を利用して、校内美化コンクールを行っています。美化コンクールとは、各学年でクラス対抗の5S活動を競い合います。

 美化委員会が中心となって、掃除中と放課後にチェックを行い、グラフ化して全校生徒に状況を知らせます。


  

【2学年】2学年集会


[2学年] 学年集会

 明日から学年末考査を控えた13日(月)の朝SHRの時間に、2学年集会を行いました。

 まず、3学年主任より学年末考査に向けてのお話がありました。「人間性も大事だが、評定や欠席日数などの頑張りを示す『数値』を上げることが大事である」ということや、「これから3年生になるにあたって、部活動や学習などで学校全体をリードする役割を担ってほしい」、「就職・進学試験を皆で頑張る雰囲気、合格を皆で勝ち取り、喜びを共有する雰囲気を作ってほしい」など、3年生の心がまえについてのお話もあり、皆真剣に話を聞きました。

 その後、3年生の卒業式に向けて「蛍の光」と「校歌」の練習をしました。歌に気持ちを込め、それが3年生に伝わるよう、しっかり練習をしたいと思います。


      年末考査を前に!               3年生のために校歌練習!