教科書持ち帰りが始まり、直近に試合が控えていない部活動は練習休止になりました。 「やばい…、中間まであと1週間しかない…」と焦る人、「まだ1週間もある」と思う人、それぞれだと思います。ラケットやバットを鉛筆に持ち替えて勉強に励みましょう。
2,3年生は自分の試験前の勉強パターンを確立している人も多いでしょうが、1年生は入学して3回目のテスト、しかも就職を決めた先輩から「評定」の大切さについて聞き、「頑張らんといかん!」と思っている人も多いかもしれません。 高校のテスト前勉強の仕方でおすすめのやり方ってあるのでしょうか?
あと1週間しかないと思う人は、焦りは禁物ですが、とにかくやれるだけやりましょう。その際に、 問題を解く→丸つけをする→解けなかった問題の解き方を覚える→もう一度解いてみる の繰り返しをやってみてください。
記憶は、覚えるという作業をしてからある程度時間が経たないと定着しません。その日に覚えたら、次の日の夜ぐらいにはまた忘れかけてると思うので、そこでもう一度覚えましょう。あとはちゃんと睡眠をとることです。睡眠中に記憶が整理される、というのが脳科学の定説です。
ところで、どのような環境で勉強をしていますか。まさかテレビを見ながら? 私は高校時代、静か過ぎる環境でのプレッシャーと孤独感が嫌いでしたから、いつもラジオの深夜放送を聞きながら勉強をしていました。当時、「集中できないはずだから止めろ!」と親や先生から口酸っぱく注意されていました。特に担任は理科の先生で、「勉強は五感を全て集中させて行うべき」だと。 しかし、十数年前に生徒たちが授業で使っていた国語の教科書に「音量をおさえてBGM程度に音楽を聴きながら勉強すると、脳が活性化されて勉強の効率が上がる」なんてことが書かれていたのを目にし「えっ!そうなんだ」と驚いたことを思い出します。 一体どちらが正しいのでしょうか。私が今にして思うに、BGM程度なら構わないのかもしれませんが、「二兎を追う者は一兎をも得ず」ですから、歌詞があるような音楽を「聴いてしまう」と勉強も中途半端になってしまう恐れがありますし、その意味でテレビやラジオはもっての外かもしれません。 私、今は、仕事(勉強)するときは静かな部屋でしていますし、数学などの極度の集中力を必要とする科目は、音楽なしのほうが能率が上がると思っています。 勿論、これは個人の趣向の問題でしょうから、考えを押し付けるつもりはありませんが、勉強は勉強、音楽は音楽ときっちり分けて、音楽は勉強なしでゆっくり聴くほうがいいのかもしれません。
最後になりますが・・・、そういう整理がある程度できていた大学のときは、試験勉強を始める前に必ずベートーベンの「熱情」(ピアノソナタ第23番ヘ短調 作品57)を聴いて気分を高揚させてから取り掛かっていました。(この曲知ってます?古今のピアノソナタの最高峰で、ピアノを志す人間ならば一度は取り組み、挫折し、しかしまた立ち向かわなくてはならない巨大な壁とされている曲なんだそうです。綺麗過ぎて哀し過ぎて、涙が溢れて止まらず、激しい情熱に心臓がつぶされるような曲とでも言えばいいのでしょうか・・・) ところが、7月頃、桜華寮(女子寮)の生徒たちの様子を見学に伺った際の夜礼で、舎監の先生(担当は音楽)が生徒たちに「音楽の効用」について話しかけられているのを聞いて、これまた驚きました。何と、落ち込んでいる人を元気づけようと、気分が晴れるような、聴くと「ウオオオ!」ってなるような音楽を聞かせると、逆に気分が沈み、ふさぎ込む人が多いという実験結果についてでした。もうよく分かりません!? では頑張って(^-^)/ [校長] |