鹿農日記

2019年10月の記事一覧

【理科】酵素カタラーゼの性質

3年生の生物の授業で、酵素カタラーゼの性質を調べる実験を行いました。

カタラーゼは体内で生じた過酸化水素を水と酸素に分解する酵素で、肝臓の細胞に特に多く含まれています。

まずは反応を観察し、発生する気体が何かを調べます。

試験管に過酸化水素水(オキシドールです)を入れ、左:酸化マンガン(Ⅳ)(無機触媒)、中:肝臓片(含酵素カタラーゼ)を加えます。右は対照実験として何も加えません。

見ての通り、酸化マンガン(Ⅳ)を加えた試験管と肝臓片を加えた試験管では気体が発生しました。

ではこの気体は何か。線香に火を付けて差し込むと

炎を出して燃えました。このことから、この気体はものが燃えるのを促す気体=酸素だということが分かりました。

酵素の働きに対するpHの影響についても調べました。

 過酸化水素水(中性)に塩酸(酸性)・水酸化ナトリウム(アルカリ性)・水(中性)を加えてpHを変化させ

生の肝臓片を加え反応を見ます。

左が酸性、中がアルカリ性、右が中性です。肝臓片に含まれるカタラーゼは中性でよく働き、酸性やアルカリ性ではほとんど働かないことが分かります。

この他にも、無機触媒は加熱しても働きを失わないが、酵素は加熱すると働きを失うことも確認しました。