学校生活(芦高ブログ)

カテゴリ:部活動

鉛筆 駆け抜けた 未来の自分に 出会う旅

 夏の日差しがまだ強く残る、眩しい秋空。

 第44回全九州高等学校陸上競技新人対抗選手権大会熊本県予選大会は、いよいよ最終日を迎えました。

 

【試される「自分の身体」との向き合い方】

 今日、芦北高校陸上競技部が挑んだのは男女200m。

 昨日までに掴んだ「アスリートとしての自覚」を胸に、選手たちは最後まで一歩一歩を噛み締めるようにトラックへ挑みました。

 直線だけでなく、コーナーを全速力で駆け抜けるタフな200m。

 競技を終えた男子生徒からは、思わずこんな率直な一言が漏れていました。

 

 「全然体が動きませんでした。自分の身体じゃないみたいです」

 

 自分のイメージ通りに身体が動かないもどかしさと悔しさ。

 その言葉を聞いて、専門家である顧問の先生はすかさず、優しくも真理を突いた言葉を返します。

 

 「練習での追い込みが足りなかったからだな」

 大会の日に最高のピークをどう持ってくるか。

 自分の身体をいかに自在にコントロールし、走りに変換していくか。

 昨日の「陸上はごまかせない」という言葉が、実感を伴って生徒の胸に深く深く突き刺さります。

 

【春に大きな花を咲かせるために――知らない自分に出会う旅へ】

 隣のコースを走る選手よりも早く、ゴールへ。

 前にいる選手に、一歩でも追いつくために。

 そして何より、昨日の自分を越えていくために。

 

 3日間の激闘をすべて終え、スタンドではやり切った生徒たちが集まり、記念撮影の時間を迎えました。

 生徒たちの表情を見つめ、優しくシャッターを切る顧問の先生。

 そして、レンズに向かって晴れやかな表情を向ける部員たち。

 カメラに向けられたその表情には、悔しさの中にも、自分たちの現在地をはっきりと見定めた力強い眼差しが宿っています。

 自分と誤魔化さずに向き合い、泥臭く地力を蓄える厳しい冬が、もうすぐやってきます。

 けれど、その過酷な冬こそが、春に大きな大輪の花を咲かせるための、深く頑丈な「根」を張るかけがえのない時期なのかもしれません。

 次にこのスタジアムに立つとき、僕たちはどんな走りをしているのだろう。

 きっと、厳しい冬を乗り越えた先で、まだ見ぬ「自分の知らない自分」に出会えるはずです。

 

 

 3日間にわたって温かいご声援を送ってくださった保護者の皆様、関係者の皆様、本当にありがとうございました。

 ここからまた一歩ずつ、真のアスリートとして前へ進んでいきます。

 これからも芦北高校陸上競技部をよろしくお願いいたします!