食品工業科 NEWS
ヨーグルトの製造(食品工業科)
3年生「食品製造」の授業で、「牛乳の加工」に関する学習の一環として、ヨーグルトの製造実習を行いました
殺菌した牛乳を冷却し、プレーンヨーグルトを加えて40℃で一晩ほど静置します
すると、加えたヨーグルトに含まれる乳酸菌の働きによって牛乳が凝固し、ヨーグルトができあがります
今回の実習では原材料の異なる5種類のヨーグルトを製造し、味や食感にどのような違いがあるのかを食べ比べしてみました
5種類のヨーグルトの原材料
A…牛乳、砂糖、プレーンヨーグルト
B…牛乳、砂糖、プレーンヨーグルト、ゼラチン
C…牛乳、砂糖、プレーンヨーグルト、ゼラチン、生クリーム
D…牛乳、砂糖、プレーンヨーグルト、ゼラチン、スキムミルク
E…牛乳、砂糖、プレーンヨーグルト、ゼラチン、生クリーム、スキムミルク
生徒のコメント
A…とろっとしていて甘さがちょうどよかった
よく食べるヨーグルトの質感と味
さっぱりした普通のヨーグルト など
B…Aとあまり変化は感じなかった
少し固めになったAの味のヨーグルト
いちばん食べやすい など
C…なめらかでとろける感じ(ジャージー牛乳プリンみたい)
クリーミーでいちばん食べやすかった
生クリームが入っているから甘いのかなと思っていたけど酸味の方が強かった など
D…ミルク感が強くあまり酸味を感じなかった
しっかり固まっていた(スプーンでとった後、形がしっかり残っていた)
好みではない(ヨーグルト感がない) など
E…すごくクリーミーな甘みの強いヨーグルト
後味強めでアイスクリームみたい
いちばんもったりしてグリークヨーグルトのようだった
なめらかでクリームチーズみたい など
今回の実習では、材料の違いで味や風味がまったく変わり、人によって好みも分かれることに、おもしろさを感じた生徒もいたようです市販されているヨーグルトには様々な種類がありますが、温度管理と雑菌混入に注意すれば家庭でも簡単につくることができます。ヨーグルトのおいしさを追求し、自分だけのオリジナルの配合を考えてみるのもおもしろいかもしれませんね
生徒の心に残った出来事(6月)を紹介します(食品工業科)
生徒たちが日々の学校生活の中で魅力に感じたことを記録・蓄積していく、「学科の魅力 ポートフォリオ」の6月の記載内容をご紹介します
「学科の魅力 ポートフォリオ」について、4~5月の記載内容については、こちらからどうぞ
「学科の魅力 ポートフォリオ」7~8月の記載内容は、9月上旬に紹介する予定です
いちごジャム(食品工業科)
食品工業科2年生「食品製造」の授業で『いちごジャム』を作りました。今回は販売用の大量生産ではなく各班、小鍋で作りました。
ジャム作りのポイントは「糖」と「酸」と「ペクチン」です。これらは『ゼリー化の3要素』と言われ、保存性と粘性においてとても重要となります。
原料のイチゴの60%の砂糖は3回に分けて加えます。そのうちの1つにペクチン(イチゴの0.5%)をまぜておきます。
3回目の砂糖を加えたら『屈折糖度計』で糖度を計測します。糖度が55℃以上になったらクエン酸(イチゴの0.2%)を加えます。
最後に『コップテスト』(ゼリー化のテスト)で粘性を確認します。ビンに詰めてできあがり
どの班も色鮮やかに出来上がりました!
アイスボックスクッキー(食品工業科)
食品工業科1年生の「食品製造」の授業で小麦の加工について学習します。
今回は「アイスボックスクッキー」
の製造実習を行いました。
やわらかくした無塩マーガリンに砂糖を加えて、白っぽくなるまでホイッパーで混ぜます。卵を加え混合し、ふるった薄力粉を加えてさっくり混ぜます。13.5㎝幅のグラシン紙を使って直径3~4㎝の棒状に整形します。
手の体温が生地に伝わらないように手早く整形していきます
ショックフリーザーで冷やし固め、グラニュー糖をつけて7㎜の厚さに切り、天板に並べます。180℃のオーブンで15分間焼き上げます。
校内販売や南園祭で販売しているクッキーと同じものを製造しました。
みんな上手にできていました
生徒の心に残った出来事(4~5月)を紹介します(食品工業科)
生徒たちが日々の学校生活の中で魅力に感じたことを記録・蓄積していく、「学科の魅力 ポートフォリオ」
「ホームページを見て食品工業科の授業の様子は分かるけれど、実際に生徒たちはどんなことを感じているの?」…そんな声にお答えできればと思い、生徒が4~5月の学校生活を振り返って記載した内容をまとめました
生徒一人一人が各々の視点で、どのような出来事に感情を揺さぶられたのか、どんな活動に魅力を感じたのかを記していますぜひご一読ください!
「学科の魅力 ポートフォリオ」6月の記載内容は、7月上旬に紹介する予定です
酸乳飲料「ラッキス」の製造~販売用~(食品工業科)
3年生「食品製造」の授業で、酸乳飲料「ラッキス」の製造実習を行いました
今回製造するのは、販売用の製品です。1回の実習で約170本分の原料を仕込み、生徒たちは充填の工程を担当します
酸乳飲料とは
・乳酸発酵させた乳に、多量の砂糖や香料を加えてシロップ状にしたもの。
・乳酸発酵させずに製造する方法もあります。
・4~5倍に希釈して飲用する、日本独自の飲料です。
ラッキスとは
・本校の看板商品のひとつで、約50年前から作り続けられています
・乳酸発酵させない「有機酸添加法」によって製造します
・本校独自の配合で、爽やかな後味に仕上がっています
充填・殺菌後は、検品とラベル貼りをします。お客様の手に届く前の最後の工程ですので、丁寧かつ確実に行っていきます。
・1本400円(500mL入り)
・4~5倍に希釈してお飲みください
年間の生産数量は限られています。ご購入はお早めに初物のラッキスをぜひご賞味ください
ご不明な点は、食品工業科までお気軽にお問い合わせください
ジャムとマーマレード(食品工業科)
食品工業科2年生の「食品製造」の授業では『野菜果実の加工』について学習しています。
本校では『いちごジャム』『りんごジャム』『マーマレード』を製造、販売しています。
「ジャム」は果実中のペクチンが酸と糖の作用によってゲル化したものです。果皮が入ると「マーマレード」と言います。果実に含まれている成分量がそれぞれ異なるので、グラニュー糖やクエン酸、ペクチン、ビタミンCの量を調整して仕上げていきます。
いちごジャムは本校農業科で栽培されたイチゴ(さがほのかとゆうべに)を原材料として使用しています。果肉を潰さずに粒のまま仕上げました。
りんごジャムは1個ずつ丁寧に生徒が皮をむいて、角切りにしました。果肉の食感がやさしく味わえます。
マーマレードは爽やかな甘夏果汁とスライスした外果皮の苦みがクセになる味です。
1個140g入り 各¥300
数に限りがあります。ご購入はお早めに。(お問合せは食品工業科までお気軽にどうぞ)
絞りクッキー(食品工業科)
1年生の「食品製造」の授業で『絞りクッキー』
を作りました。今回は初めての製造実習なので、器具の洗浄と実習室の清掃がメインとなり、クッキー製造は絞る工程からとなりました。
食品製造実習は「安心・安全」が基本で、後片付けと清掃にも時間をかけます。毎回、実習台と床、溝の洗浄は必須です。全員で役割分担して「共働・協働」を学びます。
ポップコーン間引き(食品工業科)
食品工業科1年「農業と環境」の授業で栽培しているポップコーンは、播種から2週間がたち、順調に生育しています今回の実習では、苗の間引きを行いました。最も生育が旺盛な苗を1本残し、残りは根元から切り取っていきます
今後、気温の上昇とともに苗の生育は盛んになり、最終的には身長を超えるほどの高さにまで育ちます大きく生長するのを楽しみにしながら、日々の生育の経過を記録に残していきましょう!
果実に含まれる糖・有機酸の比較(食品工業科)
食品工業科2年「食品製造」の授業では、果実類の加工について学んでいます。今回は、果実に含まれる糖と有機酸の比較実験を行いました
糖は、果実の甘さのもととなる成分で、果実の品質に大きく影響します。果実に含まれる主な糖には「果糖」「ショ糖」「ブドウ糖」の3種類があり、これらの糖の外観や甘さの違い、温度による甘さの感じ方の違いを調査しました
また有機酸も、果実の味覚や品質に大きく影響します。果実に含まれる有機酸は「クエン酸」「リンゴ酸」「酒石酸」の3種類で、実際に味を確認しながら、それぞれの有機酸の酸味の違いや、有機酸を組み合わせた場合の酸味の変化について、検証を行いました
今回の授業では糖と有機酸を扱いましたが、果実に含まれる特徴的な成分は、他にも様々なものがあります。今回の演習によって、一人でも多くの生徒が「果実についてもっと知り合い」「知らないことを経験できるのは楽しい
」と感じてくれていたら嬉しいです
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Kumamoto Agricultural High School
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運用担当者
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