食品工業科 NEWS
熊本城マラソン2025「ペトレ家のおもてなし試食会」(食品工業科)
2月7日(金)、熊本市役所にて開催された「ペトレ家のおもてなし試食会」に参加し、熊本城マラソン2025で提供するシフォンケーキと酸乳飲料「ラッキス」を披露しました!一昨年・昨年に続き、今年で3度目の参加になります
ペトレ家のおもてなしとは
熊本城マラソンの26.7km地点で、給食と給水によってランナーを応援する活動です。熊本県出身で「日本のマラソンの父」ともいわれている金栗四三(かなぐりしそう)さんが、ストックホルムオリンピックに出場した際のエピソードに由来するもので、2019年大会から実施されています。
試食会では、ランナーの方々に振る舞うシフォンケーキと酸乳飲料ラッキスを、熊本城マラソン実行委員の皆様に試食していただきました。
前回大会で提供したレモンケーキの「水分がもっていかれる」という課題を克服するため、今年はシフォンケーキを提供することに決めました。生地にはレモン果汁をたっぷり使用しており、実行委員の皆様からは、「おいしい!」「甘さ控えめですね」等のご感想をいただくことができました
16日(日)の大会当日は、約4,500食のシフォンケーキとラッキスを提供します。前日の準備はとても慌ただしくなりますが、ランナーの方々のおもてなしのためにがんばります!
豆腐(食品工業科)
2年生「食品製造」の授業で大豆の加工について学習しています。
大豆の加工には発芽(大豆もやし)・加熱(煮豆)・磨砕(きなこや豆乳)・抽出(豆腐や大豆油)・発酵(納豆やみそ)と、多くの方法でいろいろな製品ができます。大豆は栄養価の高いタンパク質を多く含みますが、生のままでは固くて、消化・吸収も悪く、有害な成分を含むのでいろんな方法で加工されます。
前日から浸水した大豆をザルにあげて2倍量の水を加えミキサーにかけます。これを生呉といいます。鍋で10分程度加熱して、布袋で絞って『豆乳』と『おから』に分けます。豆乳を鍋に移して75℃~80℃に加熱して凝固剤(にがり)を加えて木ベラでやさしく混ぜます。その後、ガーゼを敷いたザルに入れてしばらく静置し水分を出します。
凝固した豆腐はガーゼから外して水中に浮かべて2~3時間放置します。水に漬けることでにがりが抜けて味がまろやかになります。
いつも食べている市販の豆腐と比べて、味や固さはどうだったかな?
食塩の定量実験 モール法〔沈殿滴定法〕(食品工業科)
3年「食品化学」の授業で『食塩の定量実験』を行いました。
15歳以上では1日の食塩摂取量は8g未満がよいとされています。試料として、私達が普段使用している醤油〔丸大豆(濃口)・薄口・減塩・さしみ(甘口)・透明〕の中にどれだけの食塩が含まれているのかを測定するために、モール法(沈殿滴定法)を用いて実験を行いました。
モール法(沈殿滴定法)とは、銀(Ag)の沈殿反応を利用した分析方法です。銀イオンは塩化物イオンと反応して塩化銀となり、白色の沈殿を生じます。つぎに塩化物イオンがなくなると銀イオンはクロム酸イオンと反応して、クロム酸銀となり、赤褐色の沈殿を生じます。この性質を利用して、食品中に含まれる塩化物イオンを定量して食塩の量を求めることができます。
実験結果:醤油15ml(大さじ1杯)の中に含まれる食塩量
◆丸大豆(濃口)2.3g ◆薄口2.7g ◆減塩1.4g
◆さしみ(甘口)2.3g ◆透明2.4g
実験の考察・まとめ
薄口醤油は、熟成の段階で色が濃くなるのを防ぐために濃口醤油よりも多く食塩を添加する必要があります。また、さしみ(甘口)醤油が食べたとき甘く感じるのは、アミノ酸や甘味料が多く入っているので塩味がやわらかく感じますが、濃口醤油と食塩量は同じです。また、透明醤油は通常の製法で作った濃口醤油を会社独自の技術で透明化しているだけなので、濃口醤油と食塩量は同じです。
食塩の定量実験を通して、私達の身近な食品について詳しく学ぶ事ができたと思います。
デコレーションケーキ(食品工業科)
食品工業科では食品製造の授業でデコレーションケーキ実習
を行います。学年が上がるごとにデザインを考えや様々な技法取り入れて製造を行いました。
1年生は基本的なプレーン生地で、2年生は生地からアレンジしたり、飾る素材(クッキーやチョコレートシートなど)を自宅で作ってきたり、3年生は1・2年時の反省を生かし、さらにグレードをあげて完成させます。
事前に計画書をつくり、時間内でイメージを形にして、撮影、後片付けまでを行います。
生徒達の表現力は多彩でとてもすばらしいケーキばかりでした。
アップルパイ(食品工業科)
1年『食品製造』の授業で「アップルパイ」を作りました。
バターをサイコロ状に切って、小麦粉と合わせていきます。バターに体温が伝わると溶けていくので、パイブレンダーを使用してパイ生地を作っていきます。砂糖と塩を加えた冷水を入れて捏ねないようにざっくりとまとめます。生地を20分休ませて麺棒で伸ばして三つ折り、伸ばして三つ折りを3回繰り返してまた生地を休ませます。
また、伸ばして三つ折りを3回繰り返して、パイ皿の2倍の広さに伸ばします。
リンゴは1㎝の厚みにカットして砂糖とレモン汁で甘く煮詰めます。よく冷ましておきます。
パイ生地をパイ皿にのせて、パン粉を敷きます。(リンゴの水分を吸収するため。スポンジ生地や食パンでもOKです)上からパイ生地をかぶせて、つや出しの卵液を塗ります。200度のオーブンで40分位焼いたらできあがりです。
リンゴの代わりに、モモや梨、サツマイモやカボチャなどでもできますよ!
ビウレット反応(食品工業科)
2年生の食品化学実験で「ビウレット反応」を行いました!
ビウレット反応は、2個以上のペプチド結合を持つ化合物をアルカリ溶液中で銅塩と結合させると赤紫色に発色する反応です。
今回の試料も前回のニンヒドリン反応と同じ、醤油、豆乳、牛乳、卵白、味の素、水の6種類になります。
各試料液が入った試験管に水酸化ナトリウム溶液を加えた後に、硫酸銅溶液を数滴加えて混合して、反応を見ます。
試料液を試験管に取る作業はみんな上手くなっていますね❗
水酸化ナトリウム溶液と硫酸銅溶液を入れて混合し、反応を見ています
綺麗な紫色の反応がありましたね✨
今回はアミノ酸ではなく、2つ以上のペプチド結合を有している化合物に反応をする定性実験のため、前回と同じ試料でも異なる結果が出ましたね。勉強になりましたね❗
ニンヒドリン反応(食品工業科)
2年生の食品化学の実験で「ニンヒドリン反応」と行いました!
ニンヒドリン反応とは、ニンヒドリンがアミノ酸のアミノ基(NH2)と反応して、青紫~赤紫色に呈色する反応のことです。ニンヒドリン反応で生成された紫色のことを「ルーエマン紫(パープル)」と言います。
今回は「醤油」「豆乳」「牛乳」「卵白」「味の素」「水(蒸留水)」の6つを試料として実験を行いました!
試料が入った試験管にニンヒドリン溶液を加え、混合して煮沸します。
みんな真剣に試料液を試験管に取っています❗
突沸しないようにゆるく揺らしながら加熱を行っています❗
綺麗な紫色ができていますね✨
その後みんなで実験結果の振り返り、まとめを行いました❗
この実験を通して、食品中にアミノ酸が含まれていることを勉強できました✨
全国和菓子甲子園 決勝戦出場!(食品工業科)
令和6年8月21日(水)大阪府にある辻調理師専門学校にて、第15回全国和菓子甲子園に2年食品工業科の松江桜那さんと吉坂梨愛さんが九州ブロック代表として出場しました!
この大会は高校生が楽しく和菓子に触れ、その素晴らしさを体験することを目的としています。
全国から応募された約100作品から、各ブロックの予選を突破した12作品が選ばれ決勝戦が行われました!
実技審査と3分間のプレゼンテーションから審査されます。
今年の大会では、『日本の酪農』をテーマに、脱脂粉乳と国産の乳製品を使った作品が募集対象となりました
松江さんと吉坂さんは『牧野き』(ぼくやき)を考案しました
家畜を放牧するための草原という意味である「牧野(ぼくや)」と「どら焼き」を掛け合わせました。
原材料には、脱脂粉乳やクリームチーズ、生クリームなどの乳製品を使用しています。また、小麦粉ではなく米粉を使ったことで、モチモチとした食感のどら焼き生地に仕上がりました!
2人とも初めは緊張していましたが、一つ一つ丁寧に、そして楽しく製造できました。プレゼンテーションでも創意工夫を凝らし、しっかり作品をアピールできました
結果は惜しくも上位入賞はできませんでしたが、製造・試食を通して和菓子の素晴らしさや魅力、奥深さなどさまざまな学びや貴重な経験ができました
トマトケチャップ&ピザ(食品工業科)
食品工業科2年「食品製造」の授業で野菜類の加工について学習しています。
今回は『トマトケチャップ』の製造を行いました。
本校農業科が栽培しているトマトで、割れや病気が出ているけれど取り除けば食べることができるというトマトを使用しました。
洗浄後、トマトの皮に包丁で切れ目を入れます。沸騰した湯に入れて剥皮します。
損傷部分やへた部分、種等を除去してミキサーにかけてトマト果汁にします。
トマト果汁を鍋に入れて強火で加熱します。灰汁を取りながら糖度10度以上になるまで濃縮します。
その後、砂糖、塩、香辛料(オニオン、ガーリック、シナモン、コショウ、オールスパイス、クローブ、セージ、パプリカ)を加えさらに加熱し、最後に食酢を加えて全体が混ざったら火を止めます。ビンに詰めて完成です
本日はこのトマトケチャップを使って、ピザも作りました
ピザ生地は発酵が1回だけなのでとても簡単です。今日のトッピングはベーコンとコーンとチーズでした。
170~180℃で20分焼いてできあがりです。
とても美味しそうにできました!
アイスボックスクッキー(食品工業科)
食品工業科1年生「食品製造」の授業で小麦の加工について学習します。
前回実習したスノーボールクッキーも含めて、クッキーには様々な種類があり、形や味・食感で作り方も異なります。
今回は「アイスボックスクッキー」の製造実習を行いました。
やわらかくした無塩バターに砂糖を加えて、白っぽくなるまでホイッパーで混ぜます。これがサクサクになるコツです。卵を加え混合し、篩った薄力粉を加えてさっくり混ぜます。
13.5㎝幅のグラシン紙を使って直径3~4㎝の棒状に整形します。
ショックフリーザー(急速冷凍機)で凍結直前まで冷やし固め、グラニュー糖をまぶして7㎜の厚さに切り、天板に並べます。
180℃のオーブンで15分間焼き上げます。おいしく焼けました!
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