食品工業科 NEWS
シフォンケーキ(食品工業科)
食品工業科1年生「食品製造」の授業で『シフォンケーキ』
を作りました。
アメリカ生まれのスウィーツで、できあがった生地の様子が絹織物(シフォン)のようにきめ細かく、ふんわりと軽い食感なのでシフォンケーキと名付けられました。
製造工程で重要となるポイントは、卵黄・砂糖・水・サラダ油を乳化(水と油をなじませること)させてもったりと泡立てる工程、卵白と砂糖を泡立てるメレンゲ作りの工程、この2つです。卵白を凍結直前まで冷やすとしっかりとしたメレンゲができます。
全体を混ぜ合わせる時、気泡を潰さないようにやさしく混ぜると、ふんわりとした生地が完成します。
焼き型に流し入れて、170℃のオーブンで35分間焼きます。
焼き上がったら逆さまにして冷却します。
全員ふんわり焼き上がりましたよ
生徒の心に残った出来事(9~10月)を紹介します(食品工業科)
生徒たちが日々の学校生活の中で魅力に感じたことを記録・蓄積していく、「学科の魅力 ポートフォリオ」の9~10月の記載内容をご紹介します
【9-10月】学科の魅力ポートフォリオまとめ(F1).pdf
【9-10月】学科の魅力ポートフォリオまとめ(F2).pdf
【9-10月】学科の魅力ポートフォリオまとめ(F3).pdf
「学科の魅力 ポートフォリオ」の7~8月の記載内容は、こちらからどうぞ
「学科の魅力 ポートフォリオ」11月の記載内容は、12月上旬に紹介する予定です
クリームの分離・練乳の製造(食品工業科)
3年生「食品製造」の授業で、「牛乳の加工」に関する学習の一環として、生乳からクリーム(純乳脂肪)を分離する実習を行いました
市販されている牛乳のほとんどは、脂肪球を砕いて均質化する処理が施されていますが、搾乳直後の生乳であれば、クリームセパレーターを利用することでクリームを分離することができます今回は、畜産科からいただいた生乳を使用しました
クリームセパレーターは、乳脂肪とその他の成分の比重の違いを利用して、遠心力によってクリームを分離する仕組みになっており、投入した生乳がクリームと脱脂乳に分かれて出てきます
クリームを分離した後に残った脱脂乳は、砂糖を加えて濃縮し、練乳に加工しました練乳を作るという発想自体がなかった生徒も多くいたようですので、今回の実習が生徒の視野を広げることにつながっていれば嬉しいです
生徒の感想
〇練乳の製造方法が全く思い浮かばなかったので、製造方法が意外と簡単で家でも作れるということにとても驚きました。
〇練乳を作ることも、作り方を考えたこともなかったけれど、今回作り方を学んで、おいしそうなものが作れたのでよかったです。
〇沸騰はしていても、なかなか練乳のトロトロ感がでず液体のままだったため、失敗したのではないかと不安になりました。ひたすら木べらで混ぜていると、急にトロトロになり、普段見る練乳になりました。
〇とてもいい香りでした
〇牛乳600gからできる量が思ったよりも少なくて、どんどん濃縮されて減っていくのもおもしろかったです。
〇煮詰めていると泡が出てきて、ジャムを作ったときみたいになりました。砂糖が多いと似たようになるんだと思いました。
〇泡がぶわーと吹き出てくるときがあって、調整が難しかったです。
トマトケチャップの製造(食品工業科)
食品工業科2年「食品製造」の授業で、野菜類の加工に関する学びの一環として、トマトケチャップの製造実習を行いました
多くの種類の野菜がある中で、特にトマトは組織が柔らかく、破砕・搾汁がしやすいことから、様々な形に加工されます今回の実習では、下処理として「裏ごし」をするものとしないものの2種類を製造し、仕上がりにどのような違いがあるかを比較しました
原材料のトマトは、農業科で生産されたものを譲っていただきました!規格外で出荷できないトマトですが、完熟しており味は抜群です
皮をむいたトマトをミキサーにかけ、砂糖、食酢、香辛料を加えながら濃縮していきます
濃縮前のトマト…裏ごしなし(左)は、裏ごしあり(右)と比べて、果肉感が強い印象です
屈折糖度計で糖度を確認しながら、濃縮の過不足がないように仕上げていきます
できあがったケチャップの評価は様々でしたが、単に好みに合うか合わないかで終わるのではなく、疑問に感じたこと、さらなる工夫を凝らすことに考えを巡らす生徒もいました!今後も「学びを深めようとする姿勢」を大切にして、日々の学習に臨んでほしいと思います
生徒の感想
〇2種類を食べ比べて、私は裏ごしありのほうがおいしいと思っていたけど、裏ごしなしのほうが、味は個人的には好きでした。思っていたよりは種などがザラザラしていないなと感じました。
〇裏ごしありは、なめらかで酢の効いたシナモンの風味が強い味で予想と合っていた。裏ごしなしは、ベチャベチャとした食感で果肉と種が残っていて口当たりが悪かった。
〇裏ごししていない方は、ソースというよりトマトという感じだった。新しい食感で食べていておもしろかった。
〇裏ごしなしのケチャップは思ったよりトマト感が強かった。私はトマトが苦手なので、裏ごしなしよりありの方が好きだった。
〇市販のトマトケチャップを想像して食べたので、あまりおいしいとは感じなかったです。なぜ、こんなに市販のトマトケチャップと味が違うのかが気になりました→市販のものは今回の実習で使用した材料プラス玉ねぎが入っており、玉ねぎの味がないからかなと思いました。
〇香辛料をひとつひとつ嗅いでみると、似ているのもあって、その若干の違いを見つけるのが楽しいと思った。
〇自分の好みに合わせて砂糖や酢の量を調整すれば、オリジナルのケチャップが作れると思った。
生徒の心に残った出来事(7~8月)を紹介します(食品工業科)
生徒たちが日々の学校生活の中で魅力に感じたことを記録・蓄積していく、「学科の魅力 ポートフォリオ」の7~8月の記載内容、2年生で実施したインターンシップの振り返りをご紹介します
【7-8月】インターンシップの振り返りまとめ(F2).pdf
「学科の魅力 ポートフォリオ」の6月の記載内容は、こちらからどうぞ
「学科の魅力 ポートフォリオ」9月の記載内容は、10月上旬に紹介する予定です
アイスクリームの製造(食品工業科)
3年生「食品製造」の授業で、「牛乳の加工」に関する学習の一環として、アイスクリームの製造実習を行いました
一般的にアイスクリームと呼ばれるものは、含まれる乳固形分や乳脂肪分の違いによって、「アイスクリーム」「アイスミルク」「ラクトアイス」の3種類に分類されます今回の実習では、乳脂肪100%のアイスクリームタイプ、植物性脂肪におきかえたアイスミルクタイプ、生クリームの使用量を控えめにしたジェラートタイプを製造しました
アイスクリームは、ミックス(=原材料を混合したもの)を混ぜ続けながら急冷することで空気を含みながら凍結が進み、アイスクリームらしい滑らかな口当たりに仕上がりますミックスが十分に冷却されるまではなかなか変化が見られないので「本当に固まるの?」と心配になりますが…
根気よく混ぜ続けると固まり始めます
写真上:アイスクリームタイプ(卵黄が入っており、ほんのり黄色に色づいています)
写真下:ジェラートタイプ(クリーミーというよりはシャーベットっぽい質感です)
十分に撹拌して空気を含ませたら、容器に入れて冷凍庫で完全に凍結させて完成です
生徒の感想
〇バニラビーンズは刻んで入れると思っていたので、縦に切り込みを入れて包丁でこそぎ取っているのを見て、こうやってバニラの味がするようになるんだなと新たに気付くことができました。
〇最初は少なかったけど、空気を含ませながら混ぜていくうちに、最初の量の2倍くらいの量に増えていたのですごいなと思いました。
〇鍋のふちや木べらにアイスの固まりができてきて、固形の部分がどんどん増えていくのが楽しかったです。原材料によって固まり方に違いがありました。
〇普段は売ってあるものしか見ないから知らなかったけれど、こんなに手間と時間がかかるんだと驚きました。
カステラの製造(食品工業科)
3年生「食品製造」の授業で、カステラの製造実習を行いました
使用する材料は、砂糖・卵・小麦粉・水あめ・ざらめの5つでシンプルですが、単に混ぜて焼けばできるものではなく、焼き上げる際の生地の管理にコツが必要ですこれまでの実習で製造してきた菓子類と比べると難易度は高めですが、生徒たちはカステラ製造の要点を理解するためにしっかりと説明に耳を傾け、ひとつひとつの工程を丁寧に進めていきました。そして…初挑戦ながらも、立派なカステラを作り上げることができました!
カステラ製造のポイント
〇原材料
パウンドケーキやマドレーヌでは、使用する小麦粉と砂糖の量はほぼ同量ですが、カステラの生地は小麦粉の約2倍の量の砂糖を使います。また、しっとりした仕上がりにするために水あめを使用します。
〇生地の泡立て具合
スポンジの製造では、泡立て器から落ちる生地で「の」の字が描ける程度にしっかり泡立てますが、カステラの製造ではスポンジほどは泡立てません。生地の比重が0.57~0.58程度になるように仕上げます(ちなみにスポンジ生地の理想の比重は0.4程度です)。
〇焼成
カステラの生地は砂糖を多く使っているため焦げやすく、通常の焼き方では表面だけが焦げて中は生焼け…という仕上がりになってしまいます。そこで、生地の表面と中心の温度差をなくすため、焼き上げる途中で生地を混ぜる「泡切り」という工程を3回行います。また金属製の型を使用すると、型に接している部分が焼けすぎてしまうため、熱が伝わりにくい木枠を使って焼き上げます(今回の実習では、木枠の代わりに新聞紙で作った型を使っています)。
1回目の泡切り(ゴムヘラを縦横に動かして生地を混ぜます)。
2回目の泡切りをする前の生地。ほんのりと焼き色がつき始めています
生地の表面は乾燥しているので、泡切りをする前にしっかりと霧吹きします
泡切りが終わったら焼成開始!表面にきれいな焼き色が付いたら・・・
焼き色が付きすぎないように新聞紙をのせ、40分ほど焼き上げます
端を切り落とせば・・・売っているカステラみたい
生徒の感想
〇卵と砂糖が多くてびっくりしました。カロリー計算をしてみたところ、作ったカステラ1つで2000kcal超えでした。焼いてすぐもおいしかったのですが、次の日でもおいしかったと家族は言っていました。
〇ボールに材料を入れて混ぜれば完成で簡単かなと思っていました。でも実際は、デコレーションケーキのときくらい混ぜる力が必要で驚きました。汗かくくらい混ぜて、できたときの達成感がすごかったです。水あめを入れる製造は初めてだなと思いました。
〇泡切りが特に印象深かったです…生地を混ぜて温度を均一にするということが初めてだったし、深さを変えながら1回ではなく3回も行ったから。
〇型を新聞紙で作ったとき、なんでパウンドケーキの型とかじゃだめなんだろうと思ったけど、熱伝導の関係で木枠や新聞紙を使っていてすごいと思いました。泡切りは初めて聞いたけど、確かに温度を均一にするために合理的な方法だなと思いました。よく使われるのかなと思って調べたけど、カステラしかでてきませんでした。
〇スポンジケーキの生地感と違うところがおもしろいと思いました。(生地の仕上がりを)比重で考えて数字で見るのは、より正確でおもしろいなと思いました。
〇カステラ以外にも泡切りをするお菓子があるのかなと気になりました。また、他のお菓子にも特殊な工程があるのかなと思いました。
メロンパン・チーズパンの製造(食品工業科)
1年生の「食品製造」の時間外総合実習でメロンパンとチーズパン
の製造を行いました!
バター以外の原料をボウルに入れて捏ねます。
きちんと捏ね上がってくれば手から生地が離れてきます
バターを細かくちぎって混ぜ込み、再度捏ねます。生地を薄く広げて、グルテン膜の確認ができたら、生地の表面に張りがでるようにまとめます。
ラップをかけて35℃のホイロで25分間発酵させます(一次発酵)。
発酵が終わった生地は分割をしたあと形を整えて、15分ほどベンチタイムをとります。
メロンパン
生地を丸く成形したら、クッキー生地を丸く広げて上にのせます。グラニュー糖をクッキー生地に付けて、模様をつけたら二次発酵を行います。
チーズパン
生地のとじ目を上にして、平に広げます。サイコロ状に切ったプロセスチーズを真ん中にのせ、チーズを包んで生地を閉じておきます。二次発酵が終わったら、つや出しの卵液を塗り、はさみで十字に切り込みを入れて、チーズをのせます。
オーブンに入れて、焼いたら完成です
パウンドケーキの製造(食品工業科)
1年生の食品製造の時間外総合実習でパウンドケーキ
の製造をしました。
無塩バター(マーガリン)をクリーム状にして、砂糖を加えたら白っぽくなるまでホイッパーで混合します。
溶き卵を少しずつ加え、ホイッパーで混合します。
バニラオイルを加えることで、風味が良くなります
ふるった薄力粉を2回に分けて加えたら、ゴムべらで底を返しながら切るように混合します。
パウンド型に紙を敷き、生地を流し入れたら、オーブンに入れて焼き上げます。冷却したら、ラッピングして完成です
バターケーキは焼きたてよりも、翌日以降のほうが、バターがなじんで美味しくなります
モッツァレラチーズの製造(食品工業科)
3年生「食品製造」の授業で、「牛乳の加工」に関する学習の一環として、モッツァレラチーズの製造実習を行いました
牛乳には「カゼイン」というタンパク質が含まれており、カゼインが酵素や酸の働きで凝固する性質を利用して製造されるのがチーズです今回製造するモッツァレラチーズでは、凝乳酵素の「レンネット」を使用してカゼインを凝固させます
牛乳にレンネットを加え、カゼインが凝固して豆腐のようになったら(これを「カード」といいます)、カードカッターで切断します。このとき、低温殺菌の牛乳でなければうまく固まらないのでご注意ください
15分ほどかけて水気を切ったら、熱湯に浸しながら練り上げていきます。最初はボソボソした状態ですが、数回繰り返すときれいにまとまり、なが~く伸びるようになります
例年、この工程で熱湯を混ぜ込むように練り上げてしまい、どろっとしたチーズソースのようになる生徒が数名いるのですが…今年はすべての生徒が問題なく上手に練り上げることができました
今回の実習では、1.5Lの牛乳からミカン2個分程度のモッツァレラチーズを製造しました。たった1gで50Lもの牛乳を固める作用のあるレンネットの力の強さが印象に残った生徒もいたようですこれからの授業でも、たくさんの発見や気付きを積み重ねていきましょう
ヨーグルトの製造(食品工業科)
3年生「食品製造」の授業で、「牛乳の加工」に関する学習の一環として、ヨーグルトの製造実習を行いました
殺菌した牛乳を冷却し、プレーンヨーグルトを加えて40℃で一晩ほど静置します
すると、加えたヨーグルトに含まれる乳酸菌の働きによって牛乳が凝固し、ヨーグルトができあがります
今回の実習では原材料の異なる5種類のヨーグルトを製造し、味や食感にどのような違いがあるのかを食べ比べしてみました
5種類のヨーグルトの原材料
A…牛乳、砂糖、プレーンヨーグルト
B…牛乳、砂糖、プレーンヨーグルト、ゼラチン
C…牛乳、砂糖、プレーンヨーグルト、ゼラチン、生クリーム
D…牛乳、砂糖、プレーンヨーグルト、ゼラチン、スキムミルク
E…牛乳、砂糖、プレーンヨーグルト、ゼラチン、生クリーム、スキムミルク
生徒のコメント
A…とろっとしていて甘さがちょうどよかった
よく食べるヨーグルトの質感と味
さっぱりした普通のヨーグルト など
B…Aとあまり変化は感じなかった
少し固めになったAの味のヨーグルト
いちばん食べやすい など
C…なめらかでとろける感じ(ジャージー牛乳プリンみたい)
クリーミーでいちばん食べやすかった
生クリームが入っているから甘いのかなと思っていたけど酸味の方が強かった など
D…ミルク感が強くあまり酸味を感じなかった
しっかり固まっていた(スプーンでとった後、形がしっかり残っていた)
好みではない(ヨーグルト感がない) など
E…すごくクリーミーな甘みの強いヨーグルト
後味強めでアイスクリームみたい
いちばんもったりしてグリークヨーグルトのようだった
なめらかでクリームチーズみたい など
今回の実習では、材料の違いで味や風味がまったく変わり、人によって好みも分かれることに、おもしろさを感じた生徒もいたようです市販されているヨーグルトには様々な種類がありますが、温度管理と雑菌混入に注意すれば家庭でも簡単につくることができます。ヨーグルトのおいしさを追求し、自分だけのオリジナルの配合を考えてみるのもおもしろいかもしれませんね
生徒の心に残った出来事(6月)を紹介します(食品工業科)
生徒たちが日々の学校生活の中で魅力に感じたことを記録・蓄積していく、「学科の魅力 ポートフォリオ」の6月の記載内容をご紹介します
「学科の魅力 ポートフォリオ」について、4~5月の記載内容については、こちらからどうぞ
「学科の魅力 ポートフォリオ」7~8月の記載内容は、9月上旬に紹介する予定です
いちごジャム(食品工業科)
食品工業科2年生「食品製造」の授業で『いちごジャム』を作りました。今回は販売用の大量生産ではなく各班、小鍋で作りました。
ジャム作りのポイントは「糖」と「酸」と「ペクチン」です。これらは『ゼリー化の3要素』と言われ、保存性と粘性においてとても重要となります。
原料のイチゴの60%の砂糖は3回に分けて加えます。そのうちの1つにペクチン(イチゴの0.5%)をまぜておきます。
3回目の砂糖を加えたら『屈折糖度計』で糖度を計測します。糖度が55℃以上になったらクエン酸(イチゴの0.2%)を加えます。
最後に『コップテスト』(ゼリー化のテスト)で粘性を確認します。ビンに詰めてできあがり
どの班も色鮮やかに出来上がりました!
アイスボックスクッキー(食品工業科)
食品工業科1年生の「食品製造」の授業で小麦の加工について学習します。
今回は「アイスボックスクッキー」
の製造実習を行いました。
やわらかくした無塩マーガリンに砂糖を加えて、白っぽくなるまでホイッパーで混ぜます。卵を加え混合し、ふるった薄力粉を加えてさっくり混ぜます。13.5㎝幅のグラシン紙を使って直径3~4㎝の棒状に整形します。
手の体温が生地に伝わらないように手早く整形していきます
ショックフリーザーで冷やし固め、グラニュー糖をつけて7㎜の厚さに切り、天板に並べます。180℃のオーブンで15分間焼き上げます。
校内販売や南園祭で販売しているクッキーと同じものを製造しました。
みんな上手にできていました
生徒の心に残った出来事(4~5月)を紹介します(食品工業科)
生徒たちが日々の学校生活の中で魅力に感じたことを記録・蓄積していく、「学科の魅力 ポートフォリオ」
「ホームページを見て食品工業科の授業の様子は分かるけれど、実際に生徒たちはどんなことを感じているの?」…そんな声にお答えできればと思い、生徒が4~5月の学校生活を振り返って記載した内容をまとめました
生徒一人一人が各々の視点で、どのような出来事に感情を揺さぶられたのか、どんな活動に魅力を感じたのかを記していますぜひご一読ください!
「学科の魅力 ポートフォリオ」6月の記載内容は、7月上旬に紹介する予定です
酸乳飲料「ラッキス」の製造~販売用~(食品工業科)
3年生「食品製造」の授業で、酸乳飲料「ラッキス」の製造実習を行いました
今回製造するのは、販売用の製品です。1回の実習で約170本分の原料を仕込み、生徒たちは充填の工程を担当します
酸乳飲料とは
・乳酸発酵させた乳に、多量の砂糖や香料を加えてシロップ状にしたもの。
・乳酸発酵させずに製造する方法もあります。
・4~5倍に希釈して飲用する、日本独自の飲料です。
ラッキスとは
・本校の看板商品のひとつで、約50年前から作り続けられています
・乳酸発酵させない「有機酸添加法」によって製造します
・本校独自の配合で、爽やかな後味に仕上がっています
充填・殺菌後は、検品とラベル貼りをします。お客様の手に届く前の最後の工程ですので、丁寧かつ確実に行っていきます。
・1本400円(500mL入り)
・4~5倍に希釈してお飲みください
年間の生産数量は限られています。ご購入はお早めに初物のラッキスをぜひご賞味ください
ご不明な点は、食品工業科までお気軽にお問い合わせください
ジャムとマーマレード(食品工業科)
食品工業科2年生の「食品製造」の授業では『野菜果実の加工』について学習しています。
本校では『いちごジャム』『りんごジャム』『マーマレード』を製造、販売しています。
「ジャム」は果実中のペクチンが酸と糖の作用によってゲル化したものです。果皮が入ると「マーマレード」と言います。果実に含まれている成分量がそれぞれ異なるので、グラニュー糖やクエン酸、ペクチン、ビタミンCの量を調整して仕上げていきます。
いちごジャムは本校農業科で栽培されたイチゴ(さがほのかとゆうべに)を原材料として使用しています。果肉を潰さずに粒のまま仕上げました。
りんごジャムは1個ずつ丁寧に生徒が皮をむいて、角切りにしました。果肉の食感がやさしく味わえます。
マーマレードは爽やかな甘夏果汁とスライスした外果皮の苦みがクセになる味です。
1個140g入り 各¥300
数に限りがあります。ご購入はお早めに。(お問合せは食品工業科までお気軽にどうぞ)
絞りクッキー(食品工業科)
1年生の「食品製造」の授業で『絞りクッキー』
を作りました。今回は初めての製造実習なので、器具の洗浄と実習室の清掃がメインとなり、クッキー製造は絞る工程からとなりました。
食品製造実習は「安心・安全」が基本で、後片付けと清掃にも時間をかけます。毎回、実習台と床、溝の洗浄は必須です。全員で役割分担して「共働・協働」を学びます。
ポップコーン間引き(食品工業科)
食品工業科1年「農業と環境」の授業で栽培しているポップコーンは、播種から2週間がたち、順調に生育しています今回の実習では、苗の間引きを行いました。最も生育が旺盛な苗を1本残し、残りは根元から切り取っていきます
今後、気温の上昇とともに苗の生育は盛んになり、最終的には身長を超えるほどの高さにまで育ちます大きく生長するのを楽しみにしながら、日々の生育の経過を記録に残していきましょう!
果実に含まれる糖・有機酸の比較(食品工業科)
食品工業科2年「食品製造」の授業では、果実類の加工について学んでいます。今回は、果実に含まれる糖と有機酸の比較実験を行いました
糖は、果実の甘さのもととなる成分で、果実の品質に大きく影響します。果実に含まれる主な糖には「果糖」「ショ糖」「ブドウ糖」の3種類があり、これらの糖の外観や甘さの違い、温度による甘さの感じ方の違いを調査しました
また有機酸も、果実の味覚や品質に大きく影響します。果実に含まれる有機酸は「クエン酸」「リンゴ酸」「酒石酸」の3種類で、実際に味を確認しながら、それぞれの有機酸の酸味の違いや、有機酸を組み合わせた場合の酸味の変化について、検証を行いました
今回の授業では糖と有機酸を扱いましたが、果実に含まれる特徴的な成分は、他にも様々なものがあります。今回の演習によって、一人でも多くの生徒が「果実についてもっと知り合い」「知らないことを経験できるのは楽しい
」と感じてくれていたら嬉しいです
教育実習生による講話(食品工業科)
5/19(月)より、本校に4名の大学生が教育実習生として学びにきています。その中の1人(R3年度食品工業科卒業、鹿児島大学農学部生命科学科入学)が食品工業科に配属されたため、後輩に向けての進路講話をしていただきました
講話では、自身が高校生だったときのこと、教師を志すようになったきっかけ、大学の授業や学生生活についてなど、様々なエピソードを笑顔で分かりやすく話してくださり、生徒は熱心に耳を傾けていました!貴重なお話をありがとうございました
現役の大学生と話すことができる機会は、なかなかないかと思います。貴重な機会を無駄にしないためにも、より詳しく聞きたいと感じたことがあれば、遠慮せずに尋ねにいってみましょう
生徒の感想
〇将来の夢のためにあこがれの先輩や先生をつくるという発想はなかったので、目標の人を見つけて、小さい目標などを立てて、がんばっていこうと思います。進学をしたいと思っていて、学費が高いということもあり諦めていましたが、少し進学も視野に入れて考えてみようと思いました。
〇自分の目標を達成するために、とても努力されてきたことが分かりました。私は、今、自分の将来について明確に考えることができていないので、ちゃんと自分と向き合って後悔しないようにしようと思えました。そして、今までずっと就職をしようと考えていたけれど、進学の道もあるから考えてみようかなと思いました。
〇高校を卒業したら、進学か就職か迷っていたけれど、大学の内容や授業はどういう感じなのかなど、聞いていてすごく分かりやすくて、ちょっとだけ自分もこっちにしようという目標ができました。
〇普段の授業や生活で自分の将来の夢が見つけられることが分かったので、日頃から自分の将来に向けて、考えられることはしっかり考えたいと思いました。
〇自分にあった大学をいろんな視点から考えて決めていて、自分もこれからがんばっていかなければいけないと思いました。高校や大学の話をするときに、大変だったことや難しかったことを言うだけでなく、おもしろいこと、楽しいことを見つけていて、私も、悪く考えるのではなく、乗り越えるためにどんなことをすればいいのかを考えていけるようになりたいと思いました。
サツマイモ定植&ポップコーン播種(食品工業科)
食品工業科1年「農業と環境」の授業で、サツマイモの定植とポップコーンの播種を行いました今年度栽培する品種は、サツマイモは「安納芋」と「シルクスイート」、ポップコーンは「まるポップ」です
1年生にとって、初めての圃場での実習でしたが、サツマイモの苗を定植する際の深さ、ポップコーンの株間や覆土の厚さなどを意識し、丁寧に予定していた実習をやり遂げることができました!
「ポップコーンってこんな色だった?」など、新たな気付きや発見があった生徒もいたようです
クラス担任の先生からは、生徒たちが初めての実習をとても楽しみにしていたとの話を伺いました
天候次第では圃場に足を運べない場合もありますが
、今後もお互いに協力しながら、サツマイモとポップコーンの管理実習に取り組んでいきましょう
新入生の実習服が届きました!(食品工業科)
入学式から約1週間…心待ちにしていた新入生の実習服が届いたことを受け、実習服のサイズ確認と製造室への入室オリエンテーションを行いました
真新しい実習服に袖を通す生徒たちの表情はとても活き活きとしており、実習服を着用する際の留意点や粘着ローラーのかけ方、手洗いの方法など、新しく学ぶことに熱心に耳を傾けていました
衛生管理を徹底し、安全な食品製造実習を3年間続けるにも、今回学んだことを確実に身に付け、実践していきましょう
農業クラブ意見発表大会学科予選(食品工業科)
4/22(火)に実施される農業クラブ校内意見発表大会にむけて、食品工業科の学科予選を行いました。各学年の代表に選ばれた計9人の生徒が、農業・環境・地域等に関する身近な問題について、それぞれの経験や体験に基づいた考えを発表しました
9人の代表生徒の発表題は、次のとおりです。
・生産者の目線に立って ・夢と地域資源活用
・食を通してつながる ・笑顔を届ける仕事
・産まれる命、失われる命 ・安心、安全な食についての考え
・和菓子に触れて ・私の生まれた町
・笑顔を紡ぐ
発表を聞いた生徒の感想
〇私はまだ何も夢がなく、成り行きに身を任せてばかりでしたが、たくさんの経験をすることで夢を見つけられそうだなと思いました。将来を考えなければいけなくなってきた今、発表者の意見がとても心に響きました。
〇自分も自信をもってやりたいことや将来の夢が言えるようになりたいと思った。
〇今回の発表を聞いて、世界ではなく、自分の生まれ育った町にもたくさんの良いところがあることに気付くことができました。
〇私は製品を作ることだけに視点を置いていたけれど、そこまでの過程に膨大な数の苦労や工夫、考えがつまっているのだと感じることができました。
〇先輩方の意見からたくさん学べることがあり、自分も食やその周りのことについて深く考えることができるようにがんばっていきたいと思いました。
〇発表してくださった多くの人が、これからの熊本のためであったり、家族のためであったりの発表で、とてもすごいなと思いました。
人前での発表が慣れないせいか、緊張した様子の生徒もいましたが、どの生徒も堂々とした態度で発表に臨んでいました今回の発表を聞いて、1人でも多くの生徒が、自分の行動を変えようとする意識を持ってくれたらと思います
かるかん(食品工業科)
食品工業科2年「食品製造」の授業で野菜類の加工について学習しています。
今回は『かるかん』の製造を行いました。漢字では「軽羹」と書き、軽い羊羹(ようかん)という意味からきています。
「かるかん」は山芋を使った鹿児島県の伝統的な和菓子です。江戸時代後期 幕末の大名「島津斉彬」の時代に考案されたもので、大名家で食べられる『殿様菓子』でした。
本来はカステラのように四角くスライスした形で真っ白ですが、近年はあんこを包んだ「かるかんまんじゅう」が一般的になりました。
製造工程
①あんこは8等分に丸めておく(平らな丸)。耐熱容器(プリンカップ)には薄くサラダ油を塗っておく。
②すりおろした山芋に水、かるかん粉(上新粉)を加え混ぜ合わせる。この中に卵白と砂糖で作ったメレンゲを加え混ぜ合わせる。
③耐熱の容器に生地→あんこ→生地の順に入れて蒸気の上がった蒸し器で20分程度蒸す。冷却して容器から取り出して完成。
モチモチしっとりの食感です。
山芋は素手ですりおろすと手がかゆくなります。原因は針状結晶の「シュウ酸カルシウム」です。山芋や里芋などを取り扱うときは使い捨て手袋を使用しましょう!
卵黄が余ったので、型抜きクッキーも作りました!
熊本城マラソン2025「ペトレ家のおもてなし」(食品工業科)
◇2/15(土)…シフォンケーキを製造!
食品工業科の2年生13人と1年生12人の計25人で、大会当日に提供するシフォンケーキを製造しました。9時に集合完了の予定でしたが、約10分前には全員集合完了!中には30分以上も早く実習室に入り、直前の準備に取り組んでくれる生徒もいて、意欲の高さに驚かされました
1回にオーブンで焼成できる量に限りがあるため、仕込みは5回に分けて行います。生徒たちは、回を重ねる毎に手際がよくなっていました!すばらしい
そして…約6時間かけて、280個(約4500食)のシフォンケーキを作り上げました!
◇2/16(日)…ランナーの方々をおもてなし!
大会当日は、交通規制が開始される前にフルマラソンコースの26.7km地点に集合。100本のラッキスを水で希釈する、シフォンケーキを提供用のトレイに移すなど、ランナーの方々に給食と給水をスムーズに提供するための準備を進めました今年は、2年生11人、1年生30人の計41人が参加。昨年のほぼ2倍の人数で、準備はスムーズに進みました
そして…マラソンがスタート!多くのランナーが通過する時間帯はとても慌ただしくなりましたが、準備してきたシフォンケーキとラッキスをすべて提供することができました!シフォンケーキはよほど好評だったのか、2個以上とっていく方もいて、嬉しい誤算でした
また、今年は事務局の方が水を多めに準備してくださったことで、ラッキスがなくなったあとも、最終走者が通過するまで水の提供を続けることができました
一昨年からの「水分がもっていかれる」という課題を今年こそ何とかしたい!そんな生徒たちの思いが込められたシフォンケーキ。「これを楽しみにしていた」「今年はあった
よかった!」など、心にしみるたくさんのお声かけがあり、ランナーの方々の期待に応えられていることを実感できました
ただ、依頼を受けた食数が途中でなくなり、後半はシフォンケーキを提供できず応援しかできなかったことに、少し心苦しさを感じた生徒もいたようです。より多くのランナーの力になるために工夫できることはないか、今後の課題として検討していきます!
熊本城マラソン2025「ペトレ家のおもてなし試食会」(食品工業科)
2月7日(金)、熊本市役所にて開催された「ペトレ家のおもてなし試食会」に参加し、熊本城マラソン2025で提供するシフォンケーキと酸乳飲料「ラッキス」を披露しました!一昨年・昨年に続き、今年で3度目の参加になります
ペトレ家のおもてなしとは
熊本城マラソンの26.7km地点で、給食と給水によってランナーを応援する活動です。熊本県出身で「日本のマラソンの父」ともいわれている金栗四三(かなぐりしそう)さんが、ストックホルムオリンピックに出場した際のエピソードに由来するもので、2019年大会から実施されています。
試食会では、ランナーの方々に振る舞うシフォンケーキと酸乳飲料ラッキスを、熊本城マラソン実行委員の皆様に試食していただきました。
前回大会で提供したレモンケーキの「水分がもっていかれる」という課題を克服するため、今年はシフォンケーキを提供することに決めました。生地にはレモン果汁をたっぷり使用しており、実行委員の皆様からは、「おいしい!」「甘さ控えめですね」等のご感想をいただくことができました
16日(日)の大会当日は、約4,500食のシフォンケーキとラッキスを提供します。前日の準備はとても慌ただしくなりますが、ランナーの方々のおもてなしのためにがんばります!
豆腐(食品工業科)
2年生「食品製造」の授業で大豆の加工について学習しています。
大豆の加工には発芽(大豆もやし)・加熱(煮豆)・磨砕(きなこや豆乳)・抽出(豆腐や大豆油)・発酵(納豆やみそ)と、多くの方法でいろいろな製品ができます。大豆は栄養価の高いタンパク質を多く含みますが、生のままでは固くて、消化・吸収も悪く、有害な成分を含むのでいろんな方法で加工されます。
前日から浸水した大豆をザルにあげて2倍量の水を加えミキサーにかけます。これを生呉といいます。鍋で10分程度加熱して、布袋で絞って『豆乳』と『おから』に分けます。豆乳を鍋に移して75℃~80℃に加熱して凝固剤(にがり)を加えて木ベラでやさしく混ぜます。その後、ガーゼを敷いたザルに入れてしばらく静置し水分を出します。
凝固した豆腐はガーゼから外して水中に浮かべて2~3時間放置します。水に漬けることでにがりが抜けて味がまろやかになります。
いつも食べている市販の豆腐と比べて、味や固さはどうだったかな?
食塩の定量実験 モール法〔沈殿滴定法〕(食品工業科)
3年「食品化学」の授業で『食塩の定量実験』を行いました。
15歳以上では1日の食塩摂取量は8g未満がよいとされています。試料として、私達が普段使用している醤油〔丸大豆(濃口)・薄口・減塩・さしみ(甘口)・透明〕の中にどれだけの食塩が含まれているのかを測定するために、モール法(沈殿滴定法)を用いて実験を行いました。
モール法(沈殿滴定法)とは、銀(Ag)の沈殿反応を利用した分析方法です。銀イオンは塩化物イオンと反応して塩化銀となり、白色の沈殿を生じます。つぎに塩化物イオンがなくなると銀イオンはクロム酸イオンと反応して、クロム酸銀となり、赤褐色の沈殿を生じます。この性質を利用して、食品中に含まれる塩化物イオンを定量して食塩の量を求めることができます。
実験結果:醤油15ml(大さじ1杯)の中に含まれる食塩量
◆丸大豆(濃口)2.3g ◆薄口2.7g ◆減塩1.4g
◆さしみ(甘口)2.3g ◆透明2.4g
実験の考察・まとめ
薄口醤油は、熟成の段階で色が濃くなるのを防ぐために濃口醤油よりも多く食塩を添加する必要があります。また、さしみ(甘口)醤油が食べたとき甘く感じるのは、アミノ酸や甘味料が多く入っているので塩味がやわらかく感じますが、濃口醤油と食塩量は同じです。また、透明醤油は通常の製法で作った濃口醤油を会社独自の技術で透明化しているだけなので、濃口醤油と食塩量は同じです。
食塩の定量実験を通して、私達の身近な食品について詳しく学ぶ事ができたと思います。
デコレーションケーキ(食品工業科)
食品工業科では食品製造の授業でデコレーションケーキ実習
を行います。学年が上がるごとにデザインを考えや様々な技法取り入れて製造を行いました。
1年生は基本的なプレーン生地で、2年生は生地からアレンジしたり、飾る素材(クッキーやチョコレートシートなど)を自宅で作ってきたり、3年生は1・2年時の反省を生かし、さらにグレードをあげて完成させます。
事前に計画書をつくり、時間内でイメージを形にして、撮影、後片付けまでを行います。
生徒達の表現力は多彩でとてもすばらしいケーキばかりでした。
アップルパイ(食品工業科)
1年『食品製造』の授業で「アップルパイ」を作りました。
バターをサイコロ状に切って、小麦粉と合わせていきます。バターに体温が伝わると溶けていくので、パイブレンダーを使用してパイ生地を作っていきます。砂糖と塩を加えた冷水を入れて捏ねないようにざっくりとまとめます。生地を20分休ませて麺棒で伸ばして三つ折り、伸ばして三つ折りを3回繰り返してまた生地を休ませます。
また、伸ばして三つ折りを3回繰り返して、パイ皿の2倍の広さに伸ばします。
リンゴは1㎝の厚みにカットして砂糖とレモン汁で甘く煮詰めます。よく冷ましておきます。
パイ生地をパイ皿にのせて、パン粉を敷きます。(リンゴの水分を吸収するため。スポンジ生地や食パンでもOKです)上からパイ生地をかぶせて、つや出しの卵液を塗ります。200度のオーブンで40分位焼いたらできあがりです。
リンゴの代わりに、モモや梨、サツマイモやカボチャなどでもできますよ!
ビウレット反応(食品工業科)
2年生の食品化学実験で「ビウレット反応」を行いました!
ビウレット反応は、2個以上のペプチド結合を持つ化合物をアルカリ溶液中で銅塩と結合させると赤紫色に発色する反応です。
今回の試料も前回のニンヒドリン反応と同じ、醤油、豆乳、牛乳、卵白、味の素、水の6種類になります。
各試料液が入った試験管に水酸化ナトリウム溶液を加えた後に、硫酸銅溶液を数滴加えて混合して、反応を見ます。
試料液を試験管に取る作業はみんな上手くなっていますね❗
水酸化ナトリウム溶液と硫酸銅溶液を入れて混合し、反応を見ています
綺麗な紫色の反応がありましたね✨
今回はアミノ酸ではなく、2つ以上のペプチド結合を有している化合物に反応をする定性実験のため、前回と同じ試料でも異なる結果が出ましたね。勉強になりましたね❗
ニンヒドリン反応(食品工業科)
2年生の食品化学の実験で「ニンヒドリン反応」と行いました!
ニンヒドリン反応とは、ニンヒドリンがアミノ酸のアミノ基(NH2)と反応して、青紫~赤紫色に呈色する反応のことです。ニンヒドリン反応で生成された紫色のことを「ルーエマン紫(パープル)」と言います。
今回は「醤油」「豆乳」「牛乳」「卵白」「味の素」「水(蒸留水)」の6つを試料として実験を行いました!
試料が入った試験管にニンヒドリン溶液を加え、混合して煮沸します。
みんな真剣に試料液を試験管に取っています❗
突沸しないようにゆるく揺らしながら加熱を行っています❗
綺麗な紫色ができていますね✨
その後みんなで実験結果の振り返り、まとめを行いました❗
この実験を通して、食品中にアミノ酸が含まれていることを勉強できました✨
全国和菓子甲子園 決勝戦出場!(食品工業科)
令和6年8月21日(水)大阪府にある辻調理師専門学校にて、第15回全国和菓子甲子園に2年食品工業科の松江桜那さんと吉坂梨愛さんが九州ブロック代表として出場しました!
この大会は高校生が楽しく和菓子に触れ、その素晴らしさを体験することを目的としています。
全国から応募された約100作品から、各ブロックの予選を突破した12作品が選ばれ決勝戦が行われました!
実技審査と3分間のプレゼンテーションから審査されます。
今年の大会では、『日本の酪農』をテーマに、脱脂粉乳と国産の乳製品を使った作品が募集対象となりました
松江さんと吉坂さんは『牧野き』(ぼくやき)を考案しました
家畜を放牧するための草原という意味である「牧野(ぼくや)」と「どら焼き」を掛け合わせました。
原材料には、脱脂粉乳やクリームチーズ、生クリームなどの乳製品を使用しています。また、小麦粉ではなく米粉を使ったことで、モチモチとした食感のどら焼き生地に仕上がりました!
2人とも初めは緊張していましたが、一つ一つ丁寧に、そして楽しく製造できました。プレゼンテーションでも創意工夫を凝らし、しっかり作品をアピールできました
結果は惜しくも上位入賞はできませんでしたが、製造・試食を通して和菓子の素晴らしさや魅力、奥深さなどさまざまな学びや貴重な経験ができました
モッツァレラチーズの製造(食品工業科)
3年生「食品製造」の授業で、「牛乳の加工」についての学習の一環として、モッツァレラチーズの製造実習を行いました
牛乳には「カゼイン」というタンパク質が含まれており、カゼインが酵素や酸の働きで凝固する性質を利用して製造されるのがチーズです。今回製造するモッツァレラチーズでは、凝乳酵素の「レンネット」を使用してカゼインを凝固させます
殺菌した牛乳にレンネットを加え、凝固するのを待ちます。使用する牛乳は、低温殺菌のものでなければ凝固しにくいのでご注意をまた、レンネットはネットショップ等でも購入できます
凝固したカゼインをカードカッターで切断し、水分を除去したら、熱湯に浸しながら練り上げていきます
最初はボソボソした状態ですが、数回繰り返すときれいにまとまり、なが~く伸びるようになります
今回の実習では、1Lの牛乳から小ぶりのミカン2個分程度のモッツァレラチーズを製造しました。想像以上に多くの牛乳を使ってチーズが製造されていることに、驚いた生徒も多くいたようです。これからの授業でも、たくさんの発見や気付きを積み重ねていきましょう!
トマトケチャップ&ピザ(食品工業科)
食品工業科2年「食品製造」の授業で野菜類の加工について学習しています。
今回は『トマトケチャップ』の製造を行いました。
本校農業科が栽培しているトマトで、割れや病気が出ているけれど取り除けば食べることができるというトマトを使用しました。
洗浄後、トマトの皮に包丁で切れ目を入れます。沸騰した湯に入れて剥皮します。
損傷部分やへた部分、種等を除去してミキサーにかけてトマト果汁にします。
トマト果汁を鍋に入れて強火で加熱します。灰汁を取りながら糖度10度以上になるまで濃縮します。
その後、砂糖、塩、香辛料(オニオン、ガーリック、シナモン、コショウ、オールスパイス、クローブ、セージ、パプリカ)を加えさらに加熱し、最後に食酢を加えて全体が混ざったら火を止めます。ビンに詰めて完成です
本日はこのトマトケチャップを使って、ピザも作りました
ピザ生地は発酵が1回だけなのでとても簡単です。今日のトッピングはベーコンとコーンとチーズでした。
170~180℃で20分焼いてできあがりです。
とても美味しそうにできました!
アイスボックスクッキー(食品工業科)
食品工業科1年生「食品製造」の授業で小麦の加工について学習します。
前回実習したスノーボールクッキーも含めて、クッキーには様々な種類があり、形や味・食感で作り方も異なります。
今回は「アイスボックスクッキー」の製造実習を行いました。
やわらかくした無塩バターに砂糖を加えて、白っぽくなるまでホイッパーで混ぜます。これがサクサクになるコツです。卵を加え混合し、篩った薄力粉を加えてさっくり混ぜます。
13.5㎝幅のグラシン紙を使って直径3~4㎝の棒状に整形します。
ショックフリーザー(急速冷凍機)で凍結直前まで冷やし固め、グラニュー糖をまぶして7㎜の厚さに切り、天板に並べます。
180℃のオーブンで15分間焼き上げます。おいしく焼けました!
いちごマフィン(食品工業科)
食品工業科2年生「食品製造」の授業で『いちごマフィン』を作りました。
まず、小鍋でいちごジャムを作ります。
ジャム作りのポイントは「糖」と「酸」と「ペクチン」の3つです。これらは保存性と粘性においてとても重要となります。
原料のイチゴの50%の砂糖は3回に分けて加えます。そのうちの1つにペクチン(イチゴの0.5%)をまぜておきます。砂糖を加えたらその都度『屈折糖度計』で糖度を計測します。糖度が56℃~58℃になったらクエン酸(イチゴの0.5%)を加えます。
最後に『コップテスト』(ゼリー化のテスト)で粘性を確認します。
各班で作ったこのいちごジャムをマフィン生地の中に入れて焼き上げます。
180℃のオーブンで35分程度焼いたらできあがり
ふっくらおいしそうにできあがりました!
スノーボールクッキー(食品工業科)
食品工業科1年生の「食品製造」の授業で小麦の加工についての学習を行っています。
今回の実習では「スノーボールクッキー」を作りました。しかし1年生は初めての製造実習なので、本日のメインは「実習後の清掃の仕方を学ぶ」です。慣れないと清掃に時間がかかるため、
今回は事前に職員が混合しておいた生地を7グラムずつに分割、計量するところからです。手で丸く整形して焼き上げます。冷めたら粉糖をまぶしてできあがりです。
食品製造実習は「安心・安全」が基本で、後片付けと清掃にも時間をかけます。毎回、実習台と床、溝の洗浄は必須です。全員で役割分担して「共働・協働」を学びます。
実習を重ねる毎に、自然と自分は何をすべきかが見えてきて、お互いに声を掛け合って協力体制ができます
ジャムとマーマレードが出来ました!(食品工業科)
食品工業科2年生の「食品製造」では『野菜果実の加工』について学習しています。
本校では『いちごジャム』『りんごジャム』『マーマレード』を製造、販売しています。
ジャムは果実中のペクチンが酸と糖の作用によってゲル化(粘性のある状態)したものです。
果実に含まれている成分量がそれぞれ異なるので、グラニュー糖やクエン酸、ペクチンの量を調整して仕上げていきます。
いちごジャムは本校農業科で栽培されたイチゴ(さがほのかとゆうべに)を原材料として使用しています。果肉を潰さずに粒のまま仕上げました。
りんごジャムは1個ずつ丁寧に生徒が皮をむいて、角切りにしました。果肉の食感がやさしく味わえます。
マーマレードは爽やかな甘夏果汁とスライスした外果皮の苦みがクセになる味です。
パンやクラッカー・ヨーグルトと一緒に、また料理の隠し味にと幅広く使えます。
1個140g入り 各¥300
次の製造は2学期を予定しています。ご購入はお早めに。
お問合せは食品工業科までお気軽にどうぞ
酸乳飲料「ラッキス」の販売準備ができました!(食品工業科)
・1本400円(500mL入り)
・4~5倍に希釈してお飲みください
年間の生産数量は限られています…ご購入はお早めに初物のラッキスをぜひご賞味ください
ご不明な点は、食品工業科までお気軽にどうぞ
酸乳飲料「ラッキス」の製造~販売用~(食品工業科)
3年生「食品製造」の授業で、酸乳飲料「ラッキス」の製造実習を行いました。
今回製造するのは、販売用の製品です。1回の実習で約170本分の原料を仕込み、生徒たちは充填の工程を担当します
今回製造したラッキスは、次回の実習で検品・ラベル貼りを行います。販売の準備ができるまで、しばらくお待ちください
酸乳飲料「ラッキス」の製造~持ち帰り用~(食品工業科)
3年生「食品製造」の授業で、酸乳飲料「ラッキス」の製造実習を行いました。
酸乳飲料とは
・乳酸発酵させた乳に、多量の砂糖や香料を加えてシロップ状にしたもの。
・乳酸発酵させずに製造する方法もあります。
・4~5倍に希釈して飲用する、日本独自の飲料です
ラッキスとは
・本校の看板商品のひとつで、約50年前から作り続けられています
・乳酸発酵させない「有機酸添加法」によって製造します。
・本校独自の配合で、爽やかな後味に仕上がっています
水に脱脂粉乳と砂糖を溶かしたら、定められた温度で一定時間殺菌し、冷却します。大量の砂糖を加えることに、驚きを隠せない生徒もいました
酸液(乳酸+クエン酸)を少しずつ添加して、香料で香りをつけたら完成今回は、プレーンタイプの他に、好みの果汁を加えたフルーツ味も製造しました
現在学んでいる「牛乳の加工」の単元では、今後も様々な加工品を製造していきます。様々な加工品の製造をとおして、牛乳という身近な食品への理解を深めていきましょう!
令和5年度 校内プロジェクト発表会(食品工業科)
3月14日(木)に開催された、令和5年度学校農業クラブ校内プロジェクト発表会に食品工業科代表として2年生の木村さん、田上さん、中川さん、中野さん、中村さん、村田さんの計6名が出場しました!
プロジェクト発表のプロジェクトとは、「課題解決学習」ともいわれ、日頃の課題を自分たち自身で設定し地域などと協力して体験的に解決するという学習です。今回、食品工業科からは「マラソンランナーの力になる給食を!ペトレ家のおもてなし 2年目の取り組み」と題して、2月18日に行われた熊本城マラソンへの取り組みを発表しました。
(※熊本城マラソンでの活動詳細は→こちらご覧ください。)
今年は2年目の取り組みということもあり、1年目よりも、ランナーの方々の力になれるような給食を考案することを目指して、活動を開始しました。1年目は、バターサンドクッキーを給食として提供すると、「パサつく」「水分が欲しくなる」というランナーの皆さんから意見をいただき、今年はよりしっとりした食感の給食を考えることに!
また、少しでもランナーの力になれば・・・と思い、疲労回復効果のあるクエン酸を多く含んだレモンを使用することにしました
これまで何度も試作を重ね、考案したのが「レモンケーキ」! これを熊本城マラソンで提供すると、ランナーの方々から高い評価をいただくことができ、ランナーの方々の力になれるような給食を考案するという目標を達成できました!しかし、中には、「水分がもっていかれる」
という声もあったため、まだまだ改善が必要です。
発表を終えた後、木村さんにインタビューすると、「今までやってきたことが皆に伝えられてよかった」「これからも熊農生としてもっと地域に貢献していきたい」と話していました。今年の課題をさらに進化させられるよう、引き続き頑張ってほしいです!
先進地視察研修(食品工業科)
2月20日(火)に先進地視察研修に行きました。
食品工業科1年生は、お菓子の香梅 阿蘇西原工場さんとサントリー九州熊本工場さんを訪問しました。
お菓子の香梅 阿蘇西原工場さんでは、お菓子の香梅さんの歴史から、製造している菓子の種類、工場について詳しく話をして頂きました。また、熊本の銘菓である「誉の陣太鼓」「武者返し」の生産ラインを見学しました。学校では見たことのない機械や、お菓子の香梅さんにしかない機械が数多くありました。見学の最後には、和菓子一級技能士の方による練りきり菓子製造の実演がありました。目の前で職人さんの高度な技術を拝見することができ、生徒たちからも歓声があがっていました。
サントリー九州工場さんでは、ザ・プレミアムモルツと天然水について学びました。ビールの原料から製造工程まで詳しく教えて頂き、とても勉強になりました。サントリーさんは4か所の工場で天然水を取り扱っており、地域ごとに天然水の硬度が違うことなど、今まで知らなかったことを知ることができました。さらに環境保全活動にも取り組まれており、SDGsに関連する具体的な活動例を生徒たちも実感できたようです。
学校では体験することのできないことを多く知ることができました。
この経験を今後の授業に活かせるように頑張ります!!
令和5年度 九州ミルク料理コンクール 3位入賞!(食品工業科)
2月17日(土)令和5年度九州ミルク料理コンクール(ごはん・おかず部門)に平井 颯貴さんが出場しました!
このコンクールは、牛乳の消費拡大を目的としたコンクールで、牛乳・乳製品を使ったレシピを考案し、九州各県の代表として選ばれた選手たちが集まり、実技審査が行われました。
平井さんは、九州各県の120を超える応募の中から書類審査を勝ち抜き、熊本県代表として出場しました!
審査基準として、美味しさ・アレンジ性・料理のしやすさ・栄養バランスなどが総合的に評価されます
平井さんは、明太クリーム春巻き
を考案。この料理のポイントは、クリームコロッケとはまたひと味違うクリームの春巻き。さらにその中には明太子を入れ、少しピリッとさせました
牛乳を使ったクリームのまろやかさと明太子のほどよい辛みがベストマッチ!
それをパリパリの春巻きの皮で包み揚げました。
これまでに何度も試作を重ねこのコンクールに挑んだ結果、なんと3位を獲得することができました!牛乳は栄養価が高く、料理にも幅広く使うことができます
牛乳をたくさん消費し、健康な生活をここから広めるきかっけになればいいなと思います
熊本城マラソン2024「ペトレ家のおもてなし」(食品工業科)
◇2月17日(土)…レモンケーキを製造!
食品工業科2年生12人と1年生5人の計17人で、9時頃から仕込みを始めました。通常の授業では扱うことのない大量の原材料に圧倒されながらも、約8時間かけて、約1200個(4800食)のレモンケーキを作り上げました!
「ペトレ家のおもてなし」については、こちらをどうぞ
◇2月18日(日)…ランナーの方々をおもてなし!
大会当日は、交通規制が開始される前にフルマラソンコースの26.7km地点に集合!ラッキスを水で希釈する、レモンケーキを専用のトレイに移すなど、ランナーの方々に給食と給水をスムーズに提供するための準備を進めました
そして…マラソンがスタート!先頭選手の通過後しばらくの間は、記録優先で何も取らずに通過する選手がほとんどでした。しかし11時を過ぎたころから、レモンケーキとラッキスを手に取ってくださる方が急増!11時半以降は目の回るような忙しさになりましたが、準備してきたレモンケーキとラッキスをすべて提供することができました
昨年のクッキーよりもしっとりしたものをという生徒たちの考えから生まれたレモンケーキ。「これを楽しみにしていた!」「うっっまっ!」「まだ残ってた!よかった~
」など、心にしみるたくさんのお声かけがあり、ランナーの方々の期待に応えられていることを実感できました
一方で「水分がもっていかれる…」との声も一定数ありました。昨年度の反省を踏まえて改善したものの、まだまだ改良の余地はありそうです。貴重なご意見として、今後の活動に活かしていきます!
いちご大福(食品工業科)
1年食品製造の授業で「米の加工品」について学びます。
今回の実習では今が旬のイチゴを使って『いちご大福』
を作りました。
白玉粉と水を混ぜた生地を蒸気が上がった蒸し器で15分間蒸します。蒸し終わったら鍋に移し、加熱しながら砂糖を加えて良く練ります。水分を飛ばしてしっかり捏ねて粘り気が出たら、片栗粉を広げたまな板に取り出して8等分に分けます。
あんこをまとわせたイチゴを包んで完成です
表面からイチゴがうっすらピンク色に見えていて、とても美味しそうですねみんな上手に出来ていました
熊本城マラソン2024「ペトレ家のおもてなし試食会」
2月7日(水)、熊本市役所にて開催された「ペトレ家のおもてなし試食会」に参加し、熊本城マラソンで給食として提供する焼き菓子を披露してきました!昨年に引き続き、2度目の参加になります
ペトレ家のおもてなしとは
熊本城マラソンの26.7km地点で、給食と給水によってランナーを応援する活動です。熊本県出身で「日本のマラソンの父」ともいわれている金栗四三(かなぐりしそう)さんが、ストックホルムオリンピックに出場した際のエピソードに由来するもので、2019年大会から実施されています。
試食会では、ランナーの方々に振る舞うレモンケーキと酸乳飲料ラッキスを、熊本城マラソン実行委員の皆様に試食していただき、「とてもおいしい!」「販売してもいいのでは?」など、嬉しいご感想をいただくことができました
18日(日)の大会当日は、約4,500食のレモンケーキを提供します。前日の準備はとても忙しくなりますが、ランナーの方々のおもてなしのためにがんばります
還元糖の定量実験〔ソモギー変法〕(食品工業科)
3年食品化学の授業で『還元糖の定量実験』を行いました。
糖類のなかで、ホルミル基(アルデヒド基)-CHOをもつ還元糖の性質を利用して、食品に含まれている還元糖の量を測定します。実験は『ソモギー変法』を用いて行いました。
ソモギー変法の試薬はA液からE液まであり、それぞれを調整します。
◇ソモギーA液:酒石酸カリウム-ナトリウム、リン酸三ナトリウム、硫酸銅(Ⅱ)五水和物、ヨウ素酸カリウム、純水
◇ソモギーB液:シュウ酸カリウム、ヨウ素カリウム、純水
◇ソモギーC液:濃硫酸、純水
◇ソモギーD液:チオ硫酸ナトリウム五水和物、純水
◇ソモギーE液:可溶性デンプン、塩化ナトリウム、純水
試料は市販されているジュース5種(アップル、パイナップル・コカコーラ・ヨーグリーナ・午後の紅茶ストレート)です。
還元糖溶液と硫酸銅(Ⅱ)アルカリ溶液を混ぜて加熱すると、硫酸銅(Ⅱ)は水酸化銅(Ⅱ)となり、さらに、糖により還元されて酸化銅(Ⅰ)になります。この酸化銅(Ⅰ)は、ヨウ素酸カリウムとヨウ化カリウムが反応して生成したヨウ素を定期的に消費します。残ったヨウ素をチオ硫酸ナトリウムで滴定し、ヨウ素の消費量から糖量を求めることができます。
▽試薬作りの一部
▽試料溶液に純水やソモギーA液を加え加熱、冷却及びソモギーB液、C液を加え、ソモギーD液をビュレットにセットして滴定、途中でソモギーE液を加え再度滴定して値を出します。
成分表の数値はアップル:11.4g、パイナップル:11.1g、コカコーラ11.3g、ヨーグリーナ6.1g、午後の紅茶4.0gで、各班の実験結果も近い数値が多くありました。上手く実験が出来ていたようです
。
※実験工程や操作はここでは簡単に掲載していますが、実際は試薬作りを含め2週間程度かけて実施しています。
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